VPN(Virtual Private Network)とは?
仮想プライベートネットワークの略でインターネット上に仮想の専用回線を構築し、安全な通信を可能にする技術です。
インターネットは公共のネットワークなので、そのままではデータが盗聴されたり、改ざんされたりするリスクがあります。VPNは、この公共のインターネットを使いながら、まるで専用線のように安全にデータをやり取りできる仕組みを提供します。
VPNは、個人のプライバシー保護から企業のセキュリティ強化まで、幅広い用途で活用されている重要な技術です。
VPNの基本的な仕組み
- トンネリング:データが送信者と受信者の間で仮想的な「トンネル」を通るようにします。このトンネルの中を通るデータは、外部からは見えません。
- 暗号化:トンネルを通るデータを暗号化します。もしデータが第三者に傍受されても、暗号化されているため内容を読み取ることができません。受信側で復号化されて初めてデータの内容が分かります。
- IPアドレスの隠蔽:VPNサーバーを経由してインターネットに接続するため、あなたの実際のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)は隠され、VPNサーバーのIPアドレスが表示されます。これにより、あなたの位置情報やオンライン活動を追跡されにくくします。
VPNのメリット
- セキュリティの向上: 通信が暗号化されるため、情報漏洩や不正アクセス、データの改ざんなどのリスクを低減できます。特に、公共のWi-Fiなどセキュリティが低いネットワークを利用する際に有効です。
- プライバシーの保護: IPアドレスが隠されるため、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やその他の第三者に閲覧履歴や位置情報を追跡されにくくなります。
- スロットリングの回避:ISPによっては、特定の種類のトラフィック(例えばストリーミングやP2P)を検知して速度を制限する(スロットリング)場合があります。VPNで通信を暗号化することで、ISPがトラフィックの種類を特定しにくくなり、スロットリングを回避できる可能性があります。ただし、VPN自体の速度やサーバーの混雑状況によっては、かえって速度が低下することもあります。
- 地域制限(ジオブロック)の回避:VPNサーバーの場所を選択することで、あたかもその国からアクセスしているかのように見せかけることができます。これにより、特定の国や地域でしか利用できないウェブサイトやストリーミングサービス(Netflixの別地域のコンテンツ、YouTubeの地域制限コンテンツなど)にアクセスできるようになります。
- 一部の国では、政府によるインターネット検閲が行われ、特定のウェブサイトやサービスへのアクセスが制限されています。VPNを使用することで、このような検閲を回避し、自由にインターネットにアクセスできる場合があります。
- 遠隔地からの安全なアクセス: 企業などで、離れた場所から社内ネットワークに安全にアクセスできるようになります。テレワークなどで活用されています。
- コストの削減: 専用線を引くよりも、インターネットVPNの方が低コストで導入・運用できます。
VPNのデメリット
- 通信速度の低下: VPNサーバーを経由するため、通常よりも通信速度が遅くなることがあります。特に、無料VPNやサーバーの性能が低い場合は顕著です。
- コスト: 高品質なVPNサービスは有料であることがほとんどです。無料VPNはセキュリティ面や通信速度に問題があるケースが多いです。
- 完全なセキュリティではない: VPNはセキュリティを強化するツールですが、完全にリスクを排除できるわけではありません。VPNの設定ミスやVPNプロバイダー自体の脆弱性、マルウェア感染などにより情報漏洩のリスクは残ります。信頼できるVPNプロバイダーを選ぶことが重要です。
- 利用制限: 一部のオンラインサービス(特に金融系のサービスなど)では、VPNからのアクセスを制限している場合があります。
- 設定の手間: 最近はかなり簡単になっていますが、初期設定にはある程度の知識が必要な場合があります
- 法律・規制: 一部の国ではVPNの利用が制限されたり、違法とされたりする場合があります。利用する国の法律を確認することが重要です。
総じて、パソコンにVPNを設定すると、プライバシーとセキュリティが強化され、地理的な制限なしにインターネットを利用できるようになるなど、多くのメリットがあります。
Windscribe
Proton VPN Hide.me TunnelBear
Chromebookユーザー向けおすすめのVPNサービス
- Androidアプリの互換性: ChromebookのAndroidアプリでスムーズに動作するか。
- 速度と安定性: 快適なインターネット利用のために、高速で安定した接続を提供するか。
- セキュリティ機能: 強固な暗号化、ノーログポリシー、キルスイッチなどの機能があるか。
- サーバー数と場所: 接続したい国や地域のサーバーがあるか。
- カスタマーサポート: 問題が発生した際にサポートを受けられるか。
高速で信頼性が高く、ストリーミングにも強い。
AndroidアプリもChromebookに最適化されています。
NordVPN:
NordVPN:
豊富なセキュリティ機能と大規模なサーバーネットワークが特徴です。
ChromeOS用拡張機能も提供しています。
Surfshark:
Surfshark:
無制限の同時接続が可能で、コストパフォーマンスに優れています。
Proton VPN:
Proton VPN:
高度なプライバシー保護とセキュリティ機能を提供し、無料プランもあります。
比較的評判が良く、安全性が高いとされる無料VPNサービス
毎月10GBまで利用でき、多くのユーザーにとって十分な容量を提供しています。
サーバーの選択肢も比較的多い、
ノーログポリシーを採用しているため、プライバシー保護も期待できます。
台湾のサーバーも利用可能です。
データ容量と利用期間に制限がなく、無制限に使えるのが最大のメリットです。
広告表示もなく、プライバシー保護に力を入れています。
スイスに拠点を置いているため、強力なデータ保持法の影響を受けない点も安心です。
無料プランで利用できるサーバーの国は日本、アメリカ、オランダなど限られています。
無料プランは、台湾では不可。
高度なIP漏洩保護機能を備えており、ログを一切記録しないことを公言しています。
無料プランで毎月10GBまで利用可能です。
かわいらしいクマのキャラクターが特徴。
初心者にも使いやすいシンプルなインターフェースです。
無料プランでは毎月500MBまで利用可能。
海外のウェブサイトを少しだけ見たい、というような用途には十分です。
SoftEther VPN 筑波大学 学術研究
VPN Gate 筑波大学 学術研究
無料のVPNサービス全15選 おすすめ人気ランキング
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Chrom book で radikoを海外から聞く方法
海外から日本のラジオradikoを聴くには、VPNサービスを利用する必要があります。
radikoは日本国内限定のサービスであり、海外からのアクセスは通常制限されています。VPNに接続することで、日本のサーバーを経由してradikoにアクセスできるようになります。
VPNに接続することで、あたかも日本国内からアクセスしているように見せかけることができます。
Google PlayストアからVPN(アンドロイドアプリ)をインストールする
多くの Chromebook は Android アプリをサポートしているため、Google PlayストアからVPNプロバイダの公式アプリをインストールして利用することができます。一般のVPNサービスを利用する際に最も簡単で一般的な方法です。
- 設定が簡単で、ユーザーインターフェースが分かりやすい。
- 多くのVPNアプリは、自動接続やキルスイッチなどの追加機能を提供している。
- 最新のVPNプロトコル(WireGuardなど)に対応していることが多い。
- 信頼できるVPNサービスを選び、契約します。
- VPNアプリをインストールする(契約したVPNサービスのアプリをデバイスにインストールします)
- VPNに接続する(アプリを起動し、日本のサーバーに接続します)
- radikoにアクセスする
- VPN接続が完了したら、radikoのウェブサイトやアプリにアクセスし、番組を聴取します。
注意点
1.radikoを視聴中はVPN接続を切らない。
1.radikoを視聴中はVPN接続を切らない。
VPNの接続を切るとIPアドレスが変わり、radikoが利用できなくなる場合があります。
2.VPNサービスによっては、通信速度が遅くなる場合があります。
一部のVPNサービスはradikoに対応していない場合があります。
2.VPNサービスによっては、通信速度が遅くなる場合があります。
一部のVPNサービスはradikoに対応していない場合があります。
Feynmanのサイトでradikoに対応しているVPNサービスを紹介しています。
3.radikoプレミアム(有料)は、日本全国のラジオ局の番組をエリアフリーで聴取できる。
3.radikoプレミアム(有料)は、日本全国のラジオ局の番組をエリアフリーで聴取できる。
VPN Gate
筑波大学が学術研究している SoftEther VPNの技術をベースにした公開VPNサービス VPN Gate ( https://www.vpngate.net/ja)を利用いたします。これは、世界中のボランティアが提供するVPNサーバーを無料で利用できるサービスです。ユーザー登録不要で、誰でも手軽に利用できます。
世界中のボランティアサーバーで構成されているので特定のサーバーがブロックされても、他のサーバーに接続すれば解決です。多くのサーバーの中からランダムに選択して接続できるのでIPアドレスを隠すことができる。
1.サーバー情報を取得する
VPN GateのWebサイト(https://www.vpngate.net/ja/) から『接続したい国のサーバーアドレス、事前共有キー(PSK)、ユーザー名、パスワード』などのサーバー情報を取得する。
L2TP/IPsec の接続パラメータ
以下の接続パラメータを入力して L2TP/IPsec プロトコルで接続できます。
- IP アドレスまたはホスト名 : 公開 VPN 中継サーバー一覧のページで入手
- ユーザー名 : vpn
- パスワード : vpn
- 事前共有キー/シークレット (Pre-shared key) : vpn
2.設定
Chromebookの組み込みVPN機能を使用する。
Chromebookには、L2TP/IPsec、OpenVPN といった一般的なVPN プロトコルに対応した組込み VPN 機能が備わっています。
- 画面右下の時刻が表示されている部分をクリックし、設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。
- 「ネットワーク」セクションにある「接続を追加」を選択します。
- 「組み込みVPNを追加」の横にある「追加」をクリックします。
- 開いたボックスに、VPNサービスプロバイダから提供された情報(サーバーアドレス、プロトコル、ユーザー名、パスワード、事前共有キーなど)を入力します。
- 接続をクリックして完了。正しく設定されると、VPN接続が確立され、ネットワークアイコンに鍵マークが表示されることがあります。
- 一部のネットワーク環境やファイアウォールなどは L2TP/IPsec の通信をブロックしてしまいます。そのような場合は OpenVPN を使用 してみてください。
L2TP/IPsec の VPN 接続が失敗する場合の対策
- ユーザー名、パスワード、事前共有キーはすべて「vpn」 (3 文字) です。特に、事前共有キーの入力を忘れていないかどうか確認してください。
- Mac OS X、Android では VPN 経由でインターネットにアクセスするために特別な設定が必要です。上記の説明をもう一度お読みください。
- 接続先の公開 VPN 中継サーバーのホスト名・IP アドレスが正しいかどうか、VPN サーバー一覧 で確認してください。
- 一部の国・地域からは DDNS ホスト名による指定 (.opengw.net) が失敗する場合があります。この場合は、ホスト名の代わりに IP アドレスを指定してください。
- 上記のあなたのローカルネットワークのファイアウォールが L2TP/IPsec の通信をブロックしている可能性があります。この場合は L2TP の使用はできません。
- Windows の場合は SoftEther VPN Client を使用した方法、Mac, iOS, Android の場合は OpenVPN を使用した方法 をお試しください。
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