15世紀からワイン造りを始めた古い古い Ch.de Pez
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□■□重
- タンニン 控□□□□■□渋
- 甘み 辛□■□□□□甘
- 酸味 弱□□□□■□強
- やや透き通ったルビー色、 口当たりの酸がやわらかく、土の感じ、余韻は丸みがある
Profile
- 【Ownership】Louis Roederer 社
- 【Region or Appellation】Saint-Estephe > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥7,000/750ml
- 【格付け】 Cru Bourgeois Exceptionnel の分類が2011年に正式に廃止され他の5つの Cru Bourgeois Exceptionnel とともにマーケティンググループである Les Exceptionnels に属する事になった。
- 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc, Petit Verdot
- 【Alcohol ABV】13%〜14.5%
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Oaked
Winery
- Château de Pez は、ボルドーで最も古いワインエステートの一つで、サンテステフの西部に位置しています。ワインは、ほぼ同量の Cabernet Sauvignon と Merlot をベースにしている。
- 敷地面積は約48haで、そのうち約42haが葡萄畑である。約50%が Cabernet Sauvignon 、43%が Merlot 、4%が Petit Verdot and 、3 %が Cabernet Franc で構成されています。
- 1995年に Champagne Louis Roederer の Rouzaud family がこの土地を引き継いでから、 Merlot の割合が増え ました。それ以前は、Cabernet Sauvignon が栽培面積の約70%を占めていました。この家族は、ブドウ畑とワイン醸造設備の両方に多額の投資を行ってきました。
- 畑は高台にあり、南は18m、北は12mの傾斜がある。土壌は、石灰岩と粘土質の Saint-Estèphe の岩盤の上に、約1mの Günzian gravel の砂利で構成されています。古い溝が敷地を囲む道路に向かって水を流しています。
- 1.2m×1.2mの間隔で植えられ、1haあたり6944本のブドウの木が植えられています。台木は単一のリパリア・グロワール(Riparia Gloire)を使用。
- 2018年にセラーを徹底的に近代化しました。手摘みで収穫された個々の畑の区画を別々に醸造できるように再編成されたのです。
- 葡萄は、温度管理された大きなオーク桶で約21日間、果皮とともに発酵されます。その後、ワインはオーク樽に移され、その40%が新樽で、約12〜18ヶ月間熟成されます。
- 1年間の樽熟成の後、ワインは卵白で清澄されますが、無濾過でボトリングされます。このエステートでは、最大で15万本のワインを生産することができます。
- 1995年、Robert Doeson から有名な Maison de Champagne の Louis Roderer社が取得。Louis Roderer 社は Ch.Pichon Longueville Contesse de Lalande も所有している。
- Pez のドメーヌは15世紀に設立された。
- 1585年にドメーヌの管理を引き継いだ当時 Château Haut-Brion のオーナー Pontac family によって葡萄畑が追加されました。その後、 Pontac family が代々受け継ぎフランス革命でフランス国の所有となるまで続いた。
- 20世紀を通じて様々な所有者が現れました。現在の所有者である Champagne house Louis Roederer の Rouzaud family は、Saint-Estèphe の Château Bernadotte と Château Haut-Beauséjour、Pauillacの Pichon Longueville Comtesse de Lalandeも所有しています。
- 1932年の格付け開始から2000年~2003年の改定まで、De Pez は、Cru Bourgeois の格付けを維持していました。その後、9つの Cru Bourgeois Exceptionnels のうちの1つとなった。
- Cru Bourgeois の格付けは、2007年に裁判所で取り消され、2010年に1段階制として再導入された。
- 9つの Cru Bourgeois Exceptionnels のうち、De Pez, Chasse-Spleen, Les Ormes-de-Pez, Potensac, Poujeaux, Siran の6社は Les Exceptionnels という新しい販売グループを結成した。
- 2020年に新しい3層制 standard, Supérieur, Exceptionnel の Cru Bourgeois system が導入された。
最終更新日: 18-Aug-2021
Louis Roderer社 と Ch.de Pez
- 1955’からシャンパーニュの名門ルイ・ロデレールが所有するシャトーになりました。シャトー・ド・ペズはサン・テステフの町のちょうど西に位置し、その歴史はカロン・セギュールに匹敵するほど古く、15世紀からワイン造りを始めたサン・テステフ最古のシャトーと言われています。
- Louis Roderer社に経営が移るまでは、人工的に手を加えないワイン造りを行うロベール・ドゥーソンRobert Doeson氏がサン・テステフらしい強固でがっしりとした味わいのワインを造っていました。
- 1995年にNo.1シャンパーニュ・メゾン「ルイ・ロデレールLouis Roderer」社が買収すると、サン・テステフらしい堅牢な味わいに柔らかさとフィネスを加えたワイン造りを行いシャトー・シャス・スプリーンやシャトー・グロリアなどの人気シャトーと共にクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに認証されました。ただし、2007年にこの格付けが行政裁判所で取り消されてからは他のシャトーと共にクリュ・ブルジョワを脱退しています。
- ルイ・ロデレール社はNO1.シャンパーニュ・メゾンとしての顔以外にもポートワインのトップ「ラモス・ピント」、キング・オブ・ロゼと称される「ドメーヌ・オット」、メドック格付けスーパーセカンド「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」などの錚々たるワイナリーを所有しています。
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Medoc Cru Bourgeois
1932年
1932年
- メドック地区のシャトーで、1855年の格付けの対象にならなかったシャトーの内、質の高いワインのシャトーのオーナー達が、自分達のワインに付加価値を付けるために、ワイン仲買人に頼んで作った非公式格付けの Cru Bourgeois が発足した。(444銘柄)
- 政府公認の新しい「Cru Bourgeois」の3つの等級リストが発表された。
- *Cru Bourgeois Exceptionnel 9chateau
- *Cru Bourgeois Superieurs 87chateau
- *Crus bourgeois 151chateau
- ラベルには、総てCru Bourgeoisと表示される。
- 行政裁判所でクリュ・ブルジョワの格付けが取り消される。
- 3つの等級に格付けされた等級を廃止し、序列のない Cru Bourgeois reconaissance(認証)になり格付けというより品質ラベルといった性質のとしての再出発となった。
- が、これも問題がないわけではなく、これまでCru Bourgeois Exceptionnelに格付けされていた9つのシャトーが脱退する。
- 正式に分類が廃止された。
- 新しい3層制 standard, Supérieur, Exceptionnel の Cru Bourgeois system が導入された。