先ずは味試しという事で Valandraud のセカンドの Virgine de Valandraud1996'を買い求めたんですがそれでも当時で1万円もしました。その値打ちの有るワインでした。シャトーの発表では別の畑から収獲しているとしていますので Valandraud とは別のワインですね。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□■□重
- タンニン 控□□□□■□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□■□□強
- 土、キノコ、タバコ 、オーク、 皮革 果実味よりも草木のニュアンスが強い。メルロー主体なのでタンニンは滑らか。やっぱり美味い。
Profile
- 【Ownership】Jean-Luc Thunevin
- 【Region or Appellation】Saint-Emilion Grand Cru > Saint-Emilion > Bordeaux > France
- 【Classification】Saint-Emilion Grand Cru
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Cabernet Franc - Merlot Wine
- 【Blend】Merlot, Cabernet Franc & Cabernet Sauvignon
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】
- 【Avg. Price 】¥7,000/750ml
Winery
- Ch.de Valandraud i・ヴァランドローは、Saint-Émilion 地区の Premier Grand Cru Classé B に格付けされている生産者です。
- ポートフォリオは、Merlot を主体とするクラシックなボルドーブレンドから造られた赤ワインや、 Sauvignon Blanc と Sémillon から造られた白ワインがあります。
- このシャトーは1989年に設立されました。ワイン商人の Jean-Luc Thunevin と Murielle Andraud(2008年より専属の醸造家)が、 Ch.Pavie Macquin の近くに0.6ヘクタールのブドウ畑を購入したのが始まりです。
- 現在、ブドウ畑は10ヘクタールあります。Merlot が最も多く植えられており、それに続いて Cabernet Franc 、少量の Cabernet Sauvignon, Malbec, Carmenère が続きます。白ワイン用のブドウ品種は2ヘクタールに植えられており、Sauvignon Blanc, Semillon, Sauvignon Gris が均等に植えられています。
- 10haの畑の4.5haがCh.Valandraud でなおかつそのうちの50%が Trois de Valandraud 用です。Virgine de Valandraudは残りの4haで作っています。
- Ch.de Valandraud は、Petrus / Le Pin に続く第三のガレージワインの一つとみなされており、他の多くのボルドーワインよりも豊かで国際的なスタイルで作られています。
- 初ヴィンテージは1991年。このワインは、St Emilion Grand Cru の地域では一般的なの格付けにもかかわらず、最初から高値を付けてきました。
- オーナーの Thunevin 氏夫妻を含めた常時3人で徹底したシステム、例えば「マロラクティックと18~20ヶ月の熟成はオーク新樽で行い清澄も濾過もしない」などのこだわりのワイン造りを行っています。
- そして、Pomerolの Le Pin と同様に、Mr.merlot の異名をもつ Michel Rolland 氏がコンサルを、そして Ch.Ausone の共同経営者アラン・ヴォーティエ氏も関わっています。
- 2002年、2ヘクタールのブドウ畑にビニールシートを張り、水害から守ったため、その年のワインは Vin de Table に格下げされた。しかし、 Valandrau の持続的な品質が正式に認められ、2012年の Saint-Émilion 格付けにおいて Premier Grand Cru Classé B に昇格しました。
Last updated 27-Mar-2023
Chateau Valandraud
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この記事は以下のような人におすすめです!
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Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Saint-Émillion の格付け(1955年制定)
- St-Emilion の格付けは、1855年のパリ万国博覧会を機に制定されたにメドックの格付け発表から約100年後の1954年、国の公的機関である INAO(国立原産地名称研究所)で制定されました。
- 有名な五大シャトーを有するメドックの格付けが150年以上たった今でも Ch.Mouton Rothschild の例外を除いて変更がないのに対して、St-Emilion の格付けは10年毎に見直しを行うルールになっており、これまでに6回(1969年、1986年、1996年、2006年、2012年、2022年)改訂されています。
- ボルドー右岸の St-Emilion の格付けは他のエリアの格付けに比べて非常に厳しく、ボルドーの格付けの中では最も信頼できるものと言われていますが、格付けはそれぞれのシャトーのワインの価格やブランド性に大きく影響を及ぼしますので改定時に物議を醸し出しているのも事実です。
- Premiers Grands Crus Classes A
- Premiers Grands Crus Classes B
- Grands crus Classes
- 上記の格付以外に Saint-Emilion Grand Cru と言うACがあります。この表示のワインは、畑に対してではなくワインの品質によって選ばれ定期的に検討されます。基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されています。この表示のワインは、村名ワインの Saint-Emilion より、若干上質と言う程度の理解が妥当と思われます。
2022' St-Emilion 格付け
Premier Grand Cru Classé A
- Ch. Figeac
- Ch. Pavie
- Ch. Beau-Sejour-Becot
- Ch.Beausejour(Duffau Lagarrosse)
- Ch. Belair-Monange
- Ch. Canon
- Ch. Larcis-Ducasse
- Ch. Pavie-Macquin
- Ch. Troplong-Mondot
- Ch. Valandraud
- Clos Fourtet
- La Mondotte
- Ch. Trottevieille
- Ch. Figeac が Premier Grand Cru Classé A に昇格した。
- 1955年から Premier Grand Cru Classé A の Ch. Ausone と Ch. Cheval Blanc の2シャトーが、審査基準を理由に格付けに参加しないことを表明。
- Ch. Angelus は、共同経営者の有罪判決を受けて格付けから撤退。
- Ch. Canon La Gaffelière は、格付けを辞退。
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