ボルドー右岸の可能性を予見したムエックス家

2025年4月12日土曜日

Bordeaux Libournais J.P.Moueix

t f B! P L
Ch.Petrus

初代 Jean Pierre Moueix は、1937年に Bordeaux,Libournais地区の Priouria 河岸に自らの名を冠したワイン商を設立しました。この地区を流れる小さな Priouriaプリウラ川の川岸は、美しい景色と豊かな自然で知られており、ワインの産地として有名です。

初代 Jean Pierre Moueix

当時、Bordeaux といえば Medauxメドック等の左岸のワインがもてはやされ、Libournais を中心とする右岸のワインは、まだあまり知られていませんでした。
しかし、Moueix 家はすでに、この土地の Melotメルローが持つ魅惑的な個性と長期熟成する能力を予見していました。
1947年、Pomerolポムロールの今では偉大なワインとなった Ch.Petrus の独占販売権を手に入れます。Ch.Petrus の所有者であったMadame Edmond Loubat が1961年に死去し姪の Madame Lily Lacoste が Ch.Petrus の所有権の一部を相続します。
1964年、Moueix 家は Madame Lily Lacoste とCh.Petrus の共同所有者となります。

2001年、Moueix 家が Ch.Petrus の完全な単独オーナーとなります。以来、J.P.Moueix 社は、「Melotメルローの達人」と呼ばれた醸造家 Jean-Claude Berrouetジャン・クロード・ベルーエを得て、Ch.Petrus の品質を高めます。
Jean-Claude Berrouet は、Bordeaux 地方の著名な醸造家で、特にMelot 種のワイン造りに卓越した技術を持っていました。彼は、Ch.Petrus の醸造責任者を長年務め、そのワインを世界最高峰の地位に押し上げました。彼のワイン造りの哲学と技術は、息子の Olivier Berrouet と Jean-François Berrouet に受け継がれています。
Jean-Claude Berrouet は、2007年に引退しますが、息子の Olivier Berrouet が St.Emilion の Ch.Cheval Blanc での経験を経て、2008年から父の後を継ぎ Ch.Petrus の醸造責任者を務めています。父の築き上げた Ch.Petrus の品質を維持し、さらなる高みを目指しています。

Jean-François Berrouet は、Berrouet 家が所有する Lalande de Pomerol の Ch.Samion とフランス南西部のバスク地方の Irouléguyイルレギーの Domaine Herri Mina で醸造長を務めています。Lalande de Pomerol の Ch.Samion を中心に、父のJean-Claude と共に、家族経営のワイン造りを担っています。

1950年代以降、J.P.Moueix 社は急速に発展を遂げますが、利益をブドウ畑に投資する方針を貫き、 Ch.Petrus の他、右岸の代表的シャトーである Ch.La Fleur-Petrus、Ch.Magdelaine、Ch.Trotanoy 等を買収していきます。
2008年にはサンテミリオンの Ch.Belair を買収し、2009'に Ch.Magdelaine を吸収し Ch.Belair Monange に改名する。

Ch.Petrus の木箱

二代目Christian Moueix

三代目Edouard Moueix

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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