南仏の恵まれた気候と土壌が育てたぶどうから醸造された Mythique ミティークはフランス語で「神話的な」「伝説的な」という意味があります。 Mythique は、ワインの名前というだけでなく、Languedoc-Roussillon の伝統や文化、ワイン造りへの情熱を込めた「ブランド」のような意味合いが含まれています。
- Mythique ブランドは、「La Cuvée Mythique」と「Mythique Languedoc」 の二種類ありアペラシオン が異なりますが、同じ Languedoc ワインです。
- ボルドーはシャトー名、ブルゴーニュはクリマ、シャンパーニュはブランド名、Languedoc-Roussillonでは「葡萄品種」に注目。
Profile
Val d'Orbieu La Cuvee Mythque
- 【Ownership】Val d'Orbieu
- 【Region or Appellation】IGP Pays d'Oc > Vin de Pays - IGP > France
- 【commune】Languedoc-Roussillon
- 【Wine Style】Red - Rich and Intense
- 【Grape/Blend】Southern Rhone Red Blend
- 【Blend】Syrah,Mourvedre,Carignan,Grenache
- 【Food Pairing】Lamb
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】12.5 - 14%
- 【Avg. Price 】¥2,500/750ml
- Vin de Pays D'oc は、Languedoc Loussillon地域圏全域をカバーする広域AOCです。
- ※このワインは Vin de Pays d'O「Cuvee Mythique」と Languedoc AOC「Mythique Languedoc」の両方あります。
Winery
Val d'Orbieu
- フランスの Languedoc 地方の Aube 県を流れる Orbieu 川流域にある大規模なワイン生産者グループです。
- 1967年に Languedoc の優れたテロワールを表現するために5人の生産者で設立されました。当初は生産者協同組合として始まり、南フランスのワイン産業を牽引する存在となりました。
- 2012年に巨大な協同組合である Uccoar と合併し Val d'Orbieu Uccoar として活動が始まりました。
- 2015年に改名され、現在は Vinadeis という名称に変更されました。
- 現在の Vinadeis は、約1600の栽培農家と45の Domaine が加入している、フランス最大級かつ世界でも有数の生産者協同組合となっています。
- Val d'Orbieu(Vinadeis)は、主に Languedoc Loussillon 地方のワインを生産しています。Corbières、Minervois、Fitou、Saint-Chinian、Languedoc などの様々なAOCや、Vin de Pays(現在のIGP)のワインを手掛けています。
- 特徴は、ニューワールドのワインにも負けない、低価格で高品質なワイン造りを目指しています。また、赤、白、ロゼなど幅広い種類のワインを生産し、様々なブドウ品種を使用しています。
- フラッグシップワインの一つに、フクロウのラベルが特徴的な La Cuvée Mythique があります。これは Syrah、Mourvèdre、Carignan、Grenache、Cabernet Sauvignonなどのブレンドで造られ、世界的に人気が高い。
- 17,000haにも及ぶ広大な畑では、持続可能な減農薬農法が実践されています。
- 「Mythique」ブランドは、Languedoc 地方のワインです。2つの異なるアペラシオン Vin de Pays d'Oc と Languedoc AOC でワインをリリースしています。
- Vin de Pays d'Oc (IGP Pays d'Oc) でのリリースは「La Cuvée Mythique」
- Languedoc AOC (AOP Languedoc) ののリリースは、「Mythique Languedoc」
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□□■□□□重
- タンニン 控□□□□□□□□□■□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□□■□□□□強
- タンニン丸く穏やか
※Southern Rhone Red Blendとは
- Rhone Valley の南端でワイン醸造に使用される葡萄品種の事。通常は Grenache / Syrah / Mourvedre が使用されます。(総称してGSMブレンドと呼ばれることが多い)
- その他、地中海沿岸に植えられている多くの地元の品種が使用されます。(Carignan / Cinsaut / Clairette / Counoise / Muscardin / Terret Noir / Vaccarese等)
- Viognier や Roussa の白ワイン用品種が使われます。
- 非常に多くの組み合わせが可能な南フランスワインには、「Rhone Blend」は有用な用語です。
- 南スランス以外の土地では特にオーストラリアとカリフォルニアで、古典的なローヌブドウの品種が受け入れられています。カリフォルニアでは、この品種の主な支持者は "Rhone Rangers"と呼ばれ、オーストラリアでは、ボトルの "GSM"という用語が消費者に熱狂的に受け入れられています。
Mythique の特徴
Languedoc-Roussillon 地方は、フランス南部の太陽を浴びた広大なワイン産地です。その歴史は古く、多様な土壌と気候が織りなす個性豊かなワインを生み出しています。
そんな Languedoc-Roussillon で Mythique ミティークと名付けられたワインは、豊かな歴史と自然を体現するような神秘的で魅力的な存在のワインです。
Languedoc-Roussillon の Mythique は、その生産者によって、使用するブドウ品種や醸造方法によって、実に多様な表情を見せます。
- 古代ローマ時代からワイン造りが行われてきたこの地方では、伝統的な製法を守りながら、現代的な技術を取り入れたワインが造られています。
- Syrah、Grenache、Carignan など、南フランスらしい力強い品種から、Chardonnay、Sauvignon Blanc など、国際品種まで、幅広い品種が使用されます。
- 地中海性気候と多様な土壌が、ワインに複雑で奥深い味わいを生み出します。
- 手頃な価格から高級ワインまで、幅広い価格帯で楽しむことができます。
Mythique の種類
濃厚でスパイシーな味わいのワイン。
※Grenache ベースのフルーティーな赤ワイン
※Grenache ベースのフルーティーな赤ワイン
フレッシュな果実味と柔らかなタンニンが特徴の飲みやすい赤ワイン。
※白ワイン
※白ワイン
Chardonnay、Sauvignon Blanc など、国際品種を使った爽やかな白ワイン。
※ロゼワイン
※ロゼワイン
隣接するプロヴァンス地方同様に、爽やかなロゼワインも造られています。
Mythique ワイン選びのポイント
- 生産者で選ぶ: 小さな家族経営のワイナリーから、大規模な協同組合まで、様々な生産者が「Mythique」と名付けたワインを造っています。
- 品種で選ぶ: 好きな品種や、食事に合わせて品種を選ぶ。
- 価格帯で選ぶ: 手頃な価格から高級ワインまで有り予算に合わせて選ぶ。
- ラベルのデザイン: 生産者によって異なるラベルデザインを楽しむ。
多様な Languedoc-Roussillon Mythique ワインで様々なシーンを楽しむ
- 肉料理、魚料理、チーズなど、様々な料理と合わせることができます。
- ワインそのものの味わいをじっくりと単体で楽しめる。
- 選択範囲が多様な Mythique は、様々な好みの人とワインをシェアできる。
Languedoc-Roussillon Wine
- 東の Nîmes と Montpellier から、地中海沿岸に沿ってスペインの国境に至るまでの南フランスのさまざまなアペラシオンの集合体です。
- 文化的に Languedoc と Roussillon は異なります。Languedoc は13世紀からフランスに属する典型的なフランス人です。17世紀にスペインから買収された Roussillon は、スペインとカタロニアの文化の影響を受けています。
- Pays d'Oc IGP が、殆どの Languedoc-Roussillon をカバーしています。ただし、Roussillon 内にブドウ園を持つ生産者は、IGP Côtes Catalanes のラベルを付けるオプションがあります。Languedoc でこのオプションが有るのは、 Hérault と Aude の La Clape と Quatourze に限ります。
- フランスのワイン全生産量の約4分の1は Languedoc-Roussillon で生産されています。スパークリングの Blanquette de Limoux、Banyuls の甘い赤酒精強化ワイン、Côtes du Roussillon のロゼなども含まれています。
- 土壌の種類やテロワールは地形と同じくらい地域によって異なりますが総じて地中海性気候で、暑くて乾燥した地域です。
- Languedoc のブドウ園は主に海岸平野にあり、Roussillon のブドウ園は崖の上にあるか Pyrenees 山脈の麓にあります。
IGP Pays d'Oc ⇦ Vin de Pays d'Oc
- VDPカテゴリーはフランスのワイン法から段階的に廃止されました。現在は、欧州連合の標準化されたワインラベル表示規則の IGP(Indication Géographique Protégée)に置き換えられています。
- IGP Pays d'Oc は、フランスの南海岸の広い地域で作られる赤、白、ロゼワインのカテゴリーです。フランス最大のワイン生産地域の1つ Languedoc-Roussillon の全域をカバーしています。この地域のAOCの法律の下で製造されていないすべてのワインを対象としています。その中には、Corbières, Minervois, Languedoc のアペラシオンそのものも含まれています。
- Hérault, Aude, Gard, Pyrénées-Orientales そして southern Lozère の6つのコミューンが地理的な境界ではなく管理上の境界でIGPに分類されています。
- IGP Pays d'Oc 地域は地中海性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は穏やかです。降雨量のほとんどは春と秋に集中します。北西からの乾燥した大陸風がブドウ園を冷却するとともに南からの暖かい風との関係で待望の雨をもたらす可能性があります。
- この地域のテロワールのバリエーションは膨大で、辛口の白ワインから酒精強化赤ワインまで、あらゆるものを生産するAOCアペラシオンの多様性に反映されています。同じことが Pays d'Oc IGP の下で生産されるワインスタイルにも当てはまります。全部で63の異なる品種がIGPで許可されています。
- Languedoc-Roussillon のブドウ園全体の半分弱、約115,000haのブドウ園の200の協同組合と1200の民間生産者がIGPに分類されます。
- 最大収量は、赤ワインと白ワインで1haヘクタールあたり9000L、ロゼで1haあたり10,000Lに設定されています。
- この地域のブドウ栽培の歴史はローマ時代にまでさかのぼりますが、この地域はワイン生産は革新的な事でも知られています。 多くの生産者は生産とマーケティングに新世界のノウハウを採用し、オーストラリアとニュージーランドからワインメーカーを連れてくるドメーヌさえあります。
- 革新性の一例として1900年代初頭に Montpelier の Jean-Eugène Charma によって開発されたスパークリングワインを生産する Charma 方があります。
- Pays d'Oc IGP は、フランスで最も重要で、国のIGPワインの大部分を生産しています。
Vin de Pays d'Oc (IGP Pays d'Oc) と Languedoc AOC (AOP Languedoc) の相違
Languedoc 地方で生産されるワインの品質区分において重要な違いがあります
- 簡単に言えば、Vin de Pays d'Oc は「Languedoc 地方の、より自由な発想で造られた、比較的カジュアルで品種個性が際立つワイン」であり、Languedoc AOC は「Languedoc 地方の、より厳格な伝統的ルールに基づいて造られた、テロワールを重視した本格的なワイン」と言えます。どちらもラングドック地方のワインの多様性を象徴しており、それぞれの魅力があります。
- AOP(旧AOC)は、最も厳格な品質基準を持つワインのカテゴリーです。特定の地域(テロワール)に由来すること、特定のブドウ品種を使用すること、収量制限、栽培方法、醸造方法、アルコール度数など、非常に詳細な規則が定められています。伝統的なブドウ品種(グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン、サンソーなど)の使用が義務付けられています。
- IGP(旧Vin de Pays)は、AOPよりも規制が緩やかで、生産者に比較的大きな自由度を与えています。特定の地理的地域との関連性はありますが、ブドウ品種の選択、収量、醸造方法に関してAOPほどの厳密な制約はありません。単一品種のワインが多く生産され、ラベルにブドウ品種名が明記されていることが多いです。
Languedoc のAOC
- Languedoc 地方には非常に多くのAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)が存在します。その多様性がこの地方のワインの魅力の一つです。
- Languedoc AOC : ラングドック地方のほぼ全域をカバーする広域AOCで、赤、白、ロゼワインが生産されます。
- このAOCの下に、特定の村や地域名を冠する「地理的名称付きラングドック」も多数存在します。
- Corbières : 力強い赤ワインが特徴で、赤、ロゼ、白が生産されます。以前のAOPコルビエール・ブトナックがAOPブトナックというコミューン名のAOPに昇格した例もあります。
- Minervois : エレガントな赤ワインで知られ、白、ロゼも生産されます。
- Fitou : ラングドック地方で最初に認定されたAOCの一つで、力強い赤ワインが特徴です。
- Saint-Chinian : 多様な土壌を持ち、赤、ロゼ、白が生産されます。
- Faugères : 片岩土壌から生まれる、ミネラル感豊かな赤、ロゼ、白が特徴です。
- Pic-Saint-Loup : 2017年にラングドックAOCの地理的名称から独立したAOCで、主に赤とロゼが生産されます。シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルが主要品種です。
- Terrasses du Larzac : 2014年にラングドックAOCの地理的名称から独立したAOCで、赤ワインのみが生産されます。グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーなどがブレンドされます。
- La Clape : 2015年にラングドック・ラ・クラープから独立したAOCで、白と赤が生産されます。
- Limoux : スパークリングワインで有名で、特に「Crémant de Limoux (クレマン・ド・リムー)」や「Blanquette de Limoux (ブランケット・ド・リムー)」などがあります。スティルワインの赤、白、ロゼも生産されます。
- Picpoul de Pinet : ピックプール種100%から造られるフレッシュな辛口白ワインで、魚介類との相性が抜群です。
- ラングドック・ルーション地方は、天然甘口ワインの主要産地でもあります。
- Muscat de Frontignan
- Muscat de Mireval
- Muscat de Lunel
- Muscat de Saint-Jean-de-Minervois これらは主にミュスカ種から造られます。
- Rivesaltes
- Maury
- Banyuls
- Collioure (スティルワインも生産)
これらのAOCは、ラングドック地方のワインの多様性を表すほんの一部です。それぞれのAOCには、独自の土壌、気候、許可品種、醸造規定があり、それがワインの個性につながっています。
AOC.Corbieres
- Corbieres は、フランス南部のオード県 Languedoc Loussillon 地方、南はピレネー・ゾリアンタル県に接し、背後に Corbieres 山をのぞむところに位置する。
- VDQS(Vins délimités de qualité supérieure)は、2011年まであったフランスワインの規格ですが2011年にすべての産地がAOCに昇格した。
- Corbieres のアペラシオンは1985年にVDQSからAOCに昇格しました。
- Corbières, Minervois, Languedoc のアペラシオンそのものも IGP Pays d'Oc に含まれています。
- このアペラシオンは Corbieres 村をはじめとするオード県の11地区・百数十カ村で構成され、海沿いから山間の内陸部までを含む約15000haという Languedoc 地方最大のワインの生産地です。そのほとんどがむきだしの岩盤が入り組む丘陵地帯で、合間にあるわずかな土地にぶどう畑が存在する。
- Corbieres 中央にある Boutenac の丘を中心とした10カ村で生産される「Corbieres Boutenac」は、赤のみ2005年に単独のAOCに昇格した。凝縮した果実とスパイシーな香りを持ち、厚みのある力強い味わいのワインを産出している。
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