フランスこだわり赤ワイン Ch.Le Gay/フルボディ

2021年4月25日日曜日

Bordeaux Libournais

t f B! P L
ボルドーワインCh.Le Gay

この記事は以下のような人におすすめ!
  • ワイン購入に失敗くない人
  • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
  • ワインの知識を深めたい人




Ch.Le Gayの基礎知識

概要

【種類・格付けAOCワイン / Chateau Wine
格付けAC Pomerol
【地 域】Bordeaux
【地 区】Libournais
【村 名】Pomerol
【Cepages】10/CF  90/ME  
【所有者】Péré-Vergé(ペル・ヴェルジュ)家 
【管理者】【栽培業者】
【consultant   Enorogu】Michel Rolland  
 醸造においての特徴は、デリケートな味わいを引き出す醸造前のコールド・マセレーションと、力強さをワインに与える新樽100%のフレンチオークで行われる醸造と熟成。
【スタイル】フルボディ
【セカンドラベル】Ch. Manoir de Gay
【平均生産量】Ch.Le Gay20,000本/Ch. Manoir de Gay20,000本

ワインラベル

絵柄をお覚えていると購入時に便利ですよ。
Ch.Le Gay

私はこの1990’ヴィンテージを2005’2/22に宅飲みしています。
"Michel Rollandの手腕が如何なく発揮されたスタイルで、力強く、豊満で複雑でデリカシーのある味わいでした”とコメントしています。評価は★★でした。
参考購入価格
 2000’購入/ヴィンテージ1990'/¥12400

参考2021’相場価格

  • ヴィンテージ2019'/¥10,400
  • ヴィンテージ2018'/¥14,000
  • ヴィンテージ2017'/¥11,000
  • ヴィンテージ2016'/¥15,000
  • ヴィンテージ2015'/¥14,000

味わい/香り/合わせる食材

2003’ヴィンテージ 味わい

  • ボリューム: 軽い□□□■□重い
  • タンニン: 控えめ□□□■□強い
  • 甘み:   ドライ□■□□□甘い
  • 酸味:  まろやか□■□□□シャープ
  • 果実味:スパイシー□□□■□フルーティー

香り(アロマ/ブーケ)

黒系果実の香り:よく熟したしっかりめの味わい。
プルーンの香り:熟しすぎた葡萄から生産されたワイン
レーズンの香り:収穫を遅らせてつくったワイン
なめし皮:タンニンの多い赤ワインに出る香り。
スミレの香り:あらゆる赤ワインやロゼワインから感じられる香り。

Food Suggestion

このワインを赤身の肉に合わす場合には厚めのステーキが良いです。
添え物、おかず、ソースも考慮する。

Ch.Le Gayの追記

  • ポムロール高原の北にある10.5ha(26a)の粘土と砂利の土壌に約90%はメルローと残りはカベルネフランが植栽されています。葡萄樹の平均樹齢は50年を数えます。
  • Ch.Lafleurとch.LaCroix-de-Gayと隣り合う優れたテロワール。
  • ブドウは手作業で収穫します。除梗前に2度の選別をしますが、醸造前に再度選別されます。
  • 2002年にCatherine Péré-Vergéが資産を相続しセラー再建のプログラムを開始しました。コールドマセラシオン後、新しいオーク樽でマイクロ醸造します。そしてワインは同じ樽で約18ヶ月間熟成されます。
  • Péré-Vergé家が所有するその他のワイナリーには、ポムロールの「La Violette」「Montviel」「Tristan」、ラランド・ド・ポムロールの「LaGraviére」「Moulin La Graviére」、アルゼンチンの「amd Monteviejo」があります。
  • EU基準の「Ch. Le Gay Bordeaux AOP」も造っています。
  • EU基準とフランスのAOCとの関係については「フランス ワインにAOPの表示?」の記事をご覧ください。

隣人【Ch.La Fleur】との関係

  • 1946年、Ch.La Fleurの所有者として知られるロビン家がシャトーを買い取りました。
  • その後60年に渡りロビン家がシャトーを所有しますが、その運営はボルドー右岸一のワイン商であるJ.P.Moueix社により行われ、ワインの質は劇的に向上します。
  • J.P.Moueix社はCh.Le Gayのテロワールに惚れ込みCh.La Fleurの畑の拡大のために1950年と1994年の二回に渡りCh.Le Gayの畑を買い取っております。

「Petrus 」や「Le Pin」の産地Pomerolについて

  • Pomerolには他のボルドー地区「Médoc」「Graves」「Sauternes」「St.-Émilion」の様に公式のワイン分類システムは有りません。
  • ボルドー地域の東、リブルヌ地区のサンテミリオンに接した高低差20メートルばかりの800ha(2000a)の砂利地帯がポムロールです。ボルドーワインの生産地区分類でリブルネの呼称になっているリブルヌの町はポムロールのすぐ南にあります。

  • 最高のワインが生産されるのは、ポムロールがサンテミリオンと接近する砂質の土壌に一定の割合の粘土を含む東部です。
  • 最も高く評価されているポムロール生産者の3つ「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」は東部地区にあります。
  • Merlot主体で造られるワインはワインを豊かで滑らかで、若い時から飲めて、長期熟成も可能にします。そして、風味のあるスパイス構造と要素を追加するためにCabernet Francも使用されます。良い特徴を持ったメルローですが、早咲きの品種で春の霜に弱いというリスクも有ります。
  • 前世紀には殆ど認められていなかったアペラシオンでしたが、現在では「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」などは老舗Médocの多くのcru classéよりも高い価格で販売されています。高級ワインの需要が継続的に増加し、この小さな品質重視のアペラシオンの生産が限られていることを考えると、国際的なワインの世界におけるポムロールの地位は、今後しばらく安全でしよう。

フランスワインAOCとは?

概要

1935年に優れた産地のワインを保護、管理することを目的としてAOC(原産地統制呼称法)が制定されAOCを名乗るための規制が定められています。
全生産量の42%がこのカテゴリーに入ります。


Bordeaux 地域

ボルドーはフランスのAOCワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出しています。
また質においても並酒から最高級ワインに至るまで有る幅広く多彩な銘醸地域であります。

Medoc地区

1855年、ナポレオン3世によって、この年に開催されるパリ万博の目玉商品として赤ワインはメドックのものが61選ばれ1級から5級までのランク付けがされた。
唯一の例外はグラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外から1級に格付けされています。
白ワインはソーテルヌのものが26選ばれています。

水はけのよい砂礫層(小石、砂、砂利の混合土)の土壌は主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン種に最適です。これに多くはメルロ種を配し、長期保存の可能な、コシのある、しっかりした赤ワインを生み出しています。

Pomerol村

  • 評判の大きさとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
  • 葡萄畑の総面積は約800haと小さく平坦な土地にある。
  • ここのワインの評価が高まるのは20世紀始めでJean-Pierre Moueix社の功績が大きい。
  • サン・テミリオンの隣にありながら、はっきり違うワインが生まれる理由は土壌にある。
  • 太古の地層の侵食と中央山岳地帯からトルトニュー川が運んだ堆積土壌とで形成され鉄分を多く含み肥沃。西側が砂質、サン・テミリオンに近い東は粘土質。
  • 栽培葡萄品種はメルロ種が主でほぼ80%を占める。残りも殆どがカルベネ・フラン種で、ソーヴィニヨン種は少ない。
  • 出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。
  • 多くは、4~7年で飲み頃となる熟成の速いタイプ。極上ものは長寿である。
  • 総体的にバランス良く、高水準。
  • 「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄があり、ポムロールの全生産量は34,850hlと少なくワインは総体的に高価格。
  • サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。
  • 公的格付け(Crus Classés)はなされていない。

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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