Wine étiquette
2005'08/05 Hidetaka's Memorial 31-4
20年は持つ超熟のワインと言われているにも関わらず、この段階でタンニンがまろやかで凄く濃厚な味わいでした。
Tasting
- ボリューム 軽い□□□■□重い
- タンニン 控えめ□□□■□強い
- 甘み ドライ□■□□□甘い
- 酸味 まろやか□□□■□シャープ
- 樽香、落ち葉、 口に含むと黒果実が鼻に抜ける。タンニンが滑らかで酸味と果実とが複雑でバランスが良い。余韻長め、ほろ苦系。
Profile
概要
- 【Ownership】Cazes Family
- 【Management】Jean-Michel Cazes
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥24,000/750ml
- 【格付け】5eme Grand Cru Classe
- 【Cepage】80% Cabernet Sauvignon, 12% Merlot, 6% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】13%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Château Lynch-Bages は、Bordeaux の Médoc 地区 Pauillac 村 にあります。主に Cabernet Sauvignon で作られる Grand vin(最高級ワイン)は、力強さとストラクチャーが特徴で、20年以上の熟成も可能です。 Pauillac のトップクラスに数えられています。
- Bages 村にあるこのワイナリーは、1749年から1824年までこのワイナリーを所有していたアイルランド系の Bordeaux 商人 Thomas Lynch に由来する。
- 1855年のボルドー格付けでは5級に格付けされたが、現在 Cazes 家の手にあるこの土地の評判 は、1945年から素晴らしいヴィンテージが続いたことで急上昇した。
- 畑は Pauillac の町の西の台地にあり、砂利、チョーク 、砂の土壌である。
- 畑の面積は100ヘクタール(247エーカー)を超え、2006年からはテロワールに合わせた栽培を行うため、200の区画に分割された。
- 現在、Cabernet Sauvignon が栽培面積の68%を占めている。残りは26%Merlot, 4%Cabernet Franc, 2%Petit Verdot が栽培されている。
- 発酵は温度管理されたステンレススティールタンクで行われ、濃縮と色調の強度を高めるために大規模な remontage が行われる。
- Lynch-Bages は、オーク樽で約15カ月熟成させるが、そのおよそ3分の2は新樽である。
- このドメーヌの注目すべき特徴は、古い発酵槽小屋です。伝統的な桟木張り床、ロープ、滑車、バケツが備わっており、重力による自然流動という利点を生み出しています。この手法は、現代の多くのワイナリーのデザインにも取り入れられています。
- このドメーヌではセカンドワインとして Echo de Lynch-Bages を造っている。2008年までは、かって Pauillac で所有していた所有地名からとった Château Haut-Bages Averous として知られていました。
- 1990年からは Magaux や Haut-Brion 同様希少な白ワインが作られている。ドメーヌの西にある8つの異なる畑の6ヘクタールの区画のブドウの木から造られる、オーク樽発酵、澱とともに熟成させたボルドー白ワインのブレンドである。 AOP Bordeaux として販売されている。
- Michel Lynch brand の所有者である Societe Jean-Michel Cazes のポートフォリオには、Pauillac の Cordeillan-Bages 、Saint-Estephe の Ormes de Pez 、Graves の Villa Bel-Air 、ボルドーの他の所有地もある。
- その他にも、 Minervois と Châteauneuf-du-Pape 、そして(Quinta do Crasto の Jorge Roquette とのパートナーシップにより Portugal の Douro 地方にRoquette & Cazes のラベルを所有している。
管理
- 収穫は全て手摘み、選果はブドウ畑の中で行い、醸造所に運んできた後は、除梗・破砕をしてから、タンクの中にポンプを使ってブドウの粒を搬入するという、「Lafite」と同じ方法を取っています。
- 醸造は、合計33基あるステンレスタンクの中で行い、ほぼ28~30℃の温度でアルコール発酵の後、果皮浸漬を行います。アルコール発酵開始から果皮浸漬終了までは、大体20~30日となっています。
- その後、ワインを一旦地下にあるタンクに移し、ワインの中に残っている粕を取り除いてから再度タンクへ戻し、マロラクティック発酵を行います。しかし、全てのワインを同じように行うのではなく、全体の30%は新樽の中でマロラクティック発酵させます。30%の理由は「マロラクティック発酵をタンクで行ってから樽に入れると、最終的にワインについている樽香が、4月に行うプリムールの試飲の際に間に合わない。正確な判断を得られる様、プリムール用ワインに早く樽香を付けるため樽の中でマロラクティック発酵を行う」との理由でした。
- 通常、9月に収穫されたブドウは、約2年間はシャトーの中で醸造・熟成を続け、2年後の11月頃から出荷が始まります。その間、約18ヶ月間ほど樽の中で熟成を行うため、樽香がしっかり付きます。近年は、多くのシャトーで、一部または全てのワインのマロラクティック発酵を樽の中で行い、樽香を早めにつけておくという方法が実施されています。
- マロラクティック発酵が終わった後は、ブレンドが行われます。ブレンドされたワインは樽に入れられて、合計12~15ヶ月間の熟成に入ります。
- 使用している樽は、9社~12社と比較的多めのメーカーから購入しており、全てフレンチオークで、焼付けはミディアムにしています。
- 澱引きも、伝統的に3ヶ月に1回行い、熟成が終了した後、一旦すべてのワインをタンクに戻して、そこで卵白でコラージュを行います。
- 格付け上位のシャトーなどと同様に自社で瓶詰めを行うなど最後まで徹底した管理を行います。
- Lynch Bages は16世紀から今と同じ広さで存在しており名前は Bages の古い小さな集落の名に由来している。
- 1934年、Jean Charles Cazesの所有以来 Cazes 家の所有が続いている。彼は Medoc でもワイン製造に定評のある人物で35年間にわたってワイン栽培に力を注ぎ、Ch.Lynch Bagesの評価を大きく高めた。又、1936年には St.-Estephe 村の Ch.les Ormes de Pez を購入している。1972年、95歳で亡くなる。
- 1972年、Jean Charles Cazes の後を、息子 André Cazes(1947-1991年までPauillac市長)が引き継ぎ現在は孫の Jean Michel Cazes が相続し今に至っている。代々のCazes 家の功績により、Lynch Bages の品質は着実に向上し現在の高い評価を勝ち得ています。
Ch.Lynch Bagesのワインの特徴
- 良質のブドウから出来るワインは非常に凝縮し、ミネラル分が豊富で、スパイシーな香りが特徴的です。若いうちからタンニンもまろやかで、口当たりが良く、エレガントさも感じさせてくれます。
- 典型的な長期熟成型のワインと賞される Lynch Bages は、Medoc格付5級ですが、その実力は決して侮れません。格付けを遥かに超えた味わいがあります。
Ch.Lynch Bagesの立地条件
Medoc地区で最も有名なアペラシヨンと言えば、5つの1級シャトーのうちの3つが集中しているPauillac村です。中でも、良いワインが産れると評されるブドウ畑は、大きく分けて3地域あります。
Medoc地区で最も有名なアペラシヨンと言えば、5つの1級シャトーのうちの3つが集中しているPauillac村です。中でも、良いワインが産れると評されるブドウ畑は、大きく分けて3地域あります。
- Pauillac最南端の「St.-Julien」と「Pauillac」の境界線の一帯。3地域の中で最もGironde川に近く【Latour】【Baron de Pichon Longueville】などがある地域になっています。
- Pauillac最北端の、St.-EstepheとPauillacの境界線の一帯。3地域の中では最も海抜が高く、ちょうど小高い丘になっています。ここには【Lafite Rothschild】【Mouton Rothschild】といったシャトーがあり有名です。
- Lynch Bagesを頂点とする通称『バージュの丘』と呼ばれるエリアです。
『バージュの丘』
- 2号線を「Latour」「Baron de Pichon Longueville」などを通り過ぎ北上していくと、坂があり Lynch Bages を過ぎた辺りから、今度は Pauillac 村に向かって下っていく丘を「バージュの丘」と呼んでいます。
- Ch.Lynch Bages の前に立ってみると、その傾斜、海抜の高さが実感できます。東にはMouton Rothschild、北東にはその昔ワインの積み出しで栄えた Pauillac 村が広がります。
- 北西には、Lynch Bages の畑が斜面となって北側へ下っていき、道路を過ぎるとまたMouton などの Pauillac 村北側にあるシャトーに向かって上りの斜面となっていきます。
- ちょうどこの地域は、Gironde 河によってもたらされた砂利が堆積している、非常に水はけの良い場所です。Ch.Lynch Bages が所有する90haのブドウ畑は、このようにPauillac を代表するような絶好のロケーションにあります。
【Jean Michel Cazes】
- AXA Millésimesの取締役でもありました。彼は AXA Millésimesの取締役として資産運用資金をワインに向けさせ成功させます。Ch.Pichon Longueville Baron、Ch.Cantenac Brown、Ch.Suduiraut、Ch.Pibran、等を買収し資産価値を向上させます。但し投資目的での購入ですのでいずれ売却されるでしょう。
- 2000’でAXA Millésimesの取締役は退任しています。
- St.-Estephe村のCh.les Ormes de Pezの所有者でもある。
Ch.Lynch Bages とともに
2006’06/05 31-5 Hidetaka's Memorial 36歳の誕生日
1970’06/05私の前に現れ、2002’8/5(36歳)消え、今年はそれから4年目の夏が始まる。
この短い人生の中で四回もの手術に耐え抜いてくれた精神力に我が息子ながらが偉大さを感じます。元気か~~乾杯~~!!!! 父である私も栄孝と同病名の手術を受けています。
2006’8/5 31-6 Hidetaka's Memorial
4年目の夏が始まる。
2007'06/05 31-7
2007'08/05 31-8 Hidetaka's Memorial
5年目の夏が来た
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。