どっしりとした芳醇で濃厚で凝縮された最高位の瓶からはメルローの歌声が聞こえてくるようだった。ただただ感嘆するのみ、翌朝も部屋中に香りが充満していました。
Wine étiquette
1999'05/27
新居・新町アーバンコンフォート504への引越祝い。
私達夫婦にとって48,000本中の一本を飲む値打の有ったXdayです。
23年経過したPetrusは抜栓するやいなや部屋中にむせかえるような香りを立ち込めさせワクワクしながらデキャンタしました。
どっしりとした芳醇で濃厚で凝縮された最高位の瓶からはメルローの歌声が聞こえてくるようだった。ただただ感嘆するのみ、翌朝も部屋中に香りが充満していました。
下品ですが瓶に残る澱交じりのワインも飲みほしてしまいました。ひょっとするとこの瞬間にワインの魅力に奥深くはまったのかもしれない。
ワインを系統立てて飲み始めたのは1995’頃からかな。お酒を「真剣に」もおかしいんだけど此頃はかなり真剣に飲んでたね。
そんな中で自分の中でのベストワンは何だろうかと思う時、やはりフランスは Bordeaux 地方右岸 Pomero l村の Ch.Petrus1976‘ だね。
凝縮感、香り、熟成度、味わい、複雑感、等等いずれをとっても記憶に残る一本だ。
この後も高価なものも頂きましたが早飲みをしてしまったりで飲み頃を迎えたthe Wine と言うものに出会ってない。
そんな中で自分の中でのベストワンは何だろうかと思う時、やはりフランスは Bordeaux 地方右岸 Pomero l村の Ch.Petrus1976‘ だね。
凝縮感、香り、熟成度、味わい、複雑感、等等いずれをとっても記憶に残る一本だ。
この後も高価なものも頂きましたが早飲みをしてしまったりで飲み頃を迎えたthe Wine と言うものに出会ってない。
ワイン🍷に魅入られた要因は色々有りますが
- 区画が違えば醸造家が一緒でも同じものが作れないと言う畑の不思議
- 老婆の様な節くれだった皺だらけの枝の果実が素晴らしい飲物を作る不思議
- 宗教とワインの関係
- 葡萄畑にまつわる歴史
- ワイン歴の背景と自分の個人史が重なる
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□■□重
- タンニン 控□□□□■□□渋
- 甘み 辛□□■□□□□甘
- 酸味 弱□□□□■□□強
- 23年経過したPetrusは抜栓するやいなや部屋中にむせかえるような香りを立ち込めさせワクワクしながらデキャンタしました。
Profile
- 【Ownership】Jean-Francois Moueix
- 【Region or Appellation】Pomerol > Bordeaux > France
- 【Classification】公式の格付けはない
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Merlot
- 【Sweetness】Dry
- 【Avg. Price 】¥320,000/750ml
Winery
- Petrus は Pomerol で最も重要なワインであり、 Bordeaux で最も注目されるエステートのひとつである。 この Merlot 主体のワインは、 Pomerol appellation 東部にある11.4ヘクタールの畑から造られ、リッチで力強く、チョコレート、スパイス、黒い果実の特徴を持つことで知られている。
- Petrus は、世界で最もコレクターの多い高価なワインのひとつである。
- Petrus の記録は1837年にさかのぼれますが、Moeuix家が1962年に半分の株を購入した時にスーパースターの道を歩みます。それ以来、このドメーヌはセラーやオークションのリストには欠かせない存在とり、 Bordeaux の1級シャトーの多くよりも常に高値で取引されている。
- 元の7ヘクタールのブドウ畑は、丘の上にあり、土壌に砂利や砂が多い近くの土地とは異なり、土壌がほぼすべて粘土でメルローに最も適しています。高い粘土含有量はメルローに特に適しており、密度の高い青い粘土のユニークな第2層が根系を横に広がらせます。この特徴は、Petrus に柔らかく豊満なタンニンを与える要因の一つとしてよく挙げられます。残りのブドウ畑は、1969年に隣接する Château Gazin から取得されています。
- Petrus のブドウ畑は、 Bordeaux の基準では異例なほど樹齢が高い。 植え替えは70年後に行われる。
- 葡萄は丹念に手摘みで収穫され、希釈を避けるため、朝露が蒸発した午後に1粒ずつ収穫される。
- 発酵はコンクリート製のタンクで行われ、これらのタンクは組み立てる前に丁寧に点検されます。
- Oak の使用量は年々変化しており、1980年代の Petrus ではすべて新樽を使用していたが、現在では新樽比率は50%近くになっている。
- 18~20ヶ月の樽熟成の後、ワインは濾過なしで瓶詰めされる。チョコレート、スパイス、ブラックフルーツの特徴を備えた豊かで力強い、世界で最も収集可能で高価なワインの1つです。
Last updated 13-Feb-2023
『世界最高峰の Romanee-Conti』と『Ch.Petrus』の比較
(1)共通点
- 産地がフランス
- 赤ワイン
- 自社畑を持つワイナリー
- 収量を極端に減らすことで品質の高いブドウにし、より良いワインを生産することを目的としている
- Romanee-Contiの年間生産量は平均7,000本、Ch.Petrusの年間生産量は平均4,000万本程度。
(2)生産地と品種の違い。
「Romanee-Conti」
- ブルゴーニュ地方にあり大陸性気候
- 冷涼な地域である上にシャルドネが育ち易いミネラリティーのある土壌
- カベルネソーヴィニョンのような、どっしりとした黒ブドウは育ちにくくロマネコンティはピノノワールだけで造られている。
「Ch.Petrus」
- ボルドーのドルドーニュ川の右岸にあり海洋性気候
- 海洋性気候で温暖なためピノノワールなどは造りにくくカベルネ系で良いものが育ちます。
- 粘土質系の土壌と相性の良いメルローが主となり少量のカベルネフランをアサンブラージュしています。
(3)味わい
「Romanee-Conti」
- 外観の色合いは淡く、スミレやハーブなど、シャープでミネラル感の強い香りが特徴です。
- 味わいはエレガントながら筋肉質、タンニンや雑味なども少なく、まさに透き通った味わいの高級ワインという感じ。爽やかでフレッシュながらも、濃厚さや奥行きがあり余韻も長いのが特徴。
「Ch.Petrus」
- 外観の色は非常に濃く、濃い紫色になっています。厚みもあり、飲む前から濃厚であるということが伺い知れます。
- 飲み口は優しく、非常にまろやか。濃厚さがありながらも、メルローの持つしなやかなさは失われておらず、絶妙なバランス感を楽しむことができます。ジャムを思わせる圧倒的な存在感もポイントです。
- 熟成すると、トリュフや土、なめし革のような独特の濃厚な香りが漂います。
(4)栽培法の違い
「Romanee-Conti」
- 昔ながらの伝統製法を一切変えていません。
- バイオダイナミクスと呼ばれる、月の満ち欠けなどによって変化させる超オーガニック農法を取り入れています。畑を耕すのにも馬を使いますし、有機肥料以外は一切使わないという徹底ぶりです。
- 畑造りにはこだわっていますが粘度が露出している独特の土壌をしており、この土壌を活かした栽培が行われています。
- やや近代的な方法で畑を管理しており、グリーンハーベストという夏場に行うブドウの房周りの適葉が有名です。健全なブドウを安定的に収穫するため、細心の注意を払っているわけです。
(5)醸造法の違い
「Romanee-Conti」- ブルゴーニュの高級ワイン生産者たちの多くは、伝統的な方法でワインを醸造している。
- ロマネコンティも同様に専用の木桶で醸造されています。ピジャージュと呼ばれる櫂入れ作業は根気も必要な、桶に入ってしまったら人命すら危ない作業ですが、これもかたくなに守ります。
- 発酵温度は32℃と高めであり、新樽を100%使用します。
「Ch.Petrus」
- 1969年よりセメントタンクの中での発酵が行われています。
- 発酵温度は30℃で、2〜3週間ほどの期間行われます。
- タンクの中でのマロラクティック発酵、そして新樽(50%〜100%)で熟成させます。また、コラージュを卵白で行いますが、濾過は一切しません。
(6)価格
- 「Romanee-Conti」の方が高値で取引されます。それは、より少ない生産量であったり、「Romanee-Conti」という名が大きな原因でしょう。
- どちらに軍配が上がるということでは無く、好みの問題ということになります。
- エレガントな「Romanee-Conti」、優しさと強さを備え持つ完璧に近い「Ch.Petrus」。その時々の気分に応じて飲み分けることが、最も賢い方法でしょう。
- 共通するところは料理などをいただかず、ワインだけでも楽しむレベルのものであるというところです。
関連記事
- 記憶に残るワイン Ch.Petrus1976
- ボルドーワイン Ch.Petrus 1976'
- 世界最高峰のワイン『Romanee-Conti』と『Ch.Petrus』比較
- https://longstay-wine.blogspot.com/
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine 雑学
AOC(AC)ワイン
- AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
- 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
- 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。
Chateau system
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
- ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- 自分の醸造所でワインに仕込む
- 自分のところで樽貯蔵する
- 自分のところで瓶詰めを行う
- Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。