Ch.de Fieuzal 1995' ・特級格付けのポテンシャルの高いワイン

2020年9月5日土曜日

Bordeaux Les Graves

t f B! P L


 Château Angelus の Hubert de Bouärd 氏が、ワイン醸造コンサルタントをしています。

Ch.de Fieuzal 1995'

この記事は以下のような人におすすめです!
  • ワイン購入に失敗したくない人
  • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
  • ワインの知識を深めたい人

Wine étiquette

1999' 02/20  岸和田CCでプレイ後


Tasting

  • ボリューム    軽□□□□□□□□□□■□□重
  • タンニン     控□□□□□□□□□□■□□渋
  • 甘み       辛□■□□□□□□□□□□□甘
  • 酸味       弱□□□□□□□□□□■□□強
  • ポテンシャル高し

Profile

Château de Fieuzal 

  • 【Ownership】Brenda & Lochlann Quinn
  • Consultant Winemaker】Stephen Carrier
  • Consultant Winemaker】Hubert de Board(Château Angelus)
  • Region or AppellationPessac-Leognan > Graves > Bordeaux > France
  • Classification】Graves Grand Cru Classé
  • Wine StyleRed-Savory and Classic
  • Grape/BlendCabernet Sauvignon - Merlot
  • 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc
  • Food Pairing】Beef and Venison
  • 【Avg. Price】¥16,000/750ml
  • 【Maturation】French Oaked
  • 【Alcohol ABV】13 - 14.5%
  • 【Sweetness】Dry
  • 【Ageing】Aged for an average of 12 months in French Oak barrels, the wine is elegant, confidently expressive and dynamic throughout the whole of its lifetime.

Winery 

    • Château de Fieuzal は、Bordeaux の Graves 地区にある Pessac-Léognan AOCに位置しています。
    • 1959年のグラーヴ格付けでは、赤ワインが特級  Graves Grand Cru Classé に選ばれました。
    Vineyards and grape varieties
    • 畑のブドウは、砂利、粘土、砂の混じった土壌に植えられており、広さはおよそ75haあります。
    • 植えられているブドウの品種は、Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlot, Petit Verdot, Sauvignon Blanc, Semillon,  Muscadelleです。ブドウの木の平均樹齢は35年ですが、Petit Verdot が最も古く、中には1908年に植えられたものもあります。
    • Château de Fieuzal では、赤と白のグラン・ヴァン、セカンドワイン L'Abeille de Fieuzal の赤と白のワインを造っています。
    Wines and winemaking
    • ワイナリーでは、赤ワイン用のブドウをステンレスと樽の両方で発酵させています。
    • その後、フレンチオークの樽で熟成させます。主力ワインは、Cabernet Sauvignon を主体に Merlot と Cabernet Franc を使用し、収穫年によって16〜24ヶ月間熟成されます。
    • セカンドワイン L'Abeille de Fieuzalは、最長で1年間樽で熟成されます。
    • Château de Fieuzal の白ワインのグラン・ヴァン・ブランは、 Sauvignon Blanc と Semillon のブレンドです。このワインは3つの異なる方法で熟成させます。3分の1は新しいフランス産オーク樽、3分の1は使い古した樽、残りの3分の1はステンレス製のタンクで熟成させます。その後、これらを混ぜ合わせ、コンクリートタンクで数ヶ月寝かせてから瓶詰め、出荷されます。
    • L'Abeille de Fieuzal blanc ・ブランの「ラベイユ・ド・フィウザ」は、Sauvignon Blanc, Semillon,  Muscadelle をブレンドして造られた、気軽に楽しめる親しみやすいスタイルのワインです。
    History
    • Château de Fieuzal は、1851年までこの土地を所有していた一族の名前にちなんで名付けられました。この一族がシャトーを売却した後、土地は二つのシャトーに分割されましたが、1995年になって、この二つのシャトーは再び一つに統合されました。
    • 2006年に、有名な Bordeaux の Château Angelus の Hubert de Bouärd 氏が、ワイン醸造コンサルタントとして迎えられました。
    •  Hubert de Bouärd 氏は、現在のオーナーたちと共にワイナリーとブドウ畑を改良・整備し、その集大成として2011年に新しい醸造所をオープンさせました。
    • 2007年から、このワイナリーは director and winemaker の Stephen Carrier 氏が監督しています。
    Last updated 30-Jul-2025


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    • https://longstay-wine.blogspot.com/


    Wine 雑学

    AOC(AC)ワイン
    • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
    • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
    • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
    AOC と AC の使い分け
    • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
    • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。


    Chateau system
    • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
    • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
    「Chateau Wine」
    シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
    • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
    • 自分の醸造所でワインに仕込む
    • 自分のところで樽貯蔵する
    • 自分のところで瓶詰めを行う
    • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

    「Generic Wine」
    シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
    • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
    • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
     ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
    1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
    2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
    3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。

    Bordeaux 全格付け

    1855年のパリ万国博覧会開催に際し、ナポレオン3世の要請を受けて制定されたフランスのBordeaux・Medoc 地区の格付け。世界的にも有名なこの格付けは160年以上経つ現在でもワイン市場に大きな影響力を持ち、ワインラヴァーにとっても大切な指標となっています。

    Boedeaux には四つの地区にそれぞれ独自の格付けがあり、現在、総生産量の約5%を占める Bordeaux ワインが格付けにランクインしています。

    Medoc メドック格付け

    Medoc 格付けは、1855年開催のパリ万国博覧会の展示品の一つとして、時の皇帝ナポレオン3世の要請を受け、Bordeaux 商工会議所によって作成されました。
    建前的には Gironde 県内すべてのシャトーを対象としたものですが、作成したのが Bordeaux 商工会議所のため、Libourne 商工会議所が管轄する Dordogne 川右岸の Saint-Émilion  や Pomerol のシャトーは考慮されず、赤ワインの格付けは Medoc のシャトーに限定されました。 
    ただし、当時から名声の高かった Ch.Haut Brion が唯一の例外として Graves から選定されています。なお、格付けは試飲によって決められたものではなく、過去数十年にわたる取引価格をもとに決定されました。

    Medoc の格付けは第1級から第5級までの5等級あり、1855年4月18日に発表された当初は合計57のシャトーが選ばれました。その後相続による分割や他のシャトーへの吸収などを経て、現在、第1級に5シャトー、第2級に14シャトー、第3級に14シャトー、第4級に10シャトー、第5級に18シャトーの合計61シャトーが格付け表に名を連ねています。

    特筆すべきは1855年の制定以来1度だけ見直しが行われ、1973年に第2級の Chateau Mouton-Rothschild が第1級に昇格したことです。しかし、それ以降見直しは一切行われず、今後も行われる様子はありません。

    Sauternes ソーテルヌ格付け
    1855年のパリ万国博覧会で白ワインも格付けされています。対象は Sauternes と Balzac 地区の甘口ワインとされました。
    格付け等級は三つに分かれており、別格扱いの最高クラス Premier Cru Supérieur にChâteau d'Yquem 、第1級の Premier Cru に11シャトー、第2級の Deuxième Cruに15シャトーの合計27シャトーが格付けされています。


    Graves グラーヴ格付け

    Graves の格付けは、1855年の格付けで Ch.Haut Brion を唯一の例外としてGraves のワインが選ばれなかったことから、生産者組合の要請に応じ、INAO(国立原産地および品質機関)が任命した審査委員会によって作成されました。
    Medoc の格付け制定から100年近く後の1953年に発表され、1959年に承認されています。

    Graves の格付けに階級分けはなく、1987年に制定されたAOC.Pessac-Leognan に属するシャトーから赤ワインが7シャトー、白ワインが3シャトー、赤ワインと白ワインの両方で選出されたのが6シャトーの合計16シャトーが選ばれています。
    もちろん、Medoc の格付けで第1級に選ばれた赤ワインの Ch.Haut Brion もこの格付けに入っています。しかし、白ワインは生産量があまりにも少なくオーナーが辞退したため、格付けに入っていません。


    Saint-Émilion サン・テミリオン格付け

    Saint-Émilion  の格付けもグラーヴの格付け同様、1855年のメドックの格付けの約100年後に制定されました。
    生産者主導で行われる Saint-Émilion の格付けは10年ごとに見直しが行われます。これまでに1969年、1986年、1996年、2006年、2012年の6回にわたって改訂されました。

    格付けは3階級にわかれたいます。 第1特別級 Premier Grand Cru Classé A・Premier Grand Cru Classé B と特別級 Grand Cru Classé です。10年ごとに見直しが行われますので格付けに興味を示さないシャトーや格付け辞退などが有り現在は約80シャトーが格付けに参加しています。


    Cru Bourgeois クリュ・ブルジョワ
    Cru Bourgeois の格付けは、常に問題提起され続け紆余曲折を繰り返して今日に至っており理解が難しいです。 
    1855年の Medoc 格付けに漏れたシャトーを対象として、1932年に Bordeaux 商工会議所と Gironde 県農業会議所の権威のもと発表されたのが Cru Bourgeois の格付けの始まりで、当初は444のシャトーが選定されました。Medoc 格付けの次のクラスとしての位置付けでしたが、省庁の認可を受けたものではありませんでした。
    2000年の農務省の省令で、Cru Bourgeois の上位階級として Cru Bourgeois Supérieur と最高位にあたる Cru Bourgeois Exceptionnel が設定され、これに基づき2003年に公式の格付けが初めて発表されましたが、審査の公正さに異論が噴出し2007年、Bordeaux の行政控訴院はこの格付けを無効とする判決を下しました。

    その後、シャトーのオーナーらは「Medoc Cru Bourgeois 連盟」を作り、格付けではなく、一つの認定としてクリュ・ブルジョワの名称復活を発表。
    メドックの八つのAOC「Médoc、Haut-Médoc、Listrac、Moulis、Margaux、Saint-Julien、Pauillac、Saint-Estèphe」による官能検査の合格、第三者機関の訪問調査受け入れなど諸条件を満たした場合にのみ、Cru Bourgeois の認定を与えることになりました。
    審査は毎年行われ、2年前のヴィンテージの認定シャトーが、毎年9月に発表されることになりました。
    しかしながら無効となった上位階級のない格付けを差別化を求める有力シャトーの多くが参加を見送り Cru Bourgeois 連盟は、「2020年までに3段階からなる新たな格付制度を導入する」と2016年に発表。

    2018年ヴィンテージから再び三つの等級に分かれる格付けになりました。上位から Cru Bourgeois Exceptionnel、Cru Bourgeois Supérieur、Cru Bourgeois となりました。2020年度の格付けには、 Cru Bourgeois Exceptionnel 14シャトー、Cru Bourgeois Supérieur 56シャトー、Cru Bourgeois 179シャトーの合計249シャトーが選出されています。


    Bordeaux Grands Crus Classés of 1855

    • 1級
      Chateau Lafite-Rothschild・Pauillac
      Chateau Latour・Pauillac
      Chateau Margaux・Margaux
      Chateau Mouton-Rothschild・Pauillac
      Chateau Haut Brion・Pessac-Leognan
    • 2級
      Chateau Rauzan-Segla・Margaux
      Chateau Rauzan-Gassies・Margaux
      Chateau Leoville-Las Cases・Saint-Julien
      Chateau Leoville-Poyferre・Saint-Julien
      Chateau Leoville-Barton・Saint-Julien
      Chateau Durfort-Vivens・Margaux
      Chateau Gruaud-Larose・Saint-Julien
      Chateau Lascombes・Margaux
      Chateau Brane-Cantenac・Cantenac(Margaux)
      Chateau Pichon-Longueville Baron・Pauillac
      Chateau-Pichon Longueville Comtesse de Lalande・Pauillac
      Chateau Ducru-Beaucaillou・Saint-Julien
      Chateau Cos d'Estournel・Saint-Estephe
      Chateau Montrose・Saint-Estephe
    • 3級
      Chateau Kirwan・Cantenac(Margaux)
      Chateau d'Issan・Cantenac(Margaux)
      Chateau Lagrange・Saint-Julien
      Chateau Langoa-Barton・Saint-Julien
      Chateau Giscours・Labarde(Margaux)
      Chateau Malescot St-Exupery・Margaux
      Chateau Boyd-Cantenac・Cantenac(Margaux)
      Chateau Cantenac-Brown・Cantenac(Margaux)
      Chateau Palmer・Cantenac(Margaux)
      Chateau La Lagune・Ludon(Haut-Medoc)
      Chateau desmirail・Cantenac(Margaux)
      Chateau Calon-Segur・Saint-Estephe
      Chateau Ferriere・Margaux
      Chateau Marquis d'Alesme-Becker・Margaux
    • 4級
      Chateau Saint-Pierre・Saint-Julien
      Chateau Talbot・Saint-Julien
      Chateau Branaire-Ducru・Saint-Julien
      Chateau Duhart-Milon-Rothschild・Pauillac
      Chateau Pouget・Cantenac(Margaux)
      Chateau La Tour-Carnet・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
      Chateau Lafon-Rochet・Saint-Estephe
      Chateau Beychevelle・Saint-Julien
      Chateau Prieure-Lichine・Cantenac(Margaux)
      Chateau Marquis de Terme・Margaux
    • 5級
      Chateau Pontet-Canet・Pauillac
      Chateau Batailley・Pauillac
      Chateau Haut-Batailley・Pauillac
      Chateau Grand-Puy-Lacoste・Pauillac
      Chateau Grand-Puy-Ducassas・Pauillac
      Chateau Lynch-Bages・Pauillac
      Chateau Lynch-Moussas・Pauillac
      Chateau Dauzac・Labarde(Margaux)
      Chateau d'Armailhac・Pauillac
      Chateau du Tertre・Arsac(Margaux)
      Chateau Haut-Bages-Liberal・Pauillac
      Chateau Pedesclaux・Pauillac
      Chateau Belgrave・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
      Chateau de Camensac・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
      Chateau Cos-Labory・Saint-Estephe
      Chateau Clerc-Milon・Pauillac
      Chateau Croizet-Bages・Pauillac
      Chateau Cantemerle・Macau(Haut-Medoc)

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    趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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