- 価格以上の品質でコストパフォーマンスの良いワインです。ワインは力強くエレガント、きめ細やかなタンニンと長い余韻のフルボディタイプです。
Wine étiquette
Tasting
味わい/香り
- ボリューム 軽□□□□□■□重
- タンニン 弱□□□□□■□渋
- 甘み 辛□■□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□■□強
- Ch.Smith Haut Lafitteと言えば「スミレ香」が思い出される印象に残るワインです。
Profile
概要
- 【Ownership】Cathiard Family
- 【Region or Appellation】Pessac-Leognan > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc, Petit Verdot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥21,000/750ml
- 【Classification】Cru Classe de Graves
- 【Maturation】Oaked
- 【Sweetness】Dry
- 【consultant Enorogu】 Michel Roland がコンサルを務めています。
Winery
- Château Smith Haut Lafitte は Garonne 川左岸の Pessac-Léognan に位置する。 1959年の Graves 格付けで赤ワインが Grand Cru Classé に格付けされた。 赤の Grand vinha は、通常 Cabernet Sauvignon が60~65%、Merlot が約30%、少量の Cabernet Franc と Petit Verdot がブレンドに加わる。
- 現在、このドメーヌは Bordeaux の代表的な白ワインを生産しているとも考えられている。白の Grand vinha は通常、 Sauvignon Blanc-が主体で Sémillon と Sauvignon Gris がそれぞれ5%程度含まれる。
- ワインは樽で発酵・熟成され、澱とともに1年間寝かされる。 両方の段階での新樽比率は50%です。
- セカンドワインは、Le Petit Haut Lafitte の2013年導入の白と2010年導入の赤がある。 セカンドワインの赤は、丸みを帯びた右岸スタイルで、通常 Cabernet Sauvignon と Merlot を55対45でブレンドし、14ヶ月間樽熟成させる。 白は Sauvignon Blanc と Sémillon を80対20でブレンドし樽熟成を10ヶ月ほど行う。
- Les Hauts de Smith duo は、サード・ワインです。 通常、 Petit Haut Lafitte と同じ期間樽熟成させるが、新樽比率は低い。
- 78ヘクタールの有機栽培のブドウ畑とシャトーは、 Garonne 川によって堆積した石や小石が敷き詰められた低い丘の上にある。 この砂利質の土壌は水はけが良いだけでなく、太陽の光を反射してブドウの木と果実への恩恵をもたらす。
- 葡萄園は有機栽培されており、自前の堆肥を生産しています。白ワイン用の葡萄園のより繊細な土壌を耕すために馬が使われています。生物多様性の取り組みとして、敷地内にミツバチの巣箱を設置しています。
- Smith Haut Lafitte は、 Garonne 川に浮かぶ Lalande 島に自社のブドウ苗の育成場を所有しています。
- ブドウの収穫は、100人以上の picker がすべて手作業で行う。 収穫日やその他さまざまなブドウ栽培方法は、Oenoview satellite system による畝ごとの画像によって決定される。 Vistalysis optical systemは、各果実をスキャンし、品質の低い果実を識別して除去します。
- セラーは最近改装され、重力流によって完全に稼働しています。タンクは、個々の果実の区画を柔軟に管理できるようにサイズが決められています。到着時にブドウはハイテクを駆使した光学システムで選別されます。赤ワインセラーはボルドーでも最大級の地下施設のひとつで、最大1000樽を収容できます。また、このワイナリーは敷地内に自社の樽職人を抱えているという点でも珍しいです。
- ブドウは1365年からこの地で栽培されている。Smith Haut Lafitte の名前は、1365年に初めて耕作された通称ラフィットと言われる砂利の台地と、18世紀の所有者であるスコットランド人のワイン商人George Smith に由来する。そして、 彼は Pessac-Léognan に館を建てました。1958年に Louis Eschenauer 社が購入し、ワイナリーと畑に投資した。
- 1990年からは、Daniel Cathiard と妻 Florence が所有している。名前は似ているが、1級シャトーのChâteau Lafite Rothschild とは無関係です。
- 彼らはワイナリーの18世紀に建築されたシャトーとマナー・ハウスを2年にわたり大修復をし、このシャトーに移り住み Smith Haut Lafitte で素晴らしい赤と白ワインを造るライフワークに専念しています。
- Cathiard 家はまた、ブドウの種とブドウの挿し木から美容ケア製品を作る Caudalie 社としても知られている。 Les Sources de Caudalie は、 Smith Haut Lafitte のブドウ畑の中にある Spa Vinotherapie として知られている。 同様の施設は、 Loire 渓谷の Cheverny 地方にもあります。
- Daniel Cathiard は、第10回(1968年)冬季グルノーブル・オリンピックのスキーのチャンピオンとして有名です。
- Cathiard 家の最新設備の導入により2000年以降評価が急上昇し、今では価格以上の品質で、コストパフォーマンスの良いワインとしても知られている。ワインは力強くエレガント、きめ細やかなタンニンと長い余韻のフルボディタイプです。
最終更新日:2023年2月28日
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。