兄貴分の Ch.Cos-d'Estournel と同じ雰囲気を持ったワイン、血筋は争えませんね。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽い□□□■□重い
- タンニン 控えめ□□□■□強い
- 甘み ドライ□■□□□甘い
- 酸味 まろやか□□□■□シャープ
- コショウ トースト シナモンたばこ カシス バニラ プラム チェリー 煙 たばこの葉 香水 獣肉 黒トリュフ バター トースト
Profile
- 【Ownership】Michel Reybier
- 【Region or Appellation】Saint-Estephe > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥9,000/750ml
- 【格付け】Ch.Cos-d'Estournel の Second Labe
- 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc, Petit Verdot
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Ch.Cos-d'Estournel は、Medoc 地区の Saint-Estephe のアペラシオンにある葡萄畑とワイナリーである。 1855年の格付けでは第2級に分類され、現在でもボルドーワインの中で最も著名で人気のあるワインのひとつである。
- 歴史的に Grand vin は Cabernet Sauvignon が主体であるが、Cos d'Estournel は、 他のメドック格付けのワインと比較して Merlot の比率が高かった。しかし、近年は減少傾向にあります。
- Cos d'Estournel は、若いうちは濃く、陰鬱でタンニンが強く、時間とともに複雑さと力強さを増していく。
- この estate は Saint-Estèphe の最南端に位置し、Pauillac の Lafite Rothschildのすぐ北にある。南向きの畑は、Lafite Rothschild との境界をなす Jalle du Breuil 川に向かって緩やかに傾斜しています。
- 古いガスコーニュ語で "cos" は「小石の丘」を意味し、畑は石灰岩の岩盤の上に深い第四紀の砂利と粘土で構成されています。面積は91haあり60%が Cabernet Sauvignon 、残り40%を Merlot が占めている。
- Cos d'Estournel 以外に3つの赤ワインがある。セカンドワインの「Les Pagodes de Cos」は1994年に開始され、グランヴァン用に指定された畑の若い樹から造られています。「Château Marbuzet」は歴史的に若い樹齢のブドウを使用していましたが、1994年からセラーを囲む7haのブドウの木から造られています。「Goulée」は、Médoc北部の Port de Goulée のブドウ畑から2003年に初めて造られた。
- 2005年からは「 Cos d'Estournel Blanc」と「Goulée Blanc」の2つの白ワインもポートフォリオに加わっています。
- 2012年に建設された新しい winery には4つのタンクがあり、重力を利用して工程を進めることができる。
- Grand vin は新樽で18ヶ月、Les Pagodes は新樽で12ヶ月、Marbuzet と Goulée rouge は新樽率50%で熟成されます。各ワインの年間生産量は20万本から38万本の間です。
- 1811年にドメーヌを設立した Louis Gaspard d'Estournel は、Bordeaux のネゴシアンシステムを避け顧客へ直接販売を行った。このワイナリーは、ボルドー地方で最初に自社ワインを瓶詰めしラベルを貼り、販売したワイナリーの1つでした。この慣習は、1853年の Louis の死去まで続けられた。 Cos d'Estournel を多くの国々に輸出され、中でもインドは最も重要な市場のひとつであった。
- Louis Gaspard d'Estournel は、ワインづくりの他にアラブの馬をフランスに持ち込む事業家でした。
- 世界を旅した彼は、Bordeaux に異国情緒たっぷりのパゴダをもったシャトーを20年がかりで建てています。街道に面した豪華な凱旋門の上には「ライオンと馬」を組合わせた紋章が周囲を睥睨しています。エレガントな鮮やかな浅黄色のアジアのパゴダのような外観の醸造場が Pauillac の北境にあるLafit Rothschildを見下ろしています。
- 1852年、Martin's 銀行(ロンドンの銀行)に売却。
- 1853年、Louis Gaspard d'Estournel が死去。
- 1855年、フランス万国博の格付けで Saint-Estephe 最高位のシャトーとなる。
- 1869年、バスク地方の貴族 Élaz 家が所有。
- 1889年、hostein 兄弟が所有。
- 1917年、ボルドーを代表するワイン商人の Fernando Gineste が所有。Gineste の孫、Prats 兄弟たちが Ch.Cos-d'Estournel を引継ぐ。
- 1998年、 Merlaut 家(Taillan Group)と共同出資者 Angel Moyano に売却された。
- 2000年、スイスの実業家 Michelle Ravier (Societe de Domaine Revier)が所有する。
Jean-Guillaume Prats の華麗な転身
- 2013年まで Ch.Cos-d'Estournel の醸造の指揮をとっていたのは、Fernando Gineste の偉大な曾孫であり、1970年から1998年まで Ch.Cos-d'Estournel の経営者であった Bruno Prats の息子 『Jean-Guillaume Prats』です。
Bruno Prats
Jean-Guillaume Prats
- 2000年、家族所有だった Ch.Cos-d'Estournel を実業家 Michelle Ravier が、購入してからも Jean-Guillaume Prats は、支配人としてのこり施設の刷新などを行いトップシャトーに育てた。
- 2013年、LVMH(モエ・ヘネシー&ルイ・ヴィトン)Estates&Wines のCEOに就任する。LVMH Estates & Wines のCEOになってからは NZの Cloudy Bay, Napa Valley の Newton, 中国の AoYun など8か国の15 Estates を指揮してきた。
- 2018年3月、DBR(Domaine Baron de Rothschild)のCEOに就任する。5年をへて再びボルドーに戻ってきたボルドー人の Jean-Guillaume Prats は、シャトー経営にたけ、グローバル企業で先駆的なプロジェクトを成功させた手腕を Lafite グループの海外展開で発揮しています。
- Lafite グループの中核をなす Ch. Lafite-Rothschild は、1868年以来パリRothschild家の所有です。
- 1975年に Eric de Rothschild 男爵が継承して以来 Saran CEO とチームを組みグループ企業の品質と地位を高めた。Boldeaux に Duhart Milon Rothschild, Rieussec , L'Evangile を所有、Languedoc-Roussillon に Domaine D'aussières、Chile に Los Vascos 、Argentine に Bodegas Caro を展開しています。また、Bordeaux のネゴシアンワインと海外展開に力をいれ中国での Lafite 人気を加速させ、山東省でのワイン生産プロジェクトも始めた。
- 2016年に、技術責任者も Charles Chevalier から Eric coller に交替し、醸造グループ全体が若返ります。
- 2018年3月、33年間にわたりCEOを務めてきた Christoph Saran は、Jean-Guillaume Prats と交替する。
- 2018年4月、DBR (Domaine Baron de Rothschild)のチェアマンに Eric de Rothschild 男爵の娘 Saskia de Rothschild が就任する。
- Eric男爵とSaranはそれぞれ、マネージング・パートナー、シニア・アドバイザーとしてグループにとどまる。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Les Pagodes de Cos とともに
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