創業128年の老舗天麩羅屋『土手の伊勢屋』

2024年6月30日日曜日

大阪の空の下

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関西の三道楽は、『大阪の食い倒れ』『京都の着倒れ』『神戸の履き倒れ』と称されています。
上方人間のワシでも天麩羅と蕎麦は江戸に負けてると思う。特に天麩羅の衣のサクッ感が江戸弁の切れに通じているようで個人的イメージの問題も有るかも知らんけど。


東京には、1889年(明治22年)創業と伝えられる創業本家が経営を続けている天麩羅屋が有ることを知った。現当主は四代目。
サックっとした食感の天麩羅と、継ぎ足しで作る濃い口のタレが食欲をそそる天丼が売りらしい。こだわりの”穴子”は、店外に「穴子専用の水槽」を設け、朝〆を徹底して新鮮なものを提供しているらしい。

情報が多い方が楽しみが深くなるので下記もチェックしました。
  • 当初の屋号は「伊勢屋」で、店の前に土手(吉原土手)があったことから「土手の伊勢屋」と呼ばれるようになる。当時は天ぷら以外に鍋もやれば、うなぎやドジョウも扱った食堂であった。
  • 店舗は、吉原の玄関口である吉原大門にほど近い場所にあり、朝は朝帰りの客、昼は一般客、夕方は妓夫太郎(遊女屋の客引き)、夜は吉原の遊女からの出前と昼夜休み無く切り盛りしていた。その後、二代目の時代に 天麩羅一本に決めた。
  • 1923年(大正12年)9月1日の関東大震災にて全壊。1927年(昭和2年)に店舗を再建した。玄関横に出窓がありそこに並べられた魚を客が選んで店内で揚げて食べたという。
  • 1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲で奇跡的に焼け残った店舗は登録有形文化財に登録されている。

PS.
天麩羅は、鉄砲の伝来とともに"南蛮料理"としてポルトガルから伝わったとされ「長崎天ぷら」を起源にして東に伝わり、江戸の三味(天ぷら、すし、うなぎ)」の一つとなり江戸の郷土料理となったらしい。

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台北の日貨専門店 瑞瑞

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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