ファーストヴィンテージ 1996'　Vina Almaviva

• ワイン購入に失敗したくない人
• ワイナリーの物語を知って飲みたい人
• ワインの知識を深めたい人

• ボリューム    軽□□□□□□□□□□□□■重
• タンニン　    控□□□□□□□□□□■□□渋
• 甘み　　　    辛□□■□□□□□□□□□□甘
• 酸味　　    　弱□□□□□□■□□□□□□強
• 非常に濃厚、骨格がしっかりしていて、適度な甘さ

Winery 

• Almaviva は、Chile の Maipo Valley を拠点とする、とても有名な高級ワインのブランドです。これは、フランスの Bordeaux にある Baron Philippe de Rothschild 社と、チリのワインメーカー Concha y Toro 社が共同で立ち上げたブランドです。
• このワインは、Bordeaux 地方のスタイルで造られています。ブドウ品種としては、 Cabernet Sauvignon をメインに、チリ特有の Carmenère や、その他の Bordeaux 系の品種を混ぜて造られています。

• これは、チリで最も権威のあるワインの一つです。最初に造られたのは1996年ですが、それ以来、批評家たちから非常に高い評価を得続けています。さらに最近では、20年以上にわたって熟成させる能力が証明されたことで、高級ワインとしての地位がさらに確固たるものになりました。
• このワインは、生産者によって、フランスの Medoc やアメリカの Napa Valley で造られる素晴らしい Cabernet 主体のワインを目標として造られています。その点で、このワインに Carmenère が入っていることが、他のワインとの違いを生み出す要素となっています。
• ワイナリー（醸造所）とブドウ畑が一か所にまとまり、その畑のブドウだけを使ってワインを造る「シャトーの概念」を取り入れています。実際には、フランスの Bordeaux のワイナリーにおいても、畑が複数の区画に分かれていることが多いのですが、シャトーの概念を取り入れたワインとしては珍しいやり方です。

The vineyard

• ブドウ畑は、Chile の首都 Santiago の南端にある Puente Alto という場所にあります。面積は85haで、石の多い土壌が特徴です。ここは、Santiago 市と Maipo River の間にある、三段の川沿いの高台のうち、一番高い場所に位置しています。
• Maipo River に近づくにつれて、土壌に含まれる石の間に砂が多くなり、その傾向がある畑では、軽めで、複雑さに欠けるワインができることが多いです。

• ワイン用のブドウ畑は、およそ60haあります。これらのブドウの木には、地下に埋め込まれた高度な点滴灌漑システムを使って水が供給されています。畑の様々な区画で電気伝導度の測定が行われ、その結果に基づいて、それぞれの区画がさらに小さな超小区分に分けられています。
• 収穫作業は、すべて手作業で、小さなトレイを使って行われます。
• 最初に植えられたブドウの木は、接ぎ木をせずに、もともとの根（自根）のまま植えられました。その後、ある期間は接ぎ木をしたブドウの木も植えられましたが、今はまた接ぎ木をしていないブドウの木（自根）の方が好まれています。これは、接ぎ木をしていない方が乾燥に強いと考えられていることも一つの理由です。

Grape varieties and winemaking

• Almaviva のワインは、通常 Cabernet Sauvignon が65～80%を占めます。次いで Carmenère が20～25%、Cabernet Franc が5～10%含まれています。また、ヴィンテージによっては、Merlot がごく少量だけ加えられることがあります。この Merlot は、2000年頃にそのブドウの出来具合を見るために、わずか0.7ha植えられたものです。
• Petit Verdot が1998年に植えられましたが、これを少量ながらワインに使うようになったのは、2010年のヴィンテージからです。これは、ブドウの木を成長させて、より滑らかな優しい口当たりのワインができるのを待ったためです。現在でも、この Petit Verdot は、他のブドウとは違い、茎（軸）を取り除く作業だけを行い、果実を潰して絞る圧搾はしていません。
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• ブドウはステンレス製の小さなタンクで発酵させられます。タンクが小さいのは、畑の区画ごとにブドウを細かく分けて処理できるようにするためです。発酵中、果皮や種を漬け込む期間（マセレーション）は15日から18日ほどです。2001年から2003年ごろは、この期間が30日近くと長かったのですが、圧搾の管理技術が向上したことで、この期間は短縮されました。
• フランス産のオーク材の樽で18か月から20か月ほどかけて熟成されます。最近造られたワインでは、熟成に使う樽のうち、およそ7割から8割が新しい樽となっています。
• Almaviva と同じブドウ畑からセカンドワイン EPU も造られています。通常、その構成は Cabernet Sauvignon が約80%から85%を占めています。Almaviva を熟成させるために使われた一年使用のオーク樽で熟成されています。 

Traded in Bordeaux

• Almaviva のワインは、毎年、造られたものが Bordeaux のネゴシアンに送られ、そこから世界中に流通・販売されています。また、セカンドワイン「エプ（EPU）」も、現在では Bordeaux の市場で取引されています。この市場では、 Pauillacs や Margaux マルゴーといったフランスの有名ワインと同じように扱われています。
• 近年のチリは新しい醸造技術の実験場の趣きで世界的にも人気のあるワインの産出国になっており目がはなせません。

Last updated 17-Sep-2022

• 生産者ブランド
• 品種名
• 収穫年
• 生産国
• 生産者名

• 産地名：定められたブドウ栽培地域内の、同一地域で収穫されたブドウを75％以上使用すれば表記可能。
• 品種名：75％以上同一品種のブドウを使用すれば表記可能。複数の品種を表記する場合は、15％以上使用の品種を多い順に3品種まで左から右へ表記可能。
• 収穫年：75％以上同一収穫年度のブドウを使用すれば表記可能。

• チリ国内にて収穫され、指定されたブドウ品種から造られるワイン。