St.Jurienの名家Borie1族の物語　ボルドーワイン

ワインは空想の中に自分を置き遠い生産地に思いを馳せ飲む楽しみがあります。これ以外にも生産地の歴史やシャトーの変遷などを調べる楽しみもあります。
このメッドック格付け2級の「Ch.Ducru Beaucaillou」を所有する一族の今昔物語です。

Borie一族の所有するシャトー

「Ch.Ducru Beaucaillou」

Desbarat家から1941年François Xavier Borieが購入する。

現在は2003年に François Xavier Borieから弟のBruno Eugéne Borieへ分譲されています。

ゲスティエ家の所有する1つの畑であったが1932年にFrançoisとMarcel のBorie兄弟によって購入されました。彼らは、将来の継承問題を避けるために1942年に2つに分割しました。

François Xavier BorieはCh.Batailley（22ha）と「La Courone」を継承する。

Marcel BorieはCh.Haut-Batailley(16ha)を継承する。

同時に継承したEugene Borie Frères社の名称をBorie Manoux社に変更する。

「Ch.Grand Puy-Lacoste 」

1978年、Jean Eugeneが取得。
氏は一族のシャトーである「Ducru Beaucaillou」「 Batailley」同様に情熱をもって盛り立てていきました。その後、息子のFrancois Xavierに引き継ぐ。

「Lalande Borie 」

1970年、Jean-Eugène Borieが「Ch.Lagrange」から30haの土地を購入し、そのうちの18ha強の土地に大掛かりな植え替えを行いシャトー名を「Lalande Borie 」としたところから始まる。

1978’がファーストヴィンテージです。
現オーナーは「Ducru Beaucaillou」と同じくBruno Eugéne Borieです。

 in Listrac-Médoc.

 François Xavier Borie 

「Grand Puy Lacoste」

 

Borie Manoux社（Marcel Borie）

1870年にEugene Borie Freresの名称でEugène Borieの息子、Françoisと Marcelが創立しました。

第二次世界大戦後、 Jean Eugeneの二人の息子Marcel Borieと François Borieが分裂した際に、Marcelが、このネゴシアン会社（ワイン商）を引き継ぎ社名をBorie Manouxと改称した。

Marcel Borieは1961年まで会社を経営し、娘Deniseの主人Emile Castéjaに経営を引き継ぐ。Emile CastéjaはBorie Manoux社を発展させ「Beau Rivage」や「Chapelle de la Trinite」などのブランドワインを立ち上げました。

1990年代になって、Emile Castéjaの息子Philippe CastejaがBorie Manoux社代表取締役に就任しBorie Manoux社および一族が所有するポムロールおよびサンテミリオンのシャトーを積極的に経営し、一族の事業を拡充発展させ、今日ではボルドーで10件以上のシャトーを経営するようになりました。
2001年以降はPhilippe Castejaがネゴシアン会社をはじめとして全てのシャトーを管理しています。

Borie Manoux社所有シャトー

1919年、Ch. Lynch Moussas取得
1942年、Ch.Batailley
1950年、Ch.Trotte Vieille（Saint-Emilion 　Premier Grand Cru Classe)
1955年、Ch.Beau-Site (Saint-Estèphe 　Bourgeois Supérieur)
1970年、Ch.Haut-Bages Monpelou (Pauillac　 Bourgeois Supérieur)
1973年、Ch. du Domaine de l’Eglise (Pomerol)
2005年、Ch.la Croix du Casse (Pomerol)

Borie家系図