ボルドー右岸(St-Emilion Pomerol)格付け

2024年12月31日火曜日

Bordeaux Libournais Wine雑学

t f B! P L

サンテミリオンの町は、中世の聖地・スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の宿場町として栄えた町で欧州の古い中世の町が時間の流れを止めたようにたたずんでいる。
古い家並みの狭い石畳の急坂を登ると丘の上に古い寺院があって、びっしりと建て込んだ赤瓦の屋根の先に段々畑の複雑で変化に富む土壌の葡萄畑が望める。
この葡萄畑を多くの中小・零細シャトーが所有しており自分だけの宝探しをする楽しみがあるとは言え選ぶのに苦労もします。
特に優れたワインは、「コート」と呼ばれる St-Emilion の町を囲む石灰岩系の丘陵地帯と、「グラーブ」と呼ばれる Pomerol との境界に近い石灰質と砂・粘土の斜面の2つの地域から生まれる。
町の東に広がる地域は、下層が砂と粘土の土壌で、北部の砂でおおわれた地域と共に、メルロ種中心の優秀ななワインが造られている。

ボルドー右岸 St-Emilionの格付とPomerol の概要

St-Emilionの格付け 

St-Emilion の格付けは、1855年のパリ万国博覧会を機に制定されたにメドックの格付け発表から約100年後の1954年、国の公的機関である INAO(国立原産地名称研究所)で制定されました。
有名な五大シャトーを有するメドックの格付けが150年以上たった今でも Ch.Mouton Rothschild の例外を除いて変更がないのに対して、St-Emilion の格付けは10年毎に見直しを行うルールになっており、これまでに6回(1969年、1986年、1996年、2006年、2012年、2022年)改訂されています。

ボルドー右岸の St-Emilion の格付けは他のエリアの格付けに比べて非常に厳しく、ボルドーの格付けの中では最も信頼できるものと言われていますが、格付けはそれぞれのシャトーのワインの価格やブランド性に大きく影響を及ぼしますので改定時に物議を醸し出しているのも事実です。

Premiers Grands Crus Classes A
 最高峰の品質を持つワインを産出するシャトーに与えられる称号です。
Premiers Grands Crus Classes B
 クラッセAに次ぐ高い品質を持つワインを産出するシャトーに与えられる称号です。
Grands crus Classes
  高品質なワインを産出するシャトーに与えられる称号です。

上記の格付以外に Saint-Emilion Grand Cru と言うACがあります。この表示のワインは、畑に対してではなくワインの品質によって選ばれ定期的に検討されます。基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されています。この表示のワインは、村名ワインの Saint-Emilion より、若干上質と言う程度の理解が妥当と思われます。

2022' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Figeac
  2. Ch. Pavie
 Premier Grand Cru Classé  B 
  1. Ch. Beau-Sejour-Becot
  2. Ch.Beausejour(Duffau Lagarrosse)
  3. Ch. Belair-Monange
  4. Ch. Canon
  5. Ch. Larcis-Ducasse
  6. Ch. Pavie-Macquin
  7. Ch. Troplong-Mondot
  8. Ch. Valandraud
  9. Clos Fourtet
  10. La Mondotte
  11. Ch. Trottevieille
  • Ch. Figeac が Premier Grand Cru Classé A  に昇格した。
  • 1955年から Premier Grand Cru Classé  A の Ch. AusoneCh. Cheval Blanc の2シャトーが、審査基準を理由に格付けに参加しないことを表明。
  • Ch. Angelus は、共同経営者の有罪判決を受けて格付けから撤退。
  • Ch. Canon La Gaffelière は、格付けを辞退。

2012' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Ausone
  2. Ch. Cheval Blanc
  3. Ch. Pavie
  4. Ch. Ange’lus
 Premier Grand Cru Classé  B 
  1. Ch. Figeac
  2. Ch. Beau-Sejour-Becot
  3. Ch.Beausejour(Duffau Lagarrosse)
  4. Ch. Belair-Monange(Ch. Belairから2008年に改名)
  5. Ch. Canon
  6. Ch. Clos Fourtet
  7. Ch. la Gaffeliere
  8. Ch. Pavie-Macquin
  9. Ch. Troplong-Mondot
  10. Ch. Trottevieille
  11. Ch. Valandraud
  12. Ch. Canon La Gaffelière
  13. Ch. Larcis-Ducasse
  14. Ch. La Mondotte
  • 格付け制定当初から2012年までは Premier Grand Cru Classé  A は、Ch. Ausone と Ch. Cheval Blanc のみが認められてきたが、新たに Château Pavie Château Angélus が加わった。
  • 小さなガレージワイナリーから急成長しシンデレラワインという呼び名を持つ Ch. Valandraud Ch. Canon La GaffelièreCh. Larcis-Ducasse、Ch. La Mondotte、   の四つのシャトーが Premier Grand Cru Classé B に昇格した。

2006' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Ausone 
  2. Ch. Cheval Blanc 
Premier Grand Cru Classé  B 
  1. Ch. Figeac
  2. Ch. Angelus
  3. Ch. Pavie
  4. Ch. Beausejour (Duffau-Lagarrosse)
  5. Ch. Beau-Sejour-Becot
  6. Ch. Belair
  7. Ch. Canon
  8. Ch. La Gaffeliere
  9. Ch. Magdelaine
  10. Ch. Trottevieille
  11. Clos Fourtet
  12. Ch. Pavie-Macquin
  13. Ch. Troplong-Mondot
  • 2006年の見直しでは、降格した13のシャトーのうち八つのシャトーがその公平性を巡って不服を申し立て訴訟となりました。
  • Ch. Pavie-MacquinCh. Troplong-Mondot がPremier Grand Cru Classé  B に昇格する。
  • 2008年7月、裁判所の判決によって無効とされた2006年のサンテミリオンの新しい格付けは、2008年12月フランス議会の立法を経て、再び公式な格付けとなりました。

1996' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Ausone 
  2. Ch. Cheval Blanc 
 Premier Grand Cru Classé  B 
  1. Ch. Figeac
  2. Ch. Angelus
  3. Ch. Pavie
  4. Ch. Beausejour (Duffau-Lagarrosse)
  5. Ch. Beau-Sejour-Becot
  6. Ch. Belair
  7. Ch. Canon
  8. Ch. La Gaffeliere
  9. Ch. Magdelaine
  10. Ch. Trottevieille
  11. Clos Fourtet
  12. Ch. Canon La Gaffelière
  13. Ch. Larcis-Ducasse
  14. La Mondotte


1986' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Ausone 
  2. Ch. Cheval Blanc 
 Premier Grand Cru Classé  B 


1969' St-Emilion 格付け

Premier Grand Cru Classé  A 
  1. Ch. Ausone 
  2. Ch. Cheval Blanc 
 Premier Grand Cru Classé  B 


1954' St-Emilion 格付け
  • 1955 年に11 のプルミエ グラン クリュと 64 のグラン クリュを含む合計 75 のシャトーが格付けされる。
  • 格付け制定当初から2012年までは Premier Grand Cru Classé  A は、Ch. Ausone と Ch. Cheval Blanc のみが認められてきた。

St-Emilion Grands crus Classes 格付け(2022')

  1. Ch.l'Arrosée    
  2. Ch. Balestard La Torrelle
  3. Ch.Bellevue
  4. Ch.Berliquet
  5. Ch.Bellefont-Belcier(2006年昇格)
  6. Ch.Barde-Haut(2012昇格)
  7. Ch. Boutisse(2022年昇格)
  8. Ch.Badette(2022年昇格)
  9. Ch.Cadet Bon
  10. Ch.Cap de Mourlin
  11. Ch.Chauvin
  12. Ch.Corbin
  13. Ch.la Clotte
  14. Ch.la Couspaude
  15. Ch.Clos de Sarpe(2012年昇格)
  16. Ch.Côte de Baleau(2012昇格)
  17. Ch.le Châtelet(2012昇格)
  18. Ch.la Commanderie(2012昇格)
  19. Ch. Corbin Michotte(2012年降格、2022年昇格)
  20. Ch. Croix de Labrie(2022年昇格)
  21. Ch. La Confession(2022年昇格)
  22. Ch.La Croizille(2022年昇格)
  23. Ch. Dassault
  24. Ch.la Dominique
  25. Ch.Destieux (2006年昇格)
  26. Ch.Faurie de Souchard
  27. Ch.Fonplégade
  28. Ch.Fonroque
  29. Ch.Franc Mayne
  30. Ch.Fleur-Cardinale(2006年昇格)
  31. Ch.la Fleur Morange(2012年昇格)
  32. Ch.Faugères(2012昇格)
  33. Ch.de Ferrand(2012昇格)
  34. Ch.Fombrauge(2012昇格)
  35. Ch.Grand-Mayne
  36. Ch.Guadet
  37. Ch.Grand Corbin(2006年昇格)
  38. Ch.Grand Corbin-Despagne(2006年昇格)
  39. Ch.les Grandes Murailles
  40. Ch.Haut Sarpe
  41. Ch.Jean Faure(2012昇格)
  42. Ch.Larmande
  43. Ch.Laroque
  44. Ch.Laroze
  45. Ch. Lassègue(2022年昇格)
  46. Ch.Moulin du Cadet
  47. Ch.Monbousquet(2006年昇格)
  48. Ch.la Marzelle
  49. Ch. Mangot(2022年昇格)
  50. Ch. Montlabert(2022年昇格)
  51. Ch. Montlisse(2022年昇格)
  52. Ch.Pavie-Decesse
  53. Ch.Petit Faurie de Soutard
  54. Ch.de Pressac(2012昇格)
  55. Ch.Peby Faugères(2012昇格)
  56. Ch.le Prieuré
  57. Ch.Quintus(Ch.Laniote+Ch. Grand Pontet+Ch.Tertre Daugay)
  58. Ch.Quinault l'Enclos(2012年昇格、2022年撤退)
  59. Château Ripeau
  60. Ch.Rochebelle(2012昇格)
  61. Ch. Rol Valentin(2022年昇格)
  62. Ch.Saint-Georges-Côte Pavie
  63. Ch.Soutard
  64. Ch.Sansonnet(2012年昇格)
  65. Ch.la Serre
  66. Ch.Tour Figeac
  67. Ch.Tour Saint Christophe(2022年昇格)
  68. Ch.Tour Baladoz(2022年昇格)
  69. Ch.Villemaurine
  70. Ch.Yon Figeac
  71. Clos de l'Oratoire
  72. Clos des Jacobins
  73. Clos Saint-Martin
  74. Clos la Madeleine(2012昇格)
  75. Couvent des Jacobins
  76. Clos Dubreuil(2022年昇格)
  77. Clos Saint Julien(2022年昇格)
  78. Clos Badon Thunevin(2022年昇格)

Libournais地区のAOCと特徴



地形と土壌の違いで次の様なAOCグループに分かれます。

AC. St-Emilion

 St-Emilionの特徴は、畑の小ささとシャトーの密集ぶりにある。 
中小・零細シャトーが群がっているので選ぶのに苦労する。
同一地区内に「St-Émilion Grands Crus」と言う別のACも持っている。

AC.St-Emilion衛星AC

 St-Emilion の北部の村のワインだが、近年本来のサン・テミリオンより優れたワインを出す所も少なくない。
メルロ種がここでも主要なぶどう品種。カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン種もブレンドに使われる。
ビロードのような滑らかでフルーティなワインは、凝縮された構造と微妙に締まったタンニンのおかげで、熟成されるほど旨くなる。
下記の4つのACがある。
  1. Lussac Saint-Emilion
  2. Montagne Saint-Emilion
  3. Puisseguin Saint-Emilion 
  4. Saint-Georges Saint-Emilion

AC.Pomerol

 評判の大きさとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
ここのワインの評価が高まるのは20世紀始め頃で、ジャン・ピエール・ムエックス社の功績が大きい。
栽培葡萄品種はメルロ種が主で、ほぼ80%を占める。残りも殆どがカルベネ・フラン種で、ソーヴィニヨン種は少ない。
このため、出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。
アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。長寿タイプもあるが、多くは4~7年で飲み頃となる熟成の速いタイプ。総体的にバランス良く、高水準。
「シャトー・ペトリュス」や「シャトー・ル・パン」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄もあり、生産量が少ないのでワインは総体的に高価格。
ポムロールは、サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。しかし、公的格付け(Crus Classés)はなされていない。

AC.Lalande-de-Pomerol

 土質が新しい堆積土壌の砂利と砂で構成されているため、Pomerolに似てはいるが、力強さの点で劣り、タンニンが少なめで、より早熟。むしろSt-Emilionに近い。

AC.Fronsac(Canon-Fronsacを含む)

 18世紀初頭から19世紀にかけて、この地のリブルネ・ワインの中では一番評判がよくSaint-Emilionより高値がついていたほどだった.
19世紀末のフィロキセラで畑したが、1970年代から復興が始まり90年代ようやく蘇ってきた。
石灰質と軟質砂岩の土壌から生まれるメルロ約80%で作られるワインは、近年、荒さは陰を潜めすっかり濃密で柔らかなものに姿を変えた。
確かな生産者が多くコスト・パフォーマンスが悪くないないので狙い目のACだ。

AC.Cotes de Castillon(地区AC)

 砂利と泥土、北の高い方は石灰岩系の土壌で造られる。ワインはSt-Emilionに似ているが、総体的に、若飲みタイプの赤である。(丘陵部には長寿のものもある)  

AC.Bordeaux Cotes de France(地区AC)

 ワインはCôtes de Castillon同様St-Emilionに似ているが、Côtes de Castillonより、しっかりして腰の強いものが多い。僅かだが白もある。
ブティ・シャトー(平均栽培面積6ha)の密集地で、近年は注目される造リ手が輩出している。

St-Emilion 18 Chateaux & Pomerol 15 Chateaux

Ch. Ausone
 ローマの詩聖アウソニウスが「小さな、かわいい荘園」とその詩に謳い、愛した葡萄畑。
丘陵の絶好の斜面に畑とシックなシャトーがある。葡萄の樹齢は高く、古いものは100年というものもある。
香り、風味、繊細さ、力強さ、フィネス、長期熟成、グラン・ヴァンの神髄。
品種:M50%、CF50%

Ch. Angelus
 特級畑が集中するサン・テミリオン・コート(丘陵)の西側斜面の端に畑がある。
収穫量を抑え、葡萄の収穫を理想的な成熟状態で行う厳しい栽培を手掛けている。
樽熟成させたワインはカルベネ・フラン種の口当たりが素晴らしく、リッチで心地よい果実味がある。引き締まったタンニンの気品と血統のいい繊細さ、長い余韻を誇る。
濃い色調と濃密で強いアロマを特徴とする”現代のボルドーワイン”系統の代表格と言われている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。品種:M50%、CF45%、CS5%

Ch. Beau-Sejour-Becot
 ワインは、肉厚でリッチながらタンニンとスタイルは控えめ。魅力的で飲みやすい。
品種:M70%、CF15%、CS15%

Ch. Beausejour
 Beausejoueは「美しき棲家」を意味する。
輝きのある「育ち」のよさを感じさせるワインとなっています。生産量3000ケースと少なく市場にあまり出てこない。品種:M60%、CF25%、CS15%

Ch. Belair-Monange
 オーゾンヌの隣で、土質も同じ。違いはオーゾンヌの畑が総て斜面にあるのに対して、この畑は斜面とその上の台地とに分かれている。
ワインは、オーゾンヌに比べやや軽く濃密さはないが、肉付きは良く、このBグループのトップクラスを維持している。品種:M65%、CF35%

Ch. Cheval Blanc
 この「白い馬」と言う名前の畑は、ポムロールとの境界に接し、ペトリュスに近い。シュヴァル・ブランとオーゾンヌは サンテミリオンACの端と端にある。
若干の粘土を含む砂利と砂の土壌で、カルベネ・フラン種が中心のワインはオーゾンヌと対照的なサンテミリオンの王者。
ビロードのような口当たりのこのワインをA・リシーヌは「3分の1がポムロール、3分の1がグラーブ、3分の1がサン・テミリオン」と表現した。
品種:CF60%、M37%、マルベック2%、CS1%

Ch. Canon
 革命時ギロチンから逃げようとした人たちを匿ったと言われる大きな地下蔵を持つ。
古典的で、絹のような滑らかさに気品と優美さを持つ長寿ワイン。
1996年シャネルが買収。品種:M60%、CF40%、CS10%

Ch. Canon La Gaffelière
 リッチで、濃厚、キメ細やかで調和のとれたワインを造り出しこのクラス入りを2012年果たす。品種:M55%、CF40%、CS5%

Ch. Figeac
 元々はシュヴァル・ブランもこのフィジャックに含まれていた。従って畑の土壌は同じ、違うのは品種の構成、しばしばシュヴァル・ブランと肩を並べると言われている。
品種:M30%、CF35%、CS35%

Clos Fourtet
 地下の洞窟の地下蔵は13ヘクタールの広さを誇り、サン・テミリオンの街の下まで延びている。ワインは果実香豊かで、奥ゆかしくリッチ。品種:M72%、CF22%、CS6%

Ch. La Gaffeliere
 生産されるワインの3分の1をセカンド・ワインのシャトー・ロックフォールに回すほどの厳格な選別がなされてる。ワインは滑らかで、ボディーのしっかりしたもの。
品種:M65%、CF30%、CS5%

Ch. Larcis-Ducasse
 2002年パヴィ・マガンを経営するジャック・ティエンポンに所有が変わり、以来、パヴィの丘の端に位置し真南に向いた高台の好位置のテロワールを生かした気品と力強さを持つワインを生み出し2012年の新しい格付けで、Premier Grand Cru Classé  B のクラス入りを果たす。
非常に控えめだが、繊細でフィネスとフレッシュさを併せ持つ。 熟成5年目頃から本領を発揮する。品種:M65%、CF25%、CS10%

La Mondotte
 このワインはCh. Troplong-MondotとCh. Pavie、Ch. Pavie-Macquin、Pavie-Decesseに隣接する複数の小さな畑から造られている。  
オーナーのネイベルグ伯爵はCH・カノン・ラ・ガブルエールの所有者でもあり、新樽100%に木製の仕込み樽を備えた新しい醸造棟を立て、このカルトワインを生み出した。
コクのある構成と非常に緻密な酒質で、世間を驚かせたこのワインは、年を追うごとに高騰。
2012年、Premier Grand Cru Classé  B に昇格。品種:M80%、CF20%         生産量:9,600本

Ch. Pavie
 畑は古く4世紀からのもので畑の一部には樹齢100年の古木が残っている。丘の中腹にある洞窟の3000樽も入る貯蔵庫は11世紀に掘られたもの。
ワインはテロワールの特質をストレートに表す、きめ細かいシルキーなタンニを土台にした彫の深いボディーを持っている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。
品種:M60%、CF30%、CS10%

Ch. Pavie-Macquin
 畑は、パヴィとトロロン・モンド挟まれる申し分のないテロワールと厳格で丹精込めたワイン造りで、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセにふさわしい品質と安定性を維持している。
品種:M70%、CF25%、CS5%

Ch. Trottevieille
 この奇妙な名前は「威勢にいいおばあちゃん」の意味。
畑は町から1キロほど離れた東の台地にあり、土壌は粘土と石灰岩の混じったもの。
品種:M50%、CF45%、CS5%

Ch. Troplong-Mondot
 畑はサン・テミリオンの最も高い場所、パヴィの丘にある。
完熟を待っての収穫、新樽使用率の高さで、今や畑の立地条件以上のグラン・ヴァンの片鱗を見せている。品種:M80%、CF10%、CS10%

Ch. Valandraud
 シンデレラ・ワインの名を欲しいままにしていたオーナーのジャン・リュック・テュヌヴァンは畑を買い足し、栽培面積は一般的なものになり「ガレージワイン」ではなくなった。しかし、その厳格な栽培と醸造は変わることなく、畑を拡張してもそのワイン造りの哲学は踏襲されている。
ワインは骨格がしっかりして豊かな果実味が特徴。2012年、Premier Grand Cru Classé  B に昇格。品種:M66%、CF33%、マルベック1%  生産量:3,500ケース

Pomerol 15 Chateaux
 公式格付けがありませんが代表的ワインと取引価格からみる私的格付け。
AAA   
 Ch. Petrus
 Le Pin 
AA     
 Ch. l'Evangile
A     
 Clos des Litanies
 Ch. Certan-de-May 
 Ch. la Conseillante
 Ch. la Fleur-Petrus 
 Ch. Lafleur 
 h. Latour a Pomerol 
 Domaine de l'Eglise 
 Ch. Nenin 
 Ch. Petit-Village
 Ch. de Sales 
 Ch. Trotanoy
 Vieux Chateau Certan 

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自己紹介

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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