Wine étiquette
2004'06/29
Ch.Latour 1988' 17-10
ルイ・ヴィトンが生み出す「イエローラベル」という通称で呼ばれているヴーヴ・クリコのスタンダードクラスのシャンパーニュ。Brut(極辛口)
2005'02/12 17-11
Tasting
味わい/香り
- ボリューム:やや重め
- タンニン:やや強い
- 甘み:やや辛口
- 酸味:やや強め
- レンガ色がそろそろ見えそうなガーネット色。 ウスターソース、腐葉土、スパイス、ナツメグ、鉛筆の芯、樽香、少し熟成感が感じられる ミディアムボディ。 少し落ち着いてきた酸、丸くなったタンニン、甘味を伴う果実味 。
Profile
概要
- 【Ownership】Groupe Artémis S.A.
- 【Winemaker】Hélène Genin
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Cabernet Sauvignon – Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥110,000/750ml
- 【平均年間生産量】18,000ケース
- 【格付け】1er Grand Cru Classé
- 【Cepage】75% Cabernet Sauvignon, 23% Merlot, 1.5% Cabernet Franc, 0.5% Petit Verdot
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】13%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Ch.Latour は、世界で最も有名なワイン生産者のひとつである。Médoc 地区の Saint-Julien との境にある Pauillac コミューンの南東端に位置し壁をめぐらしたCh.Le'oville Las Casesの隣に92haの畑を所有しています。
- 1855年のボルドー格付けで1級に格付けされ、地球上で最も人気が高く高価なワイン生産者のひとつとなり、力強く骨格のある Cabernet Sauvignon 主体の、何十年も熟成可能なワインを生産している。
- 1331年以来、フランスとイギリスの100年戦争(1337年11月1日~1453年10月19日)において、この場所には河口を守る砦と守備隊が置かれていた。
- いくつかの小作地ではブドウ栽培が始まり、16世紀には早くも Montaigne がこの地のワインを高く評価した。ラベルに描かれている有名な塔(サン・ランベールの塔)は鳩のねぐらとして設計され、1620年頃に建てられた。
- Latour が単一の所有地として発展したのは、Mouton と Calon-Ségur にも関連する de Ségur を中心とした連綿と続く長い一族所有の時代が始まったことによる。これは1670年に始まり290年間続いたが、フランス革命後 Latour は分割され、1841年まで完全に再統合されることはなかった。
- 1698年、Alexandre de Ségur 侯の所有になる。その後、Ségur家による運営は20世紀まで続き、その後イギリス資本の参入などがありましたが、1993年6月、現在の Groupe Artemis に買収された。 (1716年には Lafite も Alexandre de Ségur 侯の所有になっている)
- このシャトーは1993年以来、フランスの大富豪 François Pinault が所有しており、彼の持ち株会社である Groupe Artemis の傘下にある。
- Groupe Artemis が所有する他の有名なシャトーには、ブルゴーニュの Le Clos de Tart , Domaine d'Eugénie, コンドリューの Château-Grillet , Napa Valley の Araujo Estate などがある。
- 2012年、1998年依頼のディレクターである Frédéric Engerer 氏を通じて、ボルドーのプリムール発売に参加しないと発表した。一般的にボルドーのシャトーは、収穫の翌年に樽での熟成段階にあるワインをプリムール販売します。通常、高級ボルドーワインは収穫の約3年後にリリースされるために、収穫したブドウが収入となるのが遅いという問題を解決してくれます。シャトーの資金運営が楽になるため、ボルドー地方で伝統的に行われている慣行ですが、ラトゥールでは「飲み頃になった美味しいワインを販売する」ということから、全てのワインを飲み頃までシャトーのセラーで寝かせることにしました。これには巨大な設備と資金力が必要になります。しかも、ラトゥールは「飲み頃」ということにこだわり、3年より長い期間熟成させてからリリースしています。
- Cabernet Sauvignon が栽培面積の約80%を占めている。残りのほとんどは Merlot で、Cabernet Franc と Petit Verdot が少量植えられている。
- Grand vin は、1759年のドメーヌの見取り図に描かれているシャトーを囲む畑の区画からのみ造られる。これらの区画の葡萄の樹齢は約60年である。
- Latour は Les Forts de Latour(それ自体が評価の高いセカンドワイン)、Pauillac de Latour (サードワイン)の2種類のワインを造っている。どちらも樹齢の若いブドウから造られる。
(1718年には Alexandre de Ségur 侯の息子 Nicola Alexandre de Ségur が Mouton、Calon Swgurも手に入れる)
Ch.Latourを造る偉大な畑ランクロ(l'Enclos)
- 「ワインの品質の8割は畑で決まる。」という言葉があります。その点、Latour の畑は、偉大なワインになることを約束されたものといっても過言ではありません。
- 全92haの畑を所有していますが、Gran vin 用には、ランクロと呼ばれる47haの区画のブドウのみを使用し、それ以外のワインに使用する区画とは完全に区別しています。
- ランクロはメドック地区の中でも特別に分厚い砂利質を持つ畑で、ここにCabernet Sauvignon 種80%、Merlot 種18%、Cabernet Franc 種、Petit Verdot 種が2%植えられておりLatour の荘厳なスタイルに反映されています。
- さらに、2009年という早い時期から、ビオディナミで完全有機栽培を実践。この農法は通常のブドウ栽培に比べ数倍の労働力が必要、そして湿度が高くカビ病の蔓延しやすいボルドー地方では馴染み難く2018年現在でも極僅かなシャトーしか取入れていません。
- 偉大な畑と、手間を惜しまない畑仕事は世界最高クラスです。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
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