- バッカス(酒の神様)のエチケットが可愛い Ch.d'Armailhac は Rothschild 家が造るワインの三男と称されています。この Ch.d'Armailhac は早くから愉しめる溌剌として外交的なキャラクターと云われています。
- 長男は勿論 Ch.Mouton Rothschild 。
- 次男はムートンの代わりとして十分楽しめると定評のあるエレガントなスタイルの Ch.Clerc Milon。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□■□□重
- タンニン 控□□■□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□甘
- 酸味 弱□□□■□□強
- 味わいのバランスは非常に整っており、果実味、酸味、タンニンのどれかが突出する事なく大きな球体を連想させる味わい。 余韻にかけて動物的な官能フレーバーが続き、しばらく口中に残る。
Profile
- 【Ownership】Baronne Philppine de Rothschild
- 【Winemaker】Philippe Dhalluin
- 【醸造】Ch.Mouton Rothschild と Ch.Clerc Milon の醸造チーム
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Blend】Cabernet Sauvignon , Merlot , Cabernet Franc , Petit Verdot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥10,000/750ml
- 【格付け】5eme Grand Cru Classé
- 【Maturation】Oaked
- 【Ageing】18 months in barrels 50% new
- 【Sweetness】Dry
Winery
- Château d'Armailhac は、 Bordeaux 北部 Haut-Médoc 地区の Pauillac appellation にあるワイン農園である。1855年のボルドー格付けで5級に格付けされた.
- 現在は Mouton Rothschild を含む Baron Philippe de Rothschild の傘下となっている。
- ここ数十年の品質向上により、 Pauillac で最も価値のあるワインのひとつとみなされている。
- 畑は Le Pouyale 村の南、 Mouton Rothschild のすぐ隣、 Pontet-Canet の近くにある。 畑の面積は70ヘクタールで、Cabernet Sauvignon52%、Merlot36%、Cabernet Franc10%、Petit Verdot2%が植えられている。
- ブドウは23の重力式ステンレスタンクで発酵されるが、その大きさは畑の区画によって異なる。
- ドメーヌは1750年に Mouton d'Armailhac として設立され、名前は地元の地主である Armailhacq 家にちなんで名づけられた。様々な経緯を経て、このシャトーは1933年にMouton RothschildのBaron Philippe de Rothschildによって取得されました。
- これに遡って、1844年に Darmailhacq 夫人は、一族の所有地の一部である Les Carruades du Pouyalet を Lafite に売却した。LafiteのセカンドワインであるLes Carruades de Lafiteの基礎となっている。
- 1956年以来、このシャトーは、異常なほど多くの名前変更を行っており、最初にMouton-Baron Philippe、次にMouton Baronne、そしてMouton-Baronne-Philippeとなりました。最終的に、1989年にワインの品質が独自の完全なアイデンティティに達したという決定が下され、現在の名前でスタートした。
Baron Philippe de Rothschild社
- 1853年、ロンドンに渡った Nathan de Rothschild 男爵の三男 Nathaniel がフランスのポイヤック村でシャトーを購入し名前を Ch.Mouton Rothschild と改めます。
- Nathaniel はパリRothschild家祖 James の長女 Charlotte と結婚し叔父の銀行業を手伝う為パリに移住する。これよりRothschild一族のワイン事業が始まる。(家祖 Mayer Amschel の五つの遺言の一つに婚姻は Rothschild 一族内で行うことが有ります)
- その後、曽孫の Philippe 男爵が経営を引き継ぎ Baron Philippe de Rothschild」社は大きく飛躍します。
- 「Ch.Mouton Rothschild」「Ch.d'Armailhac」「Ch.Clerc Milon」「Baron'arques」、Robert Mondavi との提携から始まった Chile の Almaviva、California の Opus Oneなどのジョイントベンチャー、ネゴシアン部門を含め取扱商品は60銘柄に及びます。
- パリRothschild家、Baron James de Rothschild は、隣接する Château Lafite-Rothschild を所有している。
- 1853年 ロンドンロスチャイルド家がこのシャトーを買収。
- Rothschild 家祖 Mayer Amschel の三男ロンドンRothschild 家祖 Nathan Mayer の三男 Nathaniel が取得。NathanielはパリRothschild家祖 James の長女 Charlotte と結婚し叔父の銀行業を手伝う為パリに移住する。
- 1855年、メドックの格付けで残念なことに2級に格付けされてしまいました。
- 1973年、1855年以後1級になるために様々な努力と働きかけを行い、4世代にわたる努力の末、ムートンは悲願の昇格を果たす。実に118年後の時が流れています。
ユダヤの国際財閥 Rothschild 家
- ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていた Mayer Amschel は5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。Mayer Amschel Rothschild は何よりも一族の団結を望み、その精神は彼の5人の息子たちにも受け継がれ、現在も生き続けている。
長男 Amschel (1773-1855)フランクフルト家
二男 Salomon (1774-1855)ウィーン家
三男 Nathan (1777-1836)ロンドン家
四男 Carl (1788-1855)ナポリ家
五男 James (1792-1868)パリ家- Rothschild 銀行の重役は一族で占めること
- 事業への参加は男子相続人のみにすること
- 一族の過半数の反対がない限り宗家も分家も長男が継ぐこと
- 婚姻は Rothschild 一族内で行うこと
- 事業内容の秘密厳守(在庫や財産の目録を公表しない)
- 1853年、Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
- 1868年、Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。
- 1870年、プロイセンのビスマルクは普仏戦争終結の条件としてフランス側に支払不可能とも思える賠償金を要求します。しかし、銀行家の Rothschild が財力を結集し支払を完了します。これを聞いたビスマルクは拳を机にたたきつけ激怒します。その際にインク瓶が飛び散り机一面を汚した執務用の机が Lafite 館に家宝として保管されています。
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人