出典:フランスワイン事典
ガロンヌ川とドルドーニュ川の二つの大河に挟まれた土地なのでEntre-Deux-Mers (2つの海の間)という地名になっている。この三角の広大な地域の野菜畑と草原と森林の間に葡萄畑が散在している。
個性の有るワインは産出していないが、「お手頃なボルドー」の産地としてコスパの良い良質ワインが手に入ります。20世紀後半からの共同組合化が醸造技術の近代的につながり品質が向上しています。
広大な地域から産出されるワインは相当なものであるが殆どが地域AC「Bordeaux」の名前で売りさばかれている。詳細は下記の各ACを参考にしてください。
AOC(Appellation d’Origine Contrôlée)
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレの略称で「原産地統制呼称制度」と呼ばれている産地の個性と品質を守るフランスの法律制度です。
AC.Entre-Deux-Mers
このACは辛口の白ワインだけに適用され、造られているワインはフレッシュ&フルーティな2~3年で飲める早飲みタイプである。
セミヨン/ソーヴィニオン・フラン/ミュスカデル
この地区で造られる赤ワインは、格下の地域AC.BprdeauxかBordeaux Superieuxになる。
AC.Enter-Deux-Mers Haut-Benauge
Enter-Deux-Mersと殆ど変わらない辛口の白を作っている。
ごく少量造る甘口白はAC.Bordeaux-Haut-Benaugeを名乗る
AC.Graves-de-Vayres
赤と白を産出するが赤が80%を占めている。
「赤」
メルロ種を主体とした華やかな香りとエレガントな繊細さを持つ。
このEntre de Mers地域では最も上質であるが寿命は短い。
メルロ/カルヴェネ・ソーヴィニオン/カルヴェネ・フラン
「白」
ソーヴィニヨンの性格がよくでた爽やかな辛口。
ソーヴィニオン・フラン/セミヨン/ミュスカデル
AC.Sainte-Foy-Bordeaux
村には15世紀の城壁が残っており宗教戦争の時はプロテスタント派の拠点のひとつであった。
「赤」
メルロー主体のルビー色で骨格のある力強いワインです。
メルロ/カべルネ・ソーヴィニオン/&カべルネ・フラン
「白」
フレシュでセミスイート、寿命の短い気軽なワイン。
セミヨン/ソーヴィニオン・フラン/ミュスカデル
AC.Premieres Côtes de Bordeaux
葡萄栽培の歴史は古く色調豊かで、香り高いワインはボルドーの性格をはっきり持っている気取らない早熟タイプ(飲み頃3~6年)のワイン。
この地区でも辛口白ワインが生産されているが、この地区ACを名乗れず地域AC「Bordeaux」または「Entre-Deux-Mers」ACで出荷されている。
「赤」
カベルネ・ソーヴィニヨン/カベルネ・フラン/メルロ/マルベック
「白」
セミヨン/ソーヴィニヨン・フラン/ミュスカデル
AC.Cadillac
AC.Premieres Côtes de Bordeauxの南部に位置します。
甘さ控えめ、繊細な酸が持ち味の甘口白ワインが造られている。アルコール度が13%以上必要。
セミヨン/ソーヴィニヨン・フラン/ミュスカデル
AC.Loupiac
Cadillacの南に位置します。
甘口と半甘口の白を産出している。
セミヨン/ソーヴィニヨン・フラン/ミュスカデル
AC.St-Croix-du-Mont
Loupiacの南に位置します。
甘口と半甘口の甘さは控えめの長期熟成に耐える白を産出している。
セミヨン/ソーヴィニヨン・フラン/ミュスカデル
AC.Côtes de Bordeaux St-Macaire
甘口と半甘口のフルティーで、柔らかなバランスの魅力的な白ワインを産出している。
寿命は短い。
セミヨン/ソーヴィニヨン・フラン/ミュスカデル
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