Wine étiquette
1999’10/04 33-2
『LatourとMoutonを飲む』WINEパーティー 日置、斎藤、伊藤、薬師寺
Wine と 料理
- Pommery(Brut) : キャビヤ
- Les Forts de Latour 1993' : 大根スライスをカラスミ、明太子、梅肉をトッピングで
- Ch.Latour 1978' : ローストビーフのタルタルソース
- Ch.Mouton Rothschild 1978' : 貝柱のムニエル
- Ch.Latour 1978' : 鴨の燻製
- Ch.Mouton Rothschild 1978' : アサリの赤ワイン蒸
- Ch.Pichon Lalande1975' : キエフ風チキンカツ
- Ch.Longueville Baron1992'
- Ch.Beychevelle 1994'
- Ch.Suduirant 1990' : 5種チーズ
Tasting
- ボリューム 軽い□□□■□重い
- タンニン 控えめ□□□■□強い
- 甘み ドライ□■□□□甘い
- 酸味 まろやか□□□■□シャープ
- 程よい凝縮感の果実に、腐葉土、葉巻、コーヒー、 炒ったアーモンド、クローヴなど複数のスパイスに、 これぞポイヤックと思わせる獣香 後味に残る酸味があった。
Profile
概要
- 【Ownership】AXA Millésimes
- 【Winemaker】Alexandra Lebossé
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥22,000/750ml
- 【格付け】2eme Grand Cru Classé
- 【Cepage】60%Cabernet Sauvignon, 40%Merlot
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】12.9%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Château Pichon Longueville Baron は、 Bordeaux 北部の Médoc 地区 Pauillac のいわゆる Gironde 河口左岸にありで高く評価されているワインのドメーヌ。
- 隣接する Pichon Lalandeと区別するためもあり一般的には「Pichon Baron」と呼ばれることが多い。
- 1855年のBordeaux 格付けで第2級に格付けされたこの Gran vin は、他の Pauillac のトップワインと同様、力強い濃い果実味、フィネスとエレガンスを兼ね備え、何十年も熟成できることで珍重されている。
- ドメーヌの畑は Pauillac の南端に位置し、Saint-Julien のアペラシオンに接し、 Pichon Lalande と Château Latour の向かいにある。
- Château Pichon-Longueville Baron の estate vineyards は、約73ヘクタールあり Cabernet Sauvignon が60%、Merlot が35%、少量の Cabernet Franc と Petit Verdot.植えられている。
- タンクで発酵させた後、若いワインの最良の batch(同じ条件で製造されたワインのまとまり)を Pichon Baron 用に選別し、新樽で約3ヶ月間熟成させる。 その後、2度目の評価が行われ、最終的なブレンドが決定される。
- セカンドワイン Les Tourelles de Longueville は、主に Melrot が植えられている Sainte Anne の区画のブドウを使用している。
- Les Griffons de Pichon は、ドメーヌの新しいラベルである。 Pichon Baron と同じ畑の区画から収穫され、同じ期間熟成されるが、よりソフトなストラクチャーと早めの飲みやすさを実現するためにブレンドされている。
- この地域の開拓が始まったのは17世紀頃のことで、Medoaux の大部分は沼地だった。
- 1686年~1689年、Pauillac 村近くの Saint-Lambert に“40の砂利が多い良い区画”を開拓した Pierre de Montjouy de Rauzan から Pichon Longueville の歴史が始まる。
- 1694年、娘 Thérèse が、当時 Bordeaux の議会長であった Jacques de Pichon Longueville と結婚してから、このブドウ畑の名声は高まっていくこととなる。
- 17世紀まで遡ると、Pichon Lalande と Pichon Longueville は一つのシャトーでした。
- 1850年、当時のオーナー Jacques de Pichon-Longueville の孫 Baron Joseph de Longuevilleが亡くなりシャトーは分割相続される事になる。
- 分割相続の内容は、長男 Raoul と次男 Louis が2/5の畑と醸造施設を、残り3/5の畑を女兄弟3人が引き継ぐこととなる。(男兄弟はPichon Baron、女兄弟は Pichon Lalande を相続する)
- しかし、次男 Louis は早くに亡くなり、 Pichon Lalande を相続した娘達の長女Virginie は修道女、残り2人の娘も嫁いでいたため、実際には長男 Raoul が Pichon Longueville Baron で1つのシャトーとして管理していた。
- 1864年、長男 Raoul の他界と次女がワイン造りに関心を示したため正式に「Pichon Longueville Baron」と「Pichon Longueville Comtesse de Lalande」に分割された。
- 1933年、Pichon Longueville Baronは、Ch.Lanessan を8世代に渡って 所有している Bouteiller 家に売却され、Jean Bouteiller とその息子 Bertrand によってワイン造りが行われた。
- 1987年、当時は14人ものオーナーがいたこのシャトーを、現在のオーナーである、AXA 保険のグループ会社である「AXA Millesimes」が購入し現在に至る。2000年までCh.Lynch BagesのJ.M.Cazes氏が運営している。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。