皇帝ナポレオンが愛したChampagne NV Jacquesson & Fils Champagne Brut Perfection

2025年2月11日火曜日

Sparkling wine

t f B! P L


Guide Hachettedes Vinsから2つ星 、Guide Hachette des Vinsから1つ星が授与されています。

フランスChampagne Jacquesson Perfection Brut

Wine étiquette 

2005'03/03  宅飲み
NV Jacquesson & Fils Champagne Brut Perfection

La Fleur de Bouard



Tasting

  • ボリューム      軽□□□□□■□重
  • 発泡性        弱□□□□■□□強
  • 酸味      まろやか□□□■□□□シャープ
  •  濃い黄金色。 ナッツ・アーモンド・リンゴの風味、柑橘類のニュアンスも感じる。

Jacquesson & Fils Perfection Brut

  • 【Ownership】Laurent and Jean-Hervé Chiquet
  • 【Region・Appellation】Champagne Brut(注1)> Champagne > France
  • 【Sparkling】Complex and Traditional(注2)
  • 【Grape / Blend】Champagne Blend(注3)
  • 【 Food Pairing】Shellfish, Crab and Lobster
  • 【Avg Price】¥9,000 / 750ml
  • 【Alcohol ABV】12.5%
  • 【Method】Traditional Method
  • 【Dosage】Brut
  • 【Sweetness】Dry

Champagne Jacquesson

  • Jacquesson et Fils (et Fils=息子達)は1798年、Memmie Jacquesson によって Marne 渓谷の Épernayのすぐ北の Dizy に設立された。
  • 創業当時の1798年は、ナポレオンが偉大な指揮官として凱旋を繰り返していた時代で、Jacquesson を購入するために東欧への遠征の度にChalons 村に立ち寄ったと言われるほどナポレオンのお気に入りだった。
  • 皇帝自身の結婚式にも振舞われ、皇帝から最高栄誉の証の金メダルを授かり、今日も同メゾンの紋章として、ナポレオンのシンボルである「鷹や王冠」と共に誇らしげに掲げられています。皇帝の肩入れのおかげもあり、ハウスは急速に躍進し、シャンパンで最も重要なブランドへと上りつめました。
  • 創業者 Memmie の息子、Adolphe Jacquesson が継ぐと数多くの新技術により19世紀の Champagne 造りを大きく変えました。Joseph Krug は創業前 Jacquesson のセラーで修行をした後、Adolphe Jacquesson の妻の妹と結婚後、自らの Maison Krug を立ち上げたことは、知られざる逸話です。
  •  Adolphe Jacquesson は「糖分濃度の測定法」を定式化させ、壜の破裂率を劇的に減らした。また、今では当たり前のように取り付けられる、コルク栓を抑える金具muselé とcapsule の発明や Jules Guyot 博士とともに苗木の仕立て方 taille Guyot 方式を 考案したのも Adolphe Jacquesson です。
  • 1978年に Jean Chiquet が Jacquesson et Fils を購入したことからメーヌの近代的な歴史が始まっています。
  •  Jean Chiquet は、2018年に亡くなっていますが、彼の遺志は、1988年に後を継いだ息子達 Laurent Chiquet とJean-Hervé Chiquet に引き継がれています。2005年の La Revue Des Vins De Franceで全メゾンの中で Jacquesson は Bollinger に次ぐシャンパンハウスと高い評価を得ています。
四代目当主 Jean-Hervé Chiquet
Portfolio
  • ドメーヌは、rosé を含む Dizy の単一畑のワイン、 Avize の vintage Blanc de Blancs 、そして Grande Vallée de la Marneと Côte des Blancs にある同社の畑のヴィンテージ ワインなどフルラインのシャンパーニュを造っています。
  • 特筆すべきは、従来の non-vintage cuvée に代わる700シリーズで、毎年生産される non-vintage のブリュットである。 これは、いくつかのヴィンテージからブレンドされた一連のシリーズで、cuvée700 はそれぞれ Chardonnay, Pinot Noir, Pinot Meunier を主品種としています。
  • Champagne Maison のハウスの顔ともなるスタンダードクラスのシャンパーニュには辛口ノン・ヴィンテージをブレンドして造るのが主流になっていまが、ワインに革命を起こしつづける Laurent とJean-Hervé 兄弟は、そのスタイルに疑問を持っており一定の味わいを維持していくだけの伝統的な手法ではなく、収穫年ごとの味わいの秀逸さに重点を置き、2000年の収穫分からヴィンテージを反映する700シリーズをリリースしました。ヴィンテージの特徴を追及した個性を持った独創的なシャンパーニュとして存在しています。そのため、毎年造られるワインの個性は異なります。
  • 2000年以降のキュヴェには、メゾンが生産する最新のノン・ヴィンテージ・キュヴェを示す番号がラベルに記載されている。例えば最初にリリースされたキュヴェ728は、ハウスが創立されてから728番目にブレンドされたキュヴェであることに由来します。
  •  更に700シリーズのDTレンジも生産しています(DTは Dégorgement Tardif=遅摘を意味する)。 
  • Grands Crus の Ay村、Avize村、Oiry村と、プルミエ・クリュのいくつかの村、本拠地 Dizy 村にある自社畑を中心とした52haの畑から たぐいまれな年間約35万本のChampagne を造っています。
  • ベースワインは大きな古樽で醸造される。 瓶詰め前の長期熟成やリザーヴワインのストックに小さな500リットルのオーク樽を使用することもある。
  • Jacquesson のスタイルは、オーク樽熟成など個性的ではあり否定的な意見がないわけではないが、全体的に見れば、このワインの評価は高く、しばしば高い評価を得てい..る。
徹底した栽培・醸造
  • 「ワインはセラーからではなく、畑から生まれる」という考えの下、栽培責任者は収穫時には全ての畑をくまなく見て回り、厳しく指示します。栽培はリュット・レゾネで、ブドウの根が十分ミネラル分を吸収できるように土壌の手入れは怠りません。
  • 醸造においては、現在では珍しい旧式の垂直プレス機を使用し、より繊細でクリアな果汁を得るために丁寧に圧搾を行います。自社シャンパーニュの為に使用するマストは一番搾りのみで、プルミエタイユは他のネゴシアンに売っています。
  • Jacquesson のシャンパーニュ造りに対するフィロソフィーは、長い歴史と共に飛躍の時を迎え、今や世界に認められる存在になりました。
  • 世界の頂点を極めたソムリエたちが選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2ツ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けています。
  • また、レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスでは、2010年から最高評価の3ツ星に名を連ねます。2021年の時点で、約5200社存在するシャンパーニュの全生産者の中で、3ツ星の栄光を手にしたのは、アグラパール、ボランジェ、エグリ・ウーリエ、ジャック・セロス、ジャクソン、クリュッグ、ルイ・ロデレール、ポール・ロジェ、サロンの僅か9社です。
  • シャンパーニュの頂点を極め続けるJacquesson とは、「本物を知る大人たちの間で特別な1本」なのです。「ワインは畑から生まれる」200年の伝統と歴史を誇るジャクソンが、今、新たにテロワールの個性を最大限に体現するシャンパーニュを生み出しました。
  • Jacquesson & Fils は、1798年の創業以来、家族経営でシャンパン造りを行っています。現当主の  Laurent Chiquet と Jean-Hervé Chiquet は、父の Jean Chiquet の遺志を継ぎ、テロワールを重視した高品質なシャンパン造りを追求しています。
歴代当主
  • Memmie Jacquesson : 1798年にジャクソン&フィスを創業。
  • Adolphe Jacquesson : メミー・ジャクソンの息子。
  • Jean-Baptiste Jacquesson : アドルフ・ジャクソンの息子。
  • Jean Chiquet : 1974年にジャクソン&フィスを買収し、品質向上に尽力。
  • Laurent Chiquet : ジャン・シケの息子。現当主。
  • Jean-Hervé Chiquet : ジャン・シケの息子。現当主。
Last updated 27-Mar-2023


Champagne

  • Champagne 地方は、パリの北東約150Kmに位置し、フランスのワイン産地としては、最も北にある(北緯50度)。
  • 平均気温約10度Cで、葡萄栽培にとっては厳しい気象条件である。
  • この地方には北側に背の高い森林があり、冬の冷たい北風と霜を防ぎ、 マルヌ川から立ち昇る水蒸気の湿度がその厳しさを緩和している。とは言え、冷害や日照不足による影響は大きく、不作の年のワイン生産は4分の1になってしまうこともある。
  • 土壌は、シャブリと同質のキンメリジャンと呼ばれる石灰岩の混ざった泥土質で、 この水はけのいい白い土壌が、乏しい日光を反射、吸収し、葡萄の成育を促している。(シャンパーニュとは、白い土壌の平野を意味する)
  • 「シャンパン」とは、このシャンパーニュ地方の限定された地区で栽培された葡萄を使い、葡萄の品種や製法などワイン法に規定された条件を満たした「発泡ワイン」のみを言い、この条件を満たしていないものは「シャンパン」を名乗ることは出来ない。
  • この地方の中心地は、Reims 市と Epernay 市。Reims 市のノートルダム大聖堂はゴシック建築の傑作で世界遺産にも登録されている。現在は、発泡性ワインの産地だが、17世紀後半までは非発砲ワインのみの産地であった。
  • シャンパーニュのカーヴは、ブドウ畑の下層にあり、その下層土壌は石灰岩で、ワインの熟成にはうってつけの条件を備えている。
  • 深さ10~50mの石灰岩に掘られたカーヴの中は、光も音も届かず、8~12度の気温で湿度も一定である。
  • Reims と Epernay  の地下のカーヴは、端から端まで、どちらも300km以上もの長さがあり膨大なワインが熟成の時を過ごしている。
  • 大手メゾンの中には、カーヴが数十キロに及ぶものもあって、カーヴの中を電動車を使って移動している。
  • Reims の地下には、古代ローマ時代に道路や町の建設のために使ったチョークの採石場の跡のカーブが残っていて、それをそのまま使っている。歴史的記念物にも指定されている。


(注1)Champagne Brut
  • フランス北部の Champagne 地方の辛口の  Sparkling wine です。白とロゼの両方で、Brut にすることができます。
  • 通常は Chardonnay, Pinot Noir, Pinot Meunier で造られています。その他、Pinot Blanc, Pinot Gris, Petit Meslier, Arbane を使う事も可能です。
  • フランス語の brut は「生」と訳され、この意味で dosage 時に甘さ投与量を大幅に追加せずに販売されたワインを示します。現在、「Brut Nature」「Zero Dosage」という用語は、投与量がまったくないシャンパンを示すために使用されています。
  • Brut wines は「non-vintage」「vintage Champagne」そして「Blanc de Noirs」「Blanc de Blancs」で可能です。そして、Brut バージョンが一般的です。
  • Champagne wine の法律では、Brut wines は、砂糖は 15g/1L 未満とされています。
  • Champagne house Perrier-Jouët が1846年のヴィンテージを無糖ワインにし、英国市場に出しました。このドライな無糖スタイルがすぐに人気を博し、今では  Brut Nature として定義されています。
(注2)Sparkling-Complex and Traditional  
  • バターから焼きりんごやトーストまで、このスタイルはヴィンテージのシャンパンやその他の世界中の熟成スパークリングワインに共通しています。
  • Brioche,Yeasty,Hazelnut,Fine bead,Baked apple,Butter,Vanilla など
(注3)Champagne Blend 
  • Pinot Noir, Chardonnay, Pinot Meunier から造られた  sparkling wine を指します。フランス北部の Champagne 地方が最も有名です。
  • Champagne AOCは Pinot Noir, Chardonnay, Pinot Meunier, Pinot Gris, Pinot Blanc, Petit Meslier,  Arbane の7種類を許可していますが、後者の4種類は使用されていません。
  • 新世界では、ほぼ同じ量の Pinot Noir, Chardonnay で生産します。
  • Champagne での栽培に選ばれたブドウは、フランス北部の涼しい大陸気候で熟す可能性が最も高いブドウです。北緯49度の Champagne は、世界で最も北にあり、最も寒いブドウ栽培地域の1つです。その成長期の平均気温は、California, Tasmania, Marlborough, Western Cape 地域よりも数度低くなっています。
  • Champagne の寒い秋は、ブドウを完全に熟成させ、発酵を完全に完了することを困難にします。
  • Pinot Noir は structure を加え、特定のベリーフルーツの香りをブレンドにもたらし、Chardonnay はワインを肉付けし、特にベースワインをオークで熟成する場合に必要な要素をもたらします。
  • Champagne の vineyard において、より広く植栽されている Pinot Meunier は、ワインの重要な構成要素というよりは霜害のリスクを回避する手段です。早期に芽と花を咲かせ熟します。これは Pinot Meunier の風味の欠如を補う以上の利点です。これが、新世界の温暖な地域の「 Champagne Blend」に Pinot Meunier を必要としない理由です。
  • Champagne blend は、Alsace と Burgundy の crémant wine、Italy の Franciacorta、スペインの Cava など世界中で採用されています。

Champagne  用語

  • Remuageとは、瓶内二次発酵の後に瓶の底に沈んでいる滓を瓶の口に集める作業。熟成時に横に寝かされていたボトルを少しずつ左右に回しながら瓶口を下にして倒立させ、澱を瓶口の栓の近くに集める工程。
  • disgorgement とは、Remuage によって瓶口に集められた澱を取り除く作業。
  • dosage とは、disgorgement の後に目減りした液量を補うとともに糖度の調整を目的としてリキュールを加えること。
  • RM(レコルタン・マニピエラン)は、自社畑のブドウだけでその畑の特徴を活かした Champagne を造り出生地の村名を冠して販売している。
  • NV(Non-Vintage)
  1. ワイン原料のブドウの収穫年のあるなし。
  2. 黒・白系の葡萄、異なる村、異なる年のものの混醸。
  3. 甘口から辛口まである。
  4. 年号表示無し。
  • Champagne の甘さレベル
  1. Doux (最低50grams/Per liter)
  2. Demi-sec (33–50g/L)
  3. Sec (17–35g/L)
  4. Extra-Sec / Extra Dry (12–20g/L)
  5. Brut (0–12g/L)
  6. Extra Brut (0–6g/L)
  7. Brut Nature/Zero (0–3g/L)


Champagne 購入の基礎知識
  • Champagne地方の格付けは醸造業者ではなく村単位に決められている。格付けは上から Grands Crus,Premiers Crus,Autres Crus,の3分類ありブドウ価格を決める為のものです。
  • Grands Crus のラベル表示は、Grand Cru 畑の葡萄100%で造ったという意味を持っている。
  • 大手メゾン(生産者)の Champagne は、ブレンドの技を売物として複数の村のブドウを混ぜて造ります。よって Grands Crus のラベル表示は殆ど見当たらない。
  • 自らが醸造・瓶詰め・販売を行うRM(レコルタン・マニピュラン)は、自社畑のブドウだけでその特徴を活かしたシャンパンを造るのでブドウ出生地の村名を冠して販売している。
以上のような理由で Champagne 購入ではブランド名を重視してください。


Champagne 代表的メーカ
 
  ★★★
   Bollinger ボランジェ
   Krug クリュッグ
  ★★ 
   Salon サロン
   Veuve Cliquot Ponsard ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
   Pol Roge  ポール・ロジェ
   Billecart-Salmon ビカール・サルモン  
   de Sousa ド・スーサ 
   Deutz ドゥーツ 
   Egly Ouriet エグリ・ウーリエ
   Jacques Selosse ジャックス・セロス
   Joseph Perrier ジョセフ・ペリエ
  ★
   Henriot アンリオ
   Moet Chandon モエ・シャンドン
   Taittinger テタンジュエ
   Pommery ポメリー
   Alfred Gratien アルフレッド・グラティアン 
   Charles Heidsick シャルル・エードシック
   Duval-Leroy デュヴァル・ルロワ
   Gatinois ガティノワ
   Lamson ランソン
   Laurent-Perrier ローラン・ペリエ
   Ruinart ルイナール 
   G.H.Mumm マム
   Perie Jouet ペリエ・ジュエ 
   Paul Bara ポール・バラ 



この記事は以下のような人におすすめです!
  • ワイン購入に失敗したくない人
  • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
  • ワインの知識を深めたい人




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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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