Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□■□重
- タンニン 控□□□■□渋
- 甘み 辛□■□□□甘
- 酸味 弱□□□■□強
- 上品さ格式高さを感じさせるオークやハーブの香りが複雑で重厚。しみじみと味わえる一本。
Profile
- 【Ownership】Martin and Olivier Bouygues
- 【Region or Appellation】Saint-Estephe > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Cabernet Sauvignon - Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥14,000/750ml
- 【格付け】2eme Grand Cru Classé Chateau Montrose の second Label
- 【Blend】55% Cabernet Sauvignon, 37% Merlot, 8% Cabernet Franc
- 【Alcohol ABV】13%〜14.5%
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Oaked
Winery
- Château Montrose は、Bordeaux 北部 Médoc 地区の Saint-Estèphe のアペラシオンに本拠を置く、高い評価を得ているワインのドメーヌである。 このドメーヌは、1855年のボルドー格付けで第2級に格付けされ、そのレベルでは最高のドメーヌのひとつとみなされている。
- このシャトーは、19世紀後半の広範な土地開発により、ひとつの大邸宅やドメーヌというよりも小さな集落のようだ。
- Montrose のトップ・ワインは、Saint-Estèphe のアペラシオンの典型であり若いうちは骨格がしっかりしている事で知られるが、熟成するにつれて多くの人を魅了する。
- Montrose の「t」は黙字で正しく発音すると「モンローズ」です。多くのシャトーの名前にはケルト語との関連性が見られますが、このシャトーは、春になると丘を覆っていたツツジ科の植物の一種「ヒース」で丘全体がピンク色に染まっていたことから『Montrose(バラ色の丘)』という名前がつけられたと言われている。スコットランドの町とは何の関係もありません。
- 95ヘクタールのブドウ畑は、現代の Bordeaux では珍しく、ひとつのまとまりとして存在している。Gironde 河を見下ろす、砂と少量の粘土を含む深く粗い砂利の露出した場所にあります。
- 水の流れがすぐ近くにあるため、霜と夏の暑さを和らげる効果があり、土壌の小石が日中の暖かさを夕方まで保ち、ブドウの成熟を助ける。
- このシャトーは、スーパーセカンド、すなわち高く評価されている2級ドメーヌChâteau Cos d'Estournel の北東約3キロ Pauillac のアペラシオンとの境界に位置している。
- 2023年ヴィンテージから Grand Vin の果実は「 Terrace 4」と呼ばれる45ヘクタールの区画からのみ収穫されています。 ここは1815年に植樹された Montrose の原初のテロワールであり、粘土質の上に深い砂利があり、コンパクトな鉄の層が深い根張りを妨げているので、ブドウの木の根は地表近くまで水平に伸びる。 粘土は毛細管現象によって水を供給し、水ストレスの安定した状態を維持する。 これは特に高品質の Cabernet Sauvignon に適している。
- ジロンド河口左岸の大手によく見られるように Cabernet Sauvignon が優勢である。 Cabernet Sauvignon が約60%を占め、32 % Merlot, 6% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot である。
- Terrace 4 から収穫された2023年の Grand vin は、75% Cabernet Sauvignon, 21% Merlot, 4% Cabernet Franc だった。
- ブドウは手摘みで収穫され、Merlot から始まり Cabernet Sauvignon で終わることが多い。
- マロラクティック発酵の前に同じ品種、同じ品質レベルのブドウをブレンドし、1月にオーク樽に移して熟成させる。
- 2006年以来、雨水や廃水のリサイクル、地熱を利用した冷蔵設備、太陽光発電、エネルギー使用量の少ない建物の使用など、ドメーヌの環境面に多大な投資を行っている。
- Grand vin は、 Cabernet Sauvignon が主体で、一部 Merlot で、一般的に深い色調を持ち、若いうちは力強く堅固だが、素晴らしい熟成能力を持つ。 歴史的に生産量の35~40%を占めてきた。新樽比率60%で16〜18ヶ月熟成。
- セカンドワイン La Dame de Montrose は、通常 Merlot が主体で、過去には生産量の40~45%を占めていた。新樽比率30%で12ヶ月熟成。
- サード・ワイン Saint-Estèphe de Château Montrose は、2017年以降 Tertio と表示されている。 若いブドウの区画と澱引きワインから作られています。15%の新樽を使用して12ヶ月間熟成されます。
- もともと Montrose の土地は「Latour」「Lafit」「Mouton」「Calon Segur 」 を含む広大な葡萄園を所有していた Nicolas Alexandre de Segur 侯爵(葡萄公)の所有地でした。
- 1815年、Dumoulin 家の Etienne Theodore Dumoulin が Segur 家より購入した小さな土地を耕しブドウ樹を植え必要な設備を整え、ワイン造りを始めたの Ch.Montrose の歴史の始まりです。
- 1855年、メドックの格付け当時、シャトーの畑の樹齢はまだ40年でしたが、既に評価は高く、格付けにて2級に選出されました。これをうけ、畑は拡張され次世代に引き継がれた時には現在のシャトーの畑の面積の95ヘクタールになっていました。
- 1866年、アルザスの事業家 Mathieu Dollfus に所有が移る。彼は、シャトーの改築増築、設備の近代化、新しい栽培・醸造技術を取り入れ、Montrose を畑からワイナリーまで、当時最も素晴らしい技術を持ったシャトーへと進化させます。
- 1896年~2006年、Charmolue 家が所有する。
- 2006年、フランスの建設・通信産業の大手 Martin and Olivier Bouygues 兄弟がシャトーを購入する。現在は、Martin Bouygues 氏の妻 Melissa Bouygues が代表の座に就いています。
- 2006年〜2011年は、 Ch.Haut Brion の元支配人の Jean Bernard Delmas 氏が社長を努め、2012年からは Ch.Mouton Rothschild の元社長の Elve Berlan 氏が社長を務めています。(セラーマスターは Vincent Decup 、ヴィンヤードマネージャーは Patricia Teynac が務めています)
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
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