Maison Louis Latour Chablis La Chanfleure ・Corton の帝王が造るシャブリ

2021年12月8日水曜日

Bourgogne

t f B! P L


Chablis の他の白ワインよりも手頃な価格

Maison Louis Latour Chablis La Chanfleure


この記事は以下のような人におすすめです!
  • ワイン購入に失敗したくない人
  • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
  • ワインの知識を深めたい人


Wine étiquette

2001’ヴィンテージ

2003'10/00 2−1 宅飲み

2003'11/00 2−2 宅飲み


Tasting

  • ボリューム    軽□□□□□□■□□□□□□重
  • 甘み       辛■□□□□□□□□□□□□甘
  • 酸味       弱□□□□□□□□□■□□□強
  • ほろ苦さ、果実味、爽やかな甘さ

Profile

Maison Louis Latour Chablis La Chanfleure

  • 【Winery】Louis Latour
  • 【Ownership】Louis-Fabrice Latour(七代目)
  • Region or AppellationChablis > Chablisien > Burgundy > France
  • 【commune】
  • Classification】Chablis
  • Wine StyleWhite - Green and Flinty
  • Grape/BlendChardonnay
  • Food PairingShellfish, Crab and Lobster
  • 【Sweetness】
  • 【Maturation】
  • Alcohol ABV】13%
  • 【Avg. Price 】¥5,000/750ml
  • 【Ageing】

Winery 

  •  Burgundy の Négociant でありワイン生産者です。ポートフォリオの大部分は、 Pinot Noir と Chardonnay から生産されています。
  • 1731年に一族が Burgundy の中心 Cote de Beaune でぶどう畑を所有し、ぶどうの栽培と樽づくりを手がけたことに始まり、1768年に Aloxe-Corto 村に移住する。
  • Latour 家は、1797年に醸造家兼 Négociant として創業し1834年に50haのドメーヌを取得し Corton Grancey 醸造所を建設しました。重力流による醸造を実現するための5層構造を採用したフランス初の醸造所である。
  • 成功への大きな契機となったのは、4代目当主による大胆な改革でした。19世紀後半、彼はヨーロッパのぶどう畑がフィロキセラで壊滅状態になった際、従来の Pinot-Noir 種に替え、Corton の丘にそれまで誰も想像さえしなかった、Chardonnay 種の苗木を植樹し、後に Burgundy の2大白ワインのひとつと謳われた Corton-Charlemagne 誕生させメゾンの名前を世界広める大きなきっかけとなる。
  • こうした努力と成功を経て Louis Latour は現在、Cote d'Or 最大規模の Grand cru を所有する Burgundy 屈指の造り手にまで成長を遂げ「Corton の帝王」とも称されています。
  • Louis Latour 社のブドウ畑の大部分は Aloxe-Corton にあり、うち50haは Corton-Charlemagne Grand Cru のブドウ園にあります。
  • 同社はまた、「Le Montrachet」「Romanée-Saint-Vivant」等いくつかの Grand cru や Premier cru のワインを製造しています。
  • Louis Latour の幅広いワインは、各地域と区画のテロワールに基づいて生産されています。赤ワインは French oak の大樽で発酵後、最大12ヶ月間樽熟成され、Chardonnay はステンレス鋼タンクでの発酵後、オーク樽熟成が行われます。
  • Burgundy の偉大なワインの誕生には、熟成のため約12ヶ月もの時間をともにする樽の品質に大きく関わっています。Louis Latour もその重要性を十分に認識し、自社で樽工場を所有しています。樽作りは、今日でも決して機械化されることなく、熟練した職人によって手作業で行われており、その卓越した技術と知恵は、父から子へ脈々と受け継がれ、ワインの品質を支える財産となっています。その樽は、現在、毎年2,000樽以上も生産されており、半数が、品質の高さから世界の名だたるワイナリーに輸出されています。
  • 同様にワインの顔となるラベルもワイナリーに併設された印刷所で、1世紀以上も、ほとんど変わることのないデザインで印刷されており「商品に関わるものは自らで」との拘りの哲学は、時代を超えて堅持されています。
  • 1979年、Louis Latour はフランス中南部の Ardèche 川流域に畑を取得し、より手頃な価格帯の Viognier と Chardonnay を生産しています。同様の方針は南東フランス Var 地方の Pinot Noir にも適用されています。
  • Louis Latour は世界各国の多くの国々で流通しており、Burgundy で最も認知度の高い生産者の一つです。
  • 1997年、同社は創業者名のまま200年以上事業を継続する家族経営企業のみが加盟できる Hénokiens club の一員になった。1797年に設立された同社は、現在も家族経営で運営されています。
Last updated 30-May-2023

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French Wine 雑学

フランスAOC

  • フランスには国で定められたワイン法があり、2008年までは「AOC法」、2009年からは「AOP法」で定められています。
  • フランスのAOCとは、Appellation d'Origine Contrôlée の略で、日本語では「原産地統制呼称制度」と訳されます。これは、主にワインをはじめ、チーズやバターなどの特定の農産物・食品について、その原産地名を名乗るための厳しい品質基準を定めたフランスの法律に基づく制度です。
  • 原産地の保護と品質の維持
  • 有名な産地の名前を騙る偽物を防ぎ、伝統と個性を守り、一定以上の品質を保証するために導入されました。
具体的な規定
  • 生産地域(境界線)の限定
  • 使用できるブドウ品種
  • 栽培方法(剪定方法、最大収穫量など)
  • 醸造方法
  • 最低アルコール度数
  • 熟成期間
  • ラベル表記    AOCワインのラベルには、必ず「Appellation ○○ Contrôlée」と表記され、○○の部分に認定された原産地名 Bordeaux、Chablisなどが入ります。
フランスワインの品質分類において、AOC(Appellation d'Origine Contrôlée) または2009年以降のEU規定に基づくAOP(Appellation d'Origine Protégée)は最上位に位置づけられています。国が正式に「その土地の伝統的な製法と品質のルールを守っている製品」ということのお墨付きを与える制度。

Bourgogneの五大産地とAOC

Bourgogneの五大産地
  1. Chablis
  2. Cote d'Or / Cotes de Nuits地区・Cotes de Beaune地区
  3. Cote Chalonnaise
  4. Maconnais
  5. Beaujolais

格付け
  • フランスのAOC制度の基盤はテロワールの概念がワインの個性を造ると考えられることで成立しています。
  • ブルゴーニュでは、畑の区画が細かく、明確になされていて、それぞれが個別のAOC名を名乗っている。大きくは下記のように4つのカテゴリーに分類されていて、一般的に、これを「格付け」と言っています
 特級(Grandes Crus)
  全生産量の1%
  非常に高名な畑で、多くは、修道院に帰属していた中世からの歴史的畑である
  ラベルには、Montrachet、Corton、Romanee-Conti 等、大きく畑名が記されている                                  
 1級(AOC・Premieres Crus)
  全生産量の11%
  村の中で、地質・地形・位置の良さで1級に格付けされた畑
  ラベルには、Vosne-Romanee(村名)+Les Buaux Monts(畑名)が記される
 村名(AOC・Communales)
  全生産量の23%
  上記2つの属さない、良質なワインを造る村(複数の村に跨る場合もある)の畑
  行政上の単独の村の場合と周辺の村を含む場合がある
  Vosne-RomaneやGeverey-Chambertin 等のように村名が表記される
 地区(AOC・Sous-Region)
  地区に限定される
  Beaujolais や Macon等
 地域(AOC・Regionales)
  ブルゴーニュ全域に渡るもの
  ラベルには、Bourgogne Aligoteと表記される。

Chablis地区の格付け

  • Chablisはブルゴーニュの最北端に位置し、葡萄畑は約20Kmに及ぶスラン川流域の小さな谷となだらかな丘陵にある。
  • キメリジャン隆起と呼ばれる非常に珍しい瀝青質粘土地帯の上にありシャルドネ種からシャブリ独特のキレのある辛口ワインを生み出しています。
  • 「牡蠣にはシャブリ」と言われるほど生き生きとした酸味の利いたワインは、辛口白の代名詞になっており同じ辛口白でも植物系の香りと風味を持つムルーソとは対照的にミネラル系の香りと風味は「火打石」などと鉱物系の表現をされる。

【格付け】1978年制定
  1. Chablis Grands Crus(特級)
  2. Chablis Premieres Crus (1級)
  3. Chablis
  4. Petit Chablis
1.Chablis Grands Crus(特級)
  • ブラン・クリュ(特級) は、シャブリの町の直ぐ近くの扇状地形の丘の傾斜地(標高200m以上)に畑が有りワインは品が良く繊細且つ優美です。
  • 「牡蠣にはシャブリ」とよく言われるますが、手を加えた料理でないとクラン・クリュのワインの秀逸さは生かされません。長寿で10年は保存できる。
      1.Blanchot 
      2.Bougros 
      3.Les Clos 
      4.Grenouilles 
      5.Preuses 
      6.Valmur  
      7.Vaudesir

2.Chablis Premieres Crus(1級)
  • いい造リ手の物はカリフォルニアなど新世界のシャルドネとは、はっきりした違いがあり「流石ブルゴーニュ、やはり風土と伝統」と唸らせるものが有る。シャブリとその周辺の数ヶ村にあり、おおよそ40の畑がある。下記はその代表的なもの。
      1.Mont de Milleu
      2.Montee de Tonnerre
      3.Fourchaume
      4.Vaillons
      5.Montmains
      6.Cote de Lechet
      7.Beauroy
      8.Vau Ligneau
      9.Vau de Vey
    10.Vaucoupin
    11.Vosgros
    12.Les Fourneaux
    13.Cote de Vaubarousse
    14.Berdiot
    15.Chaume de Taivat
    16.Cote de Jouan
    17.Les Beauregards
3.Chablis
  • Grands Crus、Premieres Crus 以外のもの。シャブリ全生産の60%がこのクラスの物です。 
  • ちなみにGrands Crusは5%、Premieres Crusは31%です。 
4.Petit Chablis 
  • シャブリの指定範囲地区外の畑のもののカテゴリー

ワイン用語

Remuage とは
  • 瓶内二次発酵の後に瓶の底に沈んでいる滓を瓶の口に集める作業。熟成時に横に寝かされていたボトルを少しずつ左右に回しながら瓶口を下にして倒立させ、澱を瓶口の栓の近くに集める工程。
disgorgement とは
  • Remuage によって瓶口に集められた澱を取り除く作業。
  • dosage とは、disgorgement の後に目減りした液量を補うとともに糖度の調整を目的としてリキュールを加えること。
RM(レコルタン・マニピエラン)
  • 自社畑のブドウだけでその畑の特徴を活かした Champagne を造り出生地の村名を冠して販売している。
lees は2種類有ります
  1. Gross lees~~赤ワインの瓶底に沈殿する大きな澱。
  2. Fine lees~~シャンパンやブルゴーニュの白ワインのように瓶内熟成するときに登場するのが細かい粒子状の粕です。
NV(Non-vintage)
  1. ワイン原料のブドウの収穫年のあるなし。
  2. 黒・白系の葡萄、異なる村、異なる年のものの混醸。
  3. 甘口から辛口まである。
  4. 年号表示無し。
structure とは
  • 甘味、酸味、タンニン(渋み)、アルコールなどの要素で造られる、ワインの味わいの骨格の事。アルコールや酸味等がバランス良く、多く存在していると、骨格=ストラクチャーがしっかりしている、と表現される。
note とは
  • 白ワインでよく使われる表現で 例えるならば、花に直接鼻をつけた時の香りではなく、お花畑で全体的に香る『花の香り』の様な柔らかい香りを表現する時に使われます。
nose とは
  • テイスティングの際に鼻で感じた香りの事。
Climats(クリマ)とlieux-dits(リュー・ディ)の定義
  • Climats とは、特定の地質および気候条件の恩恵を受ける明確に限定された土地の区画。
  • Lieu-dit とは、フランスで土地台帳が創設されて以来、その名を地形学あるいは歴史的な特性に由来する土地の小さな区画を指します。
Vielles Vignes  とは?
  • フランス語で「古いブドウの木」という意味です。
  • ブドウの樹というのは、約3年でワイン造りに使うことができるような実をつけます。そして、20年くらい経つとそれまで強かった木の樹勢が落ち着いてきます。
  • 「樹勢」とは、樹木の成長する勢いのことで、これが強すぎると、果実よりも樹木に栄養が回ってしまい、果実の品質が下がってしまいます。
  • つまり、20歳になると、やっと落ち着いて果実に優先的に栄養を送り込むようになるのです。これ以後、ブドウの樹は丁寧に手入れをすれば、100年以上も生き続けますが、古木になればなるほど、果実の数は少なくなります。
  • 収量は低下しますが、少ない果実には、太陽の光が十分に当たり、また、栄養も十分に行き渡ります。そして、木の根が地中に深く張り巡らされることで、地中の水分、栄養分をたっぷり吸い上げます。
  • ただし、若木でも剪定などによって果実の調整はされています。


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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