Château Lafite につながる Edmond de Rothschild 男爵のワイナリー
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□■□重
- タンニン 控□□□□■□渋
- 甘み 辛■□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□■□強
- 結構スパイシーで重めタンニンもあり みずみずしさもあり 飲みやすい
Profile
Chateau Clarke
パリRothschild分家 Edmond
- 【Ownership】Companie Vinicole Baron Edmond de Rothschild
- 【Region or Appellation】Listrac-Medoc > Medoc > Bordeaux > France
- 【Classification】クリュ・ブルジョワ・シュペリユール
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Blend】Merlot, Cabernet Sauvignon
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】13 - 14.3%
- 【Avg. Price 】¥7,000/750ml
- 【Ageing】100% in barrels (2/3 new and 1/3 second fill), for 16 months.
パリRothschild分家 Edmond
- 1973年、パリRothschild 家祖 James( Rothschildの初代オーナー)の四男 Edmondの孫 Edmond が Ch.Clarke を1973’購入する。この時代は既に格付けが存在し、ラフィットもムートンも「1級」の地位にありました。Ch.Clarke は5級まである格付け61シャトーには入ってなかったが、今では見事に3級に匹敵するとの評価を得ているのです。
- ロンドン・Rothschild 家が Ch.Mouton Rothschild を1853’に所有、パリ・Rothschild 家は1868’に Ch.Lafite Rothschild を所有する。
- 1997年、息子の Benjamin にバトンを渡し、彼は2003年に2番目のシャトー Chateau des Laurets を購入します。Chateau des Laurets は、ボルドーの右岸のワイン産地として有名なサンテミリオンの近郊にあるピュイスガン・サンテミリオン地区にあります。それほど有名ではないけれどポテンシャルのある土地、という点で Chateau Clarke に共通しています。
- ここの敷地には1860年頃に建てられた美しいお城があることもあり「眠れる美女を獲得した」と評判になったようです。
- 南米のアルゼンチン・メンドーサから少し離れた標高1100mの場所に100haの土地を購入し1999年からマルベック種の植樹を始め(マルベック種は標高1100メートルの場所が最も適しているとの判断による)2003年にワイナリーを設立しています。
- Edmond Rothschild 家 は、自ら創り上げていくという姿勢が一貫しています。実際には評価を得られるまで何年もかかりますから、精神的にも経済的にも耐久力がなくてはできないことですね。
- 1973年、Chateau Clarke 購入 リストラック・メドック<ボルドー<フランス
- 2003年、Chateau des Laurets 購入 ピュイスガン・サンテミリオン<ボルドー
- 2003年、Flechas de Los Andes にワイナリー設立 メンドーサ>アルゼンチン
Winery
- Château Clarke は、 Médoc 地区南部の Listrac 地区を代表するドメーヌで、 Merlot 主体の同名の赤ワインで最もよく知られている。 その名前は、1771年にこの土地を購入したアイルランド人の Clarke 家に由来するが、12世紀にはシトー派の修道士によってこの地にブドウの木が植えられていたと伝えられている。
- Gironde 河口の内陸、石灰岩の台地の真ん中に位置し、大西洋に近いため冷涼な土地にある。旱魃に強い粘土石灰質土壌に55ヘクタールのブドウ畑がある。
- 約70パーセントが Merlot で、近年その比率を高めている。残りは Cabernet Sauvignon で、さらに4ヘクタールの区画に Sauvignon Blanc, Muscadelle, Semillon が植えられており、希少な Merle Blanc のキュヴェを造っている。
- このドメーヌは、20世紀初頭まで非常に有名であったが、放置され始めた。 1973年に Edmond de Rothschild が購入し、1974年から1979年の間にブドウ畑は完全に植え替えられた。
- 1998年に Baron Benjamin de Rothschild 男爵(2021年没)が後を継いだ。
- Compagnie Vinicole Baron Edmond de Rothschild は現在、メドック地区の Château Peyre-Lebade と、国境を越えた Moulis の Château Malmaison も所有している。
Last updated 07-Jun-2024
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Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
ユダヤの国際財閥Rothschild家
- ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていたマイヤー・アムシェルは5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。
- 1853年:Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
- 1868年 : Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。
- 1870年、プロイセンのビスマルクは普仏戦争終結の条件としてフランス側に支払不可能とも思える賠償金を要求します。しかし、銀行家の Rothschild が財力を結集し支払を完了します。これを聞いたビスマルクは拳を机にたたきつけ激怒します。その際にインク瓶が飛び散り机一面を汚した執務用の机が Lafite 館に家宝として保管されています。