Languedoc-Roussillonでは「葡萄品種」に注目。このワインは、IGP Paysd'Ocの赤ワインの平均価格より多少高めです。
Les Petites Caves Corbières Rouge
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- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
Wine étiquette
Tasting
- ボリューム 軽□□□□□□□□■□□□□重
- タンニン 控□□□□□□□□■□□□□渋
- 甘み 辛□■□□□□□□□□□□□甘
- 酸味 弱□□□□□□□□□■□□□強
- 赤い果実の酸味
Profile
Les Petites Caves Corbières
- 【Ownership】Les Petites Caves
- 【Region or Appellation】Vinde Pays d'Oc > Vin de Pays-IGP > France
- 【commune】Languedoc(South Languedoc)
- 【Classification】
- 【Wine Style】Red - Rich and Intense
- 【Grape/Blend】Southern Rhone Red Blend
- 【Blend】Shiraz/Syrah, Grenache
- 【Food Pairing】Lamb
- 【Wine Style】
- 【Blend】Merlot
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【Sweetness】
- 【Maturation】
- 【Alcohol ABV】12%
- 【Avg. Price 】¥1,000/750ml
- 【Ageing】
Winery
- 「Les Petites Caves Corbières」は、「コルビエールの小さなカーヴ(醸造所/販売所)」の意味です。
- Corbières は、Languedoc 地方にある主要なAOPの一つ。赤ワインが中心で、
- Syrah/Shiraz (オーストラリアなど), Grenache, Carignan, Mourvèdreなどのブドウ品種が使われます。
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French Wine 雑学
AOC とは
- AOCとは、Appellation d'Origine Controlee (原産地統制呼称制度) の略。
- フランスの伝統的なワイン産地には、使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制です。1935年にフランスで制定され、INAO(国立原産地名称研究所)が管理をしています。
- AOC が正確な表現で、AC は、AOC の表現が何度も続く場合に簡略化して言う場合、或いは原産地とあわせて言う場合に AC を使う。 AC.Bourgogne の Bourgogneが AOC の O に当たる原産地名となります。
IGP と Vin de Pays の関係
フランスのワイン法は、EUの規定に合わせて2009年頃に改定されました。
IGP Pays d'Oc
- Vin de Pays というカテゴリーは、EUの地理的表示保護 IGP(Indication Géographique Protégée)に移行・統合されました。
- そのため、「Vin de Pays-IGP」という表記が、IGP が旧 Vin de Pays に相当するカテゴリーであることを示したり、過渡期の表示として使われたりすることがあります。
- フランス南部のラングドック地方を中心とするフランス最大のIGPワイン産地の一つです。
- 広い地域をカバーしているため、比較的自由度が高く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなどの国際的なブドウ品種を使ったワインが豊富に生産されています。
- 品種名をラベルに表示できる規定があるため、消費者に分かりやすいワインが多いのが特徴です。
IGP Pays d'Oc
- Pays d'Oc IGP ワインは Vin de Pays d'Oc(1987年に設立)とラベル付けされていましたが、2009年以降、VDPカテゴリーはフランスのワイン法から段階的に廃止されました。現在は、欧州連合の標準化されたワインラベル表示規則の一部として設計されたカテゴリである IGP(Indication Géographique Protégée)に置き換えられています。IGP≒地理的保護表示生産地域
- Pays d'Ocは、フランスの南海岸の広い地域で作られる赤、白、ロゼワインのIGPです。フランス最大のワイン生産地域の1つ Languedoc-Roussillon の全域をカバーしています。この地域のAOCの法律の下で製造されていないすべてのワインを対象としています。その中には Corbières, Minervois, Languedoc のアペラシオンそのものも含まれています。
- Hérault, Aude, Gard, Pyrénées-Orientales そして southern Lozère の6つのコミューンが地理的な境界ではなく管理上の境界でIGPに分類されています。
- Pays d'Oc IGPは間違いなくフランスで最も重要であり、国のIGPワインの大部分を生産しています。
- Pays d'Oc地域は地中海性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は穏やかです。降雨量のほとんどは春と秋に集中します。北西からの乾燥した大陸風がブドウ園を冷却するとともに南からの暖かい風との関係で待望の雨をもたらす可能性があります。
- この地域のテロワールのバリエーションは膨大で、辛口の白ワインから酒精強化赤ワインまで、あらゆるものを生産するAOCアペラシオンの多様性に反映されています。同じことが Pays d'Oc IGP の下で生産されるワインスタイルにも当てはまります。全部で63の異なる品種がIGPで許可されています。
- Languedoc-Roussillon のブドウ園全体の半分弱、約115,000haのブドウ園の200の協同組合と1200の民間生産者がIGPに分類されます。 最大収量は、赤ワインと白ワインで1haヘクタールあたり9000L、ロゼで1haあたり10,000Lに設定されています。
- この地域のブドウ栽培の歴史はローマ時代にまでさかのぼりますが、この地域はワイン生産は革新的な事でも知られています。 多くの生産者は生産とマーケティングに新世界のノウハウを採用し、オーストラリアとニュージーランドからワインメーカーを連れてくるドメーヌさえあります。
- 革新性の一例として1900年代初頭に Montpelier の Jean-Eugène Charma によって開発されたスパークリングワインを生産する Charma 方があります。
Languedoc-Roussillon Wine について
- 東の Nîmes と Montpellier から、地中海沿岸に沿ってスペインの国境に至るまでの南フランスのさまざまなアペラシオンの集合体です。
- 文化的に Languedoc と Roussillon は異なります。Languedoc は13世紀からフランスに属する典型的なフランス人です。17世紀にスペインから買収された Roussillon は、スペインとカタロニアの文化の影響を受けています。
- Pays d'Oc IGP が、殆どの Languedoc-Roussillon をカバーしています。ただし、Roussillon 内にブドウ園を持つ生産者は、IGP Côtes Catalanes のラベルを付けるオプションがあります。Languedoc でこのオプションが有るのは、 Hérault と Aude の La Clape と Quatourze に限ります。
- フランスのワイン全生産量の約4分の1は Languedoc-Roussillon で生産されています。スパークリングの Blanquette de Limoux、Banyuls の甘い赤酒精強化ワイン、Côtes du Roussillon のロゼなども含まれています。
- 土壌の種類やテロワールは地形と同じくらい地域によって異なりますが総じて地中海性気候で、暑くて乾燥した地域です。
- Languedoc のブドウ園は主に海岸平野にあり、Roussillon ルシヨンのブドウ園は崖の上にあるか Pyrenees 山脈の麓にあります。
Corbieres AOC
- Corbieres は、フランス南部のオード県 Languedoc Loussillon 地方、南はピレネー・ゾリアンタル県に接し、背後に Corbieres 山をのぞむところに位置する。
- VDQS(Vins délimités de qualité supérieure)は、2011年まであったフランスワインの規格ですが2011年にすべての産地がAOCに昇格した。
- Corbieres のアペラシオンは1985年にVDQSからAOCに昇格しました。
- このアペラシオンは Corbieres 村をはじめとするオード県の11地区・百数十カ村で構成され、海沿いから山間の内陸部までを含む約15000haという Languedoc 地方最大のワインの生産地です。
- そのほとんどがむきだしの岩盤が入り組む丘陵地帯で、合間にあるわずかな土地にぶどう畑が存在する。
- Corbieres 中央にある Boutenac の丘を中心とした10カ村で生産される「Corbieres Boutenac」は、赤のみ2005年に単独のAOCに昇格した。凝縮した果実とスパイシーな香りを持ち、厚みのある力強い味わいのワインを産出している。
Languedoc Wine
- Languedoc(旧Coteaux du Languedoc)は、南フランスの Languedoc-Roussillon ワイン産地の重要なアペラシオンです。
- 2012年 で Coteaux du Languedoc アペラシオンはLanguedocに統一されました。
- このアペラシオンで、フランスの全ワイン産地のブドウの木のほぼ3分の1をカバーしています。
- 典型的な Languedoc の赤は、ミディアムボディのフルーツnote が優勢なワインです。最高の例は少し重いボディで、スパイス、underbrush(イチゴ類)、革のヒントを伴う、より暗く、より香ばしい香りがあります。
- 使用されるブドウの品種は、古典的な南フランスの品種、 Grenache, Syrah, Mourvèdre です(総称してGSMブレンドと呼ばれることが多い)。その他、Carignan 、 Cinsaut が使用されます。
- アペラシオンの白ワインは、 Grenache Blanc, Clairette, Bourboulenc から造られますが、 Rhône Valley 品種 Viognier, Marsanne, Roussanne を使うこともあります。非常に特殊な Picpoul du Pinet では、あまり知られていない地元の品種Picpoul も使用されます。
- ロゼは、主に赤の品種とサブ的に白の品種を使用します。
- Languedoc のアペラシオンは、高品質のワイン産地については sub-regions を特定しています。それは、Sommieres, Pic Saint-Loup, Gres de Montpellier, Terrasses du Larzac, Pezenas、そして有名な La Clape です。独特の白ワインのアペラシオン Picpoul de Pinet も sub-regions として扱われます。
- sub-regions 内の高品質のワインの産地として公式に特定されている地域では、Languedoc の原産地に独自の名前を付けることが許可されています(例:e.g. Languedoc La Clape)。最も有名な Saint-Drezery と Cabrieres、それと Aniane の西数マイルの小さな Montpeyroux area (尊敬されているワイナリーMas de Daumas Gassac と Domaine de la Grange des Peresの本拠地)です。
- Coteaux du Languedoc から Languedoc の名前の変更はすべて、Languedoc-Roussillonとそのワインの評判を向上させるための取り組みの一環です。取られた最も重要なステップの1つは、Carignan と Cinsaut の使用割合を徐々に減らすことにあります。原産地法で、これら2品種が40%以上を占めることを禁じています。sub-region と terroir タイトルのいずれかを主張するワインについては、品種にさらに厳しい制限があります。
Southern Rhone Red Blend
- Rhone Valley の南端でワイン醸造に使用される葡萄品種の事。通常は Grenache / Syrah / Mourvedre が使用されます。(総称してGSMブレンドと呼ばれることが多い)
- その他、地中海沿岸に植えられている多くの地元の品種が使用されます。(Carignan / Cinsaut / Clairette / Counoise / Muscardin / Terret Noir / Vaccarese等)
- Viognier や Roussa の白ワイン用品種が使われます。
- 非常に多くの組み合わせが可能な南フランスワインには、「Rhone Blend」は有用な用語です。
- 南スランス以外の土地では特にオーストラリアとカリフォルニアで、古典的なローヌブドウの品種が受け入れられています。カリフォルニアでは、この品種の主な支持者は "Rhone Rangers"と呼ばれ、オーストラリアでは、ボトルの "GSM"という用語が消費者に熱狂的に受け入れられています。




