ボルドーのスーパーセカンド三羽烏  Ch.Ducru Beaucaiuou 1999’

2024年7月16日火曜日

Bordeaux Le Medoc

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ボルドーワイン Ch.Ducru Beaucaiuou


Wine étiquette

2003’12/19
岡崎橋で西田、大野、金田 三家族でドブ汁鍋を食べる
Ch.Ducru Beaucaiuou 1999’   12-10

Prelude Taittinger2000'

2008’01/07  12-11

2008’08/08  12-12 
北京オリンピック開催
 8/4~8/9 ハイリーン三姉妹が台湾への帰路、大阪に立ち寄る。




Tasting

  • ボリューム:少し重め
  • タンニン:少し強い
  • 甘み:ややドライ
  • 酸味:ややシャープ
  • 濃いガーネット、年代にしてはエッジのオレンジは控えめ。カシス、ブラックベリーに、湿った土や森林の香り。 酸やタンニンもまだ活きいきしていてまだまだポテンシャルを感じる若々しい。 余韻は長い。

Profile

概要


Winery

  • Château Ducru-Beaucaillou は、 Gironde 河口の「左岸」に位置する、 Bordeaux の Haut-Médoc 地区、 Saint-Julien のアペラシオンにある評判の高いドメーヌである。 
  • 75ヘクタールの畑は、アペラシオンの南東部、 Beychevelle 村の北に位置し、南は Branaire-Ducru と Beychevelle 、北は Léoville と Langoa Barton に接している。
  •  Ducru-Beaucaillou の château と estate は、広い Gironde 河口に比較的近く、この地域の微気候を和らげ、霜や雹からある程度守ってくれる。 
  • ブドウ畑の深い砂利層は水はけがよく、夕方には暖かくなり、熱波による下層土の乾燥を防ぐ保護層がある。ブドウ畑を取り囲む土壌は、主に大きな小石を 含む砂利質土壌で「美しい少石」Beaucaillou にちなんで名付けられています。
  • 沖積層と高い粘土含有量が土壌を豊かにしているブドウ畑の植樹構成は、 Cabernet Sauvignon 70%、 Merlot 30%のです。
  • シャトー名にもなっている特徴的な小石「Caillou」の存在は、ブドウ栽培において多くの利点をもたらしています。雨が降れば 排水を促し、寒い時期には日中の熱を保ちその熱をさらに気温の下がる夜になるとブドウ樹へ反射します。 それによりブドウ樹は寒波や霜害から守られます。
  • また近くを流れる河によってマイクロクライメット(微気候)がもたらされます。潮の満潮による1日4回の河川の動きがブドウ畑上の空気を循環し、寒い冬には寒波を和らげ、暑い夏には涼しくする効果があります。
  • これらの大変素晴らしいテロワールがあるからこそ今日Super secondとして 1 級ワインに引け をとらない上質ワインを生み出しています。
  • ドメーヌとその名を冠したドメーヌの主要ワインは、1855年のボルドー格付けで第2級に格付けされた。
  • 深い色調と力強く熟した味わいでありながら、バランスが取れていて調和がとれている。 この Grand vin は通常10年の熟成を必要とし、何十年も熟成させることができる。
  • このワインの本質はエレガントさと調和、バランス、気品、格、そして非凡という要素です。これが Saint Julien の豊かで果実味に富むワインのひとつと云うだけではなく、頑固なまでに時間をかけて熟成するワインになっています。
  • 多くの Ducru Beaucaillou の最高のヴィンテージは、その果実味と力の驚くべき調和が現れるのに最低10年はかかります。
  • Ducru Beaucaillou が優れている理由はいくつかあり細部へのこまやかな注意、最良のブドウと最良のワインだけが瓶詰めを許される厳しいほどの選別過程、そして頑固に守り通してきたブドウ栽培のやり方などが、すべてこのワインの成功に大きく寄与しています。
  • 葡萄は畑で移動式のテーブルで選別され、不健康な葡萄は速やかに取り除かれ、特定の畑の区画は別々に醸造される。 樽熟成にはヴィンテージによって50~80%の新樽を使用する。
  • ジロンド河を見渡す素晴らしい立地に大変美しいビクトリア調のシャトーはこの地方では珍しく、ワインセラーの真上に建てられており一族が今も住んでいる。
  • Borie 家は Saint-Julien の châteaux Lalande-Borie と Listrac-Médoc の Ducluzeau のシャトーも所有している。
  •  セカンドワインの La Croix Ducru-Beaucaillouも Ducru vineyard から造られブレンドは、Cabernet Sauvignon 60%、残りが Merlot と少量の Petit Verdot のブレンドである。 サードワインの Le Petit Ducru は、Merlot 60%、Cabernet Sauvignon 約35%、残りがプティ・ヴェルドである。
歴史
  • 歴史は古く 17 世紀の頃は「Ch.Beychevelle」の地所の一部でした。18 世紀になるとBergeron 氏が所有し当時は Ch.Maucaillou と呼ばれていたが、Mauvaise(悪い)Caillou(小石)という意味がありイメージが悪いという理由で Beaucaillou と改名します。
  • 1795年、Bergeron 氏の死により Bertrand Ducru 氏に所有が移り彼の名に因んで現在の「Ch.Ducru Beaucaillou」になります。
  • そして Bertrand Ducru の息子 Gustave とその妹 Marie Louise へ相続され、Gustave によってシャトーは大々的に改革が行われ1855年のメドック地区格付けの際、 見事 2 級の格付けを獲得します。彼は1857年には「Ch.Branaire Ducrue」も購入しています。その後、Jonston 家に所有が移ります。
  • 1941年、François Borie が購入し以来 Borie 家の所有が続いています。その後 François から息子の Jean Eugéne Borie へと引き継がれる。彼は、Ch.Lalande Borie の基となる畑を Ch.Lagrange より32ha のブドウ畑を買っています。
  • 1998年、Jean Eugéne Borie の死によって、その息子である François Xavier Borie が相続。
  • 2003年、François Xavier Borie の弟 Bruno Borie へ分譲されています。


Wine 雑学

AOC(AC)ワイン
  • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
  • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
  • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
AOC と AC の使い分け
  • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
  • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。


Chateau system
  • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
  • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
「Chateau Wine」
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
  • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
  • 自分の醸造所でワインに仕込む
  • 自分のところで樽貯蔵する
  • 自分のところで瓶詰めを行う
  • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
  • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
  • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
 ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
  1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
  2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
  3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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