出典:フランスワイン辞典
輝く太陽、紺碧の海、豊富な料理、気取らない“人生を楽しむ”風土、プロバンスは人を引きつける魅力には事欠かない。
このプロバンスは,日照りの強い地中海性気候。雨は春や秋に激しい雷雨となるが、年間を通じれば少なく、乾燥地帯。 名物の強風「ミストラル」は、湿気を運び乾燥を防ぐから葡萄にとってはむしろ好ましい。石灰質、砂岩、片岩土壌の畑は、平野、丘陵、渓谷、岩山、海岸と言った様々な地形と景観を有していて、栽培品種も多く、出来るワインも多彩。
プロバンスと言えば、ロゼ(全生産80%)が有名、そして近年その品質の向上は総体的に上がり、それが牽引車になって、赤や白も今まで以上に品質が向上している。
【Coteaux d'Aix-en-Provence】
プロバンス西部に当たるこのACは、北はデュランス川に始まり、南はマルセイユ近郊の地中海沿岸の村々に及ぶ広大な産地。
春はアーモンドの木々が満開の花を咲かせ、夏は松林に蝉の声が響き渡り、秋から冬に掛けてはミストラルと言う冷たく乾燥した北風の影響を受ける地中海性気候、プロヴァンス特有の四季に彩られた地である。
土壌は粘土石灰質土壌、砂岩を含む砂質土壌、小石の多い砂質泥土土壌の3つに分けられる。