「王様のワイン Lafit」の兄弟シャトー Ch.Duhart Milon Rothschild 1994'

2024年11月29日金曜日

Bordeaux Le Medoc

t f B! P L

葡萄畑はカリュアド台地の延長線上にあるMilon の丘、「ラフィット」と「ムートン」に挟まれたCh.Lafite Rothschild の西側に有りますが館としてのシャトーは存在しません。
ラベルの絵柄は1950年代のポイヤックの港に残っていた海賊の家です。

Ch.Duhart Milon Rothschild 1994'


Wine étiquette

1999'09/15 宅飲み
口中に残る甘味、香りに育ちの良さが十分にうかがえます。
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Tasting

味わい/香り
  • ボリューム    軽□□□■□重
  • タンニン     控□□□■□渋
  • 甘み       辛□■□□□甘
  • 酸味       弱□□□■□強
  • ラフィットのスケールを縮めるとこれになる感じ。バランスよく、「これがボルドーです。」みたいな雰囲気。


Profile

  • 【Ownership】Barons de Rothschild
  • WinemakerChristophe Congé
  • Vineyard Manager/ Viticulturist】Louis Caillard
  • 【Region or Appellation】Pauillac > Medoc > Bordeaux > France
  • Classification】4eme Grand Cru Classé
  • 【Wine Style】Red-Savory and Classic
  • 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red Wine
  • 【Blend】Cabernet Sauvignon,  Merlot
  • 【Food Pairing】Beef and Venison
  • 【平均価格】¥12,000/750ml
  • 【平均年間生産量】16000 Cases
  • 【格付け】1er Grand Cru Classé
  • 【Maturation】French Oaked
  • 【Drinking Window】1997-2016


Winery

  • Château Duhart-Milon (以前は Duhart-Milon-Rothschild )は、 Bordeaux 市のすぐ北、 Médoc 地区の Pauillac appellation に本拠を置くワインのドメーヌである。 
  • このドメーヌは、1855年のボルドー格付けでポイヤック唯一の第4級に格付けされた.
  • 隣の Lafite Rothschild が所有し、畑の管理とワイン醸造チームを共有している。 フラッグシップ・ワインは、そのエレガンスと Paulliac らしい力強さで知られている。, 
  • ワイナリーの建物は Pauillac の中心街にあり、76ヘクタールの単一畑は Pauillac 北部の Lafite Rothschild vineyard のすぐ西側に位置している。 ブドウ畑は Milon の集落周辺にあり、 Saint-Estèphe の Lafon-Rochet の北に面している
  • 土壌は石灰岩の上に細かい砂利と砂が混ざったもので、Cabernet Sauvignon が3分の2、Merlot が3分の1植えられている。 グランヴァンの正確なブレンド比率はヴィンテージごとに異なる。
  • ワイナリーの建物は2003年に全面的に改築され、醸造は特定の畑の区画ごとに指定されたタンクで行われる。
  •  Grand vin はオークたるで18ヶ月間熟成され、そのうちの約半分は新樽である。 
  • セカンド・ワインは、」Moulin de Duhart、 Baron de Milon というサード・ワインも時折リリースされている。シャトーの平均生産量は年間30,000ケースほどである。
  • 醸造は1962年以降ずっとラフィットと同じ醸造チームが手がけており、醸造作業についても全く同じ行程で、伝統に則った厳格な収穫管理、手摘み収穫、多種多様な作業を年間通じて手作業で行っています。 造られるワインのスタイルはまさにラフィットそのものでバランスが良くエレガンスとフィネスが重視されているスタイルです。

歴史
  • 18世紀の初頭、ラフィットを所有していたのはニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール伯爵です。
  • 1830年、カステジャ家がミロンの畑の発祥の地であるマンダヴィ・ミロンを相続します。
  • その後、隣接する畑を買い取り、およそ40haとなった畑に「デュアール・ミロン」の名を付けます。シャトー名にあるデュアールとは、かつてルイ15世の武装船の船長で、定年後にポイヤックに住むようになった人物です。この "海賊の館 "は1950年代まで Gironde 河畔にあり、シャトーのラベルに残されている。
  • 19世紀後半から20世紀前半にかけてもカステジャ家の所有が続き、50haという広い畑を持つ、ポイヤックの中でも大きなシャトーの一つとなっていました。
  • 1937年以降の25年間で5人の所有者に引き継がれ、その間に畑は分割され次第に衰していきました。1956年の冷害によってシャトーは更に低迷します。
  • この衰退したシャトーを1962年に Baron Eric de Rothschild が買収しシャトーの復興が始まります。この時点では110haの土地にわずか17haのブドウ畑しかないという状態でした。
  • 排水設備、ブドウ木の植え替え、新しい醸造所と発酵タンクの設置、畑の購入・整理統合などを行う大修復をします。
  • 40年にも及ぶシャトー改善の結果、過去の栄光を取り戻し今では"メドック格付けの見直しがあれば3級に昇格させてもいいかもしれない”と言われる程の実力を持つシャトーに生まれ変わりました。
Last updated 28-Feb-2023


ユダヤの国際財閥Rothschild家
  • ドイツのフランクフルトで古物商兼両替商をしていたマイヤー・アムシェルは5人の息子をフランクフルト、ロンドン、パリ、ウイーン、ナポリの主要都市に分散し巨大な金融帝国を築き上げました。
  • 1853年:Rothschild家祖 Mayer Amschelの三男ロンドンRothschild家祖Nathan Mayerの三男Nathaniel Mayerが「Ch.Mouton」を購入。
  • 1868年 : Rothschild家祖 Mayer Amschelの五男パリRothschild家祖James Mayerが「Ch.Lafite」を購入。
  • 1870年、プロイセンのビスマルクは普仏戦争終結の条件としてフランス側に支払不可能とも思える賠償金を要求します。しかし、銀行家の Rothschild が財力を結集し支払を完了します。これを聞いたビスマルクは拳を机にたたきつけ激怒します。その際にインク瓶が飛び散り机一面を汚した執務用の机が Lafite 館に家宝として保管されています。


Wine 雑学

AOC(AC)ワイン
  • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
  • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
  • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
AOC と AC の使い分け
  • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
  • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。


Chateau system
  • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
  • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
「Chateau Wine」
シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
  • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
  • 自分の醸造所でワインに仕込む
  • 自分のところで樽貯蔵する
  • 自分のところで瓶詰めを行う
  • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

「Generic Wine」
シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
  • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
  • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
 ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
  1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
  2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
  3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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