Mouton は、五大シャトーの中で最も“豪勢派手”と言われています。Lafite の優雅さ、Latour の男性的な力強さ、Margaux の女性らしさ、などとは一線を画し、濃厚で芳醇、ふくよかで肉づきがよくリッチな味わいです。
更に深くてエキゾチックな魅力もあり、10~15年、じっくり瓶の中で熟成させていくと、獣肉のような艶めかしさが現れてくるという、とても魅惑的なワインなのです。
Wine étiquette
Profile
- 【Ownership】Baronne Philppine de Rothschild
- 【Winemaker】Patrick Léon
- 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
- 【Cepage】86% Cabernet Sauvignon , 14% Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【格付け】1er Grand Cru Classé
- 【Maturation】Oaked
- 【Ageing】18 months in barrels 100% new
- 【Alcohol ABV】12.5%
- 【Sweetness】Dry
- 【平均価格】¥70,000/750ml
- 【Drinking Window】1990-2015
Winery
- Château Mouton Rothschild は、 Bordeaux 市から北西に50km、 Medoc 地区の Pauillac にある。 このGrand vin は、世界で最も高い評価と価格を誇るワインのひとつであり、一般的には、ボルドーの中で最も豪快で力強いワインとみなされている。
- 1973年に1855年の格付けで定められた1級に加えられたことは有名である。
- 18世紀から19世紀初頭にかけては Brane-Mouton として Bordeaux で最も優れたシャトーのひとつであったが、1840年代には品質も価格も低迷した。
- 1853年にロンドン Rothschild 家がこの土地を買い取り、そして名前を変え、すぐに評判を回復させたが、1855年のメドック格付けには間に合わず Mouton は2級に格付けされた。 Premier Cru Classé status に格付けされたのは、Lafite, Latour, Margaux, Haut-Brion であった。
- 1922年に Baron Philippe de Rothschild が経営権を握り、1924年に château 瓶詰めを導入し、象徴的な barrel ホールを建設した。更に第二次世界大戦が終わると、ラベルのデザインを毎年異なる画家に依頼することを開始した。そして、Baron Philippe de Rothschild の最高の功績は、1973年に Mouton を第一級に昇格させたことである。 このときの有名な言葉「われ1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」
- Médoc のトップ・ドメーヌによく見られるように、ブドウ畑は密植され平均樹齢は40年以上。 収穫は手摘みで行われ、果汁は2012年にオープンした重力式発酵槽のオーク樽で発酵される。 発酵後、瓶詰め前に新樽で18ヶ月間熟成させる。
- Mouton Rothschild は、1993年に開始したセカンドワイン Le Petit Moutonを含め、毎ヴィンテージ最大35万本のワインを生産している。 厳選された若い樹齢のブドウを使い、同じ Mouton のタンクで醸造し、オーク樽で熟成させる。
- 1980年代初頭に約1ヘクタールの白ブドウが植えられ、非常に希少な Aile d'Argent Bordeaux Blancが造られた。
- Mouton の親会社 Baron Phillippe de Rothschild SAは、 Pauillac の Châteaux d'Armailhac と Clerc Milon, Limoux の Domaine de Baronarques その他様々なワインブランドも所有している。
- Robert Mondavi との提携から始まった Chile の Almaviva、California の Opus One も所有している。
- Rothschild 家の別の分家 Baron James de Rothschild (パリRothschild家)は、隣接する Château Lafite-Rothschild を所有している。
- 1853年 ロンドンロスチャイルド家がこのシャトーを買収。
- Rothschild家祖Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayer
- の三男Nathanielが取得。NathanielはパリRothschild家祖Jamesの長女Charlotteと結婚し叔父の銀行業を手伝う為パリに移住する。
- 1855年 メドックの格付けで残念なことに2級に格付けされてしまいました。
- 1973年 1855年以後1級になるために様々な努力と働きかけを行い、4世代にわたる努力の末、ムートンは悲願の昇格を果たす。実に118年後の時が流れています。
- 1853年、Ch.Mouton Rothschildを取得したRothschild家祖Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathanielから数え4代目。
- 1922年から独創的なアイデアでシャトーの改革を続けた大胆不敵なカリスマ的人物でした。
ユダヤの国際財閥Rothschild家
- ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていたマイヤー・アムシェルは5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。
- 1853年、Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
- 1868年、Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。
- 1870年、プロイセンのビスマルクは普仏戦争終結の条件としてフランス側に支払不可能とも思える賠償金を要求します。しかし、銀行家の Rothschild が財力を結集し支払を完了します。これを聞いたビスマルクは拳を机にたたきつけ激怒します。その際にインク瓶が飛び散り机一面を汚した執務用の机が Lafite 館に家宝として保管されています。
アート・エチケット
1945年以降、毎年、著名なアーティストがエチケットを飾っています。
ダリ(58年)、ミロ(69年)、シャガール(70年)、ウォーホル(75年)など、豪華なアーティストが描いたエチケットの数々は、見ているだけでもうっとりする美しさで、コレクターも多いです。
このエチケット・コレクションの火付け役であるPhilippe de Rothschild男爵(1902~1988)は、1922年から独創的なアイデアでシャトーの改革を続けた大胆不敵なカリスマ的人物でした。
このエチケット・コレクションの火付け役であるPhilippe de Rothschild男爵(1902~1988)は、1922年から独創的なアイデアでシャトーの改革を続けた大胆不敵なカリスマ的人物でした。
エチケット
Rothschild 家系図
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