Wine étiquette
2002’04/25 3-2
Hawaii Hiloへ出発の前夜の宅飲み
St-Emilionは同一地域の中に、St-Emilion Grands Crusと言う別のACがあり、Classeの付かないこの「Grands Crus」表示のワインは、定められた畑(土地)ではなく、質によって選ばれており定期的に検討される。
基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されている。
このAC表記のワインは「Grands Crus」の付かない単なる「Saint-Emilion」より、若干上質と言う程度の理解の仕方が妥当と思われ、生産者の違いが大事だと思います。
Tasting
- ボリューム 軽い□□□■□重い
- タンニン 控えめ□□■□□強い
- 甘み ドライ□■□□□甘い
- 酸味 まろやか□□■□□シャープ
- ダークチェリーやカカオ香、のどにすっと流れるこの感じ最高。
Profile
- 【Ownership】Albert Frère 男爵(ベルギーの投資家) & Bernard Arnault(LVMH代表)
- 【Management】Pierre Lurton
- 【Region or Appellation】Saint-Emilion > Libournais > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Avg. Price 】¥6,000/750ml
- 【Saint-Emilion 格付け】Saint-Emilion Grand Cru
- 【Cepage】Merlot, Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc
- 【Maturation】Oaked
- 【Alcohol ABV】13-14.5%
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Château Quinault L'Enclos は、Merlot 主体の赤ワインを造る Saint-Émilion の名高いドメーヌである。 このドメーヌは、Saint-Émilion の北西端、Dordogne 川に隣接する Libourne 市内に位置し、周囲を市街地に囲まれている。
- Bordeaux 右岸のこの規模のドメーヌでは珍しく畑は1区画のみである。 セカンドラベルは Lafleur de Quinault です。
- 2009年から有機農法で栽培され、3年後に完全な認証を取得した。 樹齢は45年以上のものが多く、最も古いものは1934年まで遡れ、2番目に古いものは1956年の霜の後に植え替えられた。
- Merlot 約72%、Cabernet Franc と Cabernet Sauvignon がそれぞれ14%ずつ植えられている。 現在の所有者のもとで Merlot の比率が10%ほど下がり、ほとんど Cabernet Sauvignon に変わっている。 以前は Malbec もあったが、今は取り除かれている。
- この変化は、右岸全体としてはかなり珍しいが、ここの土壌は、Cabernet Sauvignon に適した岩、砂、砂利の混合で Merlot が好む粘土はほんの少ししかない。
- さらに、この畑の立地は、多くの Saint-Émilion の畑よりも温暖なマクロ気候である。収穫は歴史的に、この地区の他のほとんどの畑よりも早く行われてきた。 2008年以降は、ワインのジャムっぽさを避けるため、さらに早く収穫されるようになった。
- 1973年までこのシャトーは、今はなき衛星アペラシオン、Sables St. Émillion の一部だった。 その後、改良が重ねられ、現在は Saint-Émilion Grand Cru Classé に格付けされている。
- Alan Raynaud は1997年にこのシャトーを取得し、シャトーを改装し、ブドウ畑の一部を植え替えた。 収穫も機械ではなく手作業に移行した。
- この時期のワインは100%新樽で熟成された。 典型的な丸みのある熟したワインで、若いうちからよく飲めた。L'Absolut de Quinault は、 microvinification techniques の技術を用いて造られたキュヴェで、完全に樽で造られた最初の Saint-Émilion ワインのひとつである。
- 2008年、このシャトーは、有名な Château Cheval Blanc のオーナー Bernard Arnault と Albert Frere 男爵に売却された。 現在は Pierre Lurton と the Cheval Blanc のチームによって運営されている。
- 所有者が変わって以来、よりフレッシュなスタイルになりハッキリわかる樽香は少なくなった。 ワインの熟成能力が高まったと考えられている。
- 収穫時期を早めただけでなく、Grand vin は50パーセントの新樽(500リットル)で18カ月熟成させるようになった。2014年ヴィンテージから Cabernet Sauvignon が加えられている。
- 2012年に Saint-Emilion Grand Cru Classé に格付けされたが、2022年には Cheval Blan とともに格付けから外されたことは有名である。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
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