Ch. Tayac・イギリスの Edward3世の長男に縁のシャトー

2021年5月22日土曜日

Bordeaux Cotes de Bourg

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Cotes de Bourg


Cotes de Bourg ワインには、コスパの良い非常にレベルの高いワインが沢山あります

Chateau Tayac


Wine étiquette

エチケットに描かれている甲冑の騎士はイギリスのエドワード3世の長男 Edward, the Black Prince でフランスとの100年戦争で活躍した王子です。
このシャトーに滞在した故事によりエチケットに描かれています。身に着けていた甲冑が黒色だったことにより黒太子と呼ばれた常勝の軍人でした。

Chateau Tayac Cuvee Prestige 1989’
1997’10/9 2−1 宅飲み
右岸らしい雰囲気有り


Ch.Tayac Rubis Le du Prince Noir 2012’
2016'06/15   チコ、片岡君と
新地「樹亭」鉄板焼きにて


同名のMAGAUX村のCh.Tayac



Tasting

  • ボリューム    軽□□□□□□□□□■□□□重
  • タンニン     控□□□□□□□□■□□□□渋
  • 甘み       辛■□□□□□□□□□□□□甘
  • 酸味       弱□□□□□□□□□■□□□強
  • エレガント、ボリューム感あり、余韻スッキリ

Profile

Ch.Tayac

    • 【Ownership Saturny 家
    • Region or AppellationCotes de Bourg > Bordeaux > France
    • Wine StyleRed-Savory and Classic
    • Grape/BlendBordeaux Blend Red Wine
    • 【Blend】Cabernet Sauvignon, Merlot, Cabernet Franc
    • Food PairingBeef and Venison
    • 【Sweetness】Dry
    • 【Alcohol ABV】13.5% - 14%
    • 【Avg. Price 】¥2,500/750mm

    Winery 

    • 1959年、Pierre Saturny が取得します。
    • 2010年、会社の50周年を祝うため、ご家族、お客様、ご友人を招いて Tayac で盛大なパーティーを開催しました。1959年から2009年までのワインを垂直テイスティング(同じ銘柄の異なるヴィンテージを比較試飲すること)します。
    • 2013年、:Chardonnay100%のスパークリングワイン la Méthode Traditionnelle を発売しました。香りと繊細な泡立ちが評価され、輸出を含め大成功を収めました。Loïcが醸造を担当しました。
    • 2019年、Annick Saturny が、会社の経営を2人の息子 Philippe と Loïc に引き継ぎました。


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    この記事は以下のような人におすすめです!
    • ワイン購入に失敗したくない人
    • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
    • ワインの知識を深めたい人

    Wine 雑学

    AOC(AC)ワイン

    AOC(AC)ワイン
    • AOCとは Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略
    • フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。
    • 1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
    AOC と AC の使い分け
    • AOCが正確な表現で、「AC」は、「AOC」の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合。
    • 原産地とあわせて言う場合には、「AC」を使う。例としてAC.Bourgogne との表示は Bourgogneが「O」に当たる原産地なのでACを使っています。

    Chateau system

    Chateau system
    • Chateau system とは、ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度です。
    • ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
    「Chateau Wine」
    シャトー名をラベルに表示できる条件。畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
    • 自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
    • 自分の醸造所でワインに仕込む
    • 自分のところで樽貯蔵する
    • 自分のところで瓶詰めを行う
    • Chateau Wine の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。

    「Generic Wine」
    シャトー名を表示できないので、地域・地区・村のAOCの名前が大きく表示される。
    • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
    • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
     ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
    1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
    2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
    3. 村のもの「MargauxやSt-Emilionなど」。これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。

    Bordeaux Libournais地区の代表的AOCと特徴

    地形と土壌の違いで次の様なAOCグループに分かれます。

    AC. St-Emilion
    • St-Emilionの特徴は、畑の小ささとシャトーの密集ぶりにある。 
    • 中小・零細シャトーが群がっているので選ぶのに苦労する。
    • 同一地区内に「St-Émilion Grands Crus」と言う別のACも持っている。「Grands Crus」表示のワインは、定められた畑ではなくワインの品質によって選ばれており定期的に検討されます。基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されています。村名ワインの「Saint-Emilion」より、若干上質と言う程度の理解の仕方が妥当で生産者を重視するのが良いと思います。
    AC.St-Emilion衛星AC
    • St-Emilion の北部の村のワインだが、近年本来のサン・テミリオンより優れたワインを出す所も少なくない。
    • メルロ種がここでも主要なぶどう品種。カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン種もブレンドに使われる。
    • ビロードのような滑らかでフルーティなワインは、凝縮された構造と微妙に締まったタンニンのおかげで、熟成されるほど旨くなる。
    1. Lussac Saint-Emilion
    2. Montagne Saint-Emilion
    3. Puisseguin Saint-Emilion 
    4. Saint-Georges Saint-Emilion
    AC.Pomerol
    • ワインの評判の良さとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
    • Pomerolには他のボルドー地区「Médoc」「Graves」「Sauternes」「St.-Émilion」の様に公式のワイン分類システムは有りません。
    • ボルドー地域の東、リブルヌ地区のサンテミリオンに接した高低差20メートルばかりの800ha(2000a)の砂利地帯がポムロールです。ボルドーワインの生産地区分類でリブルネの呼称になっているリブルヌの町はポムロールのすぐ南にあります。
    • サン・テミリオンの隣にありながら、はっきり違うワインが生まれる理由は土壌にあります。太古の地層の侵食と中央山岳地帯からドルドーニュー川が運んだ堆積土壌で形成され鉄分を多く含み肥沃。西側は砂質、サン・テミリオンに近い東は粘土質です。
    • 最高のワインが生産されるのは、ポムロールがサンテミリオンと接近する砂質の土壌に一定の割合の粘土を含む東部です。最も高く評価されているポムロール生産者の3つ「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」は東部地区にあります。
    • 葡萄畑の総面積は約800haと小さく平坦な土地にある。 栽培葡萄品種はメルロ種が主でほぼ80%を占める。残りも殆どがカべルネ・フラン種でソーヴィニヨン種は少ない。
    • 出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。
    • Merlot主体で造られるワインはワインを豊かで滑らかで、若い時から飲めて、長期熟成も可能にします。そして、風味のあるスパイス構造と要素を追加するためにCabernet Francも使用されます。良い特徴を持ったメルローですが、早咲きの品種で春の霜に弱いというリスクも有ります。
    • 前世紀には殆ど認められていなかったアペラシオンでしたが、現在では「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄があり、これらは老舗 Médoc の多くの cru classé よりも高い価格で販売されています。ここのワインの評価が高まるのは20世紀始めで Jean-Pierre Moueix 社の功績が大きい。
    • 高級ワインの需要が継続的に増加し、この小さな品質重視のアペラシオンの全生産量は34,850hlと少なことを考えると、国際的なワインの世界におけるポムロールの地位は、今後しばらく安全でしよう。
    • ポムロールは、サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。
    AC.Lalande-de-Pomerol
    • 土質が新しい堆積土壌の砂利と砂で構成されているため、Pomerolに似てはいるが、力強さの点で劣り、タンニンが少なめで、より早熟。むしろSt-Emilionに近い。
    AC.Fronsac(Canon-Fronsacを含む)
    • 18世紀初頭から19世紀にかけて、この地のリブルネ・ワインの中では一番評判がよくSaint-Emilionより高値がついていたほどだった.
    • 19世紀末のフィロキセラで畑したが、1970年代から復興が始まり90年代ようやく蘇ってきた。
    • 石灰質と軟質砂岩の土壌から生まれるメルロ約80%で作られるワインは、近年、荒さは陰を潜めすっかり濃密で柔らかなものに姿を変えた。
    • 確かな生産者が多くコスト・パフォーマンスが悪くないないので狙い目のACだ。
    Côtes de Bordeaux
    • 新世界での新興ワイン地域からのボルドースタイルのワインの人気の高まりに対抗する為に「Blaye」「Cadillac」「Castillon 」「Francs」は一つの旗の元に集まりました。
    • ボルドー右岸および Entre-Deux-Mers 地区のいくつかのAOCが統合されてできた総称です。
    1. Castillon Côtes de Bordeaux(旧 AC.Cotes de Castillon)
    2. Francs Côtes de Bordeaux (旧 Bordeaux Côtes de Francs)
    3. Blaye Côtes de Bordeaux
    4. Cadillac Côtes de Bordeaux
     Castillon Côtes de Bordeaux(旧 AC.Cotes de Castillon)
    • 砂利と泥土、北の高い方は石灰岩系の土壌で造られる。ワインはSt-Emilionに似ているが、総体的に、若飲みタイプの赤である。(丘陵部には長寿のものもある) 
    • ボルドーの最東端にあるカスティヨン地区で特別に作られたACです。
    • 2009年まではCotes de Bordeaux Castillon として販売されていました。
    • Cotes de Bordeaux Castillon のワインはすべて赤で収穫量の約70パーセントのワインはメルローから作られています。
    • カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランも植栽されています。マルベック、プチヴェルド、カルメネールも使用が許可されています。
    • Côtes de Bordeauxのappellationは2003年後半に論議され2009年に創設されました。
     Francs Côtes de Bordeaux (旧 Bordeaux Côtes de Francs)
    • ワインは Côtes de Castillon 同様 St-Emilion に似ているが、Côtes de Castillon より、しっかりして腰の強いものが多い。僅かだが白もある。
    • 平均栽培面積6haのブティ・シャトーの密集地で、近年は注目される造リ手が輩出している。



    AC.Cotes de Bourg

    2009年に作成された新しいアペラシオン Côtes de Bordeaux の一部となることを目的としていましたが先に進んでいません。
    • 名前の由来となった Bourg は、Garonne 川と Dordogne 川との合流地点に面した街でここから2つの川が合流し Gironde 川が始まる。
    • Cotes de Bourg は、「ボルドーの小さなスイス」とも呼ばれる美しい丘陵地帯が広がるGironde 川右岸の素晴らしいワイン生産地で川の対岸には有名な Medoc のAOC Margaux が有ります。
    • Cotes de Bourg は Medoc とは異なり、大手保険会社や証券会社が所有しているシャトーは無く20~30haの小規模な畑を、何世代かにわたって家族経営しているシャトーがほとんどです。
    • このアペラシオンは、Bordeaux 市の北西20 kmに位置する Bourg の町周辺で作られたワインを対象としています。
    • 赤ワイン用の畑は3950haあり、その65%は Merlot が植栽されています。白ワイン用の畑は29haで Sauvignon Blanc, Colombard, Sémillon が植栽されています。
    • Blaye 同様 高品質でありながら、他の Bordeaux よりも大幅に安価なワインを生産しています。
    • この地域は、重くて丈夫な赤ワインを生産してきましたが、消費者の嗜好の変化を満足させるために、より親しみやすく、柔らかく、果実味のあるものになっとぃます。ワインはより若い飲酒スタイルですが、5年から10年の熟成も可能です。
    • Cabernet Sauvignon と Cabernet Franc は、複雑さと構造を追加するために使用され、Malbec は色付に使用されることもあります。
    • 他の Bordeaux の畑に比べて 日当りが良く、気温も少し高めで最低気温は1~2℃という条件を生かし、この地区のワインはまろやかでフルーティなのが特徴です。
    • コストパフォーマンスの良い非常にレベルの高いワインが見つかります。

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    趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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