Leroy family ストーリー / Bourgogne Wine

2024年7月13日土曜日

Bourgogne Leroy

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マダム「 Leroy」の簡単早わかり

マダム Leroy が手掛けたワインなら何でも飲むし、Leroy の手掛けたワインだけ飲んで暮らしたいと思っている Leroy フリークの一人です。Leroy 以外の物を5本飲むなら彼女の手掛けたワインを1本飲む方が幸せを感じます。

 Leroy で醸造するワインには Domaine Leroy と、Maison Leroy があり、このほかにオーナー個人が所有する畑で収穫されたブドウから造られたDomaine d’Auvenayという希少ワインもあります。

Domaine Leroy
赤ワインは赤キャップ。白ワインは白キャップ。

Maison Leroy
ネゴシアン物。全て白キャップ。

Domaine d’Auvenay
赤ワインは赤キャップ。白ワインは白キャップ。

Leroy 家

数あるブルゴーニュのドメーヌの中でも、別格の品格と存在感を放つ名門ルロワ家の歴史。

  • 1868年、初代 Francois Leroy が Auxey-Duresses 村で negociant 業を創業する。
  • 1900年初頭、二代目 Joseph Leroy と妻の Louise Kately が家業に参加する。
  • 1919年、三代目 Henri Leroy が家業に参加し、コニャック地方のブランデーをドイツに輸出するなどし事業をさらに発展さす。
  • 1942年、Henri Leroy は Edmond Gaudin de Villaine と共にDRC(Domaine de la Romanée-Conti)を購入する。
  • 1955年、Henri の娘、Lalou Bize-Leroy が家業に加わる。彼女の類まれなテイスティングの才能は、ブルゴーニュ最上のワインだけを選ぶ才に長け Leroy 家の地位を絶対的なものにする。
  • 1974年、Lalou Leroy が Aubert de Villaine と共にDRCの共同経営を引き継ぐ。
  • 1980年、Lalou Leroy は、父の死後 Maison Leroy を父から受け継いだ。
  • 1988年、自然の大地を重んじる Lalou Bize-Leroy は Domaine Charles Noellat を買収し、「Domaine Leroy」を設立。翌年には Gevrey-Chambertin にも畑を購入し自分自身が納得するワインを造り始めます。
  • そのワイン造りで最も特徴的なものがバイオダイナミクス農法ビオディナミ(化学肥料を排除し、天体の引力を利用する自然農法)、さらには徹底した選果によるブルゴーニュで最も低い収穫量により「Domaine Leroy」のワインはブドウの持つ力が最大限発揮された、まさにテロワールそのものになっています。
  • 1988年、Lalou Bize-Leroy は「Domaine Leroy」設立と同じ年に、夫 marcel Bize と共に、Saint-Romain の高台にある Domaine d’Auvenay を購入。「Domaine Leroy」は、Lalou Bize-Leroy と Leroy family、高島屋で株式を三分割しているのに対し、 Domaine d’Auvenay は100% Lalou Bize-Leroy と夫  marcel Bize の持ち物です。それ故に人の意見に左右されない、彼女究極のワイン造りが行われています。
  • 1991年、D.R.C.共同経営者の職を離れた Lalou Bize- Leroy は自身のワイン醸造に力を注ぎ、自身が運営する「Domaine Leroy 」「Maison Leroy 」を超一流に育て上げ今日の Leroy 社の名声を築きます。

『参考』
  • Domaine Charles Noellat は最盛期にはブルゴーニュの神様と称される醸造家 Henri Jayerとも比較されるほどの名門  Domaine だったが、所有畑は1988年 Lalou Bize-Leroy に売却された現存しない Domaine です。
  • 「Charles Noellat」の商標権は、Domaine  Charles Noellat 当主の甥のネゴシアンのCellier des Ursulines が譲り受けた。特にネゴシアンの多くは商標名を多数所有しており、マーケットや需要によってブランド名を使い分けて販売することがあり Cellier des Ursulines でも、別の生産者から買い付けたものに「Charles Noellat」の商標を使っています。


Domaine Leroy 

自社畑で葡萄を栽培し、収穫、醸造、瓶詰まで一貫して行ったワイン。ビオディナミ農法で栽培した生産量を抑えた良質の葡萄で醸造しています。
 

「MIis en Bouteille au Domaine par Lalou Bize-Leroy S.C. du Domaine d'Auvenay,Meursalt,France」。
赤ワインは赤キャップ、白ワインは白キャップ。

Maison Leroy

オーセイ・デュレスに本拠を置き、彼女の厳しい基準にそって栽培された畑のブドウを購入し “ルロワ仕様”で造られたワイン。
飲み頃になるまでルロワ社のセラーで熟成させるコレクションはバックヴィンテージにおいてはブルゴーニュワイン最大規模のコレクションとして有名で、そのストックは約200万本におよび、1622年に造られた古いカーブをはじめブルゴーニュの各所に眠っているといいます。これらの偉大なるワインは、長年に渡りブルゴーニュ最上のワインを買い付けてきた証であり、ルロワの審美眼と信頼関係の賜物です。


「MIis en bouteille par Leroy Negociants a Auxey-Meusalt (cote-d'Or)」の文字と白キャップ。

Domaine d’Auvenay 

Cote d'Or(黄金の丘) Meursault,Saint-Romain の高台に、すばらしく美しい、要塞のように囲まれた農家を持つこのドメーヌは、Lalou Bize-Leroy 夫人の個人所有のブドウ園である。
そのブドウ畑のボンヌ=マールとマジ=シャンベルタンにある区画は、ドメーヌ・ルロワと同様にバイオダイナミック農法で耕作されており、ワインもまた、細心の注意を払って醸造されている。
『マジ・シャンベルタン』の、1994年のファースト・ヴィンテージは特に人気が高いため、見つけた時が買い時だといえるでしょう。


「MIis en bouteille au Domaine Leroy Proprietaire a Vosne-Romanee cote-d'Or France」。
殆どが赤キャップの赤ワインです。白キャップの白ワインは珍しいので見つけたら買いです。

Lalou Bize- Leroy

自然の大地を重んじるワイン作りを探求しています。
1970年代から1980年代にかけて、化学肥料や農薬の散布によってワインの味が微妙に変化してきた事に危機を感じたマダムルロワは1988年「ドメーヌルロワ」「ドメーヌ ドーブネ」を設立し信じるところのバイオダイナミクス農法「ビオディナミ」(化学肥料を排除し、天体の引力を利用する自然農法)、さらには徹底した選果によるブルゴーニュで最も低い収穫量によるワイン作りを始めます。
これが当時世間を騒がせた1991年のD.R.C経営者の解任劇につながっていると私は思っています。

「ワインの個性は土地が決定するものでワインは畑で生まれ、生産者はその手助けをするだけ」という考えのもとブルゴーニュでも最も早くビオディナミを導入し、驚く程の低収量を貫き畑が持つ個性を最大限に表現するワイン造りを追求しています。
更にはブルゴーニュ随一のテイスティング能力の持ち主マダム・ルロワは、その並はずれたテイスティング能力によって、より完璧なものへとワインを昇華させていると言われています。
厳しい品質管理と妥協のない探究心によって造り上げられるルロワのワインは、薫り高く洗練された果実の味わいと素晴らしい濃縮感、そしてきめの細かい舌触りと滑らかなボディを兼備する他に類を見ない世界最高峰の存在です。

Leroy 社 vineyard

Domaine Leroy
  • 「特級畑」
  1. Chambertin
  2. Latricieres Chambertin
  3. Clos de la Roche
  4. Musigny
  5. Clos de Vougeot
  6. Richebourg
  7. Romanee-Saint-Vivant
  8. Corton Renardes
  9. Corton Charlemagne (B)
  • 「1級畑」
  1. Gevrey-Chambertin Les Combottes
  2. Chambolle Musigny Les Charmes
  3. Vosne-Romanee Les Beaux Monts
  4. Vosne-Romanee Aux Brulees
  5. Nuits-Saint-Georges Les Boudots
  6. Nuits-Saint-Georges Les Vignerondes
  7. Savigny-les-Beaune Les Narbantons
  8. Volnay Santenots
  • 「村名畑」
  1. Gevrey-Chambertin
  2. Chambolle Musigny Les Fremieres
  3. Vosne-Romanee Les Genevrieres
  4. Nuits-Saint-Georges Aux Allots
  5. Nuits-Saint-Georges Au Bas de Combe
  6. Nuits-Saint-Georges Aux Lavieres
  7. Pommard Les Vignots
  8. Pommard Les Trois Follots

Domaine d’Auvenay
  • 「特級畑」
  1. Mazis-Chambertin
  2. Bonnes-Mares
  3. Criots-Batard-Montrachet
  • 「1級畑」
  1. Puligny Montrachet Folatieres
  2.  Puligny Montrachet En La Richarde
  3. Meursault Goutte d'Or

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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