南ローヌの傑出した生産者です。有機栽培を基本に、できるだけ加工処理をしない、土壌に誠実な、典型的なローヌ・ワインを生産している。
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□□■□□□重
- タンニン 控□□□□□□□■□□□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□□■□□□□強
- Grenache いいね
Profile
M. Chapoutier Cote du Rhone Belleruche
- 【Ownership】Michel Chapoutier and Marc Chapoutier
- 【Region or Appellation】Cotes du Rhone > Southen Rone > Rhone > France
- 【Wine Style】Red - Rich and Intense
- 【Grape/Blend】Southern Rhone Red Blend
- 【Blend】Syrah, Grenache
- 【Food Pairing】Lamb
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Unoaked
- 【Alcohol ABV】13.5 - 14.5%
- 【Avg. Price 】¥2,200/750ml
Winery
- Maison M. Chapoutier 社は、 Rhône Valley で最も有名で、かつ大規模な生産者のひとつです。同社は Rhône Valley の北部と南部の両方でワインを造っていますが、特に有名なのは Hermitage の赤ワインと白ワインです。赤ワインは Syrah から、白ワインは Marsanne と Roussanne をブレンドして造られています。
- この家族が Rhône 地方に関わり始めたのは1808年と古いですが、本格的にブドウ栽培からワイン造り、そして販売へと事業を転換したのは1879年、 Polydor Chapoutier の代でした。そして1988年、 Michel Chapoutier が会社の経営を引き継ぎ、品質向上に力を入れたことで、 Chapoutier のワインは世界中で認められるようになったのです。
- Michel Chapoutier は、伝統的な栗樽での熟成を止め小さめのオーク樽を使い、熟成期間も短くするようにしました。また、彼はワインをろ過したり、清澄したりせずに造ることを提唱しました。さらに、すべてのブドウ畑で、ビオディナミ農法か有機農法で育てられたブドウだけを使うことを提唱しました。又、現在流行している卵型タンクの発案者でもあります。
- テロワールの本質に迫るためにビオディナミやパーセル毎での醸造などの新技術を次々と導入し、過去24回に渡ってパーカーポイント100点満点を獲得している凄腕ワイナリーです。
- 1996年以降、M. Chapoutier のすべてのワインラベルに点字が入れられています。これは、近代的な点字の略語を発明した Maurice Monier de la Sizeranne 氏に敬意を表してのことです。そして、Chapoutier 社の最高級 Hermitage ワインの名前も「Monier de la Sizeranne 」となっています。Maurice Monier de la Sizeranne 氏は、もともと、Chapoutier 所有の Hermitage のブドウ畑の持ち主でした。
- Chapoutier は、旗艦の Hermitageのブドウ畑以外にも Rhone 全体にブドウ畑を持っています。例えば、Côte Rôtie、Châteauneuf-du-Pape、Condrieu」といった有名な産地にも畑があります。これらのワインには、特定の畑(単一畑)から造られる特別なものもあれば、地域全体を示す一般的なAOCレベルの Côtes du Rhône ワインもあります。
- さらに、 Australia (Domaine Tournon), Portugal, Alsace 地方でもワイン造りに関わっています。
Last updated 16-Jul-2025
※Southern Rhone Red Blendとは
- Rhone Valley の南端でワイン醸造に使用される葡萄品種の事。通常は Grenache / Syrah / Mourvedre が使用されます。(総称してGSMブレンドと呼ばれることが多い)
- その他、地中海沿岸に植えられている多くの地元の品種が使用されます。(Carignan / Cinsaut / Clairette / Counoise / Muscardin / Terret Noir / Vaccarese等)
- Viognier や Roussa の白ワイン用品種が使われます。
- 非常に多くの組み合わせが可能な南フランスワインには、「Rhone Blend」は有用な用語です。
- 南スランス以外の土地では特にオーストラリアとカリフォルニアで、古典的なローヌブドウの品種が受け入れられています。カリフォルニアでは、この品種の主な支持者は "Rhone Rangers"と呼ばれ、オーストラリアでは、ボトルの "GSM"という用語が消費者に熱狂的に受け入れられています。
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French Wine 雑学
Rhone
Rhone Valley は、フランス南東部の主要なワイン生産地域です。
Lyon から地中海沿岸近くの Rhone Delta まで、Rhone 川の南北240 kmをカバーしています。
Northern Rhone の特徴
- Cornas やHermitage など非常に範囲の限定されたクリュが固まった地方で、夏暑く冬寒い大陸性気候で、酸味と渋みのバランスのよい上質なワインを小量産出する。
- 北部では単一のブドウ Syrah シラーから赤ワインが造られる。少量の Viognier,Roussanne, Marsanne を混ぜることを許可されているAOCも有ります。
- 白ワインは Viognier か Marsanne から造られる。
- 北部のワインは、当たりはずれが少ないが、生産量が限られているため値段も高い。
- 夏は暑いが、冬はミストラルによって雲のない地中海性気候の下、広大な畑が広がっていて、素朴で安価なワインの大量供給地であると共に、Avignon 周辺には個性的ワインの生産地も点在する。
- 14世紀にローマ教皇庁があった Avignon の北にあるAOC.Châteaunuef-du-Papeが有名。
- 南部ローヌの特徴は、殆どが赤ワインで、一部でロゼ、白ワインが造られている。その大半のワインは口当たりのいい早飲みタイプで手ごろな値段で楽しめます。
- ローヌは北部と南部ではさまざまな点で違いが大きく、南部では、Grenache を主流に数種のブドウをうまく組み合わせて造られている。Châteaunuef-du-Pape などは13種類の葡萄から造られている。