2000'はミレニアムヴィンテージで当たり年でした。生きてるうちに飲み頃がくるかなぁ、って言うか之を飲むに値する記念日が訪れるかな。
Ch.Mouton Rothschild 2000'
Wine étiquette
Profile
- 【Ownership】Baronne Philppine de Rothschild
- 【Winemaker】Patrick Léon
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥400,000/750ml
- 【格付け】1er Grand Cru Classé
- 【Cepage】86% Cabernet Sauvignon & 14% Merlot
- 【Maturation】Oaked
- 【Ageing】18 months in barrels 100% new
- 【Alcohol ABV】12.5%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Château Mouton Rothschild は、 Bordeaux 市から北西に50km、 Medoc 地区の Pauillac にある。 このGrand vin は、世界で最も高い評価と価格を誇るワインのひとつであり、一般的には、ボルドーの中で最も豪快で力強いワインとみなされている。
- 1973年に1855年の格付けで定められた1級に加えられたことは有名である。
- 18世紀から19世紀初頭にかけては Brane-Mouton として Bordeaux で最も優れたシャトーのひとつであったが、1840年代には品質も価格も低迷した。
- 1853年にロンドン Rothschild 家がこの土地を買い取り、そして名前を変え、すぐに評判を回復させたが、1855年のメドック格付けには間に合わず Mouton は2級に格付けされた。 Premier Cru Classé status に格付けされたのは、Lafite, Latour, Margaux, Haut-Brion であった。
- 1922年に Baron Philippe de Rothschild が経営権を握り、1924年に château 瓶詰めを導入し、象徴的な barrel ホールを建設した。更に第二次世界大戦が終わると、ラベルのデザインを毎年異なる画家に依頼することを開始した。そして、Baron Philippe de Rothschild の最高の功績は、1973年に Mouton を第一級に昇格させたことである。
- Médoc のトップ・ドメーヌによく見られるように、ブドウ畑は密植され平均樹齢は40年以上。 収穫は手摘みで行われ、果汁は2012年にオープンした重力式発酵槽のオーク樽で発酵される。 発酵後、瓶詰め前に新樽で18ヶ月間熟成させる。
- Mouton Rothschild は、1993年に開始したセカンドワイン Le Petit Moutonを含め、毎ヴィンテージ最大35万本のワインを生産している。 厳選された若い樹齢のブドウを使い、同じ Mouton のタンクで醸造し、オーク樽で熟成させる。
- 1980年代初頭に約1ヘクタールの白ブドウが植えられ、非常に希少な Aile d'Argent Bordeaux Blancが造られた。
- Mouton の親会社 Baron Phillippe de Rothschild SAは、 Pauillac の Châteaux d'Armailhac と Clerc Milon, Limoux の Domaine de Baronarques その他様々なワインブランドも所有している。
- Robert Mondavi との提携から始まった Chile の Almaviva、California の Opus One も所有している。
- Rothschild 家の別の分家 Baron James de Rothschild (パリRothschild家)は、隣接する Château Lafite-Rothschild を所有している。
ユダヤの国際財閥Rothschild家
- ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていたマイヤー・アムシェルは5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。
- 1853年:Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
- 1868年 : Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。
- 1870年、プロイセンのビスマルクは普仏戦争終結の条件としてフランス側に支払不可能とも思える賠償金を要求します。しかし、銀行家の Rothschild が財力を結集し支払を完了します。これを聞いたビスマルクは拳を机にたたきつけ激怒します。その際にインク瓶が飛び散り机一面を汚した執務用の机が Lafite 館に家宝として保管されています。
Ch.Latour 2000'
Wine étiquette
Profile
- 【Ownership】Groupe Artémis S.A.
- 【Winemaker】Hélène Genin
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Cabernet Sauvignon – Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥206,000/750ml
- 【格付け】1er Grand Cru Classé
- 【Cepage】75% Cabernet Sauvignon, 23% Merlot, 1.5% Cabernet Franc, 0.5% Petit Verdot
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】13%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Ch.Latour は、世界で最も有名なワイン生産者のひとつである。Médoc 地区の Saint-Julien との境にある Pauillac コミューンの南東端に位置し壁をめぐらしたCh.Le'oville Las Casesの隣に92haの畑を所有しています。
- 1855年のボルドー格付けで1級に格付けされ、地球上で最も人気が高く高価なワイン生産者のひとつとなり、力強く骨格のある Cabernet Sauvignon 主体の、何十年も熟成可能なワインを生産している。
- 1331年以来、フランスとイギリスの100年戦争(1337年11月1日~1453年10月19日)において、この場所には河口を守る砦と守備隊が置かれていた。
- いくつかの小作地ではブドウ栽培が始まり、16世紀には早くも Montaigne がこの地のワインを高く評価した。ラベルに描かれている有名な塔(サン・ランベールの塔)は鳩のねぐらとして設計され、1620年頃に建てられた。
- Latour が単一の所有地として発展したのは、Mouton と Calon-Ségur にも関連する de Ségur を中心とした連綿と続く長い一族所有の時代が始まったことによる。これは1670年に始まり290年間続いたが、フランス革命後 Latour は分割され、1841年まで完全に再統合されることはなかった。
- 1698年、Alexandre de Ségur 侯の所有になる。その後、Ségur家による運営は20世紀まで続き、その後イギリス資本の参入などがありましたが、1993年6月、現在の Groupe Artemis に買収された。 (1716年には Lafite も Alexandre de Ségur 侯の所有になっている)
- このシャトーは1993年以来、フランスの大富豪 François Pinault が所有しており、彼の持ち株会社である Groupe Artemis の傘下にある。
- Groupe Artemis が所有する他の有名なシャトーには、ブルゴーニュの Le Clos de Tart , Domaine d'Eugénie, コンドリューの Château-Grillet , Napa Valley の Araujo Estate などがある。
- 2012年、1998年依頼のディレクターである Frédéric Engerer 氏を通じて、ボルドーのプリムール発売に参加しないと発表した。一般的にボルドーのシャトーは、収穫の翌年に樽での熟成段階にあるワインをプリムール販売します。通常、高級ボルドーワインは収穫の約3年後にリリースされるために、収穫したブドウが収入となるのが遅いという問題を解決してくれます。シャトーの資金運営が楽になるため、ボルドー地方で伝統的に行われている慣行ですが、ラトゥールでは「飲み頃になった美味しいワインを販売する」ということから、全てのワインを飲み頃までシャトーのセラーで寝かせることにしました。これには巨大な設備と資金力が必要になります。しかも、ラトゥールは「飲み頃」ということにこだわり、3年より長い期間熟成させてからリリースしています。
- Cabernet Sauvignon が栽培面積の約80%を占めている。残りのほとんどは Merlot で、Cabernet Franc と Petit Verdot が少量植えられている。
- Grand vin は、1759年のドメーヌの見取り図に描かれているシャトーを囲む畑の区画からのみ造られる。これらの区画の葡萄の樹齢は約60年である。
- Latour は Les Forts de Latour(それ自体が評価の高いセカンドワイン)、Pauillac de Latour (サードワイン)の2種類のワインを造っている。どちらも樹齢の若いブドウから造られる。
(1718年には Alexandre de Ségur 侯の息子 Nicola Alexandre de Ségur が Mouton、Calon Swgurも手に入れる)
Ch.Latourを造る偉大な畑ランクロ(l'Enclos)
- 「ワインの品質の8割は畑で決まる。」という言葉があります。その点、Latour の畑は、偉大なワインになることを約束されたものといっても過言ではありません。
- 全92haの畑を所有していますが、Gran vin 用には、ランクロと呼ばれる47haの区画のブドウのみを使用し、それ以外のワインに使用する区画とは完全に区別しています。
- ランクロはメドック地区の中でも特別に分厚い砂利質を持つ畑で、ここにCabernet Sauvignon 種80%、Merlot 種18%、Cabernet Franc 種、Petit Verdot 種が2%植えられておりLatour の荘厳なスタイルに反映されています。
- さらに、2009年という早い時期から、ビオディナミで完全有機栽培を実践。この農法は通常のブドウ栽培に比べ数倍の労働力が必要、そして湿度が高くカビ病の蔓延しやすいボルドー地方では馴染み難く2018年現在でも極僅かなシャトーしか取入れていません。
- 偉大な畑と、手間を惜しまない畑仕事は世界最高クラスです。
Opus One 2000'
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム:重め
- タンニン:少し強い
- 甘み:辛口
- 酸味:弱い
- 果実味:ややスパイシー
- ソフトでふくよかなテクスチャー、サンダルウッド、レザー、キャラメル、ほのかなアニスのアロマを持つ。 ブラックベリーとハーブの風味あり、甘いタンニンと長く力強い余韻が調和している。
Profile
- 【Ownership】Constellation Brands
- 【Region or Appellation】Napa Valley > Napa County > North Coast > California > USA
- 【Wine Style】Bold and Structured Red Wine
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥84,000/750ml
- 【Cepage】84% Cabernet Sauvignon, 6% Merlot, 5% Cabernet Franc, 3% Malbec, 2% Petit Verdot
- 【Maturation】Oaked
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Opus One は、世界で最も有名なワインのひとつであり、Napa Valley で生産されるワインの中でも最も高価なもののひとつ。
- Cabernet Sauvignon を主として Cabernet Franc, Petit Verdot, Malbec を少ない割合で使用している。
- このワインは当初、 Bordeaux と Napa Valley の2大巨頭の Château Mouton Rothschild の Baron Philippe de Rothschild と Robert Mondavi のパートナーシップとして設立された。
- このコラボレーションは1970年代に構想され、1979年に初めて実現し、Opus One のファースト・ヴィンテージが誕生した。 一般に発売されたのは1984年だが、1981年の第1回 Napa Valley Wine Auction でシングルケースが$24,000ドルで落札されたため、すでに大きな注目を集めていた。
- Opus One は、ヨーロッパで販売された最初の premium California wine であり、 Harlan Estate や Screaming Eagle などと並ぶ "Cult Cabernets"の元祖のひとつである。
- Opus One のブランドは、1990年代を通じて、特にアメリカ以外の市場で大きく成長し続け、2004年に Robert Mondavi Winery が Constellation Brands に買収されると Opus One も多国籍企業の傘下に入った。
- Opus One は、有名な To Kalon vineyard を含む Oakville の自社畑の Bordeaux Blend の単一ワインである。 葡萄は手摘みで収穫され、除梗機からステンレス・タンクへgravity flow で運ばれ、発酵が行われる。 ワインはその後、新樽の French oak で1年半熟成され、その間にブレンドが行われる。 さらに1年半の瓶熟成を経て市場にリリースされる。
- 1993年、ボルドーのセカンドワインの伝統に倣い、オーパス・ワンは「Overture 序曲」として知られるセカンド・ラベルを造り始めた。デラックスなボトリングのワインは、フラッグシップに選ばれなかった果実から造られている。
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