flagship Champagne
Salon Cuvee 'S' Le Mesnil Blanc de Blancs Brut
- ボリューム 軽□□□■□□重
- 発泡性 弱□□□□■□強
- 酸味 まろやか□□□■□□シャープ
- 細く一本に立ち上る泡 淡いレモンイエロー 、こちらはマスカットのような深みのある爽やかさに圧倒的な余韻の長さ。 飲み込んだ後に色気を感じる。
- structure とは、甘味、酸味、タンニン(渋み)、アルコールなどの要素で造られる、ワインの味わいの骨格の事。アルコールや酸味等がバランス良く、多く存在していると、骨格=ストラクチャーがしっかりしている、と表現される。
- note とは、白ワインでよく使われる表現で 例えるならば、花に直接鼻をつけた時の香りではなく、お花畑で全体的に香る『花の香り』の様な柔らかい香りを表現する時に使われます。
- nose とは、テイスティングの際に鼻で感じた香りの事。
profile
Salon Cuvee 'S' Le Mesnil Blanc de Blancs Brut
- 【Ownership】LVMH Moët Hennessy
- 【Region・Appellation】※Champagne Blanc de Blancs > ※Champagne > France
- 【Wine Style】※Sparkling - Complex and Traditional
- 【Grape / Blend】 ※ 100%Chardonnay
- 【平均価格】¥190,000 / 750ml
- 【Food Pairing】Shellfish, Crab, Lobster
- 【Alcohol ABV】12-12.5%
- 【Method】Traditional Method
- 【Dosage】Brut
- 【Sweetness】Dry
- 【Vineyard Notes】A single terroir, the Côte des Blancs, a single cru village, Le Mesnil-sur-Oger
winery
- Salon は、単一の prestige cuvée のみを製造する Champagne 地方で最も名高いメゾンの一つです、それは、Le Mesnil-sur-Oger 村(ル・メニル・シュール・オジェ)の Chardonnay のみで造られています。
- Salon は1911年に Eugène-Aimé Salon によって設立されました。当の Champagne 造りは、Pinot Noir を主体とした力強い味わいのシャンパンが主流でした。しかし、 Chardonnay の繊細でエレガントな味わいに魅了された Salon は、最高級の Chardonnay を主体としたブランドを造ることに決めました。
- Salon は、最高のヴィンテージの年にのみ造られます。Salon が所有する1ヘクタールの区画と、 Grand Cru に格付けされた Le Mesnil 村の契約栽培業者によって栽培された19の小さな区画のブドウから造られます。
- 出来が良くないと判断された年には、姉妹ブランドである Champagne Delamotte で使用されます。Champagne Delamotte の記事をご覧ください。https://longstay-wine.blogspot.com/2018/05/champagnedelamotte-brut.html
- Salon は、他の Champagne よりもはるかに長い期間セラーで保管されます。市場に出るまでにボトルの中で10年近く熟成されることもあり、その後さらに熟成させることも可能です。
Last updated 02-Mar-2023
※Champagne
- Champagne 地方は、パリの北東約150Kmに位置し、フランスのワイン産地としては、最も北にある(北緯50度)。
- 平均気温約10度Cで、葡萄栽培にとっては厳しい気象条件である。
- この地方には北側に背の高い森林があり、冬の冷たい北風と霜を防ぎ、 マルヌ川から立ち昇る水蒸気の湿度がその厳しさを緩和している。とは言え、冷害や日照不足による影響は大きく、不作の年のワイン生産は4分の1になってしまうこともある。
- 土壌は、シャブリと同質のキンメリジャンと呼ばれる石灰岩の混ざった泥土質で、 この水はけの良い白い土壌が、乏しい日光を反射、吸収し、葡萄の成育を促している。(シャンパーニュとは、白い土壌の平野を意味する)
- 「シャンパン」とは、このシャンパーニュ地方の限定された地区で栽培された葡萄を使い、葡萄の品種や製法などワイン法に規定された条件を満たした「発泡ワイン」のみを言い、この条件を満たしていないものは「シャンパン」を名乗ることは出来ない。
- この地方の中心地は、Reims 市と Epernay 市。Reims 市のノートルダム大聖堂はゴシック建築の傑作で世界遺産にも登録されている。現在は、発泡性ワインの産地だが、17世紀後半までは非発砲ワインのみの産地であった。
- シャンパーニュのカーヴは、ブドウ畑の下層にあり、その下層土壌は石灰岩で、ワインの熟成にはうってつけの条件を備えている。
- 深さ10~50mの石灰岩に掘られたカーヴの中は、光も音も届かず、8~12度の気温で湿度も一定である。
- Reims と Epernay の地下のカーヴは、端から端まで、どちらも300km以上もの長さがあり膨大なワインが熟成の時を過ごしている。
- 大手メゾンの中には、カーヴが数十キロに及ぶものもあって、カーヴの中を電動車を使って移動している。
- Reims の地下には、古代ローマ時代に道路や町の建設のために使ったチョークの採石場の跡のカーブが残っていて、それをそのまま使っている。歴史的記念物にも指定されている。
※Champagne Blanc de Blancs
- Blanc de Blancs は、白ブドウ(通常は Chardonnay )のみから造られる白シャンパーニュ。
- 1種類以上の赤ワイン用ブドウ(通常は Pinot Noir と Pinot Meunier )のみから造られるものは、Blanc de Noirs と呼ばれる。
- Champagne 地方において、Blanc de Blanc (白ブドウのみで作られたシャンパン)の生産の中心地は Côte des Blancs です。「白い丘」という意味を持つこの地域は、Epernay の南に位置し、長さ約15Kmの東向きまたは南東向きの斜面です。ここのチョーク質の土壌は、他の地域の粘土質の土壌よりも白ブドウの栽培に適しており、この地域のブドウ畑の96%は Chardonnay が植えられています。
- Blanc de Blanc の Champagnes は、一般的な non vintage cuvée とは異なる味わいを持つ傾向がありますが、それぞれの生産者やブドウ畑によって個性があるため共通するスタイルの特徴を見つけるのは難しいです。
- 一般的に Chardonnay は、赤ブドウがブレンドされたワインよりも柑橘系の風味が強い傾向があります。 また、よりキリッとしてドライに感じられ、食前酒やシーフードとの相性が良いと考えられています。とはいえ、 Chardonnay のみで作られたワインの間でも、味わいにはかなりのばらつきがあります。
- Côte de Blancs の中でも、terroir (土地の特性)の違いが非常に大きな役割を果たしているようです。例えば、A. Jacquart 社の Le Mesnil 産 cuvée は、酸の構成、優雅さ、ミネラル感を強調しています。対して、Côte de Blancs の南端にある Premier Cru の Vertus 産のキュヴェは、はるかに丸みを帯びており、桃のような風味が豊かです。
- Le Mesnil sur Oger は、Côte de Blancs 地区にある Grand Cru に格付けされた村です。Salon の Le Mesnil と Krug の Clos de Mesnil は、この村で収穫された Chardonnay のみで造られています。他の Blanc de Blanc の Grand Cru の村には、Cramant, Avize, Oger があります。
- Côte de Sezanne 地区は、 Côtes de Blancs 地区のすぐ南に位置しています。こちらも南東向きの斜面で Chardonnay の栽培に重点を置いていますが、土壌がより重いためにワインは Côte de Blancs 地区のものと比べて繊細さにやや欠ける傾向があります。
- Blanc de Blancs の味わいは、熟成によっても変化します。Chardonnay を主体としたワインは、若い頃は柑橘類、青リンゴ、ミネラルの風味が強く感じられ、熟成が進むにつれて、蜂蜜やバタートーストのような風味が現れることが多いです。
- 最高品質の blanc de blanc vintage Champagne は、あらゆる sparkling wine の中で最も長寿命な部類に入ります。
- ノンヴィンテージ Champagne におけるリザーブワインの量が、そのスタイルに大きく影響します。その他、ベースワインがオーク樽で熟成されたかどうか、disgorgement 前に澱とともにボトル内で熟成された期間などが、重要な醸造上の考慮事項として挙げられます。
- Champagne 地方のワイン法で認められているこの4つのブドウ品種 Pinot Gris, Pinot Blanc, Petit Meslier, Arbane を使用している生産者はごくわずかで、ほんのわずかな割合でしか使用されていません。
- Michel Drappier の「Quattuor」は、 Chardonnay, Arbane, Petit Meslier, Pinot Blanc の4種類のブドウから造られています。「Quattuor」は、フランス語で「4つ」を意味します。
- Duval-Leroy の「Authentis Petit Meslier」は、 Petit Meslier のみで造られている点で注目に値します。世界的に有名なワイン評論家 Jancis Robinson の「Authentis Petit Meslier」のテイスティングノートには、「緑の葉のニュアンスを伴う非常にフローラルな香り」と記されています。
- Moutard Pere et Fils の「Cépage Arbane」Champagne は、おそらく Champagne 地方で最も知られていないブドウ品種から造られています。ますます希少になっているArbane は、これまで広い範囲に広がったことも無く現在では Champagne 地方南部、 Cote des Bar 地区 (Moutard の故郷)のわずか数エーカーのブドウ畑にのみ存在します。Moutard Pere et Fils は、「Cuvée Six Cépages Brut」にも他の5つの品種とともに Arbane を使用しています。
- Cedric Bouchard の「Roses de Jeanne」シリーズには、いくつかの単一品種の Champagne が含まれており、そのうちの2つが、La Bolorée (100% Pinot Blanc) と La Haute-Lemblée (100%Chardonnay)の Blancs de Blancs です。これらのワインは様々な方面で絶賛され、Cedric Bouchard は、確固たる評判を得ています。
- Doux ;最低50grams/Per liter
- Demi-sec ;33–50g/L
- Sec ;17–35g/L
- Extra-Sec / Extra Dry ;12–20g/L
- Brut ; 0–12g/L
- Extra Brut ;0–6g/L
- Brut Nature/Zero ;0–3g/L
現在は、Brut,Extra Brut,Brut Nature が人気です。
用語解説
- Remuageとは、瓶内二次発酵の後に瓶の底に沈んでいる滓を瓶の口に集める作業。熟成時に横に寝かされていたボトルを少しずつ左右に回しながら瓶口を下にして倒立させ、澱を瓶口の栓の近くに集める工程。
- disgorgement とは、Remuage によって瓶口に集められた澱を取り除く作業。
- dosage とは、disgorgement の後に目減りした液量を補うとともに糖度の調整を目的としてリキュールを加えること。
- RM(レコルタン・マニピエラン)とは、自社畑のブドウだけでその畑の特徴を活かした Champagne を造り出生地の村名を冠して販売している。
- NV(Non-Vintage)
- ワイン原料のブドウの収穫年のあるなし。
- 黒・白系の葡萄、異なる村、異なる年のものの混醸。
- 甘口から辛口まである。
- 年号表示無し。
Champagne 購入の基礎知識
Champagne 代表的メーカ
★★★
Bollinger ボランジェ
Krug クリュッグ
★★
Salon サロン
Veuve Cliquot Ponsard ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
Pol Roge ポール・ロジェ
Billecart-Salmon ビカール・サルモン
de Sousa ド・スーサ
Deutz ドゥーツ
Egly Ouriet エグリ・ウーリエ
Jacques Selosse ジャックス・セロス
Joseph Perrier ジョセフ・ペリエ
★
Henriot アンリオ
Moet Chandon モエ・シャンドン
Taittinger テタンジュエ
Pommery ポメリー
Alfred Gratien アルフレッド・グラティアン
Charles-Heidsick シャルル・エードシック
Duval-Leroy デュヴァル・ルロワ
Gatinois ガティノワ
Lamson ランソン
Laurent-Perrier ローラン・ペリエ
Ruinart ルイナール
G.H.Mumm マム
Perie Jouet ペリエ・ジュエ
Paul Bara ポール・バラ
- Champagne 地方の格付けは醸造業者ではなく村単位に決められている。格付けは上から Grands Crus,Premiers Crus,Autres Crus,の3分類でブドウ価格を決める為のものです。
- Grands Crus のラベル表示は、Grand Cru 畑の葡萄100%で造ったという意味を持っている。
- 大手メゾン(生産者)の Champagne は、ブレンドの技を売物として複数の村のブドウを混ぜて造ります。よって Grands Crus のラベル表示は殆ど見当たらない。
- 自らが醸造・瓶詰め・販売を行うRM(レコルタン・マニピュラン)は、自社畑のブドウだけでその特徴を活かしたシャンパンを造るのでブドウ出生地の村名を冠して販売している。
Champagne 代表的メーカ
★★★
Bollinger ボランジェ
Krug クリュッグ
★★
Salon サロン
Veuve Cliquot Ponsard ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
Pol Roge ポール・ロジェ
Billecart-Salmon ビカール・サルモン
de Sousa ド・スーサ
Deutz ドゥーツ
Egly Ouriet エグリ・ウーリエ
Jacques Selosse ジャックス・セロス
Joseph Perrier ジョセフ・ペリエ
★
Henriot アンリオ
Moet Chandon モエ・シャンドン
Taittinger テタンジュエ
Pommery ポメリー
Alfred Gratien アルフレッド・グラティアン
Charles-Heidsick シャルル・エードシック
Duval-Leroy デュヴァル・ルロワ
Gatinois ガティノワ
Lamson ランソン
Laurent-Perrier ローラン・ペリエ
Ruinart ルイナール
G.H.Mumm マム
Perie Jouet ペリエ・ジュエ
Paul Bara ポール・バラ
フランスには国で定められたワイン法があり、2008年までは「AOC法」、2009年からは「AOP法」で定められています。
- 1911年、Champagne 愛飲家 Eugène Emme Salon が造り上げたのが Salonです。
- 複数の Cru や葡萄を 組み合わせるのが王道の Champagne において、Salon は異色を放ちました。「Le Mesnil sur Oger」村の Chardonnay のみを用い、生粋の blanc de blanc に仕立てたからです。1つの村、1種のブドウ、1つの年、そんな唯一無二の Champagne が Salon なのです。この Champagne が、パリきっての社交場 MAXiM'S で振る舞われ、当時の富裕層の心をたちまち掴みました。
- Salonは、独特の哲学に基づき、ブドウの出来の良い年にだけ造られています。これまでの100年で、販売されたのはたった37回、まさに幻のシャンパーニュです。
- シャルドネの聖地、Cotes des Blancs の中でも Grands Crus「Mesnil sur Oger」 村の Chardonnay のみを使った Champagne は、ミネラルを豊富に含み、比類なき複雑なフレーバーを与えられ、その熟成に最低10年をかけています。
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