ワイン用ブドウ品種の詳解（ワイン選びの知識）／資料

• Albana は、イタリア北東部の Emilia-Romagna 州のDOCGワイン「Romagna Albana」などの白ワインの生産に用いられる緑色の果皮を持つブドウである。このブドウは多才でさまざまなスタイルのワインを造ることができる。DOCとしてのみですが、secco (dry), medium-sweetの amabile, sweet の dolce や passito などの sparkling を造っています。
• ワインは軽く、ナッツのような、クリーミーな味わい、そして、辛口ではキリッとした酸味があり、後味にわずかにビターアーモンドのような香りがすることもある。
• 酸度が高く、ある程度の残糖があっても生産可能であり、この形態、特に passito や riserva passito では、良好な熟成が可能である。

• passito の製法は、発酵前にブドウの糖分を凝縮させるもので、DOCGの規則の指定では通常、これを実現する方法は1つしか認められていない。しかし、Romagna Albana の生産者は、ブドウを木の上で、小さな箱で、木の格子で、あるいは室内でラックで乾燥させることができる。ワインは、ステンレスタンクまたは木製の樽で発酵させることができる。
• Albana の passito style のフレーバーは、蜂蜜、アプリコット、スパイス、マグノリアの花などです。

• このブドウには、 Forcella や Greco di Ancona などの同義語が存在するが、Albana の名前を使うことで DOCGとしての信用を得ることができる。
• Albana の名前は、Albula, Elbling, Tempranilla の同義語としても使われてきた。また、スペインには同名の無関係な希少品種も存在するが、Albus はラテン語で「白」と言う意味なので、このような多用は当然といえば当然である。
• 同義語は、Forcella, Greco di Ancona, Albano, Albanone, Albuelis です。

• Glass noodles with chicken and sesame (dry)
• Baked red peppers stuffed with goats' cheese (dry)
• Apple pie (torta di mele) (sweet)

• Albariño (Alvarinho)は、スペイン北大西洋沿岸の Galicia 地方原産の緑色の果皮を持つ品種である。 Rias Baixas DO の主要品種として最もよく知られており、桃、柑橘類、ミネラルの特徴を持ち、地元の魚介類と完璧に合う、さわやかで質感の良い白ワインを造っている。

• ポルトガルではしばしば微発泡の Vinho Verde ワインにされ、通常の Louriero-based の Vinho Verde blend と区別するために、一般に品種名が表示される。ここでは、Alvarinhoとして知られている。

• この品種は酸が高く、軽い白ワインとして造られることもあれば、樽や澱の熟成によって質感とコクを増す、ふくよかなスタイルもある。
• 近くの大西洋に由来する海洋性の特徴がしばしば見受けられ、時にはわずかな塩味として現れるため Albarino は完璧な食用ワインとなる。
• Albarino はイベリア半島の北西端の地域が原産地であるが、どちらの側にも広く植えられているため、境界線は明確ではない。スペインでは、Rias Baixas 地区で栽培されるブドウの90％以上が Albarino であるが、このDO内の複雑な mesoclimates により、多くの異なるサブリージョンとヴィンテージやブドウ畑の違いが現れている。

• ポルトガルでは、 Alvarinho Vinho Verde のワインは、時に一定量の二酸化炭素を添加して瓶詰めされ、口の中で軽い sparkling 感を持つワインとなる。ポルトガルワインとして初めて、品種名のラベルが広く認知されるようになり、入手しやすさと価格により人気が高まっています。これらのワインは通常、早飲み用である。

• スペインの葡萄品種への関心の高まり、Albariño の高い品質、海洋性 macroclimates に対応する能力により、この品種は世界の様々な地域で栽培されるようになった。
• カリフォルニアの冷涼な地域にも植えられており、 San Luis Opispo 郡の海岸山脈の海に面した斜面には、同州の120ha中20haを超えるブドウが植えられている。
• カリフォルニアでは他に、Carneros, Santa Ynez Valley, Napa の AVAがある。また、Oregon 州と Washington 州でも少数のワイナリーが栽培しています。
• 気候の変化により、英国の生産者は耐候性のあるハイブリッド品種から高貴な品種への移行を開始できます。
• Albariño はニュージーランドの多くのワイン産地、特に Marlborough, Gisborne,  Nelson で足場を固めている。しかし、現段階で Albariño を大量に生産しているワイナリーはほとんどありません。2020年現在、総栽培面積は40ha未満で1hq以上の区画はほとんどありません。
• Australia の Albariño のほぼ全てが Savagnin であることがDNAの研究により判明し、2012年からはそのように表示しなければならなくなった。この間違いは、1989年にスペイン当局が CSIRO（英連邦科学産業研究機構）に誤った品種を増殖材料として提供したことに起因する。しかし、環境に適応して変異しやすい品種では、このような取り違えは珍しくはない。そのため、スペイン北西部では正しく識別することが難しく、この問題の一因となった可能性がある。また、オーストラリアの一部の生産者は、自分たちのブドウの木を Savagnin と改名することに疑問を抱くようになった。
• 世界中の Albariño の生産者は、同じ畑の中で形態が異なることに注目している。果実に2つの種があることが多いが、同じ場所の他の実には Savagnin のように1つの種があることもある。
• Albarinもまた、スペイン北西部で栽培される香り高い白ワイン品種であるが、これまで Albariño と同じものであると広く考えられていた。2010年に実施されたDNAプロファイリングにより、これらは別物であることが判明しました。また、Madeira の Alvarinho Lilás も別種である。
• 以前は、Albariño は Riesling  のクローンで、12世紀にフランスの修道士がイベリア半島に持ち込んだ挿し木が何世紀にもわたって変異したものだという説がありました。アルザスやドイツの辛口 Riesling の中には、石果のアロマが似ているものがあるが、Riesling 品種の記録は15世紀までしかさかのぼることができない。

• Albariño は大西洋岸が原産地で、早くから有望視されており、今後 sparkling wine 用の品種として Chardonnay や Pinot Noir に変わり、それなりのシェアを獲得する可能性があります。

• Percebes (goose barnacles)
• Paella with lobster and chorizo
• Green-lipped mussels grilled with parsley butter

• Bordeaux Blend とは、基本的には、Bordeaux の赤ワインを作るために一般的に使用されるブドウ品種の任意の組み合わせです。 19世紀に英国のワイン商人が使ったと思われるこのフレーズは、ブドウ品種の組み合わせ自体だけでなく、ブレンドから作られたワインにも関連しています。米国での同等の物は Meritage であり、これは法的に定義されているだけでなく、登録商標でもあります。
• Bordeaux Blend Red は、その力強い構造と深い味わいで知られています。 plumや blackcurrant などの Dark fruits や berries は、Red Bordeaux のフレーバーを表すために一般的に使用されますが、それらに起因する用語の範囲は無制限です。Tannin はこれらのワインで比較的高い傾向があり、しっかりとした structure を与えます。
• Cabernet Sauvignon は、Bordeaux Blend の必須成分として広く受け入れられ Merlot が続きます。Bordeaux Blend ワインの大部分は、多くの場合、これら2つの品種のブレンドのみから作られています。残りのコンポーネントは、Cabernet Franc, Petit Verdot, Malbec で、さまざまな組み合わせと比率で使用されています。可能な成分のリストには、めったに使用されないにもかかわらず  Carmenere が可能な成分のリストに含まれています（注目すべき例外に「Haut-Bailly」「Brane-Cantenac」「Clerc-Milon」があります）。

• 世界のワイン産業が急速に拡大し発展するにつれ、「Bordeaux Blend」という用語の使用法が変化しています。柔軟性と有用な曖昧さは、「Bordeaux Blend」という用語の重要な資産ですが、アキレス腱でもあります。Zinfandel, Sangiovese, Syrah が含まれている場合は、正式な定義がない以上そのフレーズを使用する人々の意識にあるのでしょう。
• Bordeaux Blend Red スタイルはほぼすべてのワイン生産国に浸透しており、Bordeaux の成功に続こうとしています。南北アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランドはすべて「Bordeaux Blend」の独自の表現を持っています。北アフリカや中東の国々でも独自のスタイルの解釈を生み出しています。

• Steak entrecôte marchand de vin (red-wine sauce and shallots)
• Grass-fed wagyu rib-eye fillet
• Roast leg of lamb with rosemary and garlic

• Cabernet Sauvignon – Merlot のワインは、世界で最も有名で最も広く栽培されている2つのワイン用ブドウから作られています。「Bordeaux Blend」とも呼ばれる、この伝統的なブレンドは、Bordeaux の多くの素晴らしいワインの基礎を形成しています。

• California では、生産者が Meritage Alliance の要件を満たしている場合に限り、このブレンドは Meritage とラベル付けされます。
• Australian の Coonawarra, Margaret River, Yarra Valley の地域は、ブレンドの独特の表現で高く評価されています。
• South Africa の Stellenbosch 地方は、新世界のワインについての一般的な認識の多くに反する素朴でおいしいワインをいくつか生み出しています。
• 他の新世界の国々では、ブレンドはしばしば Cabernet Merlot と略されますが、このミックスには Cabernet Franc も含まれている可能性があります。
• Cabernet Sauvignon と Merlot のパートナーシップは、すべての主要なワイン生産国、 France はもとより, Italy, Australia, Chile, USA, Argentina, South Africa, New Zealand, Canada, Israel などの国でも証明されています。使用される各品種の正確な比率は、地域、ワインメーカー、スタイルによって異なります。

• Cabernet Sauvignon は通常、タンニンと酸の構造を提供します。blackcurrant とピーマンのダークフルーツの flavors をもたらします。
• Cabernet は、水分の多い果肉、風味豊かな豊満な品種と見なされます。structure は少ないですが、味わいは重く、果実味はたっぷりです。その薄い皮は、果汁に対する皮の比率を低くします。
• Cabernet の頑丈な構造は、Cabernet のジューシーな果実味で肥大化されます。注意深く組み立てると長期的なポテンシャルに優れたマリアージュです。

• Cabernet – Merlot ブレンドはオークとの相性に優れており、大部分はオーク樽で熟成されています。樽に入れられた時から、 French oak からはスギ、スモーク、スパイス、American oak からはバニラとココナッツのより甘い香りを感じます。

• 基本の Cabernet – Merlot ブレンドに追加される他の品種には、世界中の多くの地域で Cabernet Franc, Malbec, Petit Verdot, Carmenere などの Bordeaux Blend のメンバーが加えられています。
• Cabernet Sauvignon – Merlot は、ワインスタイルは様々、そして幅広い価格帯を占めています。

• Sautéed shiitake mushrooms（椎茸のソテー）
• Slow-cooked beef roast（ビーフロースト）
• Seared venison rump with red wine and rosemary butter（赤ワインとローズマリーバターで調理した鹿肉のランプステーキ）

• Cabernet と Sangiovese のブレンドワインは、20世紀のイタリアのワイン造りのサクセスストーリーの一つである。1960年代から1970年代にかけて Tuscany の進取の気性に富む生産者たちが、Bordeaux 品種の Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlot を、この地方の主流品種 Sangiovese とブレンドして試し始めた。現在では、このブレンドはイタリアの近代的なワイン造りを代表し、イタリアで最も有名なワインのいくつかを支えている。
• Sangiovese 特有のブラックチェリーやワイルドベリーの風味と、Cabernet Sauvignon の骨格と力強さがバランスよく調和している。Cabernet Franc も時折ブレンドされ、深みとスパイシーなエレガンスを加えています。酸やタンニンが不足することはほとんどなく、適切な樽熟成により長期間の熟成が可能なワインになります。

• Sangiovese はイタリアで最も有名な、そして広く植えられている品種の一つで、尊敬されている Brunello di Montalcino や Chianti の人気ワインに使用されています。
• フランスの Bordeaux 地方原産の Cabernet Sauvignon は、ナポレオン戦争のあった19世紀初頭に北イタリアにもたらされ、 Piedmont と Friuli-Venezia Giulia のフランス国境付近で最初に栽培された。
• 数十年後、フィロキセラがイタリアの多くのブドウ畑を襲ったとき、Cabernet Sauvignon は、失われた native vines の代わりとしてよく使われた。

• Cabernet – Sangiovese のワインが Toscana IGT として広く生産されており、非公式ながら「Super Tuscans」という有名なタイトルで知られている。
• Tuscany の DOC および DOCG レベルのワインには Bordeaux 品種が認められていなかったため、それらは Vino da Tavola（テーブルワイン）と表示されていたのである。
• このような状況から、フランスのIGPカテゴリーと密接に連携しているIGT(Indicazione Geografica Tipica）制度が創設されることになった。
• 1994年には Bolgheri DOC が設立され Cabernet – Sangiovese に初のDOCが与えられた。

• このブレンドはイタリアにルーツを持つが、非常に人気があるため、世界中に広がり特に Australia と USA のブドウ畑で栽培されている。 USA では、 California　で最もよく使われているが、Texas, Arizona, Washington でも造られている。

• Classic lasagne
• Texan barbecue
• Slow-roasted pork

• このブレンドワインは、オーストラリアの特産ワインです。Cabernet Sauvignon は  Bordeaux で,Syrah は Rhone Valley においての重要な品種です。この2つの移植に成功したオーストラリアでは、このブレンドで豊かでコクのあるオーストラリアを代表する赤を造っています。
• 20世紀半ばに Penfolds の Max Schubert がオーストラリア最高のワインと見なされる伝説の「Bin 60A」を造ります。この成功により、1970年代にブレンドが遍在するようになりますが、 Grenache や Viognier などの新しい、よりファッショナブルなブドウ品種が Shiraz のブレンドパートナーになるにつれ Cabernet - Shiraz は市場の下端に置かれるようになります。
• Cabernet Sauvignon のストラクチャーと深さが熟したビロードのような Shiraz の添加によって改善されます。オーストラリア産の Shiraz は、ワインを埋め尽くすジューシーでジャミーなフルーツフレーバーを提供し、明るいベリーとダークフルーツのフレーバーに満ちた複雑なキュヴェを作り上げます。そして、オーク樽の熟成がワインにスパイスと複雑さを加え硬いエッジのいくつかを柔らかくします。
• 世界の他地域、特にチリとイスラエル、さらにはカリフォルニアでは、Cabernet Franc が Syrah とのブレンドに使用される事があります。Cabernet Franc は、吸い上げられた草本の芳香をブレンドにもたらし、Cabernet Sauvignon の構造に追加されることもあれば、完全にCabernet Sauvignon に取って代わるもあります。
• Cabernet - Syrah/Shiraz のブレンドワインは、すぐに消費できるように作られた低価格の市販ワインから、オーストラリアで最も収集可能で保存熟成に値するワインまで品質の幅があります。最も代表的な例は「Penfolds Grange」です。

• Beef teriyaki
• Roasted lamb rack with rosemary and garlic
• Field mushrooms with grilled parmesan

• Cabernet – Tempranillo は、Cabernets Sauvignon または Franc と、スペインの寵児 Tempranillo とのブレンドです。このブレンドは、Bordeaux blend や、Cabernet と Sangiovese を組み合わせたイタリアの Super Tuscanに対するスペインの回答である。
• Cabernet – Tempranillo のブレンドは、スペイン国内外で人気があり、いくつかの国が独自のバージョンを試している。
• 温暖な気候で育てられた Cabernet と Tempranillo のブレンドは、ダークチェリーやプルーンなどの果実味、タバコの葉などのハーブの香り、チョコレートやコーラなどの豊かなナッツの香りが鮮やかである。
• スペインの気候を考えると、熟成させることは一般的に難しいことではないが、冷涼な気候で育ったものは、ピーマンやインゲンといった植物的な特徴をより強く示すことがある。
• Cabernet Sauvignon はワインの骨格の多くを提供するが、Cabernet – Shiraz blend のブレンドと同じように、より官能的な Tempranillo を加えることによって恩恵を受ける。 middle palate は Tempranillo の表現するところであり、煮込んだイチゴのような甘く香ばしいフレーバーが加わり、ゼリーとドーナツの例えがよりぴったりとくる。
• 時には Merlot が使われることもあり、 Cabernet – Merlot – Tempranillo blend になることもあります。

• Morcilla (blood sausage)
• Braised pork knuckle
• Stewed lentils with bacon

• Cabernet Franc は、ほとんどのワイン生産国で栽培されているワイン用ブドウ品種です。この品種はボルドーの3番目のブドウとして有名であり、世界の Bordeaux Blend タイプのワインの多くに含まれています。
• Cabernet Franc と Sauvignon Blanc は、Cabernet Sauvignon の親です。最近のDNA検査では、Merlot の両親の1人であることが示されています。

• 特に若い頃に繊細で芳香があります。カベルネ・ソーヴィニヨンと同じ属性の多くを共有していますが、はっきりとした緑の植物の香りが特徴です。これにより、未熟なCabernet Sauvignon あるいは Carmenère と誤って識別する事があります。
• 涼しいブドウ栽培地域では、この品種はグラファイトと赤い甘草のノートを示し、温暖な気候では葉巻と革の香りが強くなります。アイスワインとして、イチゴの強烈なアロマとフレーバーを生み出します。
• 他の品種とブレンドすると、タバコとダークスパイスの草本のアクセントが加わり、より滑らかで丸みのある口当たりになります。

• この品種は皮が薄く、酸味が少ないですが、丈夫さでも知られています。
• 成長期の比較的早い時期に熟し、季節の後半の悪天候の脅威の影響を受けにくくなります。多くの場合「保険」用のブドウとして栽培されており、正しく管理すれば良好な収穫量を生み出すことができます。
• Cabernet Sauvignonの栽培に関する最大の懸念は、 Leaf Roll ウイルスに対し敏感であることです。特に古いブドウの木は、高い発生率と重症度のレベルを生み出し、収穫量を減らし、ブドウの皮の中で着色化合物を生産する能力を低下させます。

• Libournais 地区には、最も高く評価されている Cabernet Franc の有名産地 Pomerol と Saint-Émilion 村があります。「Cheval Blanc」は通常 Cabernet Franc を約3分の2ブレンドします。また「Ausone」は Cabernet Franc と Merlot を均等にブレンドします。
• この品種は、Loire Valley などの涼しい内陸の気候を好み、Touraine 地区の Chinon と Anjou-Saumur 地区の Saumur と Saumur-Champigny のアペラシオンは重要な拠点です。熟したベリーと甘いスパイスの香りが高く評価されています。代表例は、少量の他品種使用を許可していますが、Anjou 村と Touraine 地区の Bourgueil と Saint-Nicolas de Bourgeil のアペラシオンです。Cabernet Franc ワインで「Clos Rougeard Sanmur-Champigny」がユーザーの検索数が多いワインの様です。
• Cabernet Franc の Loire Valley での呼び名は  Breton です。これは、Loire 川のすぐ北西の Bretagne 地域と関係ありません。17世紀にこの品種を人気にしたとされているブルグイユ修道院の Abbot Breton の名前です。彼は、地元のブドウ栽培者に彼の先導に従うように注意し、ブドウの木を植え、世話をしました。そして、Loire 渓谷の特徴的な赤ワインのスタイルとなるワインの生産を始めました。

• Cabernet Franc のホームは Bordeaux の Libournais として広く受け入れられていますが、ブドウ園での丈夫さのおかげで世界中の大多数の地域で受入れられています。
• フランスは、2016年時点で30,000ha(74130a)を超えると報告された品種の主要国です。ブラジル、イタリア、米国でもかなりの植栽面積が報告されています。また、ブラジル、ウルグアイ、イスラエルのブドウ栽培産業にとっては重要な品種となっています。
• カナダでは、Cabernet Franc は辛口の赤ワインとして生産されていますが、一般的には Cabernet Sauvignon と Merlot とブレンドされています。 オンタリオ州のアイスワインを生産する重要な品種であり、カナダで最も暖かいブドウ栽培地域である Pelee 島にも植えられています。
• 米国では、カリフォルニアの Napa 郡と Sonoma 郡で栽培されています。 Long Island や Finger Lakes のビネロンだけでなく、他の複数の涼しい気候のブドウ栽培地域でも好まれており、確実に熟す能力が高く評価されています。
• アルゼンチンでは、小規模まがら他の Bordeaux 品種と並んで長い間栽培されてきました。 2017年時点で、1042ha(2577a)から全赤ブドウ生産の1％未満です。
• チリでは1200ha(2965a)以上が植えられていますが、ここでは単一品種のワインとしてはあまり一般的ではありません。

• Rabbit rillettes
• Lentil soup with smoked ham hock
• Herb-crusted lamb rack

• ボルドーの6番目の黒ブドウとして見落とされていたカルメネールは、南米で新たな生命を見出し、特にチリを代表する黒ブドウとして確固たる地位を築いている。

• カルメネールは、もともとボルドーの畑で栽培されていた黒皮の品種であるが、チリに特に適した土地であることがわかった。
• 晩熟の品種であるカルメネールは、そのポテンシャルを最大限に発揮するために、高い日照量と暖かい夏を必要とします。
• 適切な環境下では、メルロの魅力的な肉付きの良さや、カベルネ・ソーヴィニヨンの穏やかなハーブや杉の香りの、繊細で深い色の赤ワインとなることができます。
• この類似性は、まったく驚くべきことではなく Carménère, Cabernet Sauvignon, Merlot はすべて Cabernet Franc を親に持つことがDNA研究で明らかにされています。
• 2013年に発表されたDNAプロファイリングでは、カルメネールの第二の親として、フランスの無名の品種ムラールが挙げられています。

• カベルネ・ソーヴィニヨンもメルロも、18世紀半ばまで、Bordeaux 地方ではあまり勢いがなかった。特に Médoc 地区では、カルメネールの方が重要であった。カルメネールは、親であるカベルネ・フランと長い間、この地方で最も広く栽培されている品種の一つでした。
• この状況は、1860年代に phylloxera がアメリカ大陸からヨーロッパに上陸するまで続きました。カルメネールの木が特にかかりやすい害虫でした。
• カルメネールは、メルロやカベルネ・ソーヴィニヨンほど接ぎ木に反応しないので、フィロキセラに耐性のあるアメリカの台木が導入されると、この品種はほとんど放棄された。
• フィロキセラ以前の19世紀、進取の気性に富むチリのブドウ栽培者たちが、ボルドー地域のブドウ畑から挿し木をした。有名になり始めた頃のメルローと思っていたのですが、見た目が似ているカルメネールであることが判明した。
• メルローは、長い歴史を持つ品種であるが、その人気はかなり落ちていた。この無意識のミスが、カルメネールを絶滅の危機から救い今では、チリを代表するUSPブドウである。
• メルローとカルメネールの葉は非常によく似ているが、1994年にモンペリエで行われたDNA調査によって別種であることが発見された。

• チリは、この品種の救世主として効率的にワインのマーケティングに取り入れている。この品種の記憶に残るストーリーを Montesの「Purple Angel」、 Concha y Toroの「 Carmin de Peumo」「 Vina Errazuriz Kai」は、いずれもプレステージワインの例で、チリで最初の象徴的なカルメネールという地位を争っている。  
• チリでのカルメネールの成功のニュースが広まるにつれ、このブドウは世界中のいくつかの地域で珍重されるようになった。
• ニュージーランドでも、 Ransom Wines がカベルネ・フランのクローンとしてMatakana vineyards で発見した。この品種は、北イタリアからニュージーランドにもたらされた。

• 北イタリアの東ヴェネト州とフリウリ州が、この品種の主な産地である。Refosco など他の品種とブレンドされることもある。
• 北イタリアでは、この2つの品種が混同され、しばしば「Cabernet」と表示されたワインが造られた歴史があります。そのため、カルメネールがIGTやDOCのワインに正式に認められるようになったのは、2000年代後半からである。
• Lombardy のトップ・エステート Ca'del Bosco は、1990年にフランスの苗床からカベルネ・フランの挿し木を購入した。そのブドウが通常のカベルネ・フランよりも早く熟し、味も見た目も違うことに気付いた。その挿し木がカルメネールであることがわかり、現在では Carmenero（カルメネロ）というワインを生産している。
• チリのものが人気を博すと、北イタリアのカルメネールも多く出回るようになりましたが、そのうちのいくつかは、間違って認識されていることが判明している。
• Tuscany の古代の品種 Predicato dui Biturica は、当時ビトゥリカとして知られていたが、イベリア半島が原産地であった。これもまた、同一である可能性がある。

• 故郷 Bordeaux に戻ると、カルメネールの樹は、Haut-Bailly, Brane-Cantenac , Clerc-Milon、さらに東の Sainte Foy と Francs の Chateaux Claribes と  Le Puy など少数のエステートでまだ栽培されています。この品種のチリでの成功に呼応して栽培面積が増加するかどうかは、今後10年ほどの間に明らかになるであろう。

• Ningxia ワイン産地のChangyu Estateのブドウの木は、スイスの科学者で作家のJosé VouillamozによってDNA鑑定され、カルメネールであることが判明した。しかし、他の研究によると、カベルネ・ゲルニッシェの一部はカベルネ・フランである可能性があるとのことです。
• カベルネ・フランは、歴史的にカベルネ・ゲルニッシェが似ている品種とされている。中国への伝来は不明であるが、常にヨーロッパのブドウと見なされています。そして中国の品種は、しばしば青唐辛子やジビエのような特徴を示し、カルメネールを連想させる。
• ゲルニシュトという名前は、ドイツ語で混合を意味する "gemischt "が転訛したものと考えられ、したがって「混合カベルネ」の挿し木の委託を意味しています。このことから、中国ではカベルネ・フランとカルメネールをゲルニヒトの名で栽培していたことがわかる。

• Sausage and bean stew
• Creamy lamb curry
• Barbecued lamb chops

• Carignan(カリニャン)は、黒皮のワイン用ブドウ品種で、おそらく Aragon 原産と思われる。この品種は、地中海沿岸、特にスペイン北東部やフランスの Languedoc-Roussillon地方のワインに使われている。この地域の他の主要な品種 Grenache, Syrah, Mourvedre とのブレンドに最もよく使われている。

• Carignan は、高い tannins、酸、色を表現でき、温暖で乾燥した気候を好みます。このため、アロマと風味は豊かだが、ボディと色の深みに欠ける赤ワインのブレンドに最適です。Carignan が varietal wine として造られることはほとんどありませんが、最高の例では、濃い果実や黒い果実、コショウ、甘草、そしてスパイシーで香ばしいアクセントの特徴を示すことができます。

• Carignan は通常、灌木で栽培され、その多くは樹齢が非常に高く、機械では茎が強すぎるため、手摘みで収穫する必要があります。
• 晩熟の品種で、適切に作付けしないと収量が多くなることが知られている。このことは、かつてはこの品種の魅力とされていたが、味の凝縮感が得られにくくなるため、人気を失うきっかけにもなった。

• フランスでの Carignan は、1960年代から2000年にかけて最も栽培面積の多い品種でしたが、1980年代に行われた大規模な抜根により、今世紀に入るまでに栽培面積がほぼ半減しています。
• France's Carignan の約4分の3は Languedoc-Roussillon 地方にあり、そこでは Vin de France として生産されています。

• スペインでは、最高の Cariñena wines は、高い評価を得ている Priorat 地方にあります。Cariñena(カリニェナ) は、より豊満な Garnacha とブレンドされることが多く、この地域の赤ワイン品種の栽培面積の4分の1弱を占めている。
• この品種は Aragon が原産地である可能性が高いとされていますが、 Cariñena 村周辺に最初に出現したという証明はなく、Cariñena DO/DOP内のブドウ畑面積のほんの数%を占めるにすぎないことも確かである。
• 現在では Catalonia 地方でより広く使われており Samsó と表示されることが多い。 Cariñena が使用されている最も有名なワインは、Rioja のもので、そこでは Mazuelo として知られていますが、その使用は減少しています。
• 一般的にスペインではあまり高く評価されておらず、 Garnacha (Grenache)の後に続く Tempranillo と Cabernet Sauvignon に次ぐ人気です。

• 他の有名な栽培地は Sardinia 島で、暑い地中海の気候は、このブドウの木にぴったりで、出来上がったワインは、その豊かさとスパイシーさで評価されている。
• この島には他に Bovale di Spagno と Bovale Grande という品種があり、カリニャンの異なるクローンであることが分かっています。Bobal とは別品種です。
• California カリフォルニアでは、Carignane と表記され、一般的にブレンドワインにのみ使用される。
• チリでは、特に Maule Valley にある1940年代に植えられた古木を中心に、最近マスコミの注目を集めている品種である。

• Carignan はうどんこ病に非常に弱く、その被害を軽減するために大規模な散布を必要とすることがあります。有機栽培のカリニャンは非常に希少です。

• Peppery Catalan sausage (Salchichon de Vic)
• Spicy lamb meatballs
• Eggplant lasagne 

• Carignan – Grenache – Syrah は、南フランス（Languedoc-Roussillon）やスペイン北東部（Catalonia）で広く使われている黒皮の3品種のブレンドで、人気があります。Carignan and Grenache は地中海沿岸で広く栽培されており、Syrah は Rhone Valley のワインで特に有名である。
• この3つのブレンドの組み合わせにより、典型的な明るく生き生きとした、果実味が主体の、適度なボディと骨格を持つワインが造られる。もちろん、ブドウ栽培とワイン醸造の判断に大きく左右されます。
• Carignan はタンニン、酸、鮮やかな色合いをもたらし、Grenache はトレードマークの明るいベリー系果実の風味と高い潜在アルコール度を発揮します。Syrah は、一般的にバランスの良い品種で、ブランブルフルーツ、チェリー、甘いスパイスのフレーバーと、糖分、酸、タンニンの自然なバランスで隙間を埋め安定させる役割を担っています。この3品種は、古典的な Southern Rhoneの主要な構成要素であり、しばしば Mourvedre が添えられる。
• Carignan は通常、このブレンドでは脇役で、ブレンドの30%以上を占めることはほとんどありません。ワインメーカーは通常、魅力的な Grenache とシリアスな Syrah に焦点を当て、風味と構造の魅力的なバランスを確立することを好みます。
  

• Soup with pork, vegetables and beans
• Chilli con carne
• Lamb rack with aubergine purée

• Chianti Blend とは、Chianti や Tuscany の他の地域のワインに使用されている昔ながらのワイン用ブドウの組み合わせを指します。
• ブレンドの主成分は、 Tuscany で人気のある Sangiovese です。
• Chianti のDOCGルールでは、最低70％のコンポーネントが必要です。この比率は、Chianti Colli Senesi では75％に、 Chianti Classico では80％に上昇します。
• これには、Tuscany のブドウ品種である Canaiolo, Colorino, Ciliegiolo, Mammolo が少量含まれている場合があります。このブレンドから作られた典型的なワインは、赤い果実、スミレ、乾燥ハーブ、苦いチェリーの香りがあります。

• Chianti Blend は、消費者の好みの変化と生産者の技術進歩に適応し、時間とともに進化してきました。 Chianti appellation 法が Chianti wines での Bordeaux 品種の Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlot を最大15％で使用する事を公式に認可したとき、大きな論争がありました。純粋主義者はこの変化を疑いと残念な気持ちで見ましたが、他の人々はボルドー品種が Chianti  にもたらすダークフルーツの香りと色の深さを歓迎しました。

• 2006年以前は、白ワインの Trebbiano と Malvasia が Chianti Blend の一部として日常的に使用されていました。現在は全ての Chianti wine で禁止されています。この慣習は、2015年の Chianti Colli Colli Senesi の放棄をを最後としました。

• Bistecca alla Fiorentina (barbecued T-bone steak)
• Steamed pork spare ribs with black bean
• Confit duck with sweet potato mash

• Chardonnay – Semillon は、Australia で最も頻繁に組み合わされるブレンドです。Burgundy の偉大な白ブドウである Chardonnay と、Sauternes の甘いワインの鍵となる Semillon は、どちらも多くの国で栽培されている品種です。
• どちらもフランス原産ですが、このブレンドは厳密には新世界の現象です。この2つは母国フランスでは、同じAOC原産地では一緒に見つかりません。
• Semillon は、ブレンドにトロピカルフレーバーを加え、Chardonnay は、フルーティーさを与えます。
• Semillon は、Chardonnay のしっかりしたフレームに豊かさを加え、ナッツと藁のフレーバーを加えます。 温暖な気候で生産されることが多いため、良好なレベルの酸性度を達成することが困難な場合があります。 オークでの熟成は、Chardonnay – Semillon ワインに追加の重さとスパイスを加えるために使用されることがあります。
• Chardonnay – Semillon は南アフリカと南アメリカで一緒に使用されることがありますが、大部分 Australia で製造されています。

• Marinated white anchovies　マリネした白いアンチョビ
• Roasted chicken with thyme　タイム入りローストチキン
• Sautéed mushrooms on polenta　ポレンタのキノコのソテー

• Chenin Blanc は、フランスで1300年近く栽培されてきた、用途の広い白ワイン用ブドウ品種です。一般的にはフランスの Loire Valley に関連しており、その高い酸性度レベルは、甘美で甘く、ボトリチスの影響を受けたデザートワイン、軽くて甘いスパークリングワイン、フルボディの白など、さまざまなスタイルで醸造できることを証明しています。
• この品種は、長い歴史の中で浮き沈みがありました。フランスの公式文書では、早くも845年に Chenin Blanc について言及されており、それ以来 Loire  のさまざまな場所に登場しています。20世紀初頭にやや時代遅れになりましたが、1980年代に新たな関心が高まり、 Chenin Blanc の歴史的な高貴なブドウ品種としての地位が再び活性化されました。
• Chenin Blanc は、絶乾、サクサク、そしてスパークリングから甘いデザートワインまで、あらゆるレベルの甘さに細工することができます。これは、ステンレス鋼、拡張 lees contact、樽熟成など、Chenin の生産で採用されているワイン製造技術とスタイルの数に反映されています。
• ブドウ園では、栽培者は Chenin Blanc の高い収穫量を抑え、 flavors が集中し、その floral bouquet が伝わるようにする必要があります。
• Chenin Blanc は世界の涼しい地域で育ち、早く芽を出し、遅く熟し、霜の危険にさらされています。

• Chenin Blanc が植えられた Loire の重要な作付面積のほとんどは、 Angers と  Touraine の都市周辺にあります。
• 青リンゴの特徴を備えた濃厚でミネラルのある白ワインは、Angers の Savennieres appellation のもの、Touraine のドライおよびセミドライの Vouvray wine は、もう少しトロピカルで蜂蜜の特徴があります。
• Anjou, Saumur, Touraine の Sparkling Cremant de Loire ワインは、主に Chenin Blanc をベースにしています。これらの赤身で際どいワインは、多くの場合、よりフローラルなノーズと、アペラシオンに必要な粕の接触に由来するナッツの香りがあります。これらの無駄のない研ぎ澄まされたワインは、多くの場合、 floral nose と、lees contact に由来するナッツの香りがあります。

• Loire の Chenin Blanc を最高に表現している物は、Loire の涼しい側の谷の秋霧が貴腐に必要な条件を生み出し、焼きリンゴ、熟した桃、quince flavors を持つ Quarts de Chaume と Bonnezeaux の甘いワインです。
• 貴腐化された  Chenin ワインは、Sauternes のワインよりも軽量ですが、Bordeauxの甘いワインと同じくらい長く、時にはより長く熟成さすことができます。良い Vouvray は、ピークに達するまでに10年を必要とし、1世紀以上の間貯蔵することができます。

• New Zealand の Sauvignon Blanc や Argentinian の Malbec のように Chenin Blanc も新世界の南アフリカに居住地を見つけました。
• 南アフリカは、フランスを抜いて Chenin の最大の生産地および生産者になり、現在では最も植えられている品種となっています。
• Chenin Blanc は17世紀半ばに南アフリカに到着し、その生産性と暑い状況でも高い酸性度を生み出す能力ですぐに人気がでました。その後、Chenin Blanc はブランデー貿易の基本となり、その後、ブドウ栽培のキャリアの多くで、他の白品種とブレンドされることが多い  bulk-wine の生産に委託されました。 
• 今日、この高貴なブドウに対する態度の変化は、南アフリカで品質の急上昇をもたらしました。  Stellenbosch と Swartland の古い bush-vines は、pineapple, melon, guava,  banana のフレーバーを示し、 Loire Valley のワインよりもトロピカルな特徴を持つ、濃縮されたリッチなワインを製造しています。
• California はフランス全土よりも多くの Chenin Blanc を栽培していますが、これらのほとんどは一般的な白ブレンドとして使用されています。 
•  Argentina にもかなりの数の Chenin Blanc のブドウがあり、 Chardonnay や Torrontes とブレンドされて、淡い白ワインを造ることが多くあります。 
• Canada, New Zealand, Australia,  Chile にも少数の Chenin Blanc が植えられています。

1. Fresh oysters (dry, sparkling)
2. Pulled pork tacos (dry)
3. Lemon meringue pie (sweet)

• Dolcetto は、イタリア北西部の Monferrato 丘陵で栽培される黒皮のワイン用ブドウである。深いルビー色から紫色まで、さまざまな色をした、ソフトでフルーティなワインを生み出します。

• 典型的な Dolcetto ワインは、色が濃く鮮やかで、アーモンドや、よりタンニンの強い例ではクルミのような、土っぽい含みを持つ、濃く、優しくスパイシーなアロマを提供する。
• このワインは一般的に長期熟成向きではないので、ヴィンテージから3、4年以内に消費されるのが望ましい。
• このワインは特に酸が低いことが特徴で、それが「小さな甘いもの」を意味する品種名の由来となっているが、Dolcetto ワインは甘口の物は珍しい。

• Dolcetto は Piedmont の第3の赤ワイン用ブドウとみなされ、歴史的には Nebbiolo や Barbera のいとこのような存在であった。そのため、この適応力のある早熟な品種は、特に Nebbiolo が熟すのに苦労するような冷涼な畑に追いやられることが多く、このような区画は、標高の高い場所にあることが多い。
• これらの涼しい場所は、Nebbiolo よりも数週間早く熟すこの品種が酸を保持し、早熟を避けるのに役立ちます。

• 1990年代後半から2000年代にかけて、これらのワインの多くは、強烈にリッチでフルーティー、oaky でアルコール度が高い新世界的なスタイルに向かっていたが近年は控えめなスタイルに戻りつつあるようだ。
• このブドウ品種は、Nebbiolo と同じような乾燥した渋いタンニンを出すことがあります。このタンニンが重合して柔らかくなるまでに何年もかかり、その間に酸の少ない Dolcetto wine は楽しめなくなるほど劣化してしまう。
• タンニンのレベルは、短く穏やかな発酵によって緩和することができ、過剰な抽出を避けることができるが、香りの強さは犠牲となる。 Dolcetto が Nebbiolo の後塵を拝しているのは、このためである。


• ソフトなスタイルの Dolcetto wine は、収穫から数ヶ月以内に販売・消費され、いくつかのアペラシオンでは Beaujolais Nouveau に似た Novello versions を許可している。
• このようなスタイルの Dolcetto wine は、 Nebbiolo ワインや重いオーク熟成の Dolcetto がセラーで熟成している間、ある程度のキャッシュフローを提供しています。

• この地域には、Dolcetto 専用のアペラシオンがいくつかある。その中で最も注目すべきは、最上級のDOCGの分類を獲得しているアペラシオンです。

1. Dogliani (旧 Dolcetto di Dogliani)
2. Dolcetto di Alba/Diano d'Alba (両方の名称が現在も有効) 
3. Ovada aka Dolcetto di Ovada Superiore （Dolcetto di Ovadaは、別のDOC指定）

• Dolcetto wines は、Piedmont のいくつかの主要な小地区の中で、独自のDOCステータス Alba, Acqui, Asti を有している。他の多くの Piedmont のDOCは、Rosso blends 、または blends と varietal wines として、このワインを許可している。（一例として、Colli Tortonesi は、 Langhe, Monferrato,  Piemonte の各DOCとともに許可している）
• 合計で約6000ha(15000a)ある Dolcetto のイタリア全体の約98％を Piemonteが占めている。
• このブドウはイタリア各地のさまざまなDOCや数十のIGPで使用が許可されている。Piedmont にはIGPは存在しない。
• Piedmont の南隣の Liguria 州では、この品種は Ormeascoという名で呼ばれ, Ormeasco di Pornassioの醸造に使われている。

1. Chickpeas with spinach（ひよこ豆とほうれん草）
2. Spaghetti and meatballs（スパゲッティとミートボール）
3. King salmon carpaccio（キングサーモンのカルパッチョ）

• Garganega は、イタリア北部の Veneto 州で Soave や Gambellara の原料となる白ブドウ品種としてよく知られている。
• 21世紀初頭、DNA鑑定により Sicily 島のブドウ畑の主役である Grecanico Dorato と同一品種であることが判明した。
• Veneto 州と Sicily 州は1000km離れているが、合わせて11000ha以上の Garganega の畑があり、あらゆる意味でイタリアで最も広く栽培されている品種の一つである。

• 生産地域にかかわらず、Garganega のクラシックなワインは、桃の花、アーモンド、アプリコット、焼いたゴールデンアップルなどのアロマが特徴的である。
• 辛口ワインで最もよく知られているが、Garganega は甘口ワイン、特に遅摘みの干しブドウから造られる甘美な花蜜を造る能力もはっきりと示している。
•  Soave と Gambellara の両方が、Recioto di Soave という名で、このようなワインを生産している。このスタイルで造られた Garganega のワインは、豊かな質感を持ち、蜂蜜、砂糖漬けレモンの皮、トロピカルフルーツ、甘いスパイスの濃縮したアロマを持つ。

• Soave というワインスタイルが世界的に有名であるにもかかわらず、Garganega という名前はほとんど知られていない。それは、 Soave wine ラベルにこの品種の名前が記載されていないことが大きな理由であると思う。
• 北の故郷、イタリア北東部の Veneto 州では、Garganega は畑でもワイナリーでも非常に高く評価されている。
• 生産者は、この品種の十分な収量と、緩やかな房の構造を高く評価し、風通しを良くして真菌病のリスクを軽減しています。後者の性質は、甘口の recioto wines を造るために appassimento(ブドウを乾燥させる)の際にも有利に働きます。

• 生産者は、このブドウの高い収量を評価する以上に、適度な酸味、エレガントな香り、アロマ成分の高い濃縮度を評価しています。
• 残念なことに多くの Soave 生産者は長い間、量を重視し、Soave の評判をはるかに低いものにしてきました。結局のところ、Garganega の名前がこうした低品質のワインと結びつかないことは、不幸中の幸いであったかもしれない。
• Garganega の名声は、Soave の中心地であり、最も伝統があり、最も優れた Soave wine が造られる場所 Soave classico 地区で最も顕著に見られる。

• DOCの法律では、Soave (Verdicchio), や Chardonnay を30% まで加えることが認められているが、Garganega と他の品種をブレンドする生産者はほとんどいない。
• Veneto IGT や Trevenezie IGT にも、Garganega と Pinot Grigio を組み合わせたワインがある。

• この品種がイタリアのワイン栽培に果たした貢献は、さまざまな点で大きい。
• この国で最も広く植えられている品種の一つであり、最も古い品種の一つでもある。
• 前述のアペラシオン以外にも、Garganega は Veneto の様々なDOCワインに使われている。特に Bianco di Custozaを筆頭に Arcole, Colli Berici, Monti Lessini,  Vicenza などで使われている。
• 近隣の Friuli や Lombardy州の Garda 湖周辺でも栽培されている。さらに南のUmbria 州の Colli Amerini と Colli Perugini では、辛口の白ワインや sparkling (spumante) のマイナーブレンドの原料として使われています。

1. Mussels cooked in white wine, garlic and parsley
2. Roast zucchini stuffed with goat cheese
3. Sticky rice with mango (for sweet recioto wines)

• Gamay は、ボジョレーの軽い果実味の赤ワインを生産することで最も有名なブドウ品種です。この品種はフレッシュで赤い果実と砂糖漬けのアロマを提供しますが、通常、flavor concentration と body weight に効果がなく、軽くてシンプルなワインになります。
• フランスでは、Gamay の故郷は Beaujolais です。14世紀に,おそらくドイツから入ってきた。最初は熱狂的な歓迎を受けました。が、Burgundy の支配曹は、その見慣れない味とtextureに不信感を抱き品種を非合法化しようとさえしました。
• Gamay の特徴は、赤いサクランボとイチゴのフレーバーを示し、 carbonic maceration （炭酸浸軟法）を使用して醸造すると、ボイルドスイーツとバナナが出現します。
• この技術は、収穫直後の11月第3木曜日に消費者に届けられる Beaujolais Nouveau で最もよく使用される技術です。
• これらの軽くて半透明のワインは、伝統的にブドウ園の労働者のために作られていましたが、1970年代と1980年代に、ワインのマーケターの想像力をかき立てました。
• 残念ながら、多くの評論家は、 Beaujolais Nouveau がこの地域の評判を促進するだけでなく、その評判を傷つけるのに役立ったと感じています。

• Gamay は現在、この地域で最高のワインとして認められている10の Beaujolais Crus のワインで、ある種の復活を経験しています。

1. Moulin-a-Vent
2. Fleurie
3. Morgon
4. Chiroubles
5. Julienas
6. Brouilly
7. Chenas
8. Julienas
9. Regnie、
10. Saint-Amour

• これらの中で最も有名なのは Moulin-a-Vent、Fleurie、Morgonですが、他のアペラシオンもすべて優れています。これらは伝統的手法で醸造され、しばしばオークで熟成されます。最高のものは10年まで熟成することができます。

• Beaujolais のすぐ北の Maconnaisでも広く栽培されており、ほとんどの Macon Rouge はGamay をベースにしています。
• Loire Valley 渓谷では、Gamay は主に Anjou と Saumur のアペラシオンで rosé wine を造るために使用されますが、 Pinot Noir とのブレンドでも使用されます。 Touraine Gamay は、ピリッとした単品種の赤ワインのアペラシオンですが、「Cheverny」「Coteaux de Vendômois」「 Coteaux du Giennois」などで造られているか、Upper Loire あるいはIGP  Val de Loire に分類されています。

• フランス国外では、Gamay はスイスで最も真剣に受け止められており Pinot Noir.とブレンドされることがよくあります。
• Canada, Italy, New Zealand,  Croatia, Kosovo,  Serbia、のブドウ栽培の風景にとって重要です。
• California で以前に Gamay とラベル付けされたワインは Valdegue として識別され、Gamay Beaujolais とラベル付けされたワインは Pinot Noir のクローンであることが判明しました。いくつかの真の Gamay Noir àJus Blanc は California の高地の涼しい地域に植えられております。

• Liebfraumilch(リープフラウミルヒ)は、ドイツの半甘口ワインのスタイルである。 Riesling, Silvaner, Kerner, Müller-Thurgau のうち1つ以上を70％以上使用しなければならないと規定されている。どのボトルも後者が主成分となることが多い。
• このワインは主に Rheinhessen, Pfalz, Rheingau, Nahe の各地域に輸出するために造られている。このワインはQbAに分類されているが、ワインの専門家からは通常「甘くて安い」と敬遠される。1980年代半ばに人気のピークを迎え、年間100万ケース以上が販売された。
• Liebfrauenmilch という名前は、もともと Rheinhessen 地方の Worms にあるLiebfrauenkirche(愛する聖母の教会）の畑で作られるワインに付けられたものである。
• かつては、ヨーロッパで最も高価なワインの一つであった。しかし、1910年、Worms 商工会議所は、この称号を現在のより広い領域で使用することを許可した。

Merlot - Sangiovese

Malvasia - Trebbiano

Malvasia Nera - Negroamaro

Müller-Thurgau

Nebbiolo

Nero d'Avola

Pinot Noir

• Pinot Grigio は、Pinot Noir や Pinot Blanc と遺伝子を共有するピノ系の白の突然変異種です。
• イタリア北部で最もよく見られる Pinot Grigio は、酸味のあるライトボディのワインと強く結び付いています。Italy・Alto Adige の「Santa Margherita Pinot Grigio」が有名です。

• 北イタリアの Pinot Grigio は、レモン、ライム、青リンゴ、花などのアロマに引き立てられ、スプリット感を加える比較的高い酸度を持つ、無駄のないさわやかな辛口白と表現するのが最も一般的である。
• この日常的な Italian Grigio スタイルは、まず葡萄を比較的早く収穫することによって達成される。この品種はもともと酸がかなり低いので、できるだけフレッシュな酸を保持するための試みです。
• 新鮮さと活力を維持するために、発酵と貯蔵は通常ステンレスタンクで行われる。もし樽を使用すれば、味わいに重さと甘いバニラのアロマが加わります。これは、クリーンでシンプルなスタイルから大きく逸脱し、またコストアップにもつながります。
• このタイプの Pinot Grigio ワインは、ほとんどの場合、収穫から1年か2年以内に消費されることを想定している。長期間の熟成は必要ないし、推奨もされない。

• イタリア北東部 Veneto, Friuli-Venezia Giulia, Trentino-Alto Adige は、 Pinot Grigio の産地である。この地域は毎年膨大な量のワインをイギリスとアメリカ向けに輸出してます。
• この地域はプレミアムワインも数多く存在します。ほとんどは、Pinot Gris に匹敵する重さと質感を達成しており、最高級のワインは、アルザスのグラン・クリュのワインに近い品質である。

• イタリアの多くの地域では、この品種は frizzante (semi sparkling) または spumante (sparkling) ワインを造るのに使われる。
• イタリアで最も本格的な sparkling の「Franciacorta」には、Pinot Bianco は認められているが、この品種が使われていないのが特徴的である。一方、最も人気のある「Prosecco」は、85％の Glera に対して15%までの Pinot Grigio の使用が認められている。

• イタリアでは、Pinot Grigio が甘口ワインやデザートワインのベースとなることはほとんどない。中甘口の Pinot Gris は、Alsace 地方に多く、規模は小さいが New Zealand に多く見られる。
• 爽やかなスタイルの Pinot Grigio は、様々な国で大きな成功を収めている。特にGreej という愛称で親しまれているアメリカやオーストラリアの Yarra Valley, Mornington Peninsula, Adelaide Hills で好評を得ている。
• 新世界のいくつかのワイナリーは、 Pinot Grigio  と Pinot Gris 両方のワインを生産することを選択しました。イタリアを離れると、この2つの名称の区別は絶対的な信頼性を持つことはできない。購入者は、他の情報が得られない場合、価格を考慮する必要があります。日常的な価格であれば、早摘みのライトボディのワインであるかもしれません。
• ドイツの Baden や Pfalz 地域では Ruländer や Grauburgunder、Loire, Savoie, Switzerland では Malvoisie(Pinot Grigio)、Hungary では"灰色にやさしい"という意味の Szürkebarát と呼ばれている。

• Pinot Grigio は、様々な病気にかかりやすい。イタリアでは、Malattia del Pinot Grigio(ピノ・グリージョ病）が葉の変形や収量減少の原因となる。Pinot Grigio の房は小さく、コンパクトであるため、botrytris やその他の房腐敗病にとって理想的な場所である。
• ブドウはもともと酸度が低いため、暑い夏には、収穫日が特に重要になる。成熟期が早いと酸度が高くなり、糖分やフレーバー化合物の蓄積は妥協しなければならない。
• 収穫日は色にもはっきりと影響を与える。Pinot Grigio が熟すと、ピンクがかった色になるが、色は青っぽい灰色からピンクがかった茶色まで様々である。一本の木が様々な色を示すことも珍しくはない。熟したブドウから造られるワインは、一般的に黄金色をしている。

1. 魚介類を使った料理と最もよく合います。白身魚のグリル、ムール貝、アサリ、エビ、シーフードサラダなどがよく合います。
2. パスタやリゾットに、クリームやトマトベースのソースをかけた料理と一緒に楽しむのが一般的です。

• Piedirosso は、イタリアの Campania 地方で古くから栽培されている黒皮のブドウ品種である。19世紀、フィロキセラの危機の後、非常に広く植えられたが、その後衰退してしまった。現在では、その傾向が徐々に逆転し、生産者はこの品種に戻り、主に Aglianico と Olivella のブレンドパートナーとして活躍している。
• Piedirosso はイタリア語で「赤い足」を意味し、茎が3本の枝からなり、赤褐色で鳩の足に似ていることから、この名が付けられた。この品種の別名であるPalombina は「小さな鳩」、Pere'e Pallummo は「鳩の足」を意味する。

• Piedirosso の単一品種ワインは、深いルビー色で、柔らかいタンニンを持つフルボディのワインになる傾向がある。これらのワインの典型的な flavors は、プラム、チェリー、野生のベリーのような骨太の果実味です。より良いものでは espresso, mushroom, damp earth などが示される。
• 多くの Piedirosso のワインには、ミネラルのような、ほとんど塩味のような特徴が見られる。これは、このブドウが育つ火山性土壌に起因するものである。
• Piedirosso のブレンドワインは、単一品種のワインよりもはるかに一般的である。

• このブドウは、Taburno, Campo Flegrei, Capri, Amalfi Coast, Falerno del Massico, Ischia, Penisola Sorrentina, Sannio, Vesuvio などの Campania の多くのDOCエリアで栽培されている。
• Piedirosso を使ったワインで最もよく知られているのは、「Lacryma Christi del Vesuvio」の赤ワインとロゼワインです。これらのワインでは、must がブレンドの最低50%を占め、残りのブレンドは Olivella と Aglianico で構成することが許されている。Campi Flegrei, Penisola Sorrentina, Ischia の赤ワインにも同様の要件がある。

• この品種は、Aglianico のような単一品種では強烈すぎるワインに、柔らかさと複雑さをもたらすと考えられています。Piedirosso は、Campania 州の4つのDOCGのうちの2つ Taurasi と Aglianico del Taburno において15%未満のマイナーなブレンド成分として認められている。
• Piedirosso は、イタリアの vin de paille(麦わらワイン)スタイルの passito に使用されることもある。passito は、干しブドウから造る甘口ワインである。

1. Polpettone in crosta (meatloaf wrapped in puff pastry)
2. Grilled portobello mushrooms with mozzarella and thyme
3. Cheese pizza

• Pedro Ximénez は、スペインの Jerez(ヘレス)で作られる甘口の  Sherry で最もよく知られている白ワイン用ブドウ品種です。
• Pedro Ximénez は、酸が非常に低いため、テーブルワインにはあまり適さないが、 Sherry Blend や、PX（単一品種の酒精強化ワイン）として輝きを放っている。
• この品種は、 Andalucia地方、特に Montilla-Moriles で栽培されており、スペイン南部の Valencia, Extremadura, Canary 諸島などでは、それほど多く栽培されていません。
• Pedro Ximénez といえば Jerez のイメージが強いですが、実は Sherry 酒用のPedro Ximénezの大部分は Montilla-Moriles で栽培されています。この地域のブドウ畑の約70%が Montilla-Moriles に対し、Jerez では5%以下です。その結果、地元のシェリー酒に関する法律では、Montilla-Moriles 産の Pedro Ximénez grape must を、シェリー酒製造が行われる Jerez に輸入することを認めています。

•  Pedro Ximénez の最高の品種表現であるPXワインは、スペインに限らず、世界中で生産される可能性がある。その製法は、ブドウの果汁が凝縮し、果皮がレーズン状になるところまで天日干しするものである。抽出された液体は、部分的に発酵され（発酵は中性のブドウ酒を加えることによって停止される）、 solera system による分別混合で熟成される。
• PXワインは、タフィー、イチジク、チョコレート、ドライフルーツの風味とアロマを持つ甘美なワインである。

• ポルトガル Alentejo でも栽培されており、ここでは Perrum と呼ばれ主に白のブレンドに使われる。

• Pedro Jimenez, Perrum, Don Bueno

• Rice pudding with raisins and cinnamon (arroz con leche)
• Vanilla ice cream with caramel sauce
• Sticky date pudding

Port Blend White

Riesling

Rossese 

Ruby Cabernet

Verdejo

Valpolicella Blend

Zinfandel 

Zinfandel - Petite Sirah