所有者は Ch.Chasse-Spleen や Ch.Gruaud-Larose と同じボルドーの有名なネゴシアン Merlaut 家。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□■□□重
- タンニン 控□□□□□□□■□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□■□□強
- サン・ジュリアン的なスタイルの西洋杉やミントを思わせる香り。ミディアムボディ。
Profile
Château
- 【Ownership】 Merlaut 家
- 【Management】Céline Villars , Jean Merlaut
- 【Region or Appellation】Haut-Medoc > Medoc > Bordeaux > France
- 【Classification】5eme Grand Cru Classé
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc & Petit Verdot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】13%-14%
- 【Avg. Price 】¥10,000/750ml
Winery
- Château de Camensac は、Saint-Julien の境界すぐそばの Haut-Médoc 地区 Saint-Laurent 村にあるボルドーワインの醸造所です。伝統的な Bordeaux の形式に倣い、この醸造所では2種類のワインを生産しています。その名を冠した Château Camensac と、セカンドワインのLa Closerie de Camensac です。
- このワイナリーでは、Cabernet Sauvignon と Merlot を、約70haの畑で栽培しています。畑はほとんどが繋がっていますが、鉄道の線路が通っているため、主要な畑と、Saint-Julien の Ch.Lagrange の隣にある Lagrangeという区画に分かれています。
- Cabernet Sauvignon は、主に砂利質の土壌に植えられています。敷地の境界線付近にある石灰質の粘土質の地域には Merlot が植えられています。
- 1965年に所有者となったスペイン Rioja に拠点を置く Marqués de Cáceres で有名な Forner 家は、ボルドー大学で醸造学の講師をしていた天才醸造学者 Émile Peynaud 氏の指導のもとに畑とセラーの大規模な修復を行い復活させます。
- 2005年に Ch.Chasse-Spleen や Ch.Gruaud-Larose を所有する、ボルドーの有名なネゴシアン Merlaut 家によって買収されました。Céline Villars 氏とJean Merlaut 氏がシャトーの経営を行っています。
- Camensac のワインのスタイルは、その地理的な位置と微気候( micro-climate)によって決定されています。温暖な冬と暑い夏を持ちながらも、海洋性気候でもあるため、健全な生育とよく熟したブドウの育成が促されます。さらに、川によって運ばれた深い砂利質のテロワール(Pessac-Léognan 地区の Villafranchian 砂利や St Julien 地区のGunzian 砂利と同様の砂利)が、ワインのスタイルに影響を与えています。
- ブドウ品種、ブドウの木の樹齢、そして畑の区画ごとに、選りすぐりのブドウを手作業で収穫します。収穫されたブドウは、畑で選別された後、ワイナリーに運ばれて選果台の上で再度選別されます。
- 除梗と破砕。
- 28℃でのアルコール発酵(約6日間)、その後、マセラシオン(約3週間)。
- 毎日、果帽を突き崩す作業または液体を果帽にかける作業を行う。
- 抜き取りと圧搾(空気圧プレス)。
- 樽に移す。
- 樽内でのマロラクティック発酵。
- 定期的な目減り分の補充と澱引き。
- 卵白での清澄と、瓶詰め前の最終的な澱引き。
- 新樽比率60%のフランス産オーク樽で14~18ヶ月熟成させます。
Last updated 15-Mar-2023
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Wine 雑学
Bordeaux Wine
ボルドーワイン
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- ボルドーはフランスのAOCワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出しています。また質においても並酒から最高級ワインに至るまで有る幅広く多彩な銘醸地域であります。
- 1855年、ナポレオン3世によって、この年に開催されるパリ万博の目玉商品として赤ワインは Medoc 地区のものが61選ばれ1級から5級までのランク付けがされた。唯一の例外はグラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外から1級に格付けされています。白ワインはソーテルヌのものが26選ばれています。
- 水はけのよい砂礫層(小石、砂、砂利の混合土)の土壌は主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン種に最適です。これに多くはメルロ種を配し、長期保存の可能な、コシのある、しっかりした赤ワインを生み出しています。
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略。
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合に「AC」を使う。 AC.Bourgogne の Bourgogneが「AOC」の「O」に当たる原産地名となります。
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「Chateau Wine」と「Generic Wine」に分けられる。
- シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
- シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」、地区のもの「Medocや Graves・・・・」、「MargauxやSt-Emilionなど」村名表記されたものは、セミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。