Rothschild家の紋章
Rothschild家の歴史
Rothschild 家は、神聖ローマ帝国自由都市フランクフルトのゲットー(ユダヤ人隔離居住区)で暮らすユダヤ人の家系である。フランクフルト・ユダヤ人は1462年以来ゲットーに押し込められ、法的社会的に様々な制約を受け職業は制限されていた。Rothschild 家は代々商売していた家柄だが Mayer の代までは小規模で生活も貧しかった。
Rothschild 家を勃興させたのは Mayer Amschel Rothschild(1744-1812年)である。彼は1760年代からフランクフルトで古銭商を始め、1769年にはヘッセン=カッセル家の宮廷御用商に任じられていた。
1789年にはヘッセン・カッセル方伯家の正式な金融機関の一つに指名されるに至り、その対外借款の仕事に携われるようになった。1795年頃からヘッセン・カッセル方伯家当主ヴィルヘルム9世の大きな投資事業にも参加できる立場になる。
こうしてRothschild家は1790年代に急速に躍進した。その頃にはRothschild家の収入は信用供与と貸付が主となっており、商人というより銀行家に転じていた。その活動範囲もドイツに留まらずヨーロッパ中へと広がっていった。
1812年、Mayer Amschel Rothschild は死去し遺言の中で5つの訓令を残した。
- Rothschild 銀行の重役は一族で占めること
- 事業への参加は男子相続人のみにすること
- 一族の過半数の反対がない限り宗家も分家も長男が継ぐこと
- 婚姻は Rothschild 一族内で行うこと
- 事業内容の秘密厳守(在庫や財産の目録を公表しない)
Mayer Amschel Rothschild は何よりも一族の団結を望み、その精神は彼の5人の息子たちにも受け継がれた。そして子供達は5カ国に分かれ住み銀行業を拡大していった。
- 長男 Amschel(1773-1855)フランクフルト家
- 二男 Salomon (1774-1855)ウィーン家
- 三男 Nathan(1777-1836)ロンドン家
- 四男 Carl (1788-1855)ナポリ家
- 五男 James(1792-1868)パリ家
時は流れフランクフルト家、ウィーン家、ナポリ家は閉鎖され、2003年にはロンドン家とパリ家の両銀行が統合され「Rothschild Continuation Holdings」が創設された。パリ家のダヴィドがその頭取に就任しロンドン家とパリ家の統合がなされた。
「Rothschild Continuation Holdings」の傘下に入った主な金融機関。
- Edmond de Rothschild Group(エドモンド・ド・ロスチャイルド銀行)2011年においての総資産は140.2億スイスフラン
- The Rothschild Group(ザ・ロスチャイルドグループ)2012年においての総資産は89.2億ユーロ
- RIT Capital Partners(RITキャピタルパートナーズ)1980年に設立 2012年においての総資産は22.1億ポンド
Rothschild一族とWine
Baron Philippe de Rothschild 社傘下
- Ch.Mouton Rothschild(Medoc Premier Grande Cru Classe)
Nathaniel はパリ Rothschild 家祖 James の娘と結婚しフランスに移住。
- Ch.d'Armailhac(Medoc Cinquiemes Crus)
- Ch.Clerc Milon(Medoc Cinquiemes Crus)
- Domaine de Baronarques(Languedoc et Roussillon)
- Opus One(カリフォルニア) Robert Mondavi JV
- Almaviva(チリ) Conchay Toro JV
Domaine Baron de Rothschild DBR社傘下
- Domaine Baron de Rothschild(Medoc Premier Grande Cru Classe)
- Ch.Duhart Milon Rothschild(Medoc Quatriemes Cru Classe)
- Ch.Peyre-Lebade(Crus bourgeois)
- Ch.L’Evangile(AC Pomerol)
- Ch.Rieussec(Sauternes第1級)
- Los Vascos(Chile Colchagua Valley)
パリ Rothschild 分家 Baron Edmond de Rothschild
- Ch. Clarke( Listrac-Médoc)
- Ch.Malmaison( Moulis-en-Médoc)
- Ch. Peyre-Lebade(Haut-Médoc)
- Ch.ateau des Laurets(Puisseguin St.Emilion)
- Rupert & Rothschild Vignerons(South Africa-Franschhoek Valley)
- Macán(Spain)
- Flechas de los Andes(Argentina)
- Rimapere(New Zealand)
CHAMPAGNE BARONS DE ROTHSCHILD
Rothschild ファミリーが結集し一家のこれまでの功績と Rothschild 家のシンボルとして造ったシャンパン。
Ch.Mouton Rothschild の Baron Philippe de Rothschild、Ch.Lafite Rothschild の Domaines Barons de Rothschild、Ch.Clarke Rothschild の Baron Edomond de Rothschild。
ボトルには、1822年を起源とするRothschild家の5人の兄弟の団結のシンボルとされる5本の矢、一族の名前の起源となった「Rothschild』= 赤い盾」を囲んでいる一家の紋章、盾の下には Rothschild 家のモットーである Concordia(調和〉 Integritas(誠実)Industria (勤勉)という銘が刻まれとぃる。バックラベルには各社のオーナーである3名のサインが記載されています。
現在のロスチャイルド家を代表する人物
Benjamin : Edmond de Rothschild Groupを統括 (パリ家庶流。家祖 Edmond)
David : The Rothschild Groupを統括 (パリ宗家嫡流。家祖 James)
Alexandre : Davidの息子。Rothschild家の7代目当主となる予定。
Jacob : Capital Patnersを統括 (ロンドン宗家嫡流。家祖Nathan Mayer)