数々の賞を受賞している、この地域で最も人気のあるワインです。
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine étiquette
2008'02/01 宅飲み
- 「ARTEMIS(狩猟の女神)」は、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのラインナップの中でも、「ナパ・ヴァレーの広がりを表現する」というコンセプトで毎年造られています。「S.L.V.」や「FAY」が特定の自社畑のテロワールに特化したキュヴェであるのに対し、アルテミスには以下のような特徴と役割があります。
1. ナパ・ヴァレー全体のテロワールの融合
- Napa Valley の優れた契約農家のブドウと、自社畑(S.L.V.やFAY)のブドウを巧みにブレンドして造られます。「狩猟の女神」の名を冠している通り、ナパ・ヴァレー中の最高のブドウを「狩り集める」という意味合いが込められています。
2. 「一貫したスタイル」を維持したい
- 単一畑のワインはヴィンテージの個性が強く出ますが、アルテミスは複数の区画をブレンドするため、毎年安定した高品質なスタイルを提供することを目的としています。自社畑の厳格な構造(ストラクチャー)と、ナパ各地のブドウが持つ豊潤な果実味を調和させています。
3. より幅広いシーンで楽しんでもらうため
- 「S.L.V.」などは非常に高価で熟成にも時間がかかりますが、アルテミスは「リリース直後から楽しめ、かつスタッグス・リープの品格を感じられる」ワインとして位置づけられています。レストランのワインリストや、特別な日の家庭でのディナーなど、フラッグシップよりも少し身近な存在として造られています。
Ch.La Dominique
Ch.Belair
Wine étiquette 豆知識
- エチケット中央に描かれた「岩山を跳ねる鹿」のロゴは、ワイナリーの背後にそびえる「スタッグス・リープ・パリセーズ(岩壁)」の伝説(猟師から逃れるために雄鹿が一飛びで越えたという伝説)に由来しています。
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□□□□□■重
- タンニン 控□□□□□□□□■□□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□□■□□□□強
- 手頃な価格で見つけられるなら、ぜひ強くおすすめします。フルボディで香りが良く、味わいも驚くほど見事。
Profile
Stag's Leap Wine Cellars ARTEMIS Cabernet Sauvignon
- 【Winery】Stag's Leap Wine Cellars(SLWC)
- 【Ownership】Marchesi Antinori
- 【Region or Appellation】Napa Valley > Napa County > North Coast > California > USA
- 【Wine Style】Red Wine - Bold and Structured
- 【Grape/Blend】Cabernet Sauvignon (Cabernet Sauvignon & Cabernet Franc)
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Drinking Window】
- 【Sweetness】Dry
- 【Maturation】Oaked(American, French)
- 【Alcohol ABV】14.5%
- 【Avg. Price 】¥13000/750ml
- 【Ageing】15 months; 42 % new French oak, 6% new American oak, balance in older French oak barrels.
Winery
- Stag's Leap Wine Cellars は、1970年代初頭、 Winiarski 家によって設立されました。その土地は後に、Californi 州 Napa Valley の「Stags Leap AVA」の一部となる場所です。
- Cabernet Sauvignon を主体とするこのブレンドは、1972年に初ヴィンテージを造り、1973’ヴィンテージが1976年に一躍脚光を浴びることとなりました。ブラインドテイスティングで行われた「パリスの審判(パリ・テイスティング)」において、Mouton-Rothschild や Haut-Brion といった名だたるシャトーを抑えて優勝したのです。この出来事は、カリフォルニアのワイン産業を世界に知らしめた歴史的転換点として広く語り継がれています。
- このエステート(醸造所)は、Napa にある隣接した2つのヴィンヤード、「Stag's Leap Vineyard(SLV)」と、Stags Leap AVA 内にある「Fay vineyard」で構成されています。ここでは Cabernet Sauvignon と Merlot, そして少量の Petit Verdot が栽培されています。
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| Stag's Leap Vineyard(SLV) |
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| Fay vineyard |
- SLVは火山性土壌で、ブドウにスパイスのニュアンスと凝縮感を与えます。対照的に、Fay Vinyard は堆積土壌(沖積土)が主体で、より芳醇なアロマをもたらします。
- Stag's Leap のトップキュヴェは、Stag's Leap Vineyard の単一品種で造られる Cabernet Sauvignon 「Cask 23」です。このワインは、このワインは、1974年、Stag's Leap Cabernet がさまざまな樽からブレンドされていたときに生まれました。ブレンドに入れることができないほど卓越した樽に出くわし、それを単独で瓶詰めし「Cask 23」と名付けました。その他のプレミアムワインには、単一畑の個性を表現した「S.L.V.」と「Fay」があります。
- この Stag's Leap Wine Cellar は、近隣の生産者 Stags' Leap Winery と混同しない注意が必要です。
- 両者は1980年代に「スタッグス・リープ」の名称を巡って法廷で争いましたが、アポストロフィ(’)を置く位置を厳密に決めることで合意に達しました。その後、両者は協力して「Stags Leap District AVA」の設立案に反対しましたが、最終的には、産地呼称名 AVA からアポストロフィを完全に排除することで決着しました。
- 2007年、Stag's Leap Wine Cellars は、ワイナリー本体および「Stag's Leap Vineyard(SLV)」と「Fay vineyard」の両ヴィンヤードを含め、1億8,500万ドルで売却されました。買い手は Washington 州の Ste. Michelle Estate と、 Tuscan の生産者 Marchesi Antinori の連合体でした。
Last updated 21-Mar-2023
追記- 2007年の買収劇の際、Coombsville AVA の Arcadia Vineyard は Winiarski 家の手にとどまり100%樽発酵の Chardonnay を生産しています。Arcadia Chardonnay の生産継続のために葡萄の一部を販売しています。
現在の状況
(2026年時点)- SLWCのエステート(自社畑)ワインは非常に高価で希少なため、より広範なワイン愛好家が「日常的に楽しめる、高品質で手頃な価格のワイン」を提供するために 新ブランドを創設しました。
- SLWC の醸造チームが監修し、Napa Valley だけでなく、カリフォルニア各地(レイク・カウンティ、モントレー、パソ・ロブレスなど)の優れた契約農家からブドウを調達して造られます。
- 独立した専用のワイナリー(建物)は存在せず、基本的には SLWC(Stag's Leap Wine Cellar)の設備、または提携する醸造施設で生産されています。
- 長年、マーク・スミス氏が醸造を担当してきました。彼は理想のブドウを求めてシーズン中に何万マイルも車を走らせて畑を厳選することで知られています。
- 2007年に Ste.Michelle Estate と Piero Antinori に売却された後、2023年からはイタリアの名門 Marchesi Antinori が単独所有しています。
- ラインナップは、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどが中心です。
- 1893年創立の非常に歴史あるワイナリーです。
- 「パリスの審判」で有名な Stag's Leap Wine Cellars(アポストロフィが s の前)と混同されやすいですが、こちらのワイナリーには独自の伝説的なフラッグシップが存在します。
- Stags' Leap Winery(1893年創立)は、現在トレジャリー・ワイン・エステーツ(ペンフォールズなどと同じグループ)の傘下にあり、より「古き良きナパの伝統」を重んじる造り手です。
- このワイナリーの精神的、かつ最も希少なフラッグシップといえるエステート・プティ・シラーです。929年に植樹されたエステート内最古の区画(3.5エーカー)のブドウを使用。
- 名前の由来は、ラテン語で「不幸に屈するな(Don't give in to misfortune)」を意味し、創業者ホレス・チェイス家の家訓から取られています。
- ワインスタイルは、プティ・シラーを主体に、カリニャン、ムールヴェードル、グレナッシュなどが混植された「フィールド・ブレンド」で、非常に濃厚かつ複雑、そして並外れた熟成ポテンシャルを持っています。
- カベルネ・ソーヴィニヨンのラインにおけるフラッグシップです。
- 自社畑(エステート)の中でも、スタッグス・リープ・ディストリクト特有の岩場に近い、最も優れた区画のブドウのみを厳選して造られます。
- ワインスタイルは、非常にリッチで、カシスやブラックチェリーの凝縮感に加え、この地特有の「鉄分」を感じさせるミネラル感やスパイス、ベルベットのようなタンニンが特徴です。
- ワイナリー全体の象徴として、特定のキュヴェ以上に Petite Sirah という品種そのものが挙げられます。Napa Vally でプティ・シラーの地位を確立した先駆者であり、スタンダードな「Estate Petite Sirah」は、多くのコレクターからフラッグシップ級の扱いを受けています。
Last updated 25-Mar-2026
Wine 雑学
産地の区分け、ぶどう品種と収穫年度の記載などを規制してアメリカワインの品質を管理する目的で1983年に制定されました。
フランスやイタリアなどヨーロッパのワイン法による原産地統制呼称制度は設けられていません。
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