若いうちから楽しめるコスパの良いワインです。Château Quinault L'Enclos のセカンドラベルです。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□■□重
- タンニン 控□□□■□□渋
- 甘み 辛□■□□□□甘
- 酸味 弱□□■□□□強
- 濃厚なチェリー、赤い果実、オークの香りは非常に繊細で、香りのバックボーンになっている。
Profile
- 【Ownership】Dr Alain Raynaud
- 【Region or Appellation】Saint-Emilion > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Avg. Price 】¥4,500/750ml
Winery
- Lafleur de Quinault は、Château Quinault L'Enclos のセカンドラベルです。L'Absolut de Quinaultは、現オーナーによって製造中止となったキュヴェです。
- Château Quinault L'Enclos は、Merlot をベースとした赤ワインを造る Saint-Émilion の名高いドメーヌである。 Saint-Émilion の北西の端、 Dordogne 川に隣接する Libourne 市内の市街地に囲まれている。
- 厳密に言えば、この所有地は Château Quinault と名付けられ、周辺地域の名前になっている。ワインのドメーヌとしては、Château Quinault L'Enclos で知られている。
- その名前(Enclosは直訳すると囲い)からわかるように、ブドウ畑の区画は1つだけで、 Bordeaux 右岸のこの規模のドメーヌでは珍しい。
- ブドウの木は2009年から有機農法で栽培されており、3年後に完全な認証を取得した。 ブドウの木の多くは樹齢45年以上で、最も古いものは1934年まで遡れ、2番目に古いものは1956年の霜の後に植え替えられた。
- 畑にはメルロが約72% Merlot、 Cabernet Franc と Cabernet Sauvigno がそれぞれ14%植えられていたが、現在の所有者のもとで、 Merlot の比率は10%ほど下がり、ほとんどが Cabernet Sauvignon に変わっている。
- この変化は、右岸全体としてはかなり珍しい。ここの土壌は岩、砂、砂利の混合で、Merlot が好む粘土はほんの少ししかなく Cabernet Sauvignon に適している小石や砂利の部分がほとんどである。さらに畑の位置が、多くの他の Saint-Émilion の畑よりも温暖な macroclimate (大気候)に恵まれている。
- 収穫は歴史的に、この appellation ゾーンの他のほとんどの畑よりも早く行われてきた。 2008年からは、ワインのジャムっぽさを避けるため、さらに早く収穫されるようになった。
- 1973年までこのシャトーは、衛星 appellation の Sables St. Émillion の一部だったが、 その後の改正により、現在は Saint-Émilion Grand Cru Classé に格付けされている。
- 1997 年にこの土地を取得した Alan Raynaud は 、建物が建つのを防ぎました。 彼はシャトーを改装し、ブドウ畑の一部を植え替えた。また、収穫方法を機械式から手作業に移行した。
- この時期のワインは100%新樽で熟成された。 典型的な丸みのある熟したワインで、若いうちから飲めた。 L'Absolut de Quinault は、microvinification の技術を用いて造られたキュヴェで、完全に樽で造られた最初の Saint-Émilion wine のひとつであるが現オーナーの下、生産されていない。
- 2008年、このシャトーは、有名な Château Cheval Blanc のオーナーである Bernard Arnault and Albert Frere に売却された。 現在は Pierre Lurton と Cheval Blanc のチームによって運営されている。
ワインラベルは変更されています
Château Quinault L'Enclos Lafleur de Quinault
- 所有者が変わって以来、よりフレッシュなスタイルになり樽香は少なくなった。 摘み取り時期を早めただけでなく、Grand vin は50%新樽の500リットルで18カ月熟成させるようになった。2014年ヴィンテージから Cabernet Sauvignon が加えられている。ワインの熟成能力が高まったと考えられている。
- 2012年に Saint-Emilion Grand Cru Classé に格付けされたが、2022年には Cheval Blanc とともに格付けから外されたことは有名だ。
Last updated 19-Apr-2024
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この記事は以下のような人におすすめです!
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Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。