メルローの帝王 Michel Rolland がコンサルタントをするシャトーです。
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□■□重
- タンニン 控□□□□□□□■□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□■□□強
- タンニン、ベリー、カラントがあり、ストラクチャーがしっかりしている。 レザー、オーク、タバコのニュアンス。
Profile
Ch.Balestard La Tonnelle
- 【Ownership】Capdemourlin family
- 【Consulting】Rolland et Associés(Michel Rolland)
- 【Region or Appellation】Saint-Emilion Grand Cru > Bordeaux > France
- 【Classification】Saint-Emilion Grand Cru
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Blend】Merlot, Cabernet Franc, Cabernet Sauvignon
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】French Oaked
- 【Alcohol ABV】13.5%-15%
- 【Avg. Price 】¥6,000/750ml
Winery
- Vignobles Capdemourlin は、主に Saint-Emilion を拠点とする家族経営のワイン会社であり、Bordeaux 「右岸」にある Saint-Emilion 周辺地域に3つのワイナリーを所有しています。
- Saint-Emilion grand cru classés の2つのシャトー、Ch.Balestard La Tonnelle (flagship property of the group) と Ch.Cap de Mourlin そして Montagne-Saint-Emilion に Ch.Roudier を所有しています。
- Ch. Balestard La Tonnelle は、15世紀まで歴史を遡ることができます。このワイナリーは、Saint-Emilion の町の北東わずか1kmの、伝統的な粘土石灰質の斜面に10.6haの畑を所有しています。Ch.Sansonnet のすぐ北 Petit Faurie de Soutard (かっての Capdemourlin group)の所有地の南に位置しています。
- このワイナリーの畑では、Merlot 70%、Cabernet Franc 25%、Cabernet Sauvignon が5%栽培されています。
- ワインは、ステンレスとコンクリートのタンクで発酵され French oak 樽で熟成されます。そのうち半分は新樽です。
- Ch,Cap de Mourlin は、以前は家族間で分割所有されていましたが、1980年代初頭に現在のオーナーである Jacques Capdemourlin 氏によって再び一つにまとめられました。
- シャトーは Saint-Emilion の町から北へ1.5kmの場所に位置し、Ch.Larmande や Ch.Grand Faurie La Rose と隣接しています。
- Cap de Mourlin の畑14haは、粘土石灰質、砂、珪土粘土のなだらかな北向き斜面に広がっています。Merlot 65%、Cabernet Franc 25%、Cabernet Sauvignon が10%植えられています。
- ワインはステンレス製のタンクで発酵され、オーク樽での熟成方法は Balestard La Tonnelle のワインと似ています。年間約7万本のワインが生産されています。
- Balestard La Tonnelle と同様に、Cap de Mourlin も1955年の Saint-Emilion の最初の格付けで Grand cru classé になり、どちらも現在に至るまでその地位を維持しています。
- 3番目の Ch.Roudier は、Montagne-Saint-Emilion 地区の Montagne 村から南東に1km強の場所に位置しています。19世紀に建てられたこのシャトーは、 Ch.Cap de Mourlin からも北東にわずか4kmしか離れておらず、南東向きのなだらかな斜面に30ha のブドウ畑を所有しています。
- Roudier のブドウ畑は、他の Capdemourlin 所有の畑と同様に、Merlot 65%、Cabernet Franc 25%、Cabernet Sauvignon 10%という品種構成です。
- すべてのワインは、有名なワインコンサルタントである Michel Rolland が設立したワイン醸造コンサルタント会社 Rolland et Associés の醸造家、Jean-Philippe Fort 氏によって監督されています。
- 1978年から Capdemourlin の所有であった Ch.Petit Faurie de Soutard(Saint-Emilion Grand Cru Classé)は、2017年に隣接する Ch. Soutard の所有者 La Mondiale Grands Crus によって Vignobles Capdemourlin から買収されました。
Last updated 15-Jan-2023
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Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略。
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合に「AC」を使う。 AC.Bourgogne の Bourgogneが「AOC」の「O」に当たる原産地名となります。
ボルドーの特有の制度 Chateau system
- ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「Chateau Wine」と「Generic Wine」に分けられる。
- シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
- シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」、地区のもの「Medocや Graves・・・・」、「MargauxやSt-Emilionなど」村名表記されたものは、セミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
Saint-Émillion の格付け(1955年制定)
- Saint-Émillion は1955年以来、公的格付けがなされていて、10年毎に見直しを計る事になっています。
- これまでに1969年、1986年、1996年、2006年、2012年、2022年の6回にわたって改訂された。
- 格付けはそれぞれのシャトーのワインの価格や地価、ブランド性に大きく影響を及ぼします。そのため、2006年の見直しでは、降格した13のシャトーのうち八つのシャトーがその公平性を巡って不服を申し立て、訴訟となる。結果、2006年の格付けは取り消しとなり、1996年の格付けの効力を2011年まで延長するという暫定措置が取られた。
- 2012年の格付けでは、Premier Grand Cru Classé A に、新たに Château Pavie と Château Angélus が加わった。それまでは、Château Cheval Blanc と Château Ausone の2つのドメーヌだけだった。また、小さなガレージワイナリーから急成長しシンデレラワインという呼び名を持つCh. Valandraud や Ch. Canon La Gaffelière など四つのシャトーが Premier Grand Cru Classé B に昇格した。
- 2022年の格付けでは、Ch. Figeac が Premier Grand Cru Classé A に昇格した。
- 1955年から頂点に立ち続けてきたPremier Grand Cru Classé A の Ch. Ausone と Ch. Cheval Blanc の2シャトーが、審査基準を理由に格付けに参加しないことを表明。
- Ch. Angelus は、共同経営者の有罪判決を受けて格付けから撤退。
- Ch. Canon La Gaffelière(Premier Grand Cru Classé B)も、格付けを辞退。
2022年のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに格付けされたシャトー
Premier Grand Cru Classé A
- Ch. Figeac
- Ch. Pavie
- Ch. Beau-Sejour-Becot
- Ch.Beausejour Duffau Lagarrosse
- Ch. Belair-Monange
- Ch. Canon
- Ch. Canon La Gaffelière
- Ch. Larcis-Ducasse
- Ch. Pavie-Macquin
- Ch. Troplong-Mondot
- Ch. Valandraud
- Clos Fourtet
- La Mondotte
- Ch. Trottevieille