「台湾総督官邸」 (現)台北賓館 /台湾に残る明治大正

2019年4月13日土曜日

台湾の空の下

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台湾総督官邸   

【初代建物】1901年(明治34年)竣工   国定古跡
      台湾総督府の竣工は1919年(大正8年)
【設計】福田東吾  野村一郎
【場所】MRT台大医院駅
【現在の建物】1911年(明治44年)竣工
【設計】森山松之助  八坂志賀助  1895年(明治28年)

「北白川宮能久親王」が台湾征討近衛師団長として台北に入城した、わずか16年後の1911年(明治44年)に現在の建物が竣工されている。これは今から110年前の事で、 ちょん髷を切ってから44年後の話だ。ネオ・ルネッサンス様式の、この美しい建築物に明治人の男のロマンを感じるのは私だけでしょうか。初代総督官邸は1901年(明治34)完成の木造建築でした。日治時代の「台湾総督官邸」という厳めしい名前から、現在は「台北賓館」(迎賓館)となっています。周囲を2m程の趣味の良い塀で囲まれて遠目でしか見れない、この建物を例えるならば着物 袴姿の活発で楚々とした良家の女性といったところだろうか。可憐と表現するのが一番適している様に思う、美しい女性的な雰囲気を漂わせている建物だ。 この百数十年、日本時代、中華民国政府を通し、各国のあまたの賓客を接待おもてなしをしている建物です。

この華麗なる建物の裏手に瀟洒な数寄屋造りの和風建築があります。台湾総督としては初の文官 、第8代田健冶郎総督が建築したものです。隣の贅を尽くした建物が住みづらかったようです。


日本時代の様子(出典:台湾国家図書館)


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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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