1999年以降はカルトワインのひとつ Ch.Hosanna の貴重な back vintage wine となっています。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□■□□重
- タンニン 控□□□□□□■□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□■□□□強
- Petrusと隣り合う地所の潜在能力は凄い。
Profile
Château Certan Giraud
- 【Ownership】Domaine Giraud / 1999年、J.P.Moueixが買収
- 【Region or Appellation】Pomerol > Libournais > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Blend】Merlot 80% , Cabernet Franc 20%
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】12.5%
- 【Avg. Price 】¥14,000/750ml
- 【Drinking Window】1998-2027
Winery
- Ch.Certan Giraud は、Petrusや Vieux Château Certan などの素晴らしい畑と隣り合う、最高立地のクラシックポムロールです。
- Ch.Certan Giraud の名前は1998年を最後に姿を消してしまいます。1999年にペトリュスのムエックス社に買収され、現在では改名したCh.Hosanna の畑に組み込まれ生産されています。
- Petrusペトリュスは、フランス・ボルドー地方、ポムロル地区に位置する、世界で最も著名で高価なワインの一つです。「ワインというよりも神話」と称されるほど、その品質と希少性は別格の存在です。
- Petrus の歴史は18世紀に遡り、1770年頃には「ペトリュス・アルノー」として知られていました。
- その後、いくつかの所有者を経て、20世紀初頭に Loubatルーバ家が徐々に所有権を獲得し、その名声を高めました。特に、マダム・ルーバは品質への強いこだわりを持ち、ペトリュスの地位を確立する上で重要な役割を果たしました。
- 1961年には、Jean-Pierre Moueixジャン=ピエール・ムエックス氏が経営に参画し、彼のリーダーシップの下、さらに品質が向上。現在もムエックス家が所有・運営を行っています。
- 約11.5haの畑は、ポムロル台地の最も高い場所に位置し、水はけの良い砂利の下に、ペトリュス特有の青粘土の土壌が広がっています。この独特の土壌が、ペトリュスに他に類を見ない個性と深みを与えています。
- ブドウ品種はほぼMerlot100%です。これは、ポムロルの多くのシャトーがメルロ主体でありながらも Cabernet Franc などをブレンドするのに対し、非常に珍しい構成です。
- 徹底的な品質主義が貫かれており、収穫は全て手摘みで行われ、粒単位で厳しく選果されます。
- 発酵は温度管理されたコンクリートタンクで行われます。
- 新樽比率の高いフレンチオーク樽で約18ヶ月熟成されます。
- ペトリュスは、品質に妥協しない姿勢から、出来の悪いヴィンテージには生産を見送ることもあります。
- ポムロルの他の主要シャトーがセカンドワインを生産するのに対し、ペトリュスは一貫してトップキュヴェのみを生産しています。
- 深く濃い色調を持ち、ブラックベリー、プラムなどの黒系果実のアロマに、トリュフ、チョコレート、スパイス、そして独特の土壌のニュアンスが複雑に絡み合います。
- 口当たりは非常に滑らかで、豊満な果実味とシルキーなタンニンが特徴です。
- 驚くほどの凝縮感と、長く続く余韻を持ち、熟成ポテンシャルも非常に高いワインです。
Vieux Château Certan
- Pomerol のトップシャトーがひしめく中で、最も長い歴史を持つシャトーの一つとして知られています。1740年代にはワイン造りが行われていた記録が残っています。
- 1785年のベルメイユ地図には「Certanセルタン」として記載され、ボルドーの有力なネゴシアンであったドゥメイ家が所有していました。
- 1924年、ワイン商であったジョルジュ・ティエンポンがシャトーを購入。以来、ティエンポン家が所有し、品質の高いワイン造りを続けています。
- 現在は3代目の当主であるアレクサンドル・ティエンポン氏がシャトーを牽引しており、そのワイン造りの手腕は高く評価されています。
- 14haの畑は、粘土質を主体としつつ、砂利や砂の混じる多様な土壌で構成されています。
- Merlot 70%、Cabernet Franc 25%、 Cabernet Sauvignon 5%が栽培されています。
- 23の区画に分けられ、それぞれ個別に管理されています。
- 収穫は全て手摘みで行われ、厳格な選果の後、区画ごと、品種ごとに別々に醸造されます。
- 温度管理されたオーク樽で発酵が行われます。
- 長年の経験と観察に基づき、伝統的な手法と最新の技術を融合させたワイン造りを行っています。
- 新樽比率の高いフレンチオーク樽で約18ヶ月熟成されます。
- エレガントさと複雑さを兼ね備えた、長期熟成型のワインとして知られています。
- 若いうちは、ブラックベリーやプラムなどの黒系果実のアロマに、フローラルなニュアンスやチョコレート、スパイスの香りが感じられます。熟成とともに、トリュフやなめし革、土などの複雑な香りが現れます。
- 口当たりは非常に滑らかで、絹のようなタンニンと、深みのある味わいが特徴です。
- ヴィンテージによってスタイルが異なりますが、一般的にフルボディで、凝縮感がありながらもバランスの取れたワインです。
Last updated 5-May-2025
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Wine 雑学
Bordeaux Wine
ボルドーワイン
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- ボルドーはフランスのAOCワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出しています。また質においても並酒から最高級ワインに至るまで有る幅広く多彩な銘醸地域であります。
- 1855年、ナポレオン3世によって、この年に開催されるパリ万博の目玉商品として赤ワインは Medoc 地区のものが61選ばれ1級から5級までのランク付けがされた。唯一の例外はグラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外から1級に格付けされています。白ワインはソーテルヌのものが26選ばれています。
- 水はけのよい砂礫層(小石、砂、砂利の混合土)の土壌は主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン種に最適です。これに多くはメルロ種を配し、長期保存の可能な、コシのある、しっかりした赤ワインを生み出しています。
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略。
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合に「AC」を使う。 AC.Bourgogne の Bourgogneが「AOC」の「O」に当たる原産地名となります。
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「Chateau Wine」と「Generic Wine」に分けられる。
- シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
- シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」、地区のもの「Medocや Graves・・・・」、「MargauxやSt-Emilionなど」村名表記されたものは、セミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Bordeaux Libournais地区
Libournais地区のAOCと特徴
地形と土壌の違いで次の様なAOCグループに分かれます。
AC. St-Emilion
AC. St-Emilion
St-Emilionの特徴は、畑の小ささとシャトーの密集ぶりにある。
中小・零細シャトーが群がっているので選ぶのに苦労する。
同一地区内に「St-Émilion Grands Crus」と言う別のACも持っている。
AC.St-Emilion衛星AC
St-Emilion の北部の村のワインだが、近年本来のサン・テミリオンより優れたワインを出す所も少なくない。メルロ種がここでも主要なぶどう品種。カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン種もブレンドに使われる。
ビロードのような滑らかでフルーティなワインは、凝縮された構造と微妙に締まったタンニンのおかげで、熟成されるほど旨くなる。
下記の4つのACがある。
Lussac Saint-Emilion
Montagne Saint-Emilion
Puisseguin Saint-Emilion
Saint-Georges Saint-Emilion
Montagne Saint-Emilion
Puisseguin Saint-Emilion
Saint-Georges Saint-Emilion
AC.Pomerol
- ワインの評判の良さとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
- Pomerolには他のボルドー地区「Médoc」「Graves」「Sauternes」「St.-Émilion」の様に公式のワイン分類システムは有りません。
- ボルドー地域の東、リブルヌ地区のサンテミリオンに接した高低差20メートルばかりの800ha(2000a)の砂利地帯がポムロールです。ボルドーワインの生産地区分類でリブルネの呼称になっているリブルヌの町はポムロールのすぐ南にあります。
- サン・テミリオンの隣にありながら、はっきり違うワインが生まれる理由は土壌にあります。太古の地層の侵食と中央山岳地帯からドルドーニュー川が運んだ堆積土壌で形成され鉄分を多く含み肥沃。西側は砂質、サン・テミリオンに近い東は粘土質です。
- 最高のワインが生産されるのは、ポムロールがサンテミリオンと接近する砂質の土壌に一定の割合の粘土を含む東部です。最も高く評価されているポムロール生産者の3つ「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」は東部地区にあります。
- 葡萄畑の総面積は約800haと小さく平坦な土地にある。 栽培葡萄品種はメルロ種が主でほぼ80%を占める。残りも殆どがカべルネ・フラン種でソーヴィニヨン種は少ない。
- 出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。
- Merlot主体で造られるワインはワインを豊かで滑らかで、若い時から飲めて、長期熟成も可能にします。そして、風味のあるスパイス構造と要素を追加するためにCabernet Francも使用されます。良い特徴を持ったメルローですが、早咲きの品種で春の霜に弱いというリスクも有ります。
- 前世紀には殆ど認められていなかったアペラシオンでしたが、現在では「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄があり、これらは老舗 Médoc の多くの cru classé よりも高い価格で販売されています。ここのワインの評価が高まるのは20世紀始めで Jean-Pierre Moueix 社の功績が大きい。
- 高級ワインの需要が継続的に増加し、この小さな品質重視のアペラシオンの全生産量は34,850hlと少なことを考えると、国際的なワインの世界におけるポムロールの地位は、今後しばらく安全でしよう。
- ポムロールは、サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。
土質が新しい堆積土壌の砂利と砂で構成されているため、Pomerolに似てはいるが、力強さの点で劣り、タンニンが少なめで、より早熟。むしろSt-Emilionに近い。
AC.Fronsac(Canon-Fronsacを含む)
18世紀初頭から19世紀にかけて、この地のリブルネ・ワインの中では一番評判がよくSaint-Emilionより高値がついていたほどだった.
19世紀末のフィロキセラで畑したが、1970年代から復興が始まり90年代ようやく蘇ってきた。
石灰質と軟質砂岩の土壌から生まれるメルロ約80%で作られるワインは、近年、荒さは陰を潜めすっかり濃密で柔らかなものに姿を変えた。
確かな生産者が多くコスト・パフォーマンスが悪くないないので狙い目のACだ。
AC.Cotes de Castillon(地区AC)
砂利と泥土、北の高い方は石灰岩系の土壌で造られる。ワインはSt-Emilionに似ているが、総体的に、若飲みタイプの赤である。(丘陵部には長寿のものもある)
AC.Bordeaux Cotes de France(地区AC)
ワインは Côtes de Castillon 同様 St-Emilion に似ているが、Côtes de Castillon より、しっかりして腰の強いものが多い。僅かだが白もある。
ブティ・シャトー(平均栽培面積6ha)の密集地で、近年は注目される造リ手が輩出している。
Pomerol 15 Chateaux
公式格付けがありませんが代表的ワインと取引価格からみる私的格付け。
AAA
Ch. Petrus
Le Pin
Clos des Litanies
Ch. Certan-de-May
Ch. la Conseillante
Ch. la Fleur-Petrus
Ch. Lafleur
Ch. Latour a Pomerol
Domaine de l'Eglise
Ch. Nenin
Ch. Petit-Village
Ch. de Sales
Ch. Trotanoy
Vieux Chateau Certan
Le Pin
AA
Ch. l'Evangile
A Clos des Litanies
Ch. Certan-de-May
Ch. la Conseillante
Ch. la Fleur-Petrus
Ch. Lafleur
Ch. Latour a Pomerol
Domaine de l'Eglise
Ch. Nenin
Ch. Petit-Village
Ch. de Sales
Ch. Trotanoy
Vieux Chateau Certan
Petrus や Le Pin の産地Pomerolについて
- Pomerolには他のボルドー地区「Médoc」「Graves」「Sauternes」「St.-Émilion」の様に公式のワイン分類システムは有りません。
- ボルドー地域の東、リブルヌ地区のサンテミリオンに接した高低差20メートルばかりの800ha(2000a)の砂利地帯がポムロールです。ボルドーワインの生産地区分類でリブルネの呼称になっているリブルヌの町はポムロールのすぐ南にあります。
- 最高のワインが生産されるのは、ポムロールがサンテミリオンと接近する砂質の土壌に一定の割合の粘土を含む東部です。
- 最も高く評価されているポムロール生産者の3つ「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」は東部地区にあります。
- Merlot主体で造られるワインはワインを豊かで滑らかで、若い時から飲めて、長期熟成も可能にします。そして、風味のあるスパイス構造と要素を追加するためにCabernet Francも使用されます。良い特徴を持ったメルローですが、早咲きの品種で春の霜に弱いというリスクも有ります。
- 前世紀には殆ど認められていなかったアペラシオンでしたが、現在では「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」などは老舗Médocの多くのcru classéよりも高い価格で販売されています。高級ワインの需要が継続的に増加し、この小さな品質重視のアペラシオンの生産が限られていることを考えると、国際的なワインの世界におけるポムロールの地位は、今後しばらく安全でしよう。