このワインは IGP Alpilles クラスの Cabernet - Syrah の最高価格のワインです。価格は通常の Vin de pays の8~10倍、イタリヤの SuperTuscany 同様 Vin de pays の常識を覆しているワインです。評論家の評価が最も高い IGP Alpilles ワインです。
Romanee-Conti 共同経営者 Aubert de Villaine 氏が「Trevallon」に感銘を受けた事が著名評論家 Robert Parker に知られることとなり、試飲した Robert Parker に「人生最大の発見」と言わしめた。それによって1982ヴィンテージが脚光を浴びることとなった。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽い□□□■□重い
- タンニン 控えめ□□■□□強い
- 甘み ドライ□■□□□甘い
- 酸味 まろやか□■□□□シャープ
- 果実味 スパイシー□□■□□フルーティー
- 黒みを帯びたガーネット色。赤系果実のフランボワーズやサワーチェリーが主体。ユーカリなどの清涼感とブラックペッパーのツーンとしたニュアンスに鉄分のボディ、カベルネとシラーの両方の特徴を感じる。
Profile
概要
- 【Ownership】Famille Durrbach
- 【Region or Appellation】IGP Alpilles > Vin de Pays - IGP > France
- 【Wine Style】Red - Rich and Intense
- 【Grape/Blend】Cabernet - Syrah(Shiraz)
- 【Food Pairing】Lamb
- 【平均価格】¥38,000/750ml
- 【Blend】50%Cabernet Sauvignon, 50% Syrah
- 【Alcohol ABV】12 - 13%
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Oaked
Syrah
- Cabernet と Syrah はフランスの非常に異なる地域の品種でフランスの appellation 法では許可されません。(ブレンドは理論的にはIGPワインで可能です)。
- Syrahはフランス・ローヌ河中流域を原産地とする黒ブドウ品種です。
- 単一品種とブレンドの両方に適しており、樹勢が強く比較的容易に様々な気候条件で栽培可能。
- 若いうちからでも熟成させても異なる魅力を見せてくれる万能さが有ります。
- Syrah にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれている事でも有名です。
Winery
- Domaine de Trévallonは、フランス南部を代表するワイナリーの1つで、Avignon と Arles の間の Alpilles 山脈の端にある Provence にあります。
- 1973年にワイナリーの創設者である Eloi Dürrbach が、父親 René Dürrbach が1955年に別荘として購入したこの土地に最初のブドウの木を植えた。
- Eloi Dürrbach は2021年に死去し、ドメーヌは家族経営のまま、息子の Antoine とその妻によって運営されている。
- 15ヘクタールの畑で Cabernet Sauvignon と Syrah を栽培し、2ヘクタールの畑で白品種を栽培している。 最初のワインは1976年に造られた。
- 2013年、新しいワイナリーが建設され、その建築様式は、その後のワイナリーのラベルデザインを彷彿とさせるものでした。このラベルは1996年から使用されており、 Eloi Dürrbach の父で著名な画家・彫刻家の René がデザインしたもので、彼の作品はドメーヌのあちこちで見ることができる。
- このワイン造り方法は自然かつ低介入製法で、除梗せず、全房発酵を行い、天然酵母を使用しています。また、濾過を行わずに瓶詰めされます。
- 1ヘクタール当たり25~30ヘクトリットルとコートドールの特級なみの低収量、そして最低でも1年半以上樽熟させ、真価を発揮するのに10年以上の熟成が必要な素晴らしいワインを造っています。
- 初めは、これらのワインは Les Baux de Provence AOC として認められていました。
- 1993'のアペラション創設時にLes Baux de Provence AOC では20%以上の Cabernet Sauvignon のブレンドは認められなくなり、Vin de pays des Bouches du Rhone に格下げを余儀なくされた。
- 現在は、Bouches-du-Rhône 県西部をカバーする IGP Alpilles としてリリースされている。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
フランスには国で定められたワイン法があり、2008年までは「AOC法」、2009年からは「AOP法」で定められています。AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
フランスには国で定められたワイン法があり、2008年までは「AOC法」、2009年からは「AOP法」で定められています。AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
ワインの生産過程で得られる副産物で主要な2つが得られます。
- ブドウの搾り粕は、文字どおり、ブドウを搾った後に残る果皮や種子などです。
- 澱(オリ)は、発酵を終えた酵母や、ワインの熟成過程でたんぱく質やポリフェノール、タンニンなどの成分が樽やタンク内で結晶化したものを指します。
- グラッパ/マール酒、家畜の飼料、有機肥料、化粧品、ロッシェル塩(レーダー軍事利用)などに利用されています。
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