サントリー Suntory が所有する Ch.Lagrange1996'

2024年8月21日水曜日

Best Selection記事 Bordeaux Le Medoc

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ボルドーワイン Ch.Lagrange 1986年から始まったバブル期にフランスでワイナリーを買った日本人が結構いたんですが、今は殆ど手放したんようだ。ただ、酒造メーカー Suntory は本気の投資だったんですね。

以前は3000円台で買えたんですが今では8000円以上ださないと買えないでしょう。

カラスミとの相性が抜群に良くて、冷蔵庫にはカラスミ、セラーにはラグランジュって感じで常備品だった。(当ブログ”台湾旅行の楽しみのひとつ「烏魚子」購入の豆知識”をご参考に)



Wine étiquette

2002’02/22  家飲み 19-4




Tasting

  • ボリューム    軽□□■□□重
  • タンニン     控□□■□□渋
  • 甘み       辛□■□□□甘
  • 酸味       弱□□□■□強
  • 飲み口は穏やかでギュッと濃縮したがっしりフルボディな味わい。


Profile



Winery

  • Château Lagrange は、 Gironde 河口の「左岸」に位置する Bordeaux 市の北、 Haut-Médoc 地区の Saint-Julien のアペラシオンに本拠を置く名高いドメーヌである。 
  • ドメーヌの面積は118ヘクタールで、黒ブドウ品種は Cabernet Sauvignon 67% , Merlot 28%, Petit Verdot 5%。 そして、11ヘクタールに白ブドウ品種 Sauvignon Blanc 80%, Sauvignon Gris 10%, Sémillon10% が植えられている。
  • ワインの構成はブドウの植樹比率を反映しており、一部のブドウは1950年代にまで遡る古いものです。その名を冠した Gran vine は、Cabernet Sauvignon 主体のブレンドで、60%の新樽で2年近く熟成させる。
  • セカンドワインの Les Fiefs de Lagrange は1985年が初ヴィンテージで平均樹齢30年のブドウ樹から造られ、フレンチオーク樽で1年間熟成させた後、瓶詰めされる。
  • このシャトーは、2012年に購入した Saint-Julien のアペラシオンには含まれない近隣のコミューンにある18ヘクタールの砂利質土壌から、Le Haut-Médoc de Lagrange というラベルを生産している。 このワインは Cabernet Sauvignon と Merlot  を均等にブレンドして、滑らかで果実味が前面に出る仕立てにしている。
  • 1996年以来、Lagrange のポートフォリオには辛口の白ワイン Les Arums de Lagrange が加わている。このワインは、樽発酵の Sauvignon Blanc 主体で、丸みのあるスパイシーなスタイルで、しばしば柑橘類の皮、ストーンフルーツ、バニラの香りを伴う。
歴史
  • Château Lagrange は、、1855年の Médoc と Graves の格付けで第3級に分類されている。 その名を冠した Grand vin は、定期的に高い評価と批評家の賞賛を受けている,
  • 中世にこの地にブドウが植えられていた証拠があるが、現在のドメーヌの起源が Lagrange de Monteil という称号のもとに形成されたのは、17世紀に2つのドメーヌ Pellecahus と Lagrange が合併してからである。 
  • このドメーヌは、1983年に現在の所有者である日本の大手飲料メーカー、サントリーが購入するまで、18世紀、19世紀、20世紀を通じて多くの有名なワイン商や一族の間で受け継がれてきた。
  • サントリーは、ボルドー大学でワイン醸造研究所長を務めていた醸造学者 Émile Peynaudペイノー博士に協力を要請する。
  • 新生ラグランジュの総責任者に Émile Peynaud 氏の門下のマルセル・デュカスが就任、サントリーからは同じく Émile Peynaud 門下の鈴田健二が参加する。
Émile Peynaud 博士
  • 20世紀後半にボルドーワインの世界で大きな影響力を持った醸造学者です。彼は、ボルドー大学でワイン醸造研究所長を務め、現代ボルドー・ワインの父と呼ばれるほど、ボルドーワインの品質向上に大きく貢献しました。
  • ペイノー博士の研究や実践は、現代のボルドーワイン造りの基礎となり、多くのシャトーが彼の理論に基づいてワイン造りをしています。彼の功績により、ボルドーワインは世界最高峰のワインの一つとしての地位を確立しました。
  • 功績にワインの酸味を和らげるマロラクティック発酵の仕組みを解明し、この発酵の重要性を広く知らしめました。ブドウの収穫時期や醸造方法など、ワイン造りの様々な要素に関する方程式を確立し、科学的な根拠に基づいたワイン造りを推進しました。シャトー・マルゴーの品質低下を立て直し、再び世界的な名声を回復させたことでも知られています。


Wine 雑学

AOC(AC)ワイン
  • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
  • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
  • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
AOC と AC の使い分け
  • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
  • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。


Chateau system
  • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
  • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
「Chateau Wine」
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
  • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
  • 自分の醸造所でワインに仕込む
  • 自分のところで樽貯蔵する
  • 自分のところで瓶詰めを行う
  • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
  • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
  • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
 ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
  1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
  2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
  3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。


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  • https://longstay-wine.blogspot.com/


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  • ワイン購入に失敗したくない人
  • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
  • ワインの知識を深めたい人


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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