セカンドながらペサック・レオニャンの特徴をよく表したアロマが印象的で、力強く凝縮した果実味、きめ細かい質感のタンニンがしっかりと感じられるワインです。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□□□■□□重
- タンニン 控□□□□□□□□□□□■□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□□□□■□□強
- なかなか良い
Profile
Château Latour-Martillac
- 【Ownership】Kressmann family(1871年〜)
- 【Region or Appellation】Pessac-Leognan > Graves > Bordeaux > France
- 【Classification】Graves Grand Cru Classé
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Petit Verdot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Avg. Price】¥4,000/750ml
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】13%
- 【Sweetness】Dry
- 【consultant Enorogu】Michel Rolland は、1989年から2005年の期間醸造コンサルタントを務めていた。このヴィンテージは、Michel Rolland の在任期間中です。
- 【種類/格付け】AOC/Chateau Wine/村名AOC【地 域】Bordeaux【地 区】Les Graves【村 名】Pessac-Leognan【生産者】Kressmann【Cepages】60/CS 35/ME 5/PV
Winery
- Château Latour-Martillac は、Bordeaux の Graves 地区北部、 Pessac-Léognan というワイン産地にあるワイナリーです。Bordeaux 市のすぐ南に位置し、Garonne 川のいわゆる左岸にあります。このシャトーでは、 Cabernet Sauvignon を主体とした赤ワインのブレンドと、 Sémillon を主体とした辛口の白ワインを造っています。
- Latour-Martillac は、1953年のグラーヴ格付けで Graves Grand Cru Classé に選ばれました。赤ワインと白ワインの両方でこの格付けを持っている、数少ない生産者の一つです。
- この土地の歴史は12世紀からあると言われており、元々は、この地方の大地主である Montesquieu family 所有の一部が分離してできたシャトーであるとされている。
- この畑は、少なくとも19世紀にはブドウが植えられてお Château La Brède の一部でした。
- Château La Brède は、高名なフランスの哲学者であり思想家である Montesquieu 男爵 Charles Louis de Secondat の生家であり、彼がその生涯のほとんどを過ごし、多くの著作を執筆した場所です。
- Montesquieu 家は、長らくこのシャトーを所有しており、彼の祖先から受け継ぎ、彼の死後も子孫が管理していました。現在も、彼の直系の子孫が設立した財団「Jacqueline de Chabannes Foundation」によって管理され、一般公開されています。
- 現在のシャトーの名前は、12世紀の要塞城の塔に由来しています。そして、その城の石は、1700年代後半に現在のシャトーを建てるために使われました。
- シャトー名は、その頃に建てられた城の一部である塔に由来しており、以前は単に「Château Latour」と呼ばれていましたが、1級シャトーの Latour との競合から、所在地の Martillac 村の名前をつけてCh.Latour Martillacと変更する。
- 有機栽培を採用しており、20世紀初頭までは白ワインのみを作っていましたが、現在では赤ワインの比率の方が多くなってきています。赤、白ともにGravesの格付けワインに指定されています。
- Latour-Martillac は、1870年代から Edouard Kressmann と Kressmann 商会によって管理されていました。彼の息子 Alfred が1930年にこの地所を買い取り、それ以来、Kressmann family が所有し続けています。
- Kressmann family は、1999年から Graves 地区の Cabanac-et-Villagrains にある Château Langlet も所有しています。
- Château Latour-Martillac は55haのブドウ畑があり、その4分の3で赤ワイン用のブドウが栽培されています。ブドウの品種としては、Cabernet Sauvignon が約55%を占め、その他に Merlot と少量の Petit Verdot が植えられています。
- 残りの4分の1の畑で、Sauvignon Blanc が約60%を占め、残りが Sémillon です。
- vineyards は2つの区画に分かれています。そのうちの1つの Garonne 川の昔の動きによってできた砂利質の土壌を持つ、敷地内の少し盛り上がった丘陵地で、 Cabernet Sauvignon と Petit Verdot が栽培されています。
- 現在の川岸にほど近い場所に砂利の多い区画があり、その下層土は粘土が豊富に含まれています。そこに Merlot と白ブドウの品種が植えられています。
- Grattecap という1884年まで遡ることができる名前が付けられた0.65haの 小さな区画があります。この区画には主に Sémillon が植えられており、収穫はすべて手作業で行われ、畑は馬で耕されています。
- 赤ワインは40%が新しいオーク樽で16〜18ヶ月熟成されます。一方、白ワインは25%が新しいオーク樽で15ヶ月熟成されます。
- Latour-Martillac は、1986年に Lagrave-Martillac というセカンドワインの生産を始めました。
- 毎年、合計でおよそ18万6千本のワインが造られています。
Last updated 08-Nov-2022
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Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Bordeaux 全格付け
1855年のパリ万国博覧会開催に際し、ナポレオン3世の要請を受けて制定されたフランスのBordeaux・Medoc 地区の格付け。世界的にも有名なこの格付けは160年以上経つ現在でもワイン市場に大きな影響力を持ち、ワインラヴァーにとっても大切な指標となっています。
Boedeaux には四つの地区にそれぞれ独自の格付けがあり、現在、総生産量の約5%を占める Bordeaux ワインが格付けにランクインしています。
Medoc メドック格付け
Medoc 格付けは、1855年開催のパリ万国博覧会の展示品の一つとして、時の皇帝ナポレオン3世の要請を受け、Bordeaux 商工会議所によって作成されました。
建前的には Gironde 県内すべてのシャトーを対象としたものですが、作成したのが Bordeaux 商工会議所のため、Libourne 商工会議所が管轄する Dordogne 川右岸の Saint-Émilion や Pomerol のシャトーは考慮されず、赤ワインの格付けは Medoc のシャトーに限定されました。
ただし、当時から名声の高かった Ch.Haut Brion が唯一の例外として Graves から選定されています。なお、格付けは試飲によって決められたものではなく、過去数十年にわたる取引価格をもとに決定されました。
Medoc の格付けは第1級から第5級までの5等級あり、1855年4月18日に発表された当初は合計57のシャトーが選ばれました。その後相続による分割や他のシャトーへの吸収などを経て、現在、第1級に5シャトー、第2級に14シャトー、第3級に14シャトー、第4級に10シャトー、第5級に18シャトーの合計61シャトーが格付け表に名を連ねています。
特筆すべきは1855年の制定以来1度だけ見直しが行われ、1973年に第2級の Chateau Mouton-Rothschild が第1級に昇格したことです。しかし、それ以降見直しは一切行われず、今後も行われる様子はありません。
Sauternes ソーテルヌ格付け
1855年のパリ万国博覧会で白ワインも格付けされています。対象は Sauternes と Balzac 地区の甘口ワインとされました。
格付け等級は三つに分かれており、別格扱いの最高クラス Premier Cru Supérieur にChâteau d'Yquem 、第1級の Premier Cru に11シャトー、第2級の Deuxième Cruに15シャトーの合計27シャトーが格付けされています。
Graves グラーヴ格付け
Medoc の格付け制定から100年近く後の1953年に発表され、1959年に承認されています。
Graves の格付けに階級分けはなく、1987年に制定されたAOC.Pessac-Leognan に属するシャトーから赤ワインが7シャトー、白ワインが3シャトー、赤ワインと白ワインの両方で選出されたのが6シャトーの合計16シャトーが選ばれています。
もちろん、Medoc の格付けで第1級に選ばれた赤ワインの Ch.Haut Brion もこの格付けに入っています。しかし、白ワインは生産量があまりにも少なくオーナーが辞退したため、格付けに入っていません。
Saint-Émilion サン・テミリオン格付け
Saint-Émilion の格付けもグラーヴの格付け同様、1855年のメドックの格付けの約100年後に制定されました。
生産者主導で行われる Saint-Émilion の格付けは10年ごとに見直しが行われます。これまでに1969年、1986年、1996年、2006年、2012年の6回にわたって改訂されました。
格付けは3階級にわかれたいます。 第1特別級 Premier Grand Cru Classé A・Premier Grand Cru Classé B と特別級 Grand Cru Classé です。10年ごとに見直しが行われますので格付けに興味を示さないシャトーや格付け辞退などが有り現在は約80シャトーが格付けに参加しています。
Cru Bourgeois クリュ・ブルジョワ
Cru Bourgeois の格付けは、常に問題提起され続け紆余曲折を繰り返して今日に至っており理解が難しいです。
1855年の Medoc 格付けに漏れたシャトーを対象として、1932年に Bordeaux 商工会議所と Gironde 県農業会議所の権威のもと発表されたのが Cru Bourgeois の格付けの始まりで、当初は444のシャトーが選定されました。Medoc 格付けの次のクラスとしての位置付けでしたが、省庁の認可を受けたものではありませんでした。
2000年の農務省の省令で、Cru Bourgeois の上位階級として Cru Bourgeois Supérieur と最高位にあたる Cru Bourgeois Exceptionnel が設定され、これに基づき2003年に公式の格付けが初めて発表されましたが、審査の公正さに異論が噴出し2007年、Bordeaux の行政控訴院はこの格付けを無効とする判決を下しました。
その後、シャトーのオーナーらは「Medoc Cru Bourgeois 連盟」を作り、格付けではなく、一つの認定としてクリュ・ブルジョワの名称復活を発表。
メドックの八つのAOC「Médoc、Haut-Médoc、Listrac、Moulis、Margaux、Saint-Julien、Pauillac、Saint-Estèphe」による官能検査の合格、第三者機関の訪問調査受け入れなど諸条件を満たした場合にのみ、Cru Bourgeois の認定を与えることになりました。
審査は毎年行われ、2年前のヴィンテージの認定シャトーが、毎年9月に発表されることになりました。
しかしながら無効となった上位階級のない格付けを差別化を求める有力シャトーの多くが参加を見送り Cru Bourgeois 連盟は、「2020年までに3段階からなる新たな格付制度を導入する」と2016年に発表。
2018年ヴィンテージから再び三つの等級に分かれる格付けになりました。上位から Cru Bourgeois Exceptionnel、Cru Bourgeois Supérieur、Cru Bourgeois となりました。2020年度の格付けには、 Cru Bourgeois Exceptionnel 14シャトー、Cru Bourgeois Supérieur 56シャトー、Cru Bourgeois 179シャトーの合計249シャトーが選出されています。
Bordeaux Grands Crus Classés of 1855
- 1級Chateau Lafite-Rothschild・PauillacChateau Latour・PauillacChateau Margaux・MargauxChateau Mouton-Rothschild・PauillacChateau Haut Brion・Pessac-Leognan
- 2級Chateau Rauzan-Segla・MargauxChateau Rauzan-Gassies・MargauxChateau Leoville-Las Cases・Saint-JulienChateau Leoville-Poyferre・Saint-JulienChateau Leoville-Barton・Saint-JulienChateau Durfort-Vivens・MargauxChateau Gruaud-Larose・Saint-JulienChateau Lascombes・MargauxChateau Brane-Cantenac・Cantenac(Margaux)Chateau Pichon-Longueville Baron・PauillacChateau-Pichon Longueville Comtesse de Lalande・PauillacChateau Ducru-Beaucaillou・Saint-JulienChateau Cos d'Estournel・Saint-EstepheChateau Montrose・Saint-Estephe
- 3級Chateau Kirwan・Cantenac(Margaux)Chateau d'Issan・Cantenac(Margaux)Chateau Lagrange・Saint-JulienChateau Langoa-Barton・Saint-JulienChateau Giscours・Labarde(Margaux)Chateau Malescot St-Exupery・MargauxChateau Boyd-Cantenac・Cantenac(Margaux)Chateau Cantenac-Brown・Cantenac(Margaux)Chateau Palmer・Cantenac(Margaux)Chateau La Lagune・Ludon(Haut-Medoc)Chateau desmirail・Cantenac(Margaux)Chateau Calon-Segur・Saint-EstepheChateau Ferriere・MargauxChateau Marquis d'Alesme-Becker・Margaux
- 4級Chateau Saint-Pierre・Saint-JulienChateau Talbot・Saint-JulienChateau Branaire-Ducru・Saint-JulienChateau Duhart-Milon-Rothschild・PauillacChateau Pouget・Cantenac(Margaux)Chateau La Tour-Carnet・Saint-Laurent(Haut-Medoc)Chateau Lafon-Rochet・Saint-EstepheChateau Beychevelle・Saint-JulienChateau Prieure-Lichine・Cantenac(Margaux)Chateau Marquis de Terme・Margaux
- 5級Chateau Pontet-Canet・PauillacChateau Batailley・PauillacChateau Haut-Batailley・PauillacChateau Grand-Puy-Lacoste・PauillacChateau Grand-Puy-Ducassas・PauillacChateau Lynch-Bages・PauillacChateau Lynch-Moussas・PauillacChateau Dauzac・Labarde(Margaux)Chateau d'Armailhac・PauillacChateau du Tertre・Arsac(Margaux)Chateau Haut-Bages-Liberal・PauillacChateau Pedesclaux・PauillacChateau Belgrave・Saint-Laurent(Haut-Medoc)Chateau de Camensac・Saint-Laurent(Haut-Medoc)Chateau Cos-Labory・Saint-EstepheChateau Clerc-Milon・PauillacChateau Croizet-Bages・PauillacChateau Cantemerle・Macau(Haut-Medoc)
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