Malet-Roquefort 伯爵家が400年に渡って持ち続けている Saint-Emilion 唯一の由緒を誇ります。歴史は11世紀までさかのぼれる Saint-Emilion 一の古い地所です。
Wine étiquette
2000’05/15 3-1 家飲み
悪くないがやや下降気味で複雑味に欠けた。
ワインエチケットには Malet-Roquefort 伯爵家の紋章が描かれています。
Tasting
- ボリューム 軽□□□□■□□重
- タンニン 控□□□□■□□渋
- 甘み 辛□□□□■□□甘
- 酸味 弱□■□□□□□強
- 濃厚！メルロー比率が高い 赤黒紫の濃厚な果実と土やキノコ、ビターチョコレートが複雑に絡み合う
Profile
- 【Ownership】Malet-Roquefort family
- 【Region or Appellation】Saint-Emilion > Bordeaux > France
- 【Classification】Saint-Emilion Grand Cru
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Cabernet Franc - Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】13.5 - 14.5%
- 【Avg. Price 】￥13,000/750ml
Winery
- Château La Gaffelière は、Saint-Émilion appellation にある Bordeaux wine estate で、この地域で最も古い家族経営のブドウ畑のひとつである。
- Château La Gaffelière のワインは、近隣の多くのワイナリーと同様、 Merlot が主体で、 Cabernet Franc の割合は少ない。
- ドメーヌは Saint-Émilion の町のすぐ南に位置し、シャトーの建物はいわゆる St-Emilion 台地の麓にある。
- Château Ausone は La Gaffelière の上の斜面の頂上にあり、Château Pavie はその東にある。
- 1955年のサンテミリオンの格付けでは Premier Grand Cru Classé に位置づけられ、2021年ヴィンテージの時点では Premier Grand Cru Classé "B""に分類されていた。 しかし、2022年ヴィンテージより、このドメーヌは、 Cheval Blanc, Ausone などと同様に紛争が絶えない格付け構造から外され、現在は Saint-Emilion Grand Cru となっている。
- 22ヘクタールのブドウ畑は、およそ70％が Merlot 、30％が Cabernet Franc である。
- La Gaffelière の畑は、斜面下部の南東向きに位置する。 石灰岩の台地、粘土石灰岩の斜面、シリカを多く含む斜面の麓という、 Saint-Émilion の主要なテロワールの3つすべてに区画がある。
- ワイナリーでは、ブドウは温度管理されたステンレスタンクで発酵され、malolactic 発酵は樽で行われる。 ワインは French oak 樽（平均約半分が新樽）で約12～15ヶ月熟成させる
- 敷地内の粘土質の多い斜面から、 Merlot 主体のセカンドワイン Clos Gaffelière （販売市場によっては Dame Gaffelière ）と呼ばれるこのワインは、1980年代半ばに発売され、ワイナリー内の専用セラーで生産されている。生産されるワインの3分の１をセカンドの Clos La Gaffeliere に回すほどの厳格な選別がなされています。
- Château La Gaffelière 全体で、年間約8万本のワインを生産している。
- Château La Gaffelière と隣接する Château Canon La Gaffelière とは所有者は別です。ただし、両者ともかつては Malet-Roquefort 伯爵が所有する大きな地所だった。現在も Malet-Roquefort 伯爵の子孫が Château La Gaffelière を所有しています。一方の Château Canon La Gaffelière は、1971年に Von Neipperg 伯爵家によって買収されました。
- この大きな地所は、17世紀のハンセン病療養所の跡地に設立されました。「Gaffet」は「ハンセン病患者」を意味します。1961年まで、この地所は La Gaffelière-Naudes として知られていました。
Last updated 06-Jun-2023
関連記事
- https://longstay-wine.blogspot.com/
この記事は以下のような人におすすめです！
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO（国立原産地名称研究所）が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商（メーカーやネゴシアン）が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Saint-Émillion の格付け
- Saint-Émillion は1955年以来、公的格付けがなされていて、10年毎に見直しを計る事になっています。
- これまでに1969年、1986年、1996年、2006年、2012年、2022年の6回にわたって改訂された。
- 格付けはそれぞれのシャトーのワインの価格や地価、ブランド性に大きく影響を及ぼします。そのため、2006年の見直しでは、降格した13のシャトーのうち八つのシャトーがその公平性を巡って不服を申し立て、訴訟となる。結果、2006年の格付けは取り消しとなり、1996年の格付けの効力を2011年まで延長するという暫定措置が取られた。
- 2012年の格付けでは、Premier Grand Cru Classé A に、新たに Château Pavie と Château Angélus が加わった。それまでは、Château Cheval Blanc と Château Ausone の2つのドメーヌだけだった。また、小さなガレージワイナリーから急成長しシンデレラワインという呼び名を持つCh. Valandraud や Ch. Canon La Gaffelière など四つのシャトーが Premier Grand Cru Classé B に昇格した。
- 2022年の格付けでは、Ch. Figeac が Premier Grand Cru Classé A に昇格した。
- 1955年から頂点に立ち続けてきたPremier Grand Cru Classé A の Ch. Ausone と Ch. Cheval Blanc の2シャトーが、審査基準を理由に格付けに参加しないことを表明。
- Ch. Angelus は、共同経営者の有罪判決を受けて格付けから撤退。
- Ch. Canon La Gaffelière(Premier Grand Cru Classé B)も、格付けを辞退。
2022年のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに格付けされたシャトー
Premier Grand Cru Classé A
- Ch. Figeac
- Ch. Pavie
- Ch. Beau-Sejour-Becot
- Ch.Beausejour Duffau Lagarrosse
- Ch. Belair-Monange
- Ch. Canon
- Ch. Canon La Gaffelière
- Ch. Larcis-Ducasse
- Ch. Pavie-Macquin
- Ch. Troplong-Mondot
- Ch. Valandraud
- Clos Fourtet
- La Mondotte
- Ch. Trottevieille
投稿
