Ch.La Mission Haut Brion 1985’ ・芳しい白ワインも造っています

2018年6月25日月曜日

Bordeaux Les Graves

t f B! P L


    「Ch.Haut Brion」の周囲には、「Ch.Haut Brion」を含めて4つのシャトーが有ります。
    1. 「Ch.Haut Brion」
    2. 「La Mission Haut Brion」
    3. 「Chateau La Tour Haut Brion」
    4. 「Chateau La Mission Haut-Brion」旧称; Ch.Laville Haut Brion
    Haut Brionはこの一帯の地名であり、以前は同じシャトーだった。歴史的経緯の中で分離・独立し4つのシャトーに分裂したが、1983年、全て Dillon 家の所有となり4つのシャトーは再度ひとつの所有者の下にまとまりました。

      Ch.Mission Haut Brion 1985’


      Ch.La Mission Haut Brionは、本家Haut Brionからは独立したシャトーとして運営されていますが、畑が隣接していることもあってHaut Brionに近いしなやかでソフトなワインを造り出しています。 

      Wine étiquette

      エチケット↴
      2006’07/17 3-3 宅飲み

      Francois Motand Brut




      Tasting

      • ボリューム    軽□□□□□□□□□□■□□重
      • タンニン     控□□□□□□□□□□■□□渋
      • 甘み       辛□□■□□□□□□□□□□甘
      • 酸味       弱□□□□□□□□□□■□□強
      • 熟成感、土っぽい香り、とてもまろやかながらしっかりしたタンニン、 穏やかな酸、 充実感ある軽い飲み心地、 複雑

      Profile

      Ch.La Mission Haut Brion

      • 【Ownership】Domaine Clarence Dillon
      • Region or AppellationPessac-Leognan > Graves > Bordeaux > France
      • Classification】Graves Grand Cru
      • Wine StyleRed-Savory and Classic
      • Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
      • 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc, Petit Verdot, Malbec
      • Food Pairing】Beef and Venison
      • 【Avg. Price】¥60,000/750ml
      • 【Maturation】Oaked
      • 【Alcohol ABV】14.5%
      • 【Sweetness】Dry
        

      Winery 

        • Château La Mission Haut-Brion は、 Bordeaux 市中心部から南西に数マイル離れた Graves 地区北部の Pessac-Léognan 地区にあるドメーヌである。 隣接する姉妹ドメーヌ Château Haut-Brion は、1855年のボルドー格付けにおいて、この地区で唯一格付けされた。
        • La Mission Haut-Brion は、しばしば Haut-Brion や他の1級格付けドメーヌと同等の評価と価格を付けられている。1959年の格付けで Graves Grand Cru に格付けされている。
        • 果実味が非常に豊かで、丸みがありふくよかな舌触り、そして絹のようなタンニンが特徴です。アメリカの評論家 Robert Parker から何度も100点満点の評価を得ている。
        •  畑は道路を挟んですぐのところにある Haut-Brion と同じ砂利質の土壌で、粘土と砂の下層土の上に小さな石英の石が敷き詰められている。 約27haの畑には、Cabernet Sauvignon 47%、Merlot  43%、Cabernet Franc 10%の黒ブドウが植えられている。
        • 3ヘクタール強の畑には、Semillon と Sauvignon Blanc が植えられている。 Haut-Brion 同様、この畑もボルドー南西部郊外の住宅街に完全に囲まれており、敷地内を鉄道が横切っています
        • La Mission Haut-Brion は、18~22ヶ月間樽熟成されますが、そのうち80%が新樽を使用しています。年間6000~7000ケースが生産されます。
        • La Chapelle de La Mission Haut-Brion は、2006年から Château La Tour Haut-Brion に代わりセカンドワインとしてリリースされています。
        • ドメーヌでは Semillon をベースにした白ワインを2種類生産している。
        1. La Mission Haut-Brion Blanc (2009年より/ 旧名 Laville Haut-Brion)
        2. La Clarté de Haut-Brion(2009年より)
        Laville Haut-Brion

        La Mission Haut-Brion Blanc 
         
        La Clarté de Haut-Brion 
        La Mission Haut-Brion Blanc と Haut-Brion Blanc のセカンド・ワインを兼ねている
        • ドメーヌの名前は、1682年からフランス革命まで所有していた  Lazarite missionaries   ラザリット宣教師に由来する。
        •  1983年以来、Haut-Brion のオーナー Domaine Clarence Dillon が所有している。Dillon 家は、醸造施設を近代化、醸造方法も変えるなどして、本家 Ch.Haut Brion Blanc の高評価には及びませんが、 Graves 地区の白ワインのトップクラスの評価を得るまでにしました。
        Last updated 23-Mar-2023


        Domaine Clarence Dillon 関連記事
        • 卓越したヴィンテージワイン Ch.Haut Brion 1995’
        • Robert Parker が100点満点評価を何度もつけている Ch.La Mission Haut Brion
        • Ch.La Mission Haut Brionのセカンドラベル Ch.La Tour Haut Brion
        • あの Ch.Haut Brion のセカンドラベル Le Bahans du Chateau Haut Brion 1997'
        • https://longstay-wine.blogspot.com/


        Wine 雑学

        AOC(AC)ワイン
        • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
        • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
        • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
        AOC と AC の使い分け
        • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
        • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。


        Chateau system
        • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
        • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
        「Chateau Wine」
        シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
        • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
        • 自分の醸造所でワインに仕込む
        • 自分のところで樽貯蔵する
        • 自分のところで瓶詰めを行う
        • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

        「Generic Wine」
        シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
        • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
        • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
         ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
        1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
        2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
        3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。

        Bordeaux 全格付け

        1855年のパリ万国博覧会開催に際し、ナポレオン3世の要請を受けて制定されたフランスのBordeaux・Medoc 地区の格付け。世界的にも有名なこの格付けは160年以上経つ現在でもワイン市場に大きな影響力を持ち、ワインラヴァーにとっても大切な指標となっています。

        Boedeaux には四つの地区にそれぞれ独自の格付けがあり、現在、総生産量の約5%を占める Bordeaux ワインが格付けにランクインしています。

        Medoc メドック格付け

        Medoc 格付けは、1855年開催のパリ万国博覧会の展示品の一つとして、時の皇帝ナポレオン3世の要請を受け、Bordeaux 商工会議所によって作成されました。
        建前的には Gironde 県内すべてのシャトーを対象としたものですが、作成したのが Bordeaux 商工会議所のため、Libourne 商工会議所が管轄する Dordogne 川右岸の Saint-Émilion  や Pomerol のシャトーは考慮されず、赤ワインの格付けは Medoc のシャトーに限定されました。 
        ただし、当時から名声の高かった Ch.Haut Brion が唯一の例外として Graves から選定されています。なお、格付けは試飲によって決められたものではなく、過去数十年にわたる取引価格をもとに決定されました。

        Medoc の格付けは第1級から第5級までの5等級あり、1855年4月18日に発表された当初は合計57のシャトーが選ばれました。その後相続による分割や他のシャトーへの吸収などを経て、現在、第1級に5シャトー、第2級に14シャトー、第3級に14シャトー、第4級に10シャトー、第5級に18シャトーの合計61シャトーが格付け表に名を連ねています。

        特筆すべきは1855年の制定以来1度だけ見直しが行われ、1973年に第2級の Chateau Mouton-Rothschild が第1級に昇格したことです。しかし、それ以降見直しは一切行われず、今後も行われる様子はありません。

        Sauternes ソーテルヌ格付け
        1855年のパリ万国博覧会で白ワインも格付けされています。対象は Sauternes と Balzac 地区の甘口ワインとされました。
        格付け等級は三つに分かれており、別格扱いの最高クラス Premier Cru Supérieur にChâteau d'Yquem 、第1級の Premier Cru に11シャトー、第2級の Deuxième Cruに15シャトーの合計27シャトーが格付けされています。


        Graves グラーヴ格付け

        Graves の格付けは、1855年の格付けで Ch.Haut Brion を唯一の例外としてGraves のワインが選ばれなかったことから、生産者組合の要請に応じ、INAO(国立原産地および品質機関)が任命した審査委員会によって作成されました。
        Medoc の格付け制定から100年近く後の1953年に発表され、1959年に承認されています。

        Graves の格付けに階級分けはなく、1987年に制定されたAOC.Pessac-Leognan に属するシャトーから赤ワインが7シャトー、白ワインが3シャトー、赤ワインと白ワインの両方で選出されたのが6シャトーの合計16シャトーが選ばれています。
        もちろん、Medoc の格付けで第1級に選ばれた赤ワインの Ch.Haut Brion もこの格付けに入っています。しかし、白ワインは生産量があまりにも少なくオーナーが辞退したため、格付けに入っていません。


        Saint-Émilion サン・テミリオン格付け

        Saint-Émilion  の格付けもグラーヴの格付け同様、1855年のメドックの格付けの約100年後に制定されました。
        生産者主導で行われる Saint-Émilion の格付けは10年ごとに見直しが行われます。これまでに1969年、1986年、1996年、2006年、2012年の6回にわたって改訂されました。

        格付けは3階級にわかれたいます。 第1特別級 Premier Grand Cru Classé A・Premier Grand Cru Classé B と特別級 Grand Cru Classé です。10年ごとに見直しが行われますので格付けに興味を示さないシャトーや格付け辞退などが有り現在は約80シャトーが格付けに参加しています。


        Cru Bourgeois クリュ・ブルジョワ
        Cru Bourgeois の格付けは、常に問題提起され続け紆余曲折を繰り返して今日に至っており理解が難しいです。 
        1855年の Medoc 格付けに漏れたシャトーを対象として、1932年に Bordeaux 商工会議所と Gironde 県農業会議所の権威のもと発表されたのが Cru Bourgeois の格付けの始まりで、当初は444のシャトーが選定されました。Medoc 格付けの次のクラスとしての位置付けでしたが、省庁の認可を受けたものではありませんでした。
        2000年の農務省の省令で、Cru Bourgeois の上位階級として Cru Bourgeois Supérieur と最高位にあたる Cru Bourgeois Exceptionnel が設定され、これに基づき2003年に公式の格付けが初めて発表されましたが、審査の公正さに異論が噴出し2007年、Bordeaux の行政控訴院はこの格付けを無効とする判決を下しました。

        その後、シャトーのオーナーらは「Medoc Cru Bourgeois 連盟」を作り、格付けではなく、一つの認定としてクリュ・ブルジョワの名称復活を発表。
        メドックの八つのAOC「Médoc、Haut-Médoc、Listrac、Moulis、Margaux、Saint-Julien、Pauillac、Saint-Estèphe」による官能検査の合格、第三者機関の訪問調査受け入れなど諸条件を満たした場合にのみ、Cru Bourgeois の認定を与えることになりました。
        審査は毎年行われ、2年前のヴィンテージの認定シャトーが、毎年9月に発表されることになりました。
        しかしながら無効となった上位階級のない格付けを差別化を求める有力シャトーの多くが参加を見送り Cru Bourgeois 連盟は、「2020年までに3段階からなる新たな格付制度を導入する」と2016年に発表。

        2018年ヴィンテージから再び三つの等級に分かれる格付けになりました。上位から Cru Bourgeois Exceptionnel、Cru Bourgeois Supérieur、Cru Bourgeois となりました。2020年度の格付けには、 Cru Bourgeois Exceptionnel 14シャトー、Cru Bourgeois Supérieur 56シャトー、Cru Bourgeois 179シャトーの合計249シャトーが選出されています。


        Bordeaux Grands Crus Classés of 1855

        • 1級
          Chateau Lafite-Rothschild・Pauillac
          Chateau Latour・Pauillac
          Chateau Margaux・Margaux
          Chateau Mouton-Rothschild・Pauillac
          Chateau Haut Brion・Pessac-Leognan
        • 2級
          Chateau Rauzan-Segla・Margaux
          Chateau Rauzan-Gassies・Margaux
          Chateau Leoville-Las Cases・Saint-Julien
          Chateau Leoville-Poyferre・Saint-Julien
          Chateau Leoville-Barton・Saint-Julien
          Chateau Durfort-Vivens・Margaux
          Chateau Gruaud-Larose・Saint-Julien
          Chateau Lascombes・Margaux
          Chateau Brane-Cantenac・Cantenac(Margaux)
          Chateau Pichon-Longueville Baron・Pauillac
          Chateau-Pichon Longueville Comtesse de Lalande・Pauillac
          Chateau Ducru-Beaucaillou・Saint-Julien
          Chateau Cos d'Estournel・Saint-Estephe
          Chateau Montrose・Saint-Estephe
        • 3級
          Chateau Kirwan・Cantenac(Margaux)
          Chateau d'Issan・Cantenac(Margaux)
          Chateau Lagrange・Saint-Julien
          Chateau Langoa-Barton・Saint-Julien
          Chateau Giscours・Labarde(Margaux)
          Chateau Malescot St-Exupery・Margaux
          Chateau Boyd-Cantenac・Cantenac(Margaux)
          Chateau Cantenac-Brown・Cantenac(Margaux)
          Chateau Palmer・Cantenac(Margaux)
          Chateau La Lagune・Ludon(Haut-Medoc)
          Chateau desmirail・Cantenac(Margaux)
          Chateau Calon-Segur・Saint-Estephe
          Chateau Ferriere・Margaux
          Chateau Marquis d'Alesme-Becker・Margaux
        • 4級
          Chateau Saint-Pierre・Saint-Julien
          Chateau Talbot・Saint-Julien
          Chateau Branaire-Ducru・Saint-Julien
          Chateau Duhart-Milon-Rothschild・Pauillac
          Chateau Pouget・Cantenac(Margaux)
          Chateau La Tour-Carnet・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
          Chateau Lafon-Rochet・Saint-Estephe
          Chateau Beychevelle・Saint-Julien
          Chateau Prieure-Lichine・Cantenac(Margaux)
          Chateau Marquis de Terme・Margaux
        • 5級
          Chateau Pontet-Canet・Pauillac
          Chateau Batailley・Pauillac
          Chateau Haut-Batailley・Pauillac
          Chateau Grand-Puy-Lacoste・Pauillac
          Chateau Grand-Puy-Ducassas・Pauillac
          Chateau Lynch-Bages・Pauillac
          Chateau Lynch-Moussas・Pauillac
          Chateau Dauzac・Labarde(Margaux)
          Chateau d'Armailhac・Pauillac
          Chateau du Tertre・Arsac(Margaux)
          Chateau Haut-Bages-Liberal・Pauillac
          Chateau Pedesclaux・Pauillac
          Chateau Belgrave・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
          Chateau de Camensac・Saint-Laurent(Haut-Medoc)
          Chateau Cos-Labory・Saint-Estephe
          Chateau Clerc-Milon・Pauillac
          Chateau Croizet-Bages・Pauillac
          Chateau Cantemerle・Macau(Haut-Medoc)

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        趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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