南ローヌの傑出した生産者です。有機栽培を基本に、できるだけ加工処理をしない、土壌に誠実な、典型的なローヌ・ワインを生産している。
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□■□□□□重
- タンニン 控□□□□□□□■□□□□□渋
- 甘み 辛□□□■□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□■□□□□□強
- 自然なぶどうの香り。紅茶や烏龍茶、漢方のスパイシーなニュアンス、タンニンとミネラルの最高のバランス感じる。
Profile
Domaine Gramenon Cotes du Rhone
- 【Ownership】Domaine Gramenon
- 【Region or Appellation】Cotes du Rhone > Southen Rone > Rhone > France
- 【Wine Style】Red - Rich and Intense
- 【Grape/Blend】Southern Rhone Red Blend
- 【Blend】Syrah, Grenache, Mourvedre
- 【Food Pairing】Lamb
- 【Alcohol ABV】13.5%
- 【Avg. Price 】¥8,000/750ml
Winery
- Domaine Gramenon は、プロヴァンス地方に近い、南フランスの Drôme provençale 県 Montbrison-sur-Lez に位置し 、pre-Alps 山脈の麓、標高350m、Southern Côtes du Rhône 地方の最北端にあります。
- Domaine Gramenonは、自然派の巨匠 Philippe Laurent が醸造する南ローヌの傑出したワイナリーとして知られています。
- Philippe Laurent は、E.Guigal で醸造長を務めていましたが、1978年に Domaine Gramenon を妻 Michele と設立します。当初は無名だったので、E.Guigal 等のネゴシアンにワインを売っていましたが、1990年から自家瓶詰めを開始しています。
- Gramenon のテロワールの独自性は、かつて海に覆われていた(8600万年前)石灰岩の砂州に由来しています。アルプス山脈の隆起によって、潮汐作用で残された砂層が押し出され石灰岩が顕著に現れました。こうして 、わずかな標高差を活かした幅550メートルの台地が形成され粘土質が河川作用によって運ばれてきました。
- Grenache は、この緯度に最も適応したブドウ品種であり 、エレガントさとフレッシュさを体現しています。ヴィンヤードには、50年から120年という古樹が数多く存在し、ブドウの樹齢と土壌の特異性が 相乗的効果によりワインに独特で個性的な特徴を与えています。
- 1978年の創業以来、ブドウは自然栽培、有機栽培で栽培されています。2000年代初頭の気候変動が古木の活力に打撃を与えたことから、ビオディナミ農法に移行し、 2010年にDEMETER認証を取得しています。土壌の活性化と植物の抵抗力強化は 即座に実感できま区画には新たなエネルギーが宿っています。それぞれの区画は、それぞれの個性 を活かし、個別に配慮されています。
- 区画の活力の高まりは、ワインの品質に反映されています。収穫時期 の選択は極めて重要かつ決定的なポイントです。ブドウ本来の品質は、真に成熟したブドウ でのみ表現されます。収穫はすべて手作業で行われ、丁寧に選果されます。
- 搾りかすポンプやスクリューポンプといった搾汁機械は一切使用しません。ブドウは振動テーブル とベルトコンベアでコンクリートタンクへと運ばれます。亜硫酸塩は、マロラクティック発酵 後に必要に応じてごく少量添加するだけです。熟成は、春のヴィンテージは タンクで、古樹のヴィンテージは古樽で行われます。
- Philippe Laurent は、不幸にも1999年11月趣味の狩猟に出かけ誤って転び自らの銃で亡くなりました。その後は長年栽培・醸造を助けてきた Michele Aubery-Laurent 夫人がドメーヌを継続・拡張していきます。
- ローヌ自然派の巨匠 Gramenon 前当主 Philippe Laurent の作品は1979年がファーストヴィンテージ、1998年が彼の最後の作品となっています。
- 2006年に3人の子供の一人 Maxime Francois Laurent がワイン造りに参画します。
- Maxime Francois Laurent は Domaine で彼自身のブランドでワインも生産しています。彼のワインは父親と共通するスタイルを持つ質の高い逸品です。
- Grenache, Syrah, Viognier, Cinsaut - Grenache, Grenache - Mourvedre - Syrah, Grenache - Syrah, Cinsaut - Grenache - Syrah, Southern Rhone White Blend などの品種を有機栽培を基本に、できるだけ加工処理をしない、土壌に誠実な、典型的な Rhoneワインを生産しています。
- 樹齢100年に達する古木の区画からできるワインも一般的なワインも、すべて共通して優れた品質を保っています。
雑草とブドウ樹が共生するDomaine Gramenon の畑
※Southern Rhone Red Blendとは
- Rhone Valley の南端でワイン醸造に使用される葡萄品種の事。通常は Grenache / Syrah / Mourvedre が使用されます。(総称してGSMブレンドと呼ばれることが多い)
- その他、地中海沿岸に植えられている多くの地元の品種が使用されます。(Carignan / Cinsaut / Clairette / Counoise / Muscardin / Terret Noir / Vaccarese等)
- Viognier や Roussa の白ワイン用品種が使われます。
- 非常に多くの組み合わせが可能な南フランスワインには、「Rhone Blend」は有用な用語です。
- 南スランス以外の土地では特にオーストラリアとカリフォルニアで、古典的なローヌブドウの品種が受け入れられています。カリフォルニアでは、この品種の主な支持者は "Rhone Rangers"と呼ばれ、オーストラリアでは、ボトルの "GSM"という用語が消費者に熱狂的に受け入れられています。
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French Wine 雑学
Rhone
Rhone Valley は、フランス南東部の主要なワイン生産地域です。
Lyon から地中海沿岸近くの Rhone Delta まで、Rhone 川の南北240 kmをカバーしています。
Northern Rhone の特徴
- Cornas やHermitage など非常に範囲の限定されたクリュが固まった地方で、夏暑く冬寒い大陸性気候で、酸味と渋みのバランスのよい上質なワインを小量産出する。
- 北部では単一のブドウ Syrah シラーから赤ワインが造られる。少量の Viognier,Roussanne, Marsanne を混ぜることを許可されているAOCも有ります。
- 白ワインは Viognier か Marsanne から造られる。
- 北部のワインは、当たりはずれが少ないが、生産量が限られているため値段も高い。
- 夏は暑いが、冬はミストラルによって雲のない地中海性気候の下、広大な畑が広がっていて、素朴で安価なワインの大量供給地であると共に、Avignon 周辺には個性的ワインの生産地も点在する。
- 14世紀にローマ教皇庁があった Avignon の北にあるAOC.Châteaunuef-du-Papeが有名。
- 南部ローヌの特徴は、殆どが赤ワインで、一部でロゼ、白ワインが造られている。その大半のワインは口当たりのいい早飲みタイプで手ごろな値段で楽しめます。
- ローヌは北部と南部ではさまざまな点で違いが大きく、南部では、Grenache を主流に数種のブドウをうまく組み合わせて造られている。Châteaunuef-du-Pape などは13種類の葡萄から造られている。