日本人画伯の絵がラベルに採用されたワイン  Ch.Mouton Rothschild 1991'

2024年11月13日水曜日

Bordeaux Le Medoc

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ムートンは、五大シャトーの中で最も“豪勢”“派手”と言われています。ラフィットの優雅さ、マルゴーの女性らしさ、ラトゥールの男性的な力強さなどとは一線を画し、濃厚で芳醇、ふくよかで肉づきがよくリッチな味わいです。更に深くてエキゾチックな魅力もあり、10~15年、じっくり瓶の中で熟成させていくと、獣肉のような艶めかしさが現れてくるという、とても魅惑的なワインなのです。
  

Ch.Mouton Rothschildの基礎知識



Philippe de Rothschild男爵(1902~1988)
1853年、Ch.Mouton Rothschildを取得したRothschild家祖Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan  Mayerの三男Nathanielから数え4代目。
1922年から独創的なアイデアでシャトーの改革を続けた大胆不敵なカリスマ的人物でした。


ユダヤの国際財閥Rothschild家 
ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていたマイヤー・アムシェルは5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。
1853年:Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
1868年 : Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。


Winery 

  • Château Mouton Rothschild は、 Bordeaux 市から北西に50km、 Medoc 地区の Pauillac にある。 このGrand vin は、世界で最も高い評価と価格を誇るワインのひとつであり、一般的には、ボルドーの中で最も豪快で力強いワインとみなされている。
  •  1973年に1855年の格付けで定められた1級に加えられたことは有名である。
  • 18世紀から19世紀初頭にかけては Brane-Mouton として Bordeaux で最も優れたシャトーのひとつであったが、1840年代には品質も価格も低迷した。
  • 1853年にロンドン Rothschild 家がこの土地を買い取り、そして名前を変え、すぐに評判を回復させたが、1855年のメドック格付けには間に合わず Mouton は2級に格付けされた。   Premier Cru Classé status に格付けされたのは、Lafite, Latour, Margaux, Haut-Brion であった。
  • 1922年に Baron Philippe de Rothschild が経営権を握り、1924年に château 瓶詰めを導入し、象徴的な barrel  ホールを建設した。更に第二次世界大戦が終わると、ラベルのデザインを毎年異なる画家に依頼することを開始した。そして、Baron Philippe de Rothschild の最高の功績は、1973年に Mouton を第一級に昇格させたことである。 このときの有名な言葉われ1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず
  • Médoc のトップ・ドメーヌによく見られるように、ブドウ畑は密植され平均樹齢は40年以上。 収穫は手摘みで行われ、果汁は2012年にオープンした重力式発酵槽のオーク樽で発酵される。 発酵後、瓶詰め前に新樽で18ヶ月間熟成させる。
  • Mouton Rothschild は、1993年に開始したセカンドワイン Le Petit Moutonを含め、毎ヴィンテージ最大35万本のワインを生産している。 厳選された若い樹齢のブドウを使い、同じ Mouton のタンクで醸造し、オーク樽で熟成させる。
  • 1980年代初頭に約1ヘクタールの白ブドウが植えられ、非常に希少な Aile d'Argent Bordeaux Blancが造られた。
  • Mouton の親会社 Baron Phillippe de Rothschild SAは、 Pauillac の Châteaux d'Armailhac と Clerc Milon,  Limoux の Domaine de Baronarques その他様々なワインブランドも所有している。
  • Robert Mondavi との提携から始まった Chile の Almaviva、California の Opus One も所有している。
  • Rothschild 家の別の分家 Baron James de Rothschild (パリRothschild家)は、隣接する Château Lafite-Rothschild を所有している。

Chateau Mouton Rothschild の歴史
  • 1853年 ロンドンロスチャイルド家がこのシャトーを買収。
  • Rothschild家祖Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan  Mayer
  • の三男Nathanielが取得。NathanielはパリRothschild家祖Jamesの長女Charlotteと結婚し叔父の銀行業を手伝う為パリに移住する。
  • 1855年 メドックの格付けで残念なことに2級に格付けされてしまいました。
  • 1973年 1855年以後1級になるために様々な努力と働きかけを行い、4世代にわたる努力の末、ムートンは悲願の昇格を果たす。実に118年後の時が流れています。


こぼれ話/逸話

  • 1991’のエチケットはSetsuko Balthus画伯による。
  • 1993’はご主人のMichel Balthus画伯の作品がエチケットになっています。
  • 100年以上も変更されることのなかった1855年のメドックの格付けがCh.Mouton Rothschild によって1973年唯一ひるがえされる。
  • ロンドンロスチャイルド家がこのシャトーを買収したのは、1853年。その2年後のメドックの格付けで残念なことに2級に格付けされてしまいました。以後1級になるために様々な努力と働きかけを行い、実に118年後の1973年、4世代にわたる努力の末、ムートンは悲願の昇格を果たす。
  • その時の有名な逸話に「われ1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」という名文句があります。 
  • 人気の一因にアート・エチケットの存在が挙げられます。1945年以降、毎年、著名なアーティストがエチケットを飾っています。ダリ(58年)、ミロ(69年)、シャガール(70年)、ウォーホル(75年)など、豪華なアーティストが描いたエチケットの数々は、見ているだけでもうっとりする美しさで、コレクターも多いのです。
  • このエチケット・コレクションの火付け役であるPhilippe de Rothschild男爵(1902~1988)は、1922年から、独創的なアイデアでシャトーの改革を続けた、大胆不敵なカリスマ的人物でした。


Wine étiquette

1999'10/13
Setsuko Balthus画伯 1999’10/13    25-6
https://longstay-wine.blogspot.com/2018/04/chmouton-rothschild-1991.html


1993’
Setsuko Balthus画伯のご主人のMichel Balthus画伯の作品https://longstay-wine.blogspot.com/2020/12/chmouton-rothschild1993.html



Rothschild 家系図



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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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