古跡認定を受けている日本時代の台湾鉄道駅舎

2020年11月29日日曜日

台湾の風 歴史の窓

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台湾には清国統治時代に既に敷設されていた鉄道路線があった。
1891年(光緒17年)基隆〜台北間28.6km、更に1893年に延長された新竹までの総延長100kmの路線だ。1895年(明治28年)、日本領台時にこれらを接収したのですが、殆ど用をなさなかったようだ。

【台南駅】

 西部幹線1等駅
【開業】1900年(明治33年)11/29日
【建物】1936年(昭和11年)竣工  国定古跡
【設計】宇敷赳夫
【場所】台南市北門路2段4号   台湾最西端の駅
初代台南駅

【嘉義駅】

 西部幹線1等駅
【開業】1902年(明治35年)4/20日
【建物】1933年(昭和8年)竣工  市定古跡
【設計】??
【場所】嘉義市中山路528号

1896年(明治29年)竣工

【台中駅】

 西部幹線1等駅
【開業】1905年(明治38年)5/15日
【建物】1917年(大正6年)竣工  2級古跡
【設計】辰野金吾の流れ
【場所】台中市建国路1段172号



台中公園「湖心亭」
基隆〜高雄(打狗)間408.5kが全通した半年後の1908年(明治41年)10/24縦貫線全線開通式典が台中公園で開催された。貴賓、来賓、1360余名が招かれた盛大な式典が催された。
「湖心亭」は式典参列の要人の休息所として設けられたもので和式とも洋式とも中華風とも言えぬなんとも不思議な姿の建物だ。 
【建物】1908年(明治41年)竣工 台中市市定古跡
【設計】福田東吾 
【場所】台中市公園路37号-1

「台中後駅」( 旧)台湾糖業鉄道の台中駅
昭和の雰囲気を醸し出す駅舎

【新竹駅】

西部幹線1等駅
【開業】1893年(明治26年)10/30日
【建物】1913年(大正2年)竣工   国定古跡
【設計】松崎萬長男爵
【場所】新竹市北区中正路120号
【松崎萬長】 1883年(明治16年)から2年間ベルリン工科大学で建築学を学び1884年(明治17年 )帰国する。爵位返上後の1907年(明治40年)より台湾総督府鉄道局に勤務し基隆駅や新竹駅などの建築にあたる。



【基隆駅】

日本時代の縦貫鉄道の起点となった基隆駅です。新竹・台中・台南と並び称される美しい駅舎だったのですが、惜しくも1965年取り壊されてしまいました。ドイツスタイルの建築を得意とする 松崎萬長男爵の設計です。
1967年(昭和42年)取壊し

【高雄駅】

改築後
旧駅舎


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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